2023/12/28
出来高変化率ランキング(9時台)~インタアクション、不二家などがランクイン
*09:43JST 出来高変化率ランキング(9時台)~インタアクション、不二家などがランクイン
※出来高変化率ランキングでは、直近5日平均の出来高と配信当日の出来高を比較することで、物色の傾向など市場参加者の関心を知ることができます。
■出来高変化率上位 [12月28日 9:33 現在]
(直近5日平均出来高比較)
銘柄コード 銘柄名 出来高 5日平均出来高 出来高変化率 株価変化率
<2248> iF500H有 10237 47057.294 215.23% 0.002%
<4593> ヘリオス 3266200 113252.3 167.23% -0.0284%
<4631> DIC 877200 794958.04 105.96% 0.0324%
<4293> セプテーニHD 1058400 239357.18 100.18% 0.0645%
<4241> アテクト 118400 44715.16 75.39% 0.0612%
<3992> ニーズウェル 186900 74534.28 67.56% 0.0554%
<1730> 麻生フオーム 461500 147840.2 63.54% 0.1497%
<1482> 米債ヘッジ 176693 177295.391 55.86% 0.0044%
<2211> 不二家 274100 341184.58 55.78% -0.0334%
<9663> ナガワ 21000 81196.2 52.21% -0.0014%
<8278> フ ジ 172100 180760.2 48.17% -0.0041%
<7725> インタアクション 177700 102399.48 40.95% 0.0535%
<7794> イーディーピ 365600 318921.96 34.28% 0.1107%
<5449> 大阪製鉄 117200 184489.38 34.01% 0.0389%
<2243> GX半導 116519 128518.551 33.37% -0.0083%
<6078> バリューHR 275600 259987.28 30.52% -0.0503%
<7068> FフォースG 247400 109665.84 29.36% -0.1314%
<3091> ブロンコB 148100 305522.7 29.2% -0.0409%
<2247> iF500H無 19658 243137.363 28.9% -0.0066%
<2742> ハローズ 35900 104886.9 25.97% 0.0229%
<2752> フジオフドG 396700 406121.9 17.85% -0.0063%
<1547> 上場米国 61350 624936.554 14.16% -0.0061%
<3197> すかいHD 3769200 5945434.1 13.05% -0.0055%
<7611> ハイデ日高 81200 203758.02 12.05% 0.0227%
<1572> H株ブル 19040 50424.112 11.8% -0.0018%
<7921> TAKARA&C 39800 89846.38 11.01% 0.0357%
<2702> マクドナルド 1387200 6617912 10.28% -0.0066%
<2325> NJS 45700 92361.66 10.16% -0.0465%
<8200> リンガハット 99900 194723.9 9.27% -0.0076%
<3028> アルペン 292500 429964.02 7.69% -0.0097%
(*)はランキングに新規で入ってきた銘柄
20日移動平均売買代金が5000万円以下のものは除外
《CS》
2022/4/14
前場に注目すべき3つのポイント~利食い想定も底堅さが見られれば、27000円を意識したセンチメントに~
*08:44JST 前場に注目すべき3つのポイント~利食い想定も底堅さが見られれば、27000円を意識したセンチメントに~
14日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:利食い想定も底堅さが見られれば、27000円を意識したセンチメントに
■ABCマート、22/2営業利益 40.7%増 274億円、23/2予想 16.6%増 320億円
■前場の注目材料:ペプチドリーム、本社・研究所を増設 24年完成、開発への“橋渡し”機能拡充
■利食い想定も底堅さが見られれば、27000円を意識したセンチメントに
14日の日本株市場は、やや買い先行で始まった後は、こう着の強い相場展開になりそうだ。13日の米国市場はNYダウが344ドル高だった。3月生産者物価指数(PPI)の伸びが予想を上回り過去最大を記録したため、やや売り優勢で始まった。ただし、インフレがピークに近いとの見解が強まり、金利が低下に転じると安心感から買戻しが強まり上昇に転じた。さらに、ハイテクも買われ相場の上昇を後押しし、引けにかけ上げ幅を拡大。シカゴ日経225先物清算値は大阪比70円高の26950円。円相場は1ドル125円60銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い先行で始まることになりそうだ。昨日の日経平均は500円を超える上昇で前日の下落部分を一気に吸収して直近で上値を抑えられていた5日線を突破し、25日線を捉えてきた。26938円水準に位置する25日線での攻防が意識されるなか、前日の大幅な上昇に対する利食いも入りやすく、新たなショートの動きも想定されることから強弱感は対立しやすいだろう。ただし、前日の上昇で需給状況は改善されてきたと見られ、底堅さが見られるようであれば、27000円を意識したセンチメントに向わせそうだ。
米長期金利は低下し、VIX指数は21.82に低下してきており、リスク選好に向わせやすいと見られる。米国では半導体株が買い直されており、SOX指数の構成銘柄はすべて上昇した。大型テック株なども買われているなか、指数インパクトの大きい値がさ株の支援材料になりそうだ。また、買い一巡後はこう着感が強まる可能性はあるものの、底堅さが意識される局面においては、次第に下値を切り上げてくる展開は期待されそうだ。
そのほか、昨日のNT倍率は25日線を支持線に反発を見せており、一気に75日線を捉えてきた。達成感は意識されるものの、一方で75日線を明確にクリアしてくるようだと、NTロングの動きが強まりやすく、日経平均型優勢のなかでの上昇が意識されやすい。また、昨日のマザーズ指数は4%を超える上昇で、こちらも25日線をサポートとして上昇し、75日線を捉えてきた。日経平均が25日線水準でのこう着ながらも底堅い展開となれば、グロース市場銘柄へは個人主体の出遅れ修正を狙った資金流入が意識されよう。
■ABCマート、22/2営業利益 40.7%増 274億円、23/2予想 16.6%増 320億円
ABCマート<2670>が発表した2022年2月期決算は、売上高が前期比10.8%増の2439.46億円、営業利益は同40.7%増の274.46億円だった。期初計画には届かなかった。23年2月期の営業利益は16.6%増の320億円を見込んでおり、コンセンサス(355億円程度)を下回る。
■前場の注目材料
・日経平均は上昇(26843.49、+508.51)
・NYダウは上昇(34564.59、+344.23)
・ナスダック総合指数は上昇(13643.59、+272.02)
・シカゴ日経先物は上昇(26950、大阪比+70)
・1ドル=125.60-70円
・SOX指数は上昇(3119.32、+71.85)
・VIX指数は低下(21.82、-2.44)
・米原油先物は上昇(104.25、+3.65)
・米長期金利は低下
・米国景気の拡大
・コロナ流行下の経済活動正常化
・日銀は金融緩和を長期化
・株価急落時の日銀ETF買い
・ペプチドリーム<4587>本社・研究所を増設 24年完成、開発への“橋渡し”機能拡充
・ENEOS<5020>仏社と合弁、アジアで太陽光発電支援事業
・デンソー<6902>デンソーなどトヨタEVに新基幹ユニット、走行・乗り心地・電費支える
・住友ゴム<5110>解析時間100分の1以下、ゴム材料開発を効率化
・日立造船<7004>子会社がスイスで水素製造施設、ゴミ発電所内に来年
・三菱電機<6503>組織風土改革で「骨太方針」策定
・コーセー<4922>化粧品の心身効果解明へ、慶大と研究
・カネカ<4118>海水中でも生分解するポリマー、ホテルの歯ブラシに採用
・富士フイルム<4901>富士フイルムなど、アルツハイマー進行予測、AIで精度最大88%
・花王<4452>パーム農園支援進む、インドネシアで一昨年開始
・DIC<4631>微細藻類由来のスキンケア材、米ベンチャーと共同開発
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・特になし
<海外>
・10:30 豪・3月失業率(予想:3.9%、2月:4.0%)
・10:30 豪・3月雇用者数増減(予想:+3.00万人、2月:+7.74万人)
《ST》
2022/2/21
【注目銘柄ダイジェスト】:ソフトバンクが大幅続伸、商船三井が大幅反落
*16:27JST 【注目銘柄ダイジェスト】:ソフトバンクが大幅続伸、商船三井が大幅反落
<9434> ソフトバンク 1472 +27.5
大幅続伸。特段の材料は観測されていないが、3月の期末に向けた権利取り狙いが活発化するなか、6%近い高い配当利回りが注目されているようだ。ウクライナ情勢を巡る地政学リスクで全体相場が軟調な中、本日は同業のNTT<9432>のほか、三菱UFJ<8306>などの銀行株も逆行高となっており、高配当利回り株への物色が散見される。ディフェンシブ性の高い業種ということもあり、相対的に買い安心感もあるもよう。
<9104> 商船三井 9160 -240
大幅反落。本日は、先週一週間で上昇率トップとなった海運業に売りが広がった。ウクライナ情勢の先行き不透明感などから、本日のマザーズ指数は約2年ぶりの安値を更新。東証1部でも半導体関連株をはじめ、個人に人気の高い銘柄が下落。含み損益の悪化から、先週にかけて利の乗った海運株に個人の利食い売りが膨らんだ。また同社は16日、大西洋航行中だった自動車船に火災が発生、航行不能となったと発表したことも重しに。
<4631> DIC 2657 -88
