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後場に注目すべき3つのポイント~短期反騰を後押ししたのは「いいとこ取り」

2021/8/26 12:22 FISCO
*12:22JST 後場に注目すべき3つのポイント~短期反騰を後押ししたのは「いいとこ取り」 26日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は小幅続落、短期反騰を後押ししたのは「いいとこ取り」 ・ドル・円は上げ渋り、買い一巡後は失速 ・値下がり寄与トップはファナック<6954>、同2位がリクルートホールディングス<6098> ■日経平均は小幅続落、短期反騰を後押ししたのは「いいとこ取り」 日経平均は小幅続落。31.38円安の27693.42円(出来高概算4億2000万株)で前場の取引を終えている。 25日の米株式市場でNYダウは4日続伸し、39ドル高となった。27日からの米経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」を前に利益確定売りが出て上値を抑えたが、7月の耐久財受注速報値が市場予想ほど落ち込まず、安心感が広がった。また、引き続き新型コロナウイルスワクチンの普及に期待した買いも入った。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は0.1%の上昇となり、連日で過去最高値を更新。本日の日経平均もこうした流れを引き継いで68円高からスタートすると、朝方には一時27828.28円(103.48円高)まで上昇した。しかし、国内での新型コロナ感染拡大や緊急事態宣言の対象地域拡大などから積極的に上値を追う動きは限られ、香港・上海株がやや軟調な出足となったこともあり、前場中ごろを過ぎるとマイナスに転じた。 個別では、郵船<9101>や任天堂<7974>が軟調で、ソフトバンクG<9984>やトヨタ自<7203>は小安い。塩野義<4507>は利益確定売り優勢で3%の下落。また、タカショー<7590>が好決算ながら材料出尽くし感から売られ、東証1部下落率上位に顔を出している。一方、売買代金トップのレーザーテック<6920>が4%の上昇。前日の米フィラデルフィア半導体株指数(SOX)が上昇し、東エレク<8035>などの堅調ぶりも目立つ。経済活動の正常化が期待されるJAL<9201>、製品値上げが相次ぎ伝わっている日本製鉄<5401>は揃って2%超の上昇。米長期金利の上昇で三菱UFJ<8306>や三井住友<8316>といったメガバンク株は小じっかり。ぐるなび<2440>は増資、ケーズHD<8282>は自社株買いを好感した買いが先行し、双信電機<6938>などが東証1部上昇率上位に顔を出している。 セクターでは、パルプ・紙、海運業、その他製品などが下落率上位。一方、空運業、鉄鋼、陸運業などが上昇率上位だった。東証1部の値下がり銘柄は全体の48%、対して値上がり銘柄は45%となっている。 本日の日経平均はほぼ前日と同様、米株高の流れを引き継いでスタートしたが、その後伸び悩む展開となっている。日足チャートでは引き続き27600円台半ばに位置する25日移動平均線を上回って推移しているものの、前日高値(27897.72円)を捉えられていない。ここまでの東証1部売買代金は1兆円に届かず、前日も1日を通じて2兆1187億円ほどにとどまっていた。売買の落ち込みは株価指数先物も同様で、特に日経平均先物は前日かなり低調だった。 一昨日の当欄で、今週に入ってからの日経平均のリバウンドは20日の米オプション取引期日を通過したことによる短期リバーサル(株価の反転上昇)の可能性があることについて触れた。早々に売買の減少を伴って戻りが鈍化してきたことは、その可能性を裏付けするものと考えられる。 また前日の先物手口を見ると、野村證券が日経平均先物を売り越し。ネット証券売買代金ランキングでは週初から日経レバETF<1570>が売り超となっており、個人投資家ら押し目買い投資家の利益確定の売りが上値を抑えていることがわかる。また、東証株価指数(TOPIX)先物はクレディ・スイス証券が買い越す一方、シティグループ証券が売り越し(シティは日経平均先物買いのTOPIX先物売り)。他の外資系証券も売り買いまちまちで、強弱感が対立しているように感じられる。 話は戻るが、米オプション期日通過によるリバーサルを後押しする要因が全くなかったわけでない。まず、金融市場全体としては米ダラス連銀のカプラン総裁が示唆したとおり、「新型コロナ・デルタ型の流行とともに米連邦準備理事会(FRB)の金融緩和が継続する」と期待する声が足元増えたように思われる。ジャクソンホール会議を前にした持ち高調整の動きも重なり、米10年物国債利回りや期待インフレ率の指標である米10年物ブレークイーブン・インフレ率(BEI)はここ数日反騰している。緩和長期化によるインフレを想定しているのだろう。それだけに、無風との見方もあるジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長の講演は重みを増しつつあると考えられる。講演後に市場トレンドに変化が出てくるか注視したいところだ。 もう一点、こうした金融市場全体の見方とは裏腹に、株式サイドでは新型コロナワクチン普及への期待が買い手掛かりとなっている。これは空運株などの堅調ぶりを見ても明らかだ。また、世界保健機関(WHO)が23日、最新の報告書で世界の新規感染者数の合計が増加から横ばいに転じているとの見方を示したことも影響しているかもしれない。国内でも緊急事態宣言の対象地域が拡大しているとはいえ、東京都の新規感染者数は8月半ばをピークに増加一服しているように見受けられる(断っておくが、新型コロナの脅威を過小評価すべきでないと筆者は考えている)。 2つの相反する見方が株式相場を押し上げるさまは、まさに「いいとこ取り」だろう。