マーケット
7/30 15:15
38,525.95
+57.32
40,743.33
+203.40
暗号資産
FISCO BTC Index
8/16 12:37:25
17,371,200
フィスコポイント
保有フィスコポイント数
  
今月フィスコポイント数
  

後場に注目すべき3つのポイント~テスラ乱高下でも委縮には向かわず

2020/7/14 12:48 FISCO
*12:48JST 後場に注目すべき3つのポイント~テスラ乱高下でも委縮には向かわず 14日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は反落、テスラ乱高下でも委縮には向かわず ・ドル・円は下げ渋り、ドル売り後退で ・値下がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位がソフトバンクG<9984> ■日経平均は反落、テスラ乱高下でも委縮には向かわず 日経平均は反落。191.47円安の22593.27円(出来高概算5億2000万株)で前場の取引を終えている。 週明け13日の米株式市場でNYダウは小幅に続伸し、10ドル高となった。ファイザーが手掛ける新型コロナウイルスワクチンの開発進展が期待され、上げ幅を500ドル超に広げる場面もあったものの、ハイテク株に利益確定の売りが出て急速に伸び悩んだ。ナスダック総合指数は2%超の下落。また、カリフォルニア州が劇場や室内のレストラン、バー、ジムの営業を再び閉鎖する指示を出し、景気低迷への懸念も広がった。本日の日経平均もNYダウの引け味の悪さやナスダック総合指数の下落を嫌気して152円安からスタート。その後は軟調もみ合いが続き、ここまでの安値で前場を折り返した。 個別では、ソフトバンクG<9984>、ソニー<6758>、任天堂<7974>、ファーストリテ<9983>、東エレク<8035>などが軟調。米ハイテク株安の流れから値がさのグロース(成長)株を中心に売りが出ている。安川電<6506>は3%超の下落。カーブスHD<7085>やドトル日レス<3087>が決算を受けて急落しており、ニイタカ<4465>は連日の大幅安で東証1部下落率トップとなっている。一方、三菱UFJ<8306>やみずほ<8411>といったメガバンク株の一角がしっかり。日本電産<6594>が2%超上昇し、三井不<8801>は4%近い上昇。また、キャンドゥ<2698>やWNIウェザー<4825>、コーナン商<7516>は決算が好感されて急伸している。 セクターでは、水産・農林業、鉱業、サービス業などが下落率上位。半面、不動産業、証券、非鉄金属などが上昇率上位だった。東証1部の値下がり銘柄は全体の63%、対して値上がり銘柄は32%となっている。 本日の日経平均は米ハイテク株安の流れを引き継いで反落スタートすると、軟調もみ合いが続いている。ただ、日足チャート上では22500円台前半に位置する5日移動平均線を終始上回って推移しており、底堅さが感じられる。ここまでの上下の値幅は84円ほどとこう着感も強い。今週は14~15日に日銀金融政策決定会合、16日に欧州中央銀行(ECB)定例理事会といった重要イベントが予定され、米中の6月経済指標の発表も相次ぐとあって、様子見ムードが広がりやすいだろう。前場の東証1部売買代金は1兆円に届かず、引き続き低調だ。 売買代金上位では、これまで株式相場をけん引してきた値がさグロース株が軟調なものの、逆に出遅れていた銀行株や不動産株の一角に前日から買いが続いているところを見ると、物色面でも健全な調整の範囲内という印象が持てる。前引けの下落率は日経平均の0.84%に対し、東証株価指数(TOPIX)が0.48%にとどまっており、日経平均をTOPIXで割って算出する「NT倍率」の拡大を是正するような動きだ。 新興市場ではマザーズ指数が3日ぶりに反落。1000pt近辺を維持しているとはいえ、1010pt台に位置する25日移動平均線を上抜けできず、株式需給の好転までには至っていない印象だ。なお、明日はGMOフィナンシャルゲート<4051>など前評判の高い企業が3社上場を予定しており、初値買い参加のための換金売りが出やすい面もあるだろう。 このところ前引けのTOPIX下落率が0.5%に届かずとも日銀の上場投資信託(ETF)買いが実施される日も散見されるが、本日実施されるかどうかは見通しづらい。仮に実施されたとしても、中国・上海総合指数や香港ハンセン指数の軟調推移が重しとなり、前述のとおり重要イベントが多く控え積極的に戻りに乗ろうとする向きは少ないだろう。後場の日経平均も軟調とみておきたい。 さて、前日の米ハイテク株の下落については、電気自動車(EV)のテスラが乱高下し、強気ムードに水を差した感が強い。テスラは4-6月期の決算内容次第でS&P500指数への採用と指数連動型ファンドからの多額の資金流入が見込まれ、先週末にかけて売り方の買い戻しを巻き込んで株価急騰した。ただ、前日は買い戻しが一巡すると一転、急速に伸び悩み、荒い値動きとなっている。 もちろんこのテスラに限らず、これまでの株価上昇で高値警戒感がじわりと広がっているハイテク株は少なくない。しかし、コロナ禍によるニューノーマル(新常態)や低金利の継続観測といったハイテク株に吹く追い風が止んだとは思われない。