大幅続落。先週末取引終了後に21年12月期決算を発表。営業益は前期比8.1%増の429億円だった。22年12月期営業益は同25.9%増の540億円を見込むも、市場予想を30億円程下回る。価格対応や高付加価値製品の拡販が進むことによる増収・増益を予想する。同時に発表した新経営ビジョンでは、25年12月期営業益目標として800億円などを掲げている。ただ、市場全体の地合い悪化もあり売り優勢の展開に。
<3321> ミタチ 912 +34
大幅続伸。先週末に22年5月期業績予想の上方修正を発表。営業利益は従来予想の13億円から17億円、前期比84.0%にまで引き上げ。自動車分野での半導体、電子部品などの販売、ITや自動車関連の工作機械向けEMSの受注などが想定以上に好調のもよう。年間配当金計画も27.5円から30円、前期比10円増に増額修正。業績上振れ期待はあったものの、上方修正幅は想定以上との見方になっている。
<9325> ファイズHD 659 +54
急伸。丸和運輸機関<9090>が1株670円でTOBを実施すると発表、同社ではTOBに対して賛同の意を表明している。買付予定数の上限は所有割合60%となる643万1000株としており、TOB後も丸和運輸機関の連結子会社として上場を維持する方針。TOB価格サヤ寄せを目指す動きとなっているほか、資本業務提携に伴う事業シナジーへの期待なども先行しているようだ。
<3388> 明治電機 1044 -207
急落。50万株の公募増資、50万株の自己株式処分、上限15万株のオーバーアロットメントによる売出を実施すると発表している。公募・売出価格は3月2日から7日までの間に決定する。今回の公募・売出株数はトータルで115万株、現在の自己株式を除いた発行済み株式数の約10%に当たる。希薄化や目先の需給懸念が先行する展開になっている。調達資金は主に新社屋建設費用の一部に充当のもよう。
<2461> ファンコミ 412 +21
大幅続伸。先週末に発表した自己株式の取得実施が買い材料視されている。発行済み株式数の4.23%に当たる300万株、10億円を取得上限としており、取得期間は2月21日から7月21日まで。機動的な資本政策の遂行及び株主への一層の利益還元を図ることを目的としている。当面の需給面での下支え材料につながるとの期待が先行へ。同社の自社株買いは、昨年10月にかけて上限10億円を実施して以来となる。
<6268> ナブテスコ 3155 -110
大幅続落。大和証券では投資判断を「2」から「3」に格下げ、目標株価も4300円から3100円に引き下げている。新中期計画説明会を受けて、当面の業績予想を下方修正しているもよう。油圧機器や包装機事業の成長率引き下げ、成長投資拡大に伴う負担増などを要因としている。また、ポートフォリオマネジメントの観点では、複数事業を有するメリットについて明確な解説も少ないと判断している。
<6753> シャープ 1181 -133
急落。現在20%を出資している大型液晶パネル製造メーカー、堺ディスプレイプロダクトの完全子会社化に向けた協議を開始と発表している。もともと同社連結子会社として設立された企業だが、2012年に株式を譲渡して持分法適用会社となっている。市況変動の激しい同事業を取り込むことで、業績の変動リスクが高まることなどを警戒する動きが優勢のようだ。また、財務負担の増加につながるとの懸念なども。
<3436> SUMCO 1958 -108
大幅続落で昨年来安値更新。SMBC日興証券では投資判断を「1」から「2」に、目標株価も3200円から2300円に引き下げた。長期契約に基づく価格上昇などは市場で既に広く認識されており、今後の株価上昇のカタリストに欠けるとの見方。また、ウエハー価格の上昇率や営業増益率は第1四半期がピークと予想、直近のGlobalWafersの投資計画によって、長期的な需給見通しは幾分悪化したとも判断のようだ。
2022/2/21
日経平均は3日続落、一時573円安、米ロ首脳会談報道で下げ渋り
*16:03JST 日経平均は3日続落、一時573円安、米ロ首脳会談報道で下げ渋り
日経平均は3日続落。18日の米国市場でNYダウは3日続落し、232ドル安となった。ウクライナ情勢を巡る懸念が相場を押し下げた。また、バイデン米大統領の「ロシアのプーチン大統領がウクライナ侵攻を決断したと確信」といった発言などから週明けも懸念が強まり、本日の日経平均は350円安からスタートすると、朝方に一時26549.00円(前週末比573.07円安)まで下落した。その後「米ロが首脳会談で合意」との報道を受けて買い戻しが入ったが、27000円手前で戻り一服となり、後場は26900円近辺でのもみ合いが続いた。
大引けの日経平均は前週末比211.20円安の26910.87円となった。東証1部の売買高は9億3859万株、売買代金は2兆3068億円と昨年12月30日以来の低水準だった。業種別では、金属製品、海運業、陸運業が下落率上位で、その他も全般軟調。一方、鉄鋼、銀行業、情報・通信業など4業種が上昇した。東証1部の値下がり銘柄は全体の67%、対して値上がり銘柄は28%となった。
個別では、川崎船<9107>、商船三井<9104>、東エレク<8035>、キーエンス<6861>が2~3%の下落となったほか、レーザーテック<6920>や郵船<9101>もさえない。決算や長期経営計画を公表したDIC<4631>は好感する向きもあったが、サプライズに乏しいとの見方から売り優勢。シャープ<6753>は堺ディスプレイプロダクトの完全子会社化に向けた動きがネガティブ視されて急落した。また、公募増資等の実施を発表した明治電機<3388>が東証1部下落率トップとなった。一方、三菱UFJ<8306>やソフトバンク<9434>が堅調で、高配当銘柄の一角に買いが入った。ファーストリテ<9983>は小高く、ベイカレント<6532>は3%近い上昇。ファンコミ<2461>は自社株買い実施が好感された。また、丸和運輸<9090>による株式公開買付け(TOB)実施が発表されたファイズHD<9325>は東証1部上昇率上位に顔を出した。
《HK》
2022/2/21
明治電機、シャープ、ファイズHDなど
<9434> ソフトバンク 1472 +27.5大幅続伸。特段の材料は観測されていないが、3月の期末に向けた権利取り狙いが活発化するなか、6%近い高い配当利回りが注目されているようだ。ウクライナ情勢を巡る地政学リスクで全体相場が軟調な中、本日は同業のNTT<9432>のほか、三菱UFJ<8306>などの銀行株も逆行高となっており、高配当利回り株への物色が散見される。ディフェンシブ性の高い業種ということもあり、相対的に買い安心感もあるもよう。
<9104> 商船三井 9160 -240大幅反落。本日は、先週一週間で上昇率トップとなった海運業に売りが広がった。ウクライナ情勢の先行き不透明感などから、本日のマザーズ指数は約2年ぶりの安値を更新。東証1部でも半導体関連株をはじめ、個人に人気の高い銘柄が下落。含み損益の悪化から、先週にかけて利の乗った海運株に個人の利食い売りが膨らんだ。また同社は16日、大西洋航行中だった自動車船に火災が発生、航行不能となったと発表したことも重しに。
<4631> DIC 2657 -88大幅続落。先週末取引終了後に21年12月期決算を発表。営業益は前期比8.1%増の429億円だった。22年12月期営業益は同25.9%増の540億円を見込むも、市場予想を30億円程下回る。価格対応や高付加価値製品の拡販が進むことによる増収・増益を予想する。同時に発表した新経営ビジョンでは、25年12月期営業益目標として800億円などを掲げている。ただ、市場全体の地合い悪化もあり売り優勢の展開に。
<3321> ミタチ 912 +34大幅続伸。先週末に22年5月期業績予想の上方修正を発表。営業利益は従来予想の13億円から17億円、前期比84.0%にまで引き上げ。自動車分野での半導体、電子部品などの販売、ITや自動車関連の工作機械向けEMSの受注などが想定以上に好調のもよう。年間配当金計画も27.5円から30円、前期比10円増に増額修正。業績上振れ期待はあったものの、上方修正幅は想定以上との見方になっている。
<9325> ファイズHD 659 +54急伸。丸和運輸機関<9090>が1株670円でTOBを実施すると発表、同社ではTOBに対して賛同の意を表明している。買付予定数の上限は所有割合60%となる643万1000株としており、TOB後も丸和運輸機関の連結子会社として上場を維持する方針。TOB価格サヤ寄せを目指す動きとなっているほか、資本業務提携に伴う事業シナジーへの期待なども先行しているようだ。
<3388> 明治電機 1044 -207急落。50万株の公募増資、50万株の自己株式処分、上限15万株のオーバーアロットメントによる売出を実施すると発表している。公募・売出価格は3月2日から7日までの間に決定する。今回の公募・売出株数はトータルで115万株、現在の自己株式を除いた発行済み株式数の約10%に当たる。希薄化や目先の需給懸念が先行する展開になっている。調達資金は主に新社屋建設費用の一部に充当のもよう。
<2461> ファンコミ 412 +21大幅続伸。先週末に発表した自己株式の取得実施が買い材料視されている。発行済み株式数の4.23%に当たる300万株、10億円を取得上限としており、取得期間は2月21日から7月21日まで。機動的な資本政策の遂行及び株主への一層の利益還元を図ることを目的としている。当面の需給面での下支え材料につながるとの期待が先行へ。同社の自社株買いは、昨年10月にかけて上限10億円を実施して以来となる。
<6268> ナブテスコ 3155 -110大幅続落。大和証券では投資判断を「2」から「3」に格下げ、目標株価も4300円から3100円に引き下げている。新中期計画説明会を受けて、当面の業績予想を下方修正しているもよう。油圧機器や包装機事業の成長率引き下げ、成長投資拡大に伴う負担増などを要因としている。また、ポートフォリオマネジメントの観点では、複数事業を有するメリットについて明確な解説も少ないと判断している。
<6753> シャープ 1181 -133急落。現在20%を出資している大型液晶パネル製造メーカー、堺ディスプレイプロダクトの完全子会社化に向けた協議を開始と発表している。もともと同社連結子会社として設立された企業だが、2012年に株式を譲渡して持分法適用会社となっている。市況変動の激しい同事業を取り込むことで、業績の変動リスクが高まることなどを警戒する動きが優勢のようだ。また、財務負担の増加につながるとの懸念なども。
