マーケット
7/30 15:15
38,525.95
+57.32
40,743.33
+203.40
暗号資産
FISCO BTC Index
5/1 18:26:38
13,779,460
フィスコポイント
保有フィスコポイント数
  
今月フィスコポイント数
  

日経平均は小幅反発、コロナ懸念も「売り一辺倒」ではない

2020/7/17 12:29 FISCO
*12:29JST 日経平均は小幅反発、コロナ懸念も「売り一辺倒」ではない  日経平均は小幅反発。3.59円高の22773.95円(出来高概算5億株)で前場の取引を終えている。  16日の米株式市場でNYダウは5日ぶりに反落し、135ドル安となった。中国株が大幅に下落したことに加え、先週分の新規失業保険申請件数が市場予想を上回り、労働市場の回復の遅さも嫌気された。反面、日用品のジョンソン・エンド・ジョンソンは新型コロナウイルスワクチンの臨床試験を始めると発表して上昇。半導体大手の台湾積体電路製造(TSMC)が設備投資計画を引き上げたことなども好感され、本日の日経平均は37円高からスタートすると、寄り付き直後に一時22857.82円(87.46円高)まで上昇した。ただ、国内外での新型コロナ拡大や米中対立への懸念は根強く、一転して22713.06円(57.30円安)まで下落する場面もあった。  個別では、ソフトバンクG<9984>やトヨタ自<7203>が堅調。日立<6501>は4%の上昇となっている。半導体関連では東エレク<8035>やレーザーテック<6920>が小高く、アドバンテス<6857>やSCREEN<7735>は2%近い上昇。中小型株では前日にストップ高比例配分となったベイカレント<6532>が商いを伴って大幅続伸し、外資系証券の強気の投資判断が観測されたIRJ−HD<6035>、上期業績を上方修正したISID<4812>などとともに東証1部上昇率上位に顔を出している。一方、ファーストリテ<9983>、任天堂<7974>、ソニー<6758>などが軟調。前日まで急なリバウンドを見せていた日産自<7201>も本日は小安い。今期赤字見通しを発表したアダストリア<2685>は売りがかさみ、ヨシムラフード<2884>などが東証1部下落率上位に顔を出した。  セクターでは、電気・ガス業、医薬品、情報・通信業などが上昇率上位。半面、空運業、不動産業、鉄鋼などが下落率上位だった。東証1部の値上がり銘柄は全体の41%、対して値下がり銘柄は54%となっている。  本日の日経平均は新型コロナワクチン開発への期待継続、TSMCの好決算や強気の設備投資計画を背景に反発スタートしたが、上値の重い展開となっている。16日は東京都の新型コロナ新規感染者数が286人と過去最多だった。また、米国でも感染者数が過去最多になったと伝わっている。米雇用回復が予想より鈍り、国内では旅行需要喚起策「Go Toキャンペーン」から東京発着が除外される見通しとなるなど、新型コロナ再拡大は経済活動にも影響し始めた。株価の上値が重くなるのも無理はないだろう。東証1部全体としては値下がり銘柄の方が多く、ここまでの東証1部売買代金が9000億円程度にとどまっていることからも買い見送りムードが窺える。  反面、値がさのソフトバンクGや時価総額トップのトヨタ自が堅調。さらに半導体関連もおおむね小じっかりで、日経平均や東証株価指数(TOPIX)は小幅ながらプラスとなっている。業種別騰落率にはディフェンシブセクターへの資金逃避も見られる。新興市場ではマザーズ指数が続落。米株式市場と同様に新興ハイテク株の売りが続いているが、中小型株全体を見渡すと東証1部でベイカレントやIRJ−HDといったところが賑わっている。売り一辺倒になっているわけではないと言えるだろう。  日銀による上場投資信託(ETF)買い実施が期待できないことから売りが出る場面もあるだろうが、中国・上海総合指数が反発していることは一定の安心感につながる。後場の日経平均も方向感に乏しい展開になると見込むが、本日の東京都の新型コロナ新規感染者数を注視しておきたい。  さて、日経平均は週半ばに23000円に接近する場面もあったが、その後上値が重い。とはいえ、本日も日足チャート上で22700円台に位置する5日移動平均線水準をキープしており、新型コロナ再拡大や米中対立への懸念が強まるなかでも大きく値を崩していない。前日の外資系証券の先物手口を見ると、日経平均先物を売り越す一方、TOPI先物を買い越していた。直近のバリュー(割安)株優位、グロース(成長)株劣位の流れを意識したものだろう。本日はその反動的な動きも見られるが、つまり日替わりでの循環的な物色が続いており、前述のとおり売り一辺倒とはなっていないわけだ。  また、15日に日証金<8511>が日経レバETF<1570>の自己取引を含む新規売りに伴う貸株申し込み停止などの規制(売り禁)の実施を発表したことも話題となっている。かねて指摘しているとおり、ここまで個人投資家や海外投資家は売り持ち高を増やしてきた。株式相場全体の底堅さは売り方にとって厳しい状況で、買い戻し主導での「意外高」の可能性はなお残る。(小林大純) 《AK》
関連銘柄 17件
2685 東証プライム
3,595
9/4 15:00
-30(-0.83%)
時価総額 175,436百万円
グローバルワーク、ニコアンド、ローリーズファーム等を展開するカジュアルファッション専門店チェーン。店舗数は国内外で1490店舗超。自社ECの会員数は1750万人。26.2期売上高3100億円目指す。 記:2024/06/04
1,719
9/4 15:00
+10(0.59%)
時価総額 40,931百万円
