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ケンコーマヨ Research Memo(4):タマゴ加工品はCVS向けを中心に新規採用され大幅増収

2015/6/12 16:09 FISCO
*16:09JST ケンコーマヨ Research Memo(4):タマゴ加工品はCVS向けを中心に新規採用され大幅増収 ■業績動向 (2)事業セグメント別動向 ○調味料・加工食品事業 ケンコーマヨネーズ<2915>の調味料・加工食品事業の売上高は前期比4.6%増の49,733百万円、セグメント利益は同25.8%増の2,648百万円となった。 商材別の売上動向を見ると、サラダ・総菜類は前期比5.6%増の16,758百万円(販売重量は3.8%増)と堅調に推移した。分野別・業態別のきめ細やかな営業活動により、主力のポテトサラダを中心としたロングライフサラダが堅調に推移した。また、2013年より市販用として投入した小型形態品の「サラダのプロがつくった」サラダシリーズも量販店、CVS向けに好調に推移した。 マヨネーズ・ドレッシング類は前期比1.9%減の16,771百万円(販売重量は3.0%減)とカテゴリー別では唯一減収となった。焼きこみパン用マヨネーズや外食向けドレッシングの新規採用が進んだほか、「世界のソース」シリーズも商品アイテム数の拡充により順調に売上を伸ばしたが、外食業界向けが前期比11%減と落ち込んだことが響いた。外食業界の中では、ファミリーレストランや寿司、丼物などの業態は増収となったが、ファストフード、居酒屋業態向けの落ち込みをカバーするまでには至らなかった。 タマゴ加工品は前期比11.4%増の15,115百万円と好調に推移した(販売重量は9.7%増)。サンドウィッチ用や総菜パン用のタマゴサラダ、お弁当用の厚焼き卵、錦糸卵、ゆで卵等、様々な加工形態の商品がCVS向けを中心に新規採用されたことが大幅増収につながった。特に、2014年4月より稼働を開始した静岡富士山工場では、割卵からの最終工程までの連続一貫生産ラインを構築したことで、従来よりも品質・味が格段に向上し、高付加価値商品の販売が伸びたほか、大手回転寿司チェーンなど新規顧客の開拓にもつながるなど、本格稼働に入った下期以降は収益面で貢献した。 ○総菜関連事業等 総菜関連事業等の売上高は前期比9.7%増の9,419百万円、セグメント利益は同5.6%減の348百万円と増収減益となった。売上高は2013年12月から開始した北海道エリア限定のカット野菜が順調に推移したほか、中食需要の拡大により量販店向けのポテトサラダやマカロニサラダ等も順調に増加した。スーパーマーケット業界における総菜品売上げの成長率が前期比6%程度だったことから、業界平均を上回る伸長になったと言える。 一方、利益面では、鶏卵相場の上昇や夏場の野菜価格の高騰などが影響して減益となったが、下期だけで見ると売上高は前年同期比10.1%増と好調に推移し、また、セグメント利益も前下期の38百万円から199百万円に拡大している。なお、北海道のカット野菜事業については、会社計画を上回って推移し、利益貢献している。 ○その他 その他セグメントの売上高は、子会社サラダカフェで展開するサラダ専門ショップの収益に加えて、海外事業の持分法投資損益が利益に含まれている。売上高は前期比0.1%増の1,175百万円、セグメント損失は229百万円(前期は216百万円の損失)となった。サラダカフェの事業は若干の増益となったが、海外の持分投資損失は円安が進行した影響もあり、229百万円から246百万円に拡大した。 中国事業に関しては拠点の集約化を図ったことで損失額が前期比39百万円縮小したものの、会社計画よりも収益の改善ペースは遅れ気味となっており、今後の検討課題となっている。一方、2013年秋より稼働したインドネシア事業の損失額は2015年3月期が初めての12ヶ月による決算であり56百万円と拡大したが、ハラール専門店など顧客の開拓が着実に進んでおり、半期ベースで見た損失額は上期の43百万円から下期は12月に単月で黒字化も果たし13百万円に縮小しており、2016年3月期は通期での黒字化が見えてきている。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲) 《FA》
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業務用食品メーカー。マヨネーズやドレッシング、サラダ、総菜、タマゴ加工品の製造、販売等を行う。ロングライフサラダで国内トップシェア。おつまみ惣菜等の商品拡大進める。28.3期売上高1020億円以上目標。 記:2024/06/24