<3436> SUMCO 1958 -108大幅続落で昨年来安値更新。SMBC日興証券では投資判断を「1」から「2」に、目標株価も3200円から2300円に引き下げた。長期契約に基づく価格上昇などは市場で既に広く認識されており、今後の株価上昇のカタリストに欠けるとの見方。また、ウエハー価格の上昇率や営業増益率は第1四半期がピークと予想、直近のGlobalWafersの投資計画によって、長期的な需給見通しは幾分悪化したとも判断のようだ。
《ST》
2022/2/21
出来高変化率ランキング(14時台)~iS500米H、NF外株ヘッジ無などがランクイン
*14:57JST 出来高変化率ランキング(14時台)~iS500米H、NF外株ヘッジ無などがランクイン
※出来高変化率ランキングでは、直近5日平均の出来高と配信当日の出来高を比較する
ことで、物色の傾向など市場参加者の関心を知ることができます。
■出来高変化率上位 [2月21日 14:44 現在]
(直近5日平均出来高比較)
コード⇒銘柄⇒出来高⇒5日平均出来高⇒出来高変化比率⇒株価変化率
<2562> 上場ダウH 139160 9526 1360.84% -0.72%
<2563>* iS500米H 2632860 310100 749.04% -0.7%
<2521> 上場米HE 186050 25154 639.64% -0.78%
<7373> アイドマHD 1458500 230160 533.69% 1.24%
<1457> TPXベア 20319 3827.4 430.88% 0.58%
<4574> 大幸薬品 394200 76380 416.10% -9.23%
<3624> アクセルマーク 3264500 656660 397.14% -14.42%
<6753> シャープ 8970100 1873880 378.69% -10.35%
<2569> 上場NSQA 488310 110220 343.03% -1.4%
<4888> ステラファーマ 1898400 488600 288.54% 5.25%
<7630> 壱番屋 287400 84060 241.90% -0.75%
<9974> ベルク 90300 28320 218.86% 0.95%
<1557> SPDR500 15534 4978.4 212.03% -0.95%
<3750> フラクタル 18000 5980 201.00% 3.36%
<3467> アグレ都市 111200 38540 188.53% 5.86%
<2568> 上場NSQ 181600 62982 188.34% -1.71%
<9176> 佐渡汽 8486800 2985420 184.27% 29.73%
<8699> 澤田HD 157600 55760 182.64% -4.42%
<2987> タスキ 629900 225980 178.74% -5.18%
<2427> アウトソシング 3433500 1341760 155.90% -3.32%
<7520> エコス 140300 57260 145.02% -2.78%
<7818> トランザクショ 213500 88700 140.70% -2.31%
<8114> デサント 694600 298560 132.65% -3.34%
<4631> DIC 716400 313060 128.84% -3.1%
<9740> CSP 133800 58980 126.86% -0.93%
<1671> WTI原油 3059854 1351341 126.43% -0.19%
<6656> インスペック 50200 22820 119.98% -1.9%
<9601> 松竹 108800 50640 114.85% -2.84%
<2882> イートアンドHD 51200 24620 107.96% -0.61%
<2513>* NF外株ヘッジ無 74510 37730 97.48% -1.17%
(*)はランキングに新規で入ってきた銘柄
20日移動平均売買代金が5000万円以下のものは除外
《CS》
2022/2/21
出来高変化率ランキング(13時台)~アクセルマーク、シャープなどがランクイン
*14:17JST 出来高変化率ランキング(13時台)~アクセルマーク、シャープなどがランクイン
※出来高変化率ランキングでは、直近5日平均の出来高と配信当日の出来高を比較することで、物色の傾向など市場参加者の関心を知ることができます。
■出来高変化率上位 [2月21日 13:49 現在]
(直近5日平均出来高比較)
コード⇒銘柄⇒出来高⇒5日平均出来高⇒出来高変化比率⇒株価変化率
<7373> アイドマHD 1289400 230160 460.22% 3.71%
<1457> 大和TPXベア 20319 3827.4 430.88% 0.58%
<4574> 大幸薬品 333400 76380 336.50% -7.72%
<3624> アクセルマーク 2770500 656660 321.91% -11.44%
<6753> シャープ 7111500 1873880 279.51% -10.43%
<4888>* ステラファーマ 1649000 488600 237.49% 4.4%
<7630> 壱番屋 281900 84060 235.36% -0.64%
<9974> ベルク 89100 28320 214.62% 0.76%
<1557> SPDR500 15460 4978.4 210.54% -1.03%
<3750> フラクタル 17300 5980 189.30% 2.54%
<3467> アグレ都市 105200 38540 172.96% 5.16%
<2987> タスキ 603200 225980 166.93% -4.17%
<9176> 佐渡汽 7784500 2985420 160.75% 24.32%
<7520> エコス 138300 57260 141.53% -2.63%
<2427> アウトソシング 3174800 1341760 136.61% -3.32%
<7818> トランザクショ 207600 88700 134.05% -2.01%
<9740> CSP 128100 58980 117.19% -1.39%
<8699> HSHD 119500 55760 114.31% -4.33%
<1671> WTI原油 2879832 1351341 113.11% 0.14%
<9601> 松竹 102400 50640 102.21% -2.67%
<6656> インスペック 45000 22820 97.20% -2.09%
<4631>* DIC 616000 313060 96.77% -3.83%
<2882> イートアンドHD 46800 24620 90.09% -0.52%
<2742> ハローズ 96800 50980 89.88% -1.61%
<4882> ペルセウス 454800 239620 89.80% 23.81%
<8114>* デサント 546500 298560 83.05% -4.7%
(*)はランキングに新規で入ってきた銘柄
20日移動平均売買代金が5000万円以下のものは除外
《FA》
2022/2/21
DIC---急落、今期25%営業増益予想も全体地合い悪化で売り優勢
*13:40JST DIC---急落、今期25%営業増益予想も全体地合い悪化で売り優勢
DIC<4631>は急落。先週末取引終了後に21年12月期決算を発表。営業利益は前期比8.1%増の429億円だった。22年12月期営業利益は同25.9%増の540億円を見込むも、市場予想を30億円程下回っている。価格対応や高付加価値製品の拡販が進むことによる増収・増益を見込んでいる。同時に発表した新経営ビジョンでは、25年12月期営業利益目標として800億円などを掲げている。ただ、市場全体の地合い悪化もあり売り優勢の展開となっている。
《YN》
2022/2/21
前場に注目すべき3つのポイント~先物主導による短期的な売買に振らされやすい需給状況に~
*08:35JST 前場に注目すべき3つのポイント~先物主導による短期的な売買に振らされやすい需給状況に~
21日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:先物主導による短期的な売買に振らされやすい需給状況に
■DIC、21/12 営業利益 8.1%増 428億円、22/12予想 25.9%増 540億円
■前場の注目材料:ダイヘン、EV溶接ロボ開発、超ハイテンなどの飛散粒99%減
■先物主導による短期的な売買に振らされやすい需給状況に
21日の日本株市場は、売り一巡後はこう着感が強まる相場展開になりそうだ。18日の米国市場ではNYダウが232ドル安だった。米ロ外相が来週会談を予定していると報じられるなか、一時上昇に転じる場面が見られた。ただし、ウクライナ東部の親ロ派指導者が一部住人をロシアに避難させたとの報道や、ウクライナ分離主義者がドネツクで車が爆破されたと報じられるなか、3連休を控えた持ち高調整の動きが強まった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比245円安の26845円。円相場は1ドル114円90銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、売り先行で始まることになりそうだ。ただし、21日の米国市場はプレジデントデーの祝日で休場となることから、海外勢のフローは限られることになり、引き続き薄商いのなかで、先物主導による短期的な売買に振らされやすい需給状況になりそうである。引き続きウクライナ情勢を巡る報道などには敏感に反応することが見込まれる。
また、北京オリンピックが閉会したことから、一段とロシアによるウクライナ侵攻への警戒感が強まりやすいと考えられるため、短期筋の仕掛け的な動きも強まりやすい面はある。ただし、今週末にも米ロ外相会談が行われる予定であることから、ショートカバーの動きも速そうである。また、日本は23日が天皇誕生日の祝日となることから、積極的にはポジションを取りづらいほか、オーバーナイトのポジションは限られるだろう。そのため、大きく売られる場面においては、その後のショートカバーを想定した押し目狙いのスタンスといったところか。
