マーケット
7/30 15:15
38,525.95
+57.32
40,743.33
+203.40
暗号資産
FISCO BTC Index
8/21 20:05:09
16,778,273
フィスコポイント
保有フィスコポイント数
  
今月フィスコポイント数
  

NYの視点:6月FOMC議事録、インフレ圧力への懸念示さず

2014/7/10 7:01 FISCO
*07:05JST NYの視点:6月FOMC議事録、インフレ圧力への懸念示さず 米連邦準備制度理事会(FRB)が公表した連邦公開市場委員会(FOMC)議事録では、メンバーが労働市場に依然、慎重な見方を維持していることが明らかになった。また、焦点となっていたインフレ圧力に関する懸念も示されなかった。FOMC直前に発表されたインフレが予想以上に上昇したことに対し、イエレンFRB議長は会合後の記者会見で、「noisy」と一蹴。このため、今回の議事録ではインフレに関する評価に特に焦点が集まっていた。 一部メンバーはインフレの加速を懸念した一方、他のメンバーは依然、トレンド以下のインフレに懸念を表明。また、最初の利上げの時期に関してもメンバーの意見が分かれた。一部メンバーはインフレ期待の低下を避けるため緩和策を維持する公約を強化する必要性を訴えた。一方、他のメンバーは雇用やインフレが目標を過剰に上回ることを避けるために速やかな利上げを要請。現状の見通し通り経済が展開すれば、FOMCが資産購入策を10月に終了することはほぼ確実となりつつある。しかし、利上げに関しては当面、時期を探る展開が継続する。 ■FOMC議事録ポイント(6月17−18日開催分) *出口戦略 ・FF金利誘導目標の発表を継続 ・最初の利上げと同時か、利上げ後に資産の再投資終了 ・資産の再投資を段階的に減少 ●技術的ポイント ・超過準備金利(IOER)とリバースレポ金利を活用 超過準備金利よりもリバースレポ金利を低く設定すれば市場金利の底固めに役立つとし、超過準備金利とリバースレポ金利との差を現行の20ベーシスポイント水準で保つことが適切 ・出口戦略において合意されれば年末にも発表 *QE(資産購入策) ・10月の会合で最後の150億ドルの規模縮小をもって終了する可能性 *利上げの時期 ・一部メンバーは委員会がインフレ期待の低下を避けるためインフレを中期的な目標に戻すための緩和策を維持するとの公約を強化する必要性を訴えた。一方、他のメンバーは雇用やインフレが目標を過剰に上回ることを避けるために速やかな利上げを要請 *インフレ ・数人のメンバーは欧州、日本の低インフレがインフレ期待を蝕むことを懸念 ・一部メンバーはトレンド以下のインフレを懸念、他のメンバーはインフレの加速を懸念 *経済 ・14年後半の国内総生産(GDP)予想はほぼ変わらず ・Q1GDPのマイナス成長の幅に驚き ・一部メンバーは小売の弱さを懸念 ・4−6月期経済に回復が見られる ・イラク、ウクライナは下方リスクとなる可能性 ・多くの参加者は弱い住宅建設への懸念を表明 *労働市場 ・参加者は労働市場の停滞に関して協議 ・多くのメンバーは労働市場の停滞は失業率が示すより大きい可能性を指摘 ・短期、長期の失業率は低下 ・パートタイムの労働者数が高止まり ・賃金上昇が重要な要素 *資産市場 ・過剰リスク投資を警告 《KO》