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後場に注目すべき3つのポイント~円高一服で輸出株など見直しも持続性には疑問

2018/6/1 12:43 FISCO
*12:43JST 後場に注目すべき3つのポイント~円高一服で輸出株など見直しも持続性には疑問 1日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は続伸、円高一服で輸出株など見直しも持続性には疑問 ・ドル・円は109円台を回復も欧州政治への警戒は継続 ・値上がり寄与トップはアステラス製薬<4503>、同2位はトヨタ自動車<7203> ■日経平均は続伸、円高一服で輸出株など見直しも持続性には疑問 日経平均は続伸。71.68円高の22273.50円(出来高概算7億8000万株)で前場の取引を終えている。 5月31日の米国市場でNYダウは反落し、251ドル安となった。トランプ政権が欧州連合(EU)やカナダ、メキシコ製の鉄鋼及びアルミニウムの輸入関税発動を発表し、各国が報復措置を表明するなど貿易戦争への懸念が強まった。本日の日経平均もこうした流れを引き継いで75円安からスタートしたが、米関税発動はある程度織り込み済みとして売り込まれる流れにはならなかった。本日発表される米5月雇用統計の内容を見極めたいとの思惑から円相場が伸び悩み、一時1ドル=109円台まで下落したことから自動車株などに買いが入り、日経平均はプラスに切り返して22316.91円(115.09円高)まで上昇する場面があった。 個別では、トヨタ自<7203>、三菱UFJ<8306>、アステラス薬<4503>が2-3%程度上昇し、堅調ぶりが目立った。アステラス薬は最大1000億円の自社株買いを実施すると発表し、買い材料視された。ソフトバンクG<9984>、東海カーボ<5301>、資生堂<4911>などは小じっかり。また、日本通信<9424>が商いを伴って急伸し、東証1部上昇率トップとなった。同社のフィンテックプラットフォームが金融庁の「FinTech実証実験ハブ」支援案件として決定したと発表している。一方、任天堂<7974>、武田薬<4502>、コマツ<6301>が2%超下げており、ファーストリテ<9983>、SUMCO<3436>、花王<4452>などもさえない。セクターでは、銀行業、輸送用機器、パルプ・紙などが上昇率上位。反面、電気・ガス業、その他製品、食料品が下落率上位だった。 イタリアではポピュリズム(大衆迎合主義)政党「五つ星運動」と極右「同盟」による連立政権が発足する見通しとなり、いったんは政治情勢の先行き懸念が和らぐ格好となっている。米金利低下と為替の円高進行も足元では一服しており、これまで株価下落の目立っていた輸出関連株を中心に見直し買いが向かいやすい状況だろう。しかし、米5月雇用統計の発表を前にした持ち高調整の動きにとどまる印象もある。イタリアではEU懐疑派による政権発足が「脱ユーロ」の流れにつながる懸念がなおくすぶり、米国の保護主義的な通商政策に対し相手国の対抗措置が広がれば世界経済の重しとなる。 新興市場ではマザーズ指数が小幅ながら反落している。前日に新規上場したラクスル<4384>の活況ぶりから個人投資家の資金余力の大きさや物色意欲の根強さが窺えたが、マザーズ指数の伸びが続かないあたりが個人投資家の警戒ムードの強さを映しているだろう。新興市場全体としては手控えムードが続き、強い値動きの銘柄に物色が集中する展開となりそうだ。 ■ドル・円は109円台を回復も欧州政治への警戒は継続 1日午前の東京市場で、ドル・円は伸び悩み。下値の堅さが確認され買戻しが強まり、109円を回復したが、欧州政治への警戒がドルの上値を押さえた。 ドル・円は108円後半で寄り付いた後、下値の堅さが確認されたことで国内勢によるドルの買戻しが強まり、ストップロスを巻き込み一時109円19銭まで強含んだ。ただ、その後は109円付近に失速する場面もあった。 ランチタイムの日経平均先物はプラス圏を維持しており、日本株高継続を意識したドル買い・円売りの流れ。また、米10年債利回りの持ち直しもドル買いを支援。一方で、スペインの首相に対する不信任決議への警戒で、ドルの上昇は想定しにくい。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は108円72銭から109円19銭、ユーロ・円は127円13銭から127円68銭、ユーロ・ドルは1.1686ドルから1.1706ドルで推移した。 (為替・債券アナリスト 吉池威) ■後場のチェック銘柄 ・共和工業所<5971>や、システムズ・デザイン<3766>など、3銘柄がストップ高 ※一時ストップ高・安(気配値)を含みます ・値上がり寄与トップはアステラス製薬<4503>、同2位はトヨタ自動車<7203> ■経済指標・要人発言 ・黒田日銀総裁 「保護主義的な措置を取る国は自国経済へも輸入に障害が出る」 「イタリア政局による金利の上昇、大きな影響は出ないだろう」 ・トランプ米大統領 「米国は公正なNAFTAに合意するか、まったく合意なし」 ・シュルツ独財務相 「米国の関税発動は間違っており違法だ」 ・日・1-3月期法人企業統計調査・設備投資:前年比+3.4%(予想:+3.1%、10-12月期:+4.3%) ・中・5月財新製造業PMI:51.1(予想:51.2、4月:51.1) ☆後場の注目スケジュール☆ <国内> 特になし <海外> 特になし 《HH》
関連銘柄 16件
3436 東証プライム
1,516
9/4 15:00
-122(-7.45%)
時価総額 530,865百万円
半導体用シリコンウェーハの製造・販売を行う。TSMCなど半導体メーカーが主要取引先。日本、米国、台湾などに製造拠点。海外売上高比率が高い。AI活用による生産性改善などコスト競争力の強化に取り組む。 記:2024/08/30