ITバブル時と異なり、収益面で十分な株価の裏付けがあるハイテク株も決して少なくない。また、前日の米株式市場ではファイザーなどに買いが向かい、投資家は難しい環境でうまく立ち回っているように見受けられる。投資家心理が委縮へ向かうとみるのは時期尚早だろう。新型コロナの再拡大を巡っても、従前より医療体制が整備され、死亡者数が感染者数ほど増えていないことから、巷間言われるほど警戒ムードが強まっている感はない。 但し、低下傾向にあった米株の変動性指数(VIX)が再び30台に乗せてきたのには注意したい。また、主要中銀による空前の金融緩和が世界的に株式相場を支えるだけに、日銀・ECB会合の内容を見極めたいところでもある。 ■ドル・円は下げ渋り、ドル売り後退で 14日午前の東京市場でドル・円は下げ渋り。国内勢による買戻しで107円30銭台に浮上する場面もあったが、日経平均株価や上海総合指数の軟調地合いで円買いに振れ、主要通貨を下押し。半面、中国株安で安全通貨のドルが買われ、対円でも底堅い値動きとなった。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は107円15銭から107円36銭、ユーロ・円は121円51銭から121円82銭、ユーロ・ドルは1.1340ドルから1.1350ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・買取王国<3181>、アテクト<4241>など、3銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値下がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位がソフトバンクG<9984> ■経済指標・要人発言 【要人発言】 ・トランプ米大統領 「米中第1段階貿易協定は続行、中国は米国産品を購入している」 ・G7財務相 「世界経済の回復に向け協議」 ・メルケル独首相 「欧州復興基金や予算でEU内の見解はまだかけ離れている」 ・クドロー国家経済会議(NEC)委員長 「トランプ大統領は学校再開した州、地方政府に追加資金供給する意向」 ・カプラン米ダラス連銀総裁 「米国経済は2020年末までにマイナス4.5%−5%成長へ」 「米国の失業率は年末まで9−10%のレンジ」 「経済は下半期にプラス成長を予想」 「ウイルスの再燃で回復は抑制」 「経済が長期にわたり停滞すると、恒久的な失業リスクが高まる」 「FRBの社債購入必要だが、リスクはある」 「FRBは追加行動が必要となる可能性」 【経済指標】 米・6月財政収支:-8641億ドル (予想—8630億ドル、19年6月:-84.77億ドル) <国内> ・日銀金融政策決定会合(15日まで) ・13:30 5月鉱工業生産確報値(速報値:前月比-8.4%) <海外> ・時間未定 中・6月輸出(前年比予想:-2.0%、5月:-3.3%) ・時間未定 中・6月輸入(前年比予想:-9.0%、5月:-16.7%) ・15:00 英・5月鉱工業生産(前月比予想:+6.0%、4月:-20.3%)+8.0 ・15:00 英・5月貿易収支(予想:-82.0億ポンド、4月:-74.9億ポンド) ・15:00 独・6月消費者物価指数改定値(前年比予想:+0.9%、速報値:+0.9%) 《HH》
関連銘柄 19件
2698 東証スタンダード
3,415
9/4 15:00
-50(-1.44%)
時価総額 57,270百万円
大手100円ショップチェーン。日用品や雑貨、事務用品等を扱う「キャンドゥ」を全国展開。イオン連結子会社。関東・関西中心だが地方へ展開図る。消費者の節約志向で客数好調。単価上がり利益率も改善。 記:2024/05/13
2,226
9/4 15:00
+2(0.09%)
時価総額 101,528百万円
ドトールコーヒーと日本レストランシステムが経営統合して発足。コーヒー豆の生産・調達から焙煎、卸、販売までの一貫体制を構築。テイクアウトメニューの拡充、キャンペーンによる販促活動の強化等に取り組む。 記:2024/05/06
3181 東証スタンダード
733
9/4 15:00
-9(-1.21%)
時価総額 2,656百万円
総合リユースショップ「買取王国」を展開。愛知県地盤。プロ向け専門店「工具買取王国」なども。ファッション商材の売上比率が高い。新しいPOSシステムは25.2期下期に開発完了予定。買取効率の向上等に注力。 記:2024/08/02
7,500
9/4 15:00
-150(-1.96%)
時価総額 61,950百万円
マルチ決済端末ソリューションや組込型決済ソリューション、決済センターソリューションなどを手掛ける。決済デバイスから決済センター、入金業務までワンストップで提供。端末レス決済サービスの強化などを図る。 記:2024/07/08
4241 東証スタンダード
532
9/4 15:00
-24(-4.32%)
時価総額 2,360百万円
半導体保護資材「スペーサーテープ」の製造・販売等を行う半導体資材事業、シャーレの製造・販売等を行う衛生検査器材事業が柱。スペーサーテープは世界トップシェア。衛生検査器材事業では生産合理化などを推進。 記:2024/08/13
4465 東証スタンダード
1,855