物色の流れとしては、材料株中心となりやすく、個別に材料の出ている銘柄のほか、好決算ながらも需給面から大きく調整している銘柄などへは、打診的な買いも入りやすいだろう。また、地政学リスクへの警戒から、指数の影響を受けづらい銘柄のほか、バリューシフトも意識されるところ。また、地政学リスクに対しては、これまでの防衛関連とされる銘柄への物色よりも、防衛関連の一角との見方から商社や海運株など配当妙味も備えた銘柄などにシフトする動きが強まりやすいだろう。
■DIC、21/12 営業利益 8.1%増 428億円、22/12予想 25.9%増 540億円
DIC<4631>が発表した2021年12月期業績は、営業利益が前期比8.1%増の428.93億円だった。塗料・プラスチック用顔料、パッケージ用インキが食品包装用途向けに堅調だったほか、自動車向け材料も好調だった。22年12月期は前期比25.9%増の540億円を見込んでおり、コンセンサス(570億円程度)を下回る。
■前場の注目材料
・VIX指数は低下(27.75、-0.36)
・米原油先物は上昇(90.21、+0.17)
・米長期金利は低下
・米国景気の拡大
・海外のコロナ感染沈静化
・日銀は金融緩和を長期化
・株価急落時の日銀ETF買い
・ダイヘン<6622>EV溶接ロボ開発、超ハイテンなどの飛散粒99%減
・ノリタケ<5331>汎用品を拡販、砥石・研磨布紙2子会社統合
・楽天グループ<4755>ロボデリバリー協会発足、楽天・川重など8社参画
・日産自<7201>米工場に575億円投資、25年から新型EV2種生産
・三菱商事<8058>ミャンマー天然ガス採掘から撤退検討
・商船三井<9104>自動車船出火、ポルトガル沖で航行不能に
・ファインシンター<5994>デジタル駆使ライン拡大、国内外工場に
・ブリヂストン<5108>使用済みタイヤ再利用、産総研と技術研究、30年めど実証
・横浜ゴム<5101>油圧用高圧ホース量産、茨城工場の生産能力増強
・クボタ<6326>北米市場向けトラクター用タイヤ、米社と独占供給契約
・KDDI<9433>KDDIなど仮想化基地局のデータ通信、5Gスタンドアローンで成功
・大日本印刷<7912>ハイヤーでウェブ会議、大日本印刷など5社、有償サービス実証
・帝人<3401>新規炭素繊維織物を開発、強度安定で低コスト
・大正薬HD<4581>リポビタンジェリーが宇宙日本食認証取得
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・特になし
<海外>
・10:15 中・1年物ローンプライムレート(現行3.70%)
《ST》
2022/2/9
前日に動いた銘柄 part1 ドリームインキュベータ、名古屋鉄道、稲畑産業など
*07:15JST 前日に動いた銘柄 part1 ドリームインキュベータ、名古屋鉄道、稲畑産業など
銘柄名<コード>8日終値⇒前日比
ニプロ<8086> 1067 -1
10-12月期営業益は前年同期比2桁減益。
三菱ガス<4182> 2065 -69
10-12月期営業益は前年同期比減益で市場予想も下回る。
通期計画を上方修正も市場予想並みにとどまり失望感。
IIJ<3774> 3640 -250
10-12月期営業益は市場予想上回るも、上方修正なかったことで出尽くし感。
飯野海運<9119> 562 +9
通期計画を上方修正し、増配も発表。
ドリームインキュベータ<4310> 2555 +481
第3四半期累計経常損益は黒字転換。
シグマクシス・ホールディングス<6088> 2356 +141
業績・配当予想引き上げと株式分割を発表。
名古屋鉄道<9048> 2018 +189
第3四半期累計営業益は通期計画を超過。
グランディハウス<8999> 558 +51
業績・配当予想を上方修正している。
ソリトンシステムズ<3040> 1385 +111
今期増益・増配見通しを評価へ。
タカラトミー<7867> 1244 +80
業績上方修正や株主還元拡充策を高評価。
NSユナイテッド海運<9110> 3875 +320
造船株高の流れに乗る形に。
稲畑産業<8098> 2235 +203
業績上方修正、自社株買い実施評価が継続へ。
オープンドア<3926> 1788 +130
旅行関連株の一角で強い動き目立つ。
丸一鋼管<5463> 2823 +181
業績上方修正に加えて増配・自社株買いを発表。
JMDC<4483> 5170 +215
第3四半期好決算発表受けて見直し買い。
京阪HD<9045> 2967 +196
通期収益予想は上方修正している。
コカBJH<2579> 1455 +88
大型PETボトル製品の出荷価格改定を発表。
リコー<7752> 1053 +71
決算受けて7日は売り先行の展開になったが。
マルハニチロ<1333> 2654 +155
業績上方修正をストレートに評価。
日立造船<7004> 786 +43
通期経常益上方修正で減益率縮小。
Gunosy<6047> 747 +34
レオスでは保有比率上昇。
アルヒ<7198> 1115 +35
業績下方修正もあく抜け感が優勢。
川崎汽船<9107> 7150 +420
バリュー株の中心格として海運株の関心続く。
JCRファーマ<4552> 2125 +93
野村證券では投資判断を格上げしている。
エンビプロHD<5698> 1400 -270
大幅増益決算発表も出尽くし感優勢。
ネクステージ<3186> 2498 -434
公募による自己株式処分で需給懸念。
DIC<4631> 2695 -302
C&E顔料事業の不振を背景に業績予想を下方修正。
《FA》
2022/2/8
【注目銘柄ダイジェスト】:タカラトミーが大幅続伸、TOWAが大幅続落
*17:25JST 【注目銘柄ダイジェスト】:タカラトミーが大幅続伸、TOWAが大幅続落
<6088> シグマクシス 2356 +141
大幅反発。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は20.8億円で前年同期比78.4%増益となり、通期予想は従来の25億円から27億円、前期比54.5%増に上方修正した。コンサルティング事業が上振れたもよう。年間配当金も従来計画の24円から26円に引き上げ、前期比4円の増配となる。加えて、3月末を基準とした1対2の株式分割実施も発表、流動性の向上なども期待される状況に。
<5463> 丸一鋼管 2823 +181
大幅続伸。前日に第3四半期決算を発表、10-12月期経常利益は117億円で前年同期比2.0倍、四半期ベースでの倍増ペースが継続。つれて、通期予想は従来の334億円から370億円、前期比79.7%増益に上方修正した。出荷数量好調に加えて製品値上げも進んでいるもよう。また、年間配当金を80円から87.5円に引き上げ、発行済み株式数の1.2%に当たる水準の自社株買い実施なども発表している。
<9048> 名鉄 2018 +189
急伸。前日に第3四半期決算を発表、累計営業損益は66.7億円の黒字で前年同期比165億円の損益改善となり、据え置きの通期計画30億円を大きく超過した。10-12月期も93.1億円で同82.9%増の大幅増益だった。レジャー・サービス事業や交通事業が新型コロナウイルスの影響縮小で増収となったほか、収支改善もあって全体収益を牽引する形に。大幅な業績上振れを意識する動きに繋がっているようだ。
<5698> エンビプロHD 1400 -270
急落。前日に上半期決算を発表、営業利益は14.9億円で前年同期比2.8倍の水準となったが、第1四半期が同6.2倍と大幅増益決算であったこと、足元で資源価格の上昇が続いていることから、想定の範囲内と捉えられている。通期予想23.9億円、前期比12.2%増も据え置いていることからもサプライズは乏しく、目先の出尽くし感につながる形になっている。
<4631> DIC 2695 -302
急落。21年12月期業績予想の下方修正を発表。営業利益は従来予想の480億円から430億円、前期比8.4%増に減額。C&E顔料事業の売上減少に加え、同事業における物流問題に係る営業費用の一時的増加などが業績下振れの背景。また、繰延税金資産143億円を取崩し法人税等調整額に計上することで、純利益は220億円から40億円にまで下方修正している。
<6315> TOWA 2237 -205
大幅続落。前日に第3四半期決算を発表、累計営業益は90.5億円で前年同期比3.9倍となり、10-12月期は前四半期比でも2ケタ成長となった。年間配当金も従来計画23円に対して、記念配10円を含めて50円にまで引き上げた。ただ、10-12月期受注高は前四半期比で28%減となり、会社計画も下振れたもよう。他の半導体製造装置各社との比較での、足元の受注モメンタム鈍化をマイナス視する動きになった。
<5631> 日製鋼所 3635 -115
大幅続落。前日に第3四半期決算を発表、10-12月期営業益は30.2億円で前年同期比24.8%減となり、前四半期から一段と減益率が拡大。累計営業益は101億円で、通期計画160億円に対する進捗率は63%の水準にとどまり、ネガティブな反応につながった。なお、収益性が高いフィルムシート装置の売上が10-12月期は伸び悩んだが、受注高は一段と拡大しており、同装置の今後の盛り返しを期待する見方もある。
<3186> ネクステージ 2498 -434
急落。175万2000株の公募による自己株式の処分、26万2800株を上限とするオーバーアロットメントによる自己株式の処分を実施すると発表している。処分株数は、昨年11月末時点での自己株式を除いた発行済み株式数に対して2.6%の水準となる。処分価格は2月15日から16日までの期間に決定される。希薄化は限定的だが、株価が高値圏にもあるため、当面の需給面への影響が警戒される形に。
<7867> タカラトミー 1244 +80
大幅続伸。前日に第3四半期決算を発表、累計営業益は134億円で前年同期比70.4%の大幅増となり、通期予想は従来の80億円から110億円に上方修正した。年末年始商戦において、玩具の出荷が順調に推移したほか、アミューズメントマシンやガチャ事業も拡大が継続。年間配当金も20円から30円に引き上げ。さらに、発行済み株式数の1.08%に当たる100万株を上限とする自己株式の取得実施も発表。
<3632> グリー 765 -82
急落。前日に上半期決算を発表、営業益は40.8億円で前年同期比22.7%減となった。10-12月期は25.2億円で同25.0%減となり、第1四半期から減益率が拡大した。投資・インキュベーション事業の収益が高水準だった前年同期から反動減となったことが背景。前四半期比では、主力のインターネット・エンタメ事業が伸びたことで62.6%増と底打ちの形になったが、前年比での減益決算をマイナス視する動きに。
