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欧米為替見通し:ドル・円は小じっかりの展開か、英MPCと米税制改正の行方を注視

2017/11/2 17:25 FISCO
*17:25JST 欧米為替見通し:ドル・円は小じっかりの展開か、英MPCと米税制改正の行方を注視 今日の欧米外為市場では、ドル・円は小じっかりの値動きを予想したい。英中銀金融政策委員会(MPC)で利上げが予想されており、ポンド・円の上昇がドル・円に波及する見通し。また、米国の税制改正の審議入りに期待が続き、株高・長期金利上昇を通じてドルが買われやすい地合いとなりそうだ。 英中銀は前日からの金融政策委員会での議論を踏まえ、21時に当面の金融政策と議事要旨、四半期インフレ報告を発表し、21時半からカーニー総裁が記者会見する。政策金利については、0.25%から0.50%への引き上げが市場コンセンサス。10月17日に発表された9月消費者物価指数(CPI)が前年比+3.0%と、英中銀の目標をクリアしていることなどが利上げに踏み切る要因とされる。MPC内でも引き締め支持派が慎重派を上回っているようだ。 予想通り英中銀が利上げに踏み切った場合、日銀が10月31日に金融政策決定会合で決めた「異次元緩和」継続が加味されポンド買い・円売りに振れ、ドル・円とクロス円を押し上げそうだ。ただし、思惑先行でポンドが買われてきた分、利上げ決定を受け材料出尽くしによるポンド売りの可能性も残る。また、インフレ報告やカーニー総裁会見で、先行きの見通しが弱気だとポンドは買いづらくなるなど、やや複雑な展開が見込まれる。 なお、10月25日発表された7-9月期国内総生産(GDP)は前期比では+0.4%と予想を上回ったものの、前年比では+1.5%と決して強くはなく、英中銀の早期利上げについては米格付け会社などから懐疑的な見方もある。仮に利上げ見送りとなればポンドは急落が見込まれる。 一方、米連邦準備制度理事会(FRB)の次期議長人事で、ホワイトハウスはパウエル理事を選出する方向と報じられている。これにより、今後の利上げは現行のペースが維持されるとの見方からドル買いはやや後退する面もありそうだが、FRBの金融正常化の方針に変わりはなく、ドルは底堅い動きとなろう。また、トランプ政権の税制改正法案が近く審議入りする見通し。市場では、今月下旬の感謝祭までに下院での法案可決を見込んだ株買い・ドル買いが徐々に強まる可能性もあろう。(吉池 威) 【今日の欧米市場の予定】 ・17:55 独・10月失業率(予想:5.6%、9月:5.6%) ・18:00 ユーロ圏・10月製造業PMI改定値(予想:58.6、速報値:58.6) ・18:30 英・10月建設業PMI(予想:48.5、9月:48.1) ・21:00 英中銀が政策金利発表(0.25ポイント引き上げ予想) ・21:00 英中銀金融政策委員会の議事要旨 ・21:00 英中銀四半期インフレ報告発表 ・21:30 カーニー英中銀総裁会見 ・21:30 米・先週分新規失業保険申請件数(予想:23.5万件、前回:23.3万件) ・21:30 米・7-9月期非農業部門労働生産性速報値(前期比年率予想:+2.6%、4-6月期:+1.5%) ・21:30 パウエル米FRB理事あいさつ(NY連銀主催の代替参考金利委員会) ・01:20 ダドリーNY連銀総裁閉会あいさつ(代替参考金利委員会) ・07:15 ボスティック米アトランタ連銀総裁講演(政府統計関連) ・ブラジル休場(万聖節) 《CS》