食品の総合商社「ヨシムラ・フード」、中華総菜の製造・販売を行う楽陽食品、海産物の加工・販売を行うワイエスフーズなどを傘下に収める持株会社。海外でも事業展開。国分グループ本社など提携先との協業推進。 記:2024/08/27
4812 東証プライム
5,930
9/4 15:00
-80(-1.33%)
時価総額 386,529百万円
SAPソリューションの導入等を行うコミュニケーションIT部門が主力。金融、製造業向けITソリューションの提供等も。電通グループ傘下。旧社名は電通国際情報サービス。無借金経営。事業領域の拡張等に取り組む。 記:2024/08/26
943
9/4 15:00
-30(-3.08%)
時価総額 16,823百万円
IR・SR活動に特化したコンサルティング会社。株式議決権に関わるコンサルティング、M&Aアドバイザリーが主力。証券代行業務等も。配当性向50%目処。アクティビスト対応等に係る有事対応案件は案件受託が継続。 記:2024/06/04
6501 東証プライム
3,360
9/4 15:00
-239(-6.64%)
時価総額 15,578,872百万円
総合電機大手。金融ソリューションや社会インフラITシステム、原子力関連ビジネス、鉄道システム、ビルシステム等を手掛ける。日立エナジーは受注残が増加。デジタルシステム&サービスはLumada事業が拡大。 記:2024/06/15
6532 東証プライム
4,596
9/4 15:00
-34(-0.73%)
時価総額 714,269百万円
大手経営コンサルティング会社。全体戦略や事業戦略の立案など経営課題を解決するサービスを提供。24年9月に持株会社に移行、M&A推進。採用活動を積極化。コンサルタントの増加等によりコスト増も案件拡大で堅調。 記:2024/05/23
6758 東証プライム
13,750
9/4 15:00
-425(-3%)
時価総額 85,842,598百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や映画、音楽でも世界的。CMOSイメージセンサーで世界トップシェア。モバイル機器向けイメージセンサーは堅調続く。今期はイメージング&センシング・ソリューションの増収見込む。 記:2024/06/29
6857 東証プライム
6,129
9/4 15:00
-514(-7.74%)
時価総額 4,695,850百万円
半導体検査装置大手。メモリ用に強い。非メモリ用も強化中。電子ビーム露光装置も。24.3期3Q累計はメモリ向けが1Qを底に上向く。だが非メモリ向けの回復に遅れ。償却費増も利益の重石。総還元性向5割以上目安。 記:2024/04/15
6920 東証プライム
24,455
9/4 15:00
-2,040(-7.7%)
時価総額 2,305,764百万円
半導体関連装置メーカー。シェア独占のEUVマスク欠陥検査装置に強み。FPD関連装置やレーザー顕微鏡なども手掛ける。High-NA向け含むACTISは引き合い旺盛。生成AI関連HBM向けは需要堅調。 記:2024/06/11
7201 東証プライム
413.5
9/4 15:00
-16.1(-3.75%)
時価総額 1,745,266百万円
自動車大手。仏ルノー、三菱自と3社連合を形成。EV展開で先行。24.3期3Q累計は中国の競争激化。だが半導体不足解消を受けて中国以外で販売を伸ばす。値上げ効果も出て増収増益に。ホンダとEV分野で提携検討。 記:2024/04/12
7203 東証プライム
2,674
9/4 15:00
-98(-3.54%)
時価総額 43,626,275百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
9,668
9/4 15:00
-947(-8.92%)
時価総額 982,172百万円
半導体機器の製造、販売等を行うSCREENセミコンダクターソリューションズが中核の持株会社。バッチ式洗浄装置やスピンスクラバーなどで世界トップシェア。配当性向30%以上目安。DX推進による生産性向上図る。 記:2024/08/22
7974 東証プライム
7,698
9/4 15:00
-228(-2.88%)
時価総額 9,997,316百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。海外売上高比率は7割超。新規タイトル、追加コンテンツの継続投入でプラットフォームの活性化を図る。 記:2024/07/28
8035 東証プライム
22,995
9/4 15:00
-2,150(-8.55%)
時価総額 10,845,201百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
8511 東証プライム
1,945
9/4 15:00
-70(-3.47%)
時価総額 186,720百万円
国内唯一の証券金融会社。1950年創業。創業来黒字経営。貸借取引業務、セキュリティ・ファイナンス業務のほか、信託銀行業、不動産賃貸業も。債券レポ・現先取引は取引ニーズ旺盛。株券レポ取引等は残高が高水準。 記:2024/06/25
9983 東証プライム
45,740
9/4 15:00
-1,240(-2.64%)
時価総額 14,555,429百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業を成長の柱として位置付け。LifeWearの浸透や出店加速で北米、欧州は顧客層が拡大。 記:2024/05/10
9984 東証プライム
7,781
9/4 15:00
-652(-7.73%)
時価総額 13,406,305百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17