2022/2/8
日経平均は小幅反発、一時200円超上昇も伸び悩み、海運などに買い
*15:58JST 日経平均は小幅反発、一時200円超上昇も伸び悩み、海運などに買い
日経平均は小幅反発。7日の米国市場でNYダウは1ドル高とほぼ横ばいだった。新型コロナウイルス感染者数の減少や春節明けの中国株の上昇から景気敏感株などに買いが入る一方、長期金利の高止まりでハイテク株に売りが出た。東京市場では前日、米金利上昇を受けてグロース(成長)株を中心に下落しており、本日の日経平均はその反動もあって69円高からスタート。前場中ごろに差し掛かり27461.33円(前日比212.46円高)まで上昇する場面もあったが、10日の米1月消費者物価指数(CPI)発表などを前に伸び悩んだ。
大引けの日経平均は前日比35.65円高の27284.52円となった。東証1部の売買高は12億8815万株、売買代金は2兆9978億円だった。業種別では、海運業、水産・農林業、陸運業が上昇率上位だった。一方、パルプ・紙、精密機器、その他製品が下落率上位だった。東証1部の値上がり銘柄は全体の58%、対して値下がり銘柄は38%となった。
個別では、レーザーテック<6920>、三菱UFJ<8306>、トヨタ自<7203>、三井住友<8316>などが堅調。郵船<9101>や商船三井<9104>は3%超上昇し、川崎船<9107>は6%の上昇となった。製品の値上げを発表したコカBJH<2579>や決算発表のタカラトミー<7867>、丸一管<5463>、マルハニチロ<1333>などは急伸。また、DI<4310>や名鉄<9048>が東証1部上昇率上位に顔を出した。一方。ソフトバンクG<9984>やソニーG<6758>はさえない。塩野義<4507>は月内にも新型コロナ飲み薬の承認を申請する方針と伝わったが、利益確定売りに押された。オリンパス<7733>は連日で売りがかさみ7%超の下落。決算発表・業績修正銘柄ではDIC<4631>、グリー<3632>などが急落した。また、エンビプロHD<5698>やネクステージ<3186>が東証1部下落率上位に顔を出した。
《HK》
2022/2/8
エンビプロHD、ネクステージ、名鉄など
<6088> シグマクシス 2356 +141大幅反発。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は20.8億円で前年同期比78.4%増益となり、通期予想は従来の25億円から27億円、前期比54.5%増に上方修正した。コンサルティング事業が上振れたもよう。年間配当金も従来計画の24円から26円に引き上げ、前期比4円の増配となる。加えて、3月末を基準とした1対2の株式分割実施も発表、流動性の向上なども期待される状況に。
<5463> 丸一鋼管 2823 +181大幅続伸。前日に第3四半期決算を発表、10-12月期経常利益は117億円で前年同期比2.0倍、四半期ベースでの倍増ペースが継続。つれて、通期予想は従来の334億円から370億円、前期比79.7%増益に上方修正した。出荷数量好調に加えて製品値上げも進んでいるもよう。また、年間配当金を80円から87.5円に引き上げ、発行済み株式数の1.2%に当たる水準の自社株買い実施なども発表している。
<9048> 名鉄 2018 +189急伸。前日に第3四半期決算を発表、累計営業損益は66.7億円の黒字で前年同期比165億円の損益改善となり、据え置きの通期計画30億円を大きく超過した。10-12月期も93.1億円で同82.9%増の大幅増益だった。レジャー・サービス事業や交通事業が新型コロナウイルスの影響縮小で増収となったほか、収支改善もあって全体収益を牽引する形に。大幅な業績上振れを意識する動きに繋がっているようだ。
<5698> エンビプロHD 1400 -270急落。前日に上半期決算を発表、営業利益は14.9億円で前年同期比2.8倍の水準となったが、第1四半期が同6.2倍と大幅増益決算であったこと、足元で資源価格の上昇が続いていることから、想定の範囲内と捉えられている。通期予想23.9億円、前期比12.2%増も据え置いていることからもサプライズは乏しく、目先の出尽くし感につながる形になっている。
<4631> DIC 2695 -302急落。21年12月期業績予想の下方修正を発表。営業利益は従来予想の480億円から430億円、前期比8.4%増に減額。C&E顔料事業の売上減少に加え、同事業における物流問題に係る営業費用の一時的増加などが業績下振れの背景。また、繰延税金資産143億円を取崩し法人税等調整額に計上することで、純利益は220億円から40億円にまで下方修正している。
<6315> TOWA 2237 -205大幅続落。前日に第3四半期決算を発表、累計営業益は90.5億円で前年同期比3.9倍となり、10-12月期は前四半期比でも2ケタ成長となった。年間配当金も従来計画23円に対して、記念配10円を含めて50円にまで引き上げた。ただ、10-12月期受注高は前四半期比で28%減となり、会社計画も下振れたもよう。他の半導体製造装置各社との比較での、足元の受注モメンタム鈍化をマイナス視する動きになった。
<5631> 日製鋼所 3635 -115大幅続落。前日に第3四半期決算を発表、10-12月期営業益は30.2億円で前年同期比24.8%減となり、前四半期から一段と減益率が拡大。累計営業益は101億円で、通期計画160億円に対する進捗率は63%の水準にとどまり、ネガティブな反応につながった。なお、収益性が高いフィルムシート装置の売上が10-12月期は伸び悩んだが、受注高は一段と拡大しており、同装置の今後の盛り返しを期待する見方もある。
<3186> ネクステージ 2498 -434急落。175万2000株の公募による自己株式の処分、26万2800株を上限とするオーバーアロットメントによる自己株式の処分を実施すると発表している。処分株数は、昨年11月末時点での自己株式を除いた発行済み株式数に対して2.6%の水準となる。処分価格は2月15日から16日までの期間に決定される。希薄化は限定的だが、株価が高値圏にもあるため、当面の需給面への影響が警戒される形に。
<7867> タカラトミー 1244 +80大幅続伸。前日に第3四半期決算を発表、累計営業益は134億円で前年同期比70.4%の大幅増となり、通期予想は従来の80億円から110億円に上方修正した。年末年始商戦において、玩具の出荷が順調に推移したほか、アミューズメントマシンやガチャ事業も拡大が継続。年間配当金も20円から30円に引き上げ。さらに、発行済み株式数の1.08%に当たる100万株を上限とする自己株式の取得実施も発表。
<3632> グリー 765 -82急落。前日に上半期決算を発表、営業益は40.8億円で前年同期比22.7%減となった。10-12月期は25.2億円で同25.0%減となり、第1四半期から減益率が拡大した。投資・インキュベーション事業の収益が高水準だった前年同期から反動減となったことが背景。前四半期比では、主力のインターネット・エンタメ事業が伸びたことで62.6%増と底打ちの形になったが、前年比での減益決算をマイナス視する動きに。
《ST》
2022/2/8
出来高変化率ランキング(14時台)~iSJリート、三星ベなどがランクイン
*15:09JST 出来高変化率ランキング(14時台)~iSJリート、三星ベなどがランクイン
※出来高変化率ランキングでは、直近5日平均の出来高と配信当日の出来高を比較する
ことで、物色の傾向など市場参加者の関心を知ることができます。
■出来高変化率上位 [2月8日 14:58 現在]
(直近5日平均出来高比較)
コード⇒銘柄⇒出来高⇒5日平均出来高⇒出来高変化比率⇒株価変化率
<7867> タカラトミー 2247300 234720 857.44% 6.87%
<1486> 上場米債ヘッジ無 240785 28537.2 743.76% -0.3%
<4419> Finatext 621700 81980 658.36% -4.22%
<3040> ソリトン 408800 55820 632.35% 8.71%
<4631> DIC 1274300 178620 613.41% -10.08%
<6088> シグマクシス 763700 110000 594.27% 6.37%
<2315> CAICA 12872200 1908020 574.64% 33.33%
<1577> 高配当70 17066 2556.8 567.47% 0.81%
<1398> SMAM 55590 8608 545.79% -2.24%
<7089> フォースタ 265000 47300 460.25% -19.88%
<5463> 丸一管 788100 143080 450.81% 6.85%
<1476>* iSJリート 1888589 345692.2 446.32% -2.78%
<9302> 三井倉HD 280000 51280 446.02% -0.93%
<1835> 東鉄工 181200 37840 378.86% 1.93%
<4412> サイエンスアーツ 1934300 408220 373.84% -0.82%
<2579> コカBJI 2001700 439920 355.01% 6.44%
<2624> iFE225 90269 19970.2 352.02% 0.22%
<3186> ネクステージ 2940300 682960 330.52% -14.8%
<7164> 全国保証 458100 108320 322.91% -4.32%
<1333> マルハニチロ 635400 153780 313.19% 6.2%
<4112> 保土谷 152000 39460 285.20% -7.57%
<6779> 日電波 1548600 407980 279.58% -6.07%
<5698> エンビプロH 629300 165960 279.19% -16.17%
<3179> シュッピン 881500 233600 277.35% -5.47%
<5192>* 三星ベ 131100 35000 274.57% -4.07%
<3107>* ダイワボHD 751000 200960 273.71% -3.78%
<3632> グリー 8648100 2318500 273.00% -9.68%
<3249>* 産業ファ 13838 3807.8 263.41% -3.84%
<7198> アルヒ 1729100 479240 260.80% 3.24%