9/4 15:00
-25(-1.33%)
時価総額 11,024百万円
業務用洗剤や固形燃料、除菌剤等を手掛けるケミカル事業が主力。乳酸菌発酵食品等のヘルスケア事業も。固形燃料で国内トップシェア。ケミカル事業は非食品分野の顧客開拓図る。25.5期売上高230億円目指す。 記:2024/05/06
4825 東証プライム
5,650
9/4 15:00
-130(-2.25%)
時価総額 66,919百万円
世界最大規模の民間気象会社。交通機関などに気象情報を提供。スマホアプリや24時間生放送配信を行う「ウェザーニュースLiVE」など個人向けも。DOE3%程度基準。中計では26.5期売上高260億円以上目標。 記:2024/06/11
6506 東証プライム
4,617
9/4 15:00
-299(-6.08%)
時価総額 1,231,308百万円
ACサーボモータ等のモーションコントロール、産業用ロボットが柱。1915年創業。鉄鋼用大型プラント設備、環境・エネルギー機器なども。工場の内製化、自動化を推進。26.2期営業利益1000億円目指す。 記:2024/05/08
6594 東証プライム
5,878
9/4 15:00
-140(-2.33%)
時価総額 7,009,921百万円
世界最大の総合モーターメーカー。HDDや車載、家電・産業向けモーターに加え、機器装置や電子・光学部品を展開。精密小型モータは売価改善等で増益。24.3期3Qは2桁増益。水冷モジュールの生産能力を拡大。 記:2024/04/16
6758 東証プライム
13,750
9/4 15:00
-425(-3%)
時価総額 85,842,598百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や映画、音楽でも世界的。CMOSイメージセンサーで世界トップシェア。モバイル機器向けイメージセンサーは堅調続く。今期はイメージング&センシング・ソリューションの増収見込む。 記:2024/06/29
773
9/4 15:00
-6(-0.77%)
時価総額 72,551百万円
女性専用ジム「カーブス」を直営・FCで全国展開。男性向け「メンズ・カーブス」やオンラインフィットネス「おうちでカーブス」等も。店舗数は1970店舗超。会員数は78万人超。会員向け物販の拡充を図る。 記:2024/05/17
7516 東証プライム
3,765
9/4 15:00
-40(-1.05%)
時価総額 130,578百万円
大手ホームセンター運営会社。DIY中心の「ホームセンターコーナン」、「コーナンPRO」などを展開。関西地盤。グループ店舗数は590店舗超。中計では26.2期売上高5000億円、総還元性向30%以上目指す。 記:2024/05/10
7974 東証プライム
7,698
9/4 15:00
-228(-2.88%)
時価総額 9,997,316百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。海外売上高比率は7割超。新規タイトル、追加コンテンツの継続投入でプラットフォームの活性化を図る。 記:2024/07/28
8035 東証プライム
22,995
9/4 15:00
-2,150(-8.55%)
時価総額 10,845,201百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
1,509
9/4 15:00
-90(-5.63%)
時価総額 20,042,530百万円
三菱UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、三菱UFJニコスなどを傘下に収める総合金融グループ。世界最大の金融機関の一つ。アジアプラットフォームの強靭化などに取り組む。 記:2024/07/29
2,974
9/4 15:00
-163(-5.2%)
時価総額 7,551,730百万円
みずほ銀行を中核とする銀行持株会社。みずほ信託銀行、みずほ証券、みずほリサーチ&テクノロジーズなども傘下に持つ。シンジケートローンなどに強み。配当性向は40%目安。26.3期連結ROE8%超目標。 記:2024/08/27
8801 東証プライム
1,482.5
9/4 15:00
-81(-5.18%)
時価総額 4,166,765百万円
大手総合デベロッパー。オフィスビル、商業施設等の賃貸が主力。連結子会社に三井不動産レジデンシャル、三井不動産リアルティ、東京ドームなど。データセンター事業の強化図る。27.3期純利益2700億円以上目標。 記:2024/08/30
9983 東証プライム
45,740
9/4 15:00
-1,240(-2.64%)
時価総額 14,555,429百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業を成長の柱として位置付け。LifeWearの浸透や出店加速で北米、欧州は顧客層が拡大。 記:2024/05/10
9984 東証プライム
7,781
9/4 15:00
-652(-7.73%)
時価総額 13,406,305百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17