3766 東証スタンダード
942
9/4 14:55
-11(-1.15%)
時価総額 3,297百万円
独立系システムインテグレーター。企業向け情報システムの開発、運用等を行う。BPOサービスを提供するアウトソーシング事業も。SGシステムなどが主要取引先。システム開発事業はソリューションビジネスの拡充図る。 記:2024/06/11
4384 東証プライム
1,195
9/4 15:00
-25(-2.05%)
時価総額 69,714百万円
印刷・集客支援のプラットフォーム「ラクスル」、テレビCM・動画広告のプラットフォーム「ノバセル」の運営等を行う。ラクスルの累計登録ユーザー数は252万人超。27.7期売上総利益300億円を目指す。 記:2024/05/10
4452 東証プライム
6,641
9/4 15:00
+80(1.22%)
時価総額 3,154,475百万円
トイレタリー国内最大手。衣料用洗剤や食器用洗剤、サニタリー製品、スキンケア製品、化粧品のほか、油脂製品等のケミカル事業も手掛ける。バスクリーナーは高付加価値製品が好調。ヘアケア製品などは売上が順調。 記:2024/06/11
4502 東証プライム
4,333
9/4 15:00
-65(-1.48%)
時価総額 6,855,998百万円
国内製薬最大手。1781年創業。潰瘍性大腸炎・クローン病治療剤など消化器系疾患領域が柱。アイルランドの製薬大手「シャイアー」等を傘下に持つ。25.3期はENTYVIO、免疫グロブリン製剤などの拡大見込む。 記:2024/06/15
4503 東証プライム
1,798.5
9/4 15:00
-21.5(-1.18%)
時価総額 3,301,780百万円
国内大手製薬会社。前立腺がん治療剤「XTANDI」や急性骨髄性白血病治療剤「XOSPATA」などが主要製品。海外売上高比率が高い。25.3期は尿路上皮がん治療剤「PADCEV」の成長などを見込む。 記:2024/06/24
4911 東証プライム
3,094
9/4 15:00
-116(-3.61%)
時価総額 1,237,600百万円
大手化粧品メーカー。1872年創業。SHISEIDO、エリクシール、マキアージュ等のブランドを展開。レストラン事業、美容室事業も。DOE2.5%以上目安。米州・欧州・アジアパシフィック事業に経営資源投下。 記:2024/07/05
5301 東証プライム
854.3
9/4 15:00
-23.9(-2.72%)
時価総額 192,169百万円
炭素・黒鉛製品メーカー。黒鉛電極、カーボンブラックで国内トップシェア。ファインカーボン事業、アルミ電解用のカソード等も手掛ける。26年度営業利益530億円目標。黒鉛電極事業の構造改革などに取り組む。 記:2024/04/29
5971 東証スタンダード
5,000
9/4 11:30
-50(-0.99%)
時価総額 6,800百万円
建設機械用ボルトや減速機用ギア、各種トランスミッション用部品等の自動車用パーツ、内燃機関用ボルト等の製造販売を行う。コマツや日立建機などが主要取引先。熱間・冷間鍛造技術が強み。販売価格の見直し実施。 記:2024/05/08
6301 東証プライム
3,813
9/4 15:00
-206(-5.13%)
時価総額 3,710,606百万円
建設機械・鉱山機械で世界2位。工作機械なども。IT活用のアフターサービスに強み。24.3期3Q累計は中国の建機需要が冴えず。だが北米や中南米で鉱山機械が堅調。円安も効いて増収増益に。配当性向4割以上目安。 記:2024/04/12
7203 東証プライム
2,674
9/4 15:00
-98(-3.54%)
時価総額 43,626,275百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7974 東証プライム
7,698
9/4 15:00
-228(-2.88%)
時価総額 9,997,316百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。海外売上高比率は7割超。新規タイトル、追加コンテンツの継続投入でプラットフォームの活性化を図る。 記:2024/07/28
1,509
9/4 15:00
-90(-5.63%)
時価総額 20,042,530百万円
三菱UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、三菱UFJニコスなどを傘下に収める総合金融グループ。世界最大の金融機関の一つ。アジアプラットフォームの強靭化などに取り組む。 記:2024/07/29
9424 東証プライム
174
9/4 15:00
-9(-4.92%)
時価総額 28,712百万円
MVNO事業者。2001年に世界で初めてデータ通信MVNO事業を開始。SIM事業、FPoS事業、ローカル4G/5G事業を手掛ける。日本通信SIMの契約回線数は順調増。FPoSの評価定着、事例拡大図る。 記:2024/07/05
9983 東証プライム
45,740
9/4 15:00
-1,240(-2.64%)
時価総額 14,555,429百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業を成長の柱として位置付け。LifeWearの浸透や出店加速で北米、欧州は顧客層が拡大。 記:2024/05/10
9984 東証プライム
7,781
9/4 15:00
-652(-7.73%)
時価総額 13,406,305百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17