<3918> PCIHD 192600 53640 259.06% -6.69%
(*)はランキングに新規で入ってきた銘柄
20日移動平均売買代金が5000万円以下のものは除外
《CS》
2022/2/8
出来高変化率ランキング(13時台)~タカラトミー、ソリトンなどがランクイン
*14:29JST 出来高変化率ランキング(13時台)~タカラトミー、ソリトンなどがランクイン
※出来高変化率ランキングでは、直近5日平均の出来高と配信当日の出来高を比較することで、物色の傾向など市場参加者の関心を知ることができます。
■出来高変化率上位 [2月8日 13:40 現在]
(直近5日平均出来高比較)
コード⇒銘柄⇒出来高⇒5日平均出来高⇒出来高変化比率⇒株価変化率
<7867> タカラトミー 2005400 234720 754.38% 6.44%
<1486> 米国債券(為替ヘッジ) 240762 28537.2 743.68% -0.33%
<4419> Finatext 545400 81980 565.28% -6.26%
<3040> ソリトン 355600 55820 537.05% 8.87%
<6088> シグマクシス 630500 110000 473.18% 7.36%
<1577> 高配当70 14501 2556.8 467.15% 0.64%
<4631> DIC 955500 178620 434.93% -9.91%
<7089> フォースタ 225500 47300 376.74% -19.74%
<5463> 丸一管 646200 143080 351.64% 6.43%
<4412> サイエンスアーツ 1452500 408220 255.81% 11.68%
<1835>* 東鉄工 131900 37840 248.57% 1.8%
<9302>* 三井倉HD 171800 51280 235.02% -0.72%
<1333> マルハニチロ 501300 153780 225.99% 5.8%
<2579> コカBJH/コカコーラBJI 1431300 439920 225.35% 6.51%
<3186> ネクステージ 2219400 682960 224.97% -14.5%
<2315>* CAICAD 6057400 1908020 217.47% 20.16%
<1398>* SMAM Jリ 27000 8608 213.66% -0.38%
<3918> PCIHD 164800 53640 207.23% -6.6%
<7164> 全国保証 331000 108320 205.58% -3.44%
<4112> 保土谷 119500 39460 202.84% -6.61%
<3632> グリー 6959800 2318500 200.19% -8.62%
<3179> シュッピン 701100 233600 200.13% -4.17%
<7198> アルヒ 1381000 479240 188.16% 3.43%
<5698> エンビプロH 473000 165960 185.01% -14.91%
<4837>* シダックス 484000 171860 181.62% -1.3%
<6779>* 日電波 1131300 407980 177.29% -7.67%
<8098> 稲畑産 1349300 490200 175.25% 9.35%
<6315> TOWA 2590500 980780 164.13% -8.19%
<4427>* EduLab 187300 71120 163.36% -11.32%
(*)はランキングに新規で入ってきた銘柄
20日移動平均売買代金が5000万円以下のものは除外
《FA》
2022/2/8
DIC--急落、C&E顔料事業の不振を背景に業績予想を下方修正
*13:34JST DIC--急落、C&E顔料事業の不振を背景に業績予想を下方修正
DIC<4631>は急落。21年12月期業績予想の下方修正を発表。営業利益は従来予想の480億円から430億円、前期比8.4%増に減額。C&E顔料事業の売上減少に加え、同事業における物流問題に係る営業費用の一時的増加などが業績下振れの背景。また、繰延税金資産143億円を取崩し法人税等調整額に計上することで、純利益は220億円から40億円にまで下方修正している。
《YN》
2022/2/8
日経平均寄与度ランキング(前引け)~日経平均は反発、ファーストリテが1銘柄で約16円分押し上げ
*12:33JST 日経平均寄与度ランキング(前引け)~日経平均は反発、ファーストリテが1銘柄で約16円分押し上げ
8日前引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり154銘柄、値下がり66銘柄、変わらず5銘柄となった。
日経平均は反発。116.59円高の27365.46円(出来高概算6億3000万株)で前場の取引を終えている。
週明け7日の米株式市場でNYダウは1ドル高とほぼ横ばいで取引を終えた。新型コロナウイルス感染者数の減少による経済活動の回復期待や、春節明けの中国株の上昇を支えに景気敏感株などに買いが入った。一方、長期金利の高止まりからハイテク株に売りが出て、ナスダック総合指数は-0.58%となった。東京市場では前日、米金利上昇を受けてグロース(成長)株を中心に株価下落しており、本日の日経平均はその反動もあって69円高からスタートした。前場中ごろに差し掛かり27461.33円(212.46円高)まで上昇する場面もあったが、引き続き主要中央銀行による金融引き締めやウクライナ情勢の緊迫化への懸念が根強く、10日の米1月消費者物価指数(CPI)発表やその後の3連休を前に上値を追う動きは限られた。
個別では、レーザーテック<6920>、ソフトバンクG<9984>、塩野義<4507>、トヨタ自<7203>などがまずまずしっかり。塩野義<4507>は月内にも新型コロナ飲み薬の承認を申請する方針と伝わったが、上値では利益確定売りも出ているようだ。郵船<9101>や商船三井<9104>は2%超上昇し、川崎船<9107>は5%の上昇となっている。製品の値上げを発表したコカBJH<2579>、決算発表のタカラトミー<7867>やマルハニチロ<1333>は急伸。また、DI<4310>やシグマクシス<6088>、名鉄<9048>が東証1部上昇率上位に顔を出している。一方。ソニーG<6758>や任天堂<7974>がさえない。オリンパス<7733>は連日で売りがかさみ6%超の下落。決算発表・業績修正銘柄ではグリー<3632>などが急落し、エンビプロHD<5698>やDIC<4631>が東証1部下落率上位に顔を出している。
セクターでは、水産・農林業、海運業、空運業などが上昇率上位。一方、パルプ・紙、その他金融業、精密機器などが下落率上位だった。東証1部の値上がり銘柄は全体の62%、対して値下がり銘柄は33%となっている。
値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>となり1銘柄で日経平均を約16円押し上げた。同2位は東エレク<8035>となり、KDDI<9433>、ダイキン<6367>、ファナック<6954>などがつづいた。
一方、値下がり寄与トップはオリンパス<7733>となり1銘柄で日経平均を約19円押し下げた。同2位はテルモ<4543>となり、日産化学<4021>、ソニーG<6758>、任天堂<7974>などがつづいた。
*11:30現在
日経平均株価 27365.46(+116.59)
値上がり銘柄数 154(寄与度+194.73)
値下がり銘柄数 66(寄与度-78.14)
変わらず銘柄数 5
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
<9983> ファーストリテ 64530 480 +16.92
<8035> 東エレク 55740 470 +16.57
<9433> KDDI 3814 69 +14.59
<6367> ダイキン 22760 375 +13.22
<6954> ファナック 22580 310 +10.93
<2801> キッコーマン 8950 180 +6.34
<7951> ヤマハ 5520 150 +5.29
<6098> リクルートHD 5715 49 +5.18
<4519> 中外薬 4105 46 +4.86
<7203> トヨタ 2298 22.5 +3.97
<9984> ソフトバンクG 5368 18 +3.81
<5108> ブリヂストン 5294 96 +3.38
<7832> バンナムHD 8623 92 +3.24
<4523> エーザイ 5841 89 +3.14
<4324> 電通G 4265 80 +2.82
<6762> TDK 4580 25 +2.64
<6981> 村田製 8320 86 +2.42
<9009> 京成 3335 135 +2.38
<8001> 伊藤忠 3784 65 +2.29
<7752> リコー 1043 61 +2.15
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
<7733> オリンパス 2122.5 -140.5 -19.81
<4543> テルモ 4065 -80 -11.28
<4021> 日産化学 6430 -160 -5.64
<6758> ソニーG 12545 -115 -4.05
<7974> 任天堂 57510 -980 -3.45
<4568> 第一三共 2334.5 -26 -2.75
<2413> エムスリー 4176 -30 -2.54
<6645> オムロン 8160 -67 -2.36
<6857> アドバンテ 9190 -30 -2.11
<6976> 太陽誘電 5230 -60 -2.11
<6988> 日東電 8660 -50 -1.76
<3382> 7&iHD 5746 -48 -1.69
<8697> JPX 2349.5 -41.5 -1.46
<9613> NTTデータ 2249 -7 -1.23
<6479> ミネベアミツミ 2638 -33 -1.16
<4751> サイバー 1427 -41 -1.16
<4631> DIC 2680 -317 -1.12
<3659> ネクソン 2325 -14 -0.99
<4061> デンカ 3505 -130 -0.92
<3407> 旭化成 1092 -24 -0.85
《CS》
2022/2/8
後場に注目すべき3つのポイント~「強弱感交錯」から「様子見」へ?
*12:32JST 後場に注目すべき3つのポイント~「強弱感交錯」から「様子見」へ?
8日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・日経平均は反発、「強弱感交錯」から「様子見」へ?
・ドル・円は小じっかり、日本株高で円売り
・値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位が東京エレクトロン<8035>
■日経平均は反発、「強弱感交錯」から「様子見」へ?
日経平均は反発。116.59円高の27365.46円(出来高概算6億3000万株)で前場の取引を終えている。
週明け7日の米株式市場でNYダウは1ドル高とほぼ横ばいで取引を終えた。新型コロナウイルス感染者数の減少による経済活動の回復期待や、春節明けの中国株の上昇を支えに景気敏感株などに買いが入った。一方、長期金利の高止まりからハイテク株に売りが出て、ナスダック総合指数は-0.58%となった。東京市場では前日、米金利上昇を受けてグロース(成長)株を中心に株価下落しており、本日の日経平均はその反動もあって69円高からスタートした。前場中ごろに差し掛かり27461.33円(212.46円高)まで上昇する場面もあったが、引き続き主要中央銀行による金融引き締めやウクライナ情勢の緊迫化への懸念が根強く、10日の米1月消費者物価指数(CPI)発表やその後の3連休を前に上値を追う動きは限られた。
個別では、レーザーテック<6920>、ソフトバンクG<9984>、塩野義<4507>、トヨタ自<7203>などがまずまずしっかり。塩野義<4507>は月内にも新型コロナ飲み薬の承認を申請する方針と伝わったが、上値では利益確定売りも出ているようだ。郵船<9101>や商船三井<9104>は2%超上昇し、川崎船<9107>は5%の上昇となっている。製品の値上げを発表したコカBJH<2579>、決算発表のタカラトミー<7867>やマルハニチロ<1333>は急伸。また、DI<4310>やシグマクシス<6088>、名鉄<9048>が東証1部上昇率上位に顔を出している。一方。ソニーG<6758>や任天堂<7974>がさえない。オリンパス<7733>は連日で売りがかさみ6%超の下落。決算発表・業績修正銘柄ではグリー<3632>などが急落し、エンビプロHD<5698>やDIC<4631>が東証1部下落率上位に顔を出している。
セクターでは、水産・農林業、海運業、空運業などが上昇率上位。一方、パルプ・紙、その他金融業、精密機器などが下落率上位だった。東証1部の値上がり銘柄は全体の62%、対して値下がり銘柄は33%となっている。
前場の日経平均は一時200円あまり上昇したものの、その後やや伸び悩む展開となった。日足チャートを見ると、1月27日取引時間中の安値26044.52円から2月2日取引時間中の高値27564.62円まで急ピッチのリバウンドを見せたのち、ここ数日は27000円台前半でのもみ合いが続いている。本日は27300円台に位置する5日移動平均線水準を維持しようとする動き。売買代金上位では高配当の海運株、米金利上昇が材料視される金融株の買いが続き、その他全般に小じっかりという印象だ。値がさグロース株は反発しつつも、上値の重い印象が拭えない。前引けの日経平均が+0.43%なのに対し、東証株価指数(TOPIX)は+0.52%。ここまでの東証1部売買代金は1兆5000億円弱と先週に比べやや減っている。
新興市場ではマザーズ指数が-0.89%と4日続落。日経平均の反発につれて前場中ごろまで上昇する場面もあったが、米金利の高止まりで新興グロース株の先行きに対する個人投資家の警戒感はなお強いのだろう。新興市場銘柄では本日、マザーズのJTOWER<4485>やジャスダックのハーモニック<6324>が決算発表を予定している。また、IPO(新規株式公開)では明日9日、ライトワークス<4267>が新規上場する。ここまでリカバリー<9214>、セイファート<9213>と2社続けて公開価格割れスタートを強いられており、個人投資家のセンチメントをはかるうえでもライトワークスの株価動向を注視したい。
さて、日経平均はここまで1日の当欄「早々に戻り売り目線?」での「目先26000~27000円台でもみ合う展開」という予想に沿った値動きと言えるだろう。値動き的には一段高への期待を残す格好となっており、1月25~26日の米連邦公開市場委員会(FOMC)にかけて積み上がった売り持ち高の買い戻し、それに新型コロナ感染減少や堅調な企業決算も支えとなる。一方、引き続き主要中央銀行による金融引き締めへの懸念も強く、グロース株の買い意欲が高まりづらい。それに全体として戻り売り目線の投資家も多いだろう。
日経平均と同様、米国でもNYダウが戻り一服後、35000ドル近辺でもみ合う展開となっている。個別株では決算を受けた動きがあるとはいえ、日米とも株価指数の方向感に乏しくなり、市場参加者からは「どうにもやりようがない」などといった嘆き節も聞かれる。現物株、先物とも徐々に売買が落ち着きつつあるのは、市場のムードが「強弱感交錯」から「様子見」へ変わってきたことを映しているのかもしれない。
前日の米市場で原油先物相場(ウエスト・テキサス・インターミディエート、WTI3月物)は1バレル=91.32ドル(-0.99ドル)と7日ぶりに反落したが、米金融大手ゴールドマン・サックスは商品市況について「何もかも欠乏して」おり、「今のような市場は見たことがない」などと指摘したと海外メディアが報じている。コストプッシュによるインフレへの懸念も拭えず、10日発表の米1月CPIへの注目度が一段と高まりそうだ。
また、国内でも本日はソフトバンクG、明日はトヨタ自と注目企業の決算発表が相次ぎ、これらの内容を見極めたいとの思惑も出てくるだろう。アジア市場で香港ハンセン指数や上海総合指数が反落していることもあり、後場の日経平均は上値の重い展開が続くとみておきたい。
■ドル・円は小じっかり、日本株高で円売り
8日午前の東京市場でドル・円は小じっかりとなり、115円台前半で小幅に値を上げた。上海総合指数はマイナスに転じたが、日経平均株価は堅調地合いで日本株高を好感した円売りが継続。また、米株式先物も堅調で、今晩の株高への期待感が円売りを支援した。
ここまでの取引レンジは、ドル・円は115円05銭から115円41銭、ユーロ・円は131円58銭から132円00銭、ユーロ・ドルは1.1433ドルから1.1446ドル。
■後場のチェック銘柄
・セイファート<9213>、KYCOMホールディングス<9685>の、2銘柄がストップ高
※一時ストップ高(気配値)を含みます
・値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位が東京エレクトロン<8035>
■経済指標・要人発言
【経済指標】
・日・12月毎月勤労統計・現金給与総額:前年比-0.2%(予想:+0.9%、11月:+0.8%)
・日・12月家計支出:前年比-0.2%(予想:0.0%、11月:-1.3%)
・日・12月経常収支:-3708億円(予想:+1064億円、11月:+8973億円)
【要人発言】
・山際再生相
「2%の物価目標に向け、経済対策を着実に進める」
「エネルギーや為替の物価への影響を注視」
<国内>
・14:00 1月景気ウォッチャー調査・現状判断(予想:48.2、12月:56.4)
<海外>
特になし
《CS》
2022/2/8
日経平均は反発、「強弱感交錯」から「様子見」へ?
*12:16JST 日経平均は反発、「強弱感交錯」から「様子見」へ?
日経平均は反発。116.59円高の27365.46円(出来高概算6億3000万株)で前場の取引を終えている。
週明け7日の米株式市場でNYダウは1ドル高とほぼ横ばいで取引を終えた。新型コロナウイルス感染者数の減少による経済活動の回復期待や、春節明けの中国株の上昇を支えに景気敏感株などに買いが入った。一方、長期金利の高止まりからハイテク株に売りが出て、ナスダック総合指数は-0.58%となった。東京市場では前日、米金利上昇を受けてグロース(成長)株を中心に株価下落しており、本日の日経平均はその反動もあって69円高からスタートした。前場中ごろに差し掛かり27461.33円(212.46円高)まで上昇する場面もあったが、引き続き主要中央銀行による金融引き締めやウクライナ情勢の緊迫化への懸念が根強く、10日の米1月消費者物価指数(CPI)発表やその後の3連休を前に上値を追う動きは限られた。
個別では、レーザーテック<6920>、ソフトバンクG<9984>、塩野義<4507>、トヨタ自<7203>などがまずまずしっかり。塩野義<4507>は月内にも新型コロナ飲み薬の承認を申請する方針と伝わったが、上値では利益確定売りも出ているようだ。郵船<9101>や商船三井<9104>は2%超上昇し、川崎船<9107>は5%の上昇となっている。製品の値上げを発表したコカBJH<2579>、決算発表のタカラトミー<7867>やマルハニチロ<1333>は急伸。また、DI<4310>やシグマクシス<6088>、名鉄<9048>が東証1部上昇率上位に顔を出している。一方。ソニーG<6758>や任天堂<7974>がさえない。オリンパス<7733>は連日で売りがかさみ6%超の下落。決算発表・業績修正銘柄ではグリー<3632>などが急落し、エンビプロHD<5698>やDIC<4631>が東証1部下落率上位に顔を出している。
セクターでは、水産・農林業、海運業、空運業などが上昇率上位。一方、パルプ・紙、その他金融業、精密機器などが下落率上位だった。東証1部の値上がり銘柄は全体の62%、対して値下がり銘柄は33%となっている。
前場の日経平均は一時200円あまり上昇したものの、その後やや伸び悩む展開となった。日足チャートを見ると、1月27日取引時間中の安値26044.52円から2月2日取引時間中の高値27564.62円まで急ピッチのリバウンドを見せたのち、ここ数日は27000円台前半でのもみ合いが続いている。本日は27300円台に位置する5日移動平均線水準を維持しようとする動き。売買代金上位では高配当の海運株、米金利上昇が材料視される金融株の買いが続き、その他全般に小じっかりという印象だ。値がさグロース株は反発しつつも、上値の重い印象が拭えない。前引けの日経平均が+0.43%なのに対し、東証株価指数(TOPIX)は+0.52%。ここまでの東証1部売買代金は1兆5000億円弱と先週に比べやや減っている。
新興市場ではマザーズ指数が-0.89%と4日続落。日経平均の反発につれて前場中ごろまで上昇する場面もあったが、米金利の高止まりで新興グロース株の先行きに対する個人投資家の警戒感はなお強いのだろう。新興市場銘柄では本日、マザーズのJTOWER<4485>やジャスダックのハーモニック<6324>が決算発表を予定している。また、IPO(新規株式公開)では明日9日、ライトワークス<4267>が新規上場する。ここまでリカバリー<9214>、セイファート<9213>と2社続けて公開価格割れスタートを強いられており、個人投資家のセンチメントをはかるうえでもライトワークスの株価動向を注視したい。
さて、日経平均はここまで1日の当欄「早々に戻り売り目線?」での「目先26000~27000円台でもみ合う展開」という予想に沿った値動きと言えるだろう。値動き的には一段高への期待を残す格好となっており、1月25~26日の米連邦公開市場委員会(FOMC)にかけて積み上がった売り持ち高の買い戻し、それに新型コロナ感染減少や堅調な企業決算も支えとなる。一方、引き続き主要中央銀行による金融引き締めへの懸念も強く、グロース株の買い意欲が高まりづらい。それに全体として戻り売り目線の投資家も多いだろう。
日経平均と同様、米国でもNYダウが戻り一服後、35000ドル近辺でもみ合う展開となっている。個別株では決算を受けた動きがあるとはいえ、日米とも株価指数の方向感に乏しくなり、市場参加者からは「どうにもやりようがない」などといった嘆き節も聞かれる。現物株、先物とも徐々に売買が落ち着きつつあるのは、市場のムードが「強弱感交錯」から「様子見」へ変わってきたことを映しているのかもしれない。
前日の米市場で原油先物相場(ウエスト・テキサス・インターミディエート、WTI3月物)は1バレル=91.32ドル(-0.99ドル)と7日ぶりに反落したが、米金融大手ゴールドマン・サックスは商品市況について「何もかも欠乏して」おり、「今のような市場は見たことがない」などと指摘したと海外メディアが報じている。コストプッシュによるインフレへの懸念も拭えず、10日発表の米1月CPIへの注目度が一段と高まりそうだ。
また、国内でも本日はソフトバンクG、明日はトヨタ自と注目企業の決算発表が相次ぎ、これらの内容を見極めたいとの思惑も出てくるだろう。アジア市場で香港ハンセン指数や上海総合指数が反落していることもあり、後場の日経平均は上値の重い展開が続くとみておきたい。(小林大純)
《AK》
2022/2/8
出来高変化率ランキング(10時台)~Finatext、アルヒなどがランクイン
*11:02JST 出来高変化率ランキング(10時台)~Finatext、アルヒなどがランクイン
※出来高変化率ランキングでは、直近5日平均の出来高と配信当日の出来高を比較することで、物色の傾向など市場参加者の関心を知ることができます。
■出来高変化率上位 [2月8日 10:51 現在]
(直近5日平均出来高比較)
銘柄コード 銘柄名 出来高 5日平均出来高 出来高変化率 株価変化率
<1486> 上場米債ヘッジ無 240750 28537.2 743.64% -0.3%
<7867> タカラトミー 1494800 234720 536.84% 8.85%
<4419>* Finatext 367900 81980 348.77% 2.86%
<3040> ソリトン 233400 55820 318.13% 9.81%
<6088> シグマクシス 403200 110000 266.55% 11.65%
<1577>* 高配当70 9206 2556.8 260.06% 0.23%
<4631> DIC 579800 178620 224.6% -11.21%
<5463> 丸一管 443100 143080 209.69% 7.83%
<7089> フォースタ 125200 47300 164.69% -15.67%
<4412> サイエンスアーツ 1079800 408220 164.51% 5.14%
<1333> マルハニチロ 368400 153780 139.56% 5.64%
<2579> コカBJI 1014300 439920 130.56% 6.36%
<3632> グリー 5023400 2318500 116.67% -7.56%
<3633> GMOペパ 54700 25340 115.86% 6.56%
<4112> 保土谷 84500 39460 114.14% -6.99%
<3918> PCIHD 114200 53640 112.9% -6.31%
<8098> 稲畑産 1021900 490200 108.47% 6.5%
<3186> ネクステージ 1414700 682960 107.14% -10.5%
<5698> エンビプロH 325000 165960 95.83% -13.17%
<4189> KHネオケム 311500 163440 90.59% -10.11%
<8848> レオパレス21 3709000 1969140 88.36% 0.98%
<3179> シュッピン 439800 233600 88.27% -2.13%
<4310>* DI 171100 91580 86.83% 14.27%
<8159> 立花エレテ 52000 28660 81.44% 0.63%
<6960> フクダ電 10000 5540 80.51% -2.8%
<1871> PS三菱 187700 105640 77.68% -1.45%
<7198>* アルヒ 847500 479240 76.84% 6.76%
<6315> TOWA 1733100 980780 76.71% -6.92%
<7164>* 全国保証 182100 108320 68.11% -3.93%
<6957> 芝浦電子 94100 56400 66.84% 2.33%
(*)はランキングに新規で入ってきた銘柄
20日移動平均売買代金が5000万円以下のものは除外
《FA》