国内政治を巡っても、22日の横浜市長選の結果を受け「経済対策実施だ」「政権維持だ、いや交代だ」などと様々な主張が飛び交っているが、行き着く結論はみな同じ「株式相場にポジティブ」。国内政治に関しては筆者も折を見て触れたいと思っているが、現在のところ「議席を大幅に減らしつつも菅政権継続、来年の参院選に向け政局への不安も継続、経済対策の内容は政権と与党の力関係次第」と考えている。もっとも政治とは一寸先は闇どころか暗黒である。自民党総裁選に関しても、有力候補は先行して出馬表明などしない。 「いいとこ取り」に乗るかどうかは個々のリスク許容度、投資期間などと相談して決めるべきだろう。さて、足元の香港・上海株はやや下げ幅を広げており、後場の日経平均もさえない展開になるとみておきたい。 (小林大純) ■ドル・円は上げ渋り、買い一巡後は失速 26日午前の東京市場でドル・円は上げ渋り、110円付近でのもみ合い。仲値にかけて国内勢の買いが入り、110円10銭付近に上昇する場面もあった。ただ、買い一巡後は失速し、110円を挟んで方向感の乏しい展開に。一方、日経平均株価の軟調地合いで、円売りは後退している。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は109円97銭から110円11銭、ユーロ・円は129円38銭から129円55銭、ユーロ・ドルは1.1763ドルから1.1774ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・クリングルファーマ<4884>、ハマイ<6497>など、4銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値下がり寄与トップはファナック<6954>、同2位がリクルートホールディングス<6098> ■経済指標・要人発言 【経済指標】 ・米・7月耐久財受注速報値:前月比-0.1%(予想:-0.3%、6月:+0.8%←+0.9%) ・米・7月耐久財受注(輸送用機器除く)速報値:前月比+0.7%(予想:+0.5%、6月:+0.6%←+0.5%) ・米・7月製造業出荷・資本財(航空機を除く非国防)速報値:前月比+1.0%(予想:+0.7%、6月:+0.6%) 【要人発言】 ・デギンドスECB副総裁 「第3四半期のGDPの先行指標は良好」 「経済が正常化したら、財政・金融政策も正常化へ」 「次回の見通しで、改善の可能性」 「年末までに、パンデミック水準のGDP成長達成」 <国内> 特になし <海外> 特になし 《CS》
関連銘柄 19件
2440 東証プライム
383
9/4 15:00
-3(-0.78%)
時価総額 21,496百万円
国内最大級の飲食店情報サイト「楽天ぐるなび」を運営。楽天グループが筆頭株主。訪日外国人向け観光情報サイト「LIVE JAPAN」の運営等も。楽天ID連携会員数は870万人超。飲食店運営のDX支援強化図る。 記:2024/08/02
4507 東証プライム
6,630
9/4 15:00
-27(-0.41%)
時価総額 5,898,260百万円
製薬会社大手。1878年創業。抗HIV薬、抗インフル薬など感染症分野に強み。自社創薬比率が高い。HIVフランチャイズなどロイヤリティー収入が収益源。国内における急性呼吸器感染症薬の販売拡大などを図る。 記:2024/08/06
4884 東証グロース
882
9/4 15:00
-38(-4.13%)
時価総額 5,556百万円
大阪大学、慶應義塾大学発の創薬バイオベンチャー。HGF(肝細胞増殖因子)医薬品の実用化目指す。脊髄損傷急性期、声帯瘢痕等を対象に開発リソース投下。特発性肺線維症への応用研究で金沢大学との共同研究を開始。 記:2024/07/08
5401 東証プライム
3,163
9/4 15:00
-116(-3.54%)
時価総額 3,005,865百万円
国内最大、世界有数の製鉄会社。自動車用鋼板、電磁鋼板、高級シームレス鋼管で実績。日鉄エンジニアリングなどを傘下に収める。米鉄鋼大手USスチール買収へ。中国減速で需要や市況は伸び悩み。原材料高も響く。 記:2024/06/24
8,406
9/4 15:00
-654(-7.22%)
時価総額 14,256,240百万円
米国発の求人情報サイト「Indeed」等のHRテクノロジー事業、リクナビNEXTやSUUMO等のマッチング&ソリューション事業、人材派遣事業を展開。人材派遣事業は需要増により、日本の稼働人数が順調。 記:2024/06/28
6497 東証スタンダード
1,092
9/4 14:52
-11(-1%)
時価総額 8,107百万円
バルブ専門メーカー。1927年創業。LPガス容器用バルブで国内トップシェア。高圧ガス容器用バルブ、水素バルブ等も手掛ける。既存主力製品、新規戦略製品の販売などに注力。26.12期売上高112億円目指す。 記:2024/05/03
6920 東証プライム
24,455
9/4 15:00
-2,040(-7.7%)
時価総額 2,305,764百万円
半導体関連装置メーカー。シェア独占のEUVマスク欠陥検査装置に強み。FPD関連装置やレーザー顕微鏡なども手掛ける。High-NA向け含むACTISは引き合い旺盛。生成AI関連HBM向けは需要堅調。 記:2024/06/11
6938 東証スタンダード
479
7/16 15:00
+1(0.21%)
時価総額 8,192百万円
電子部品メーカー。大電流ノイズフィルタを業界に先駆けて開発。積層誘電体フィルタ等を手掛ける。23.12期通期はフィルムコンデンサ、ノイズ測定事業が堅調。釜屋電機がTOB実施、成立なら同社株は上場廃止へ。 記:2024/04/07
6954 東証プライム
4,051
9/4 15:00
-211(-4.95%)
時価総額 4,089,675百万円
CNCシステムなどのFA事業、ロボット事業、ロボマシン事業を展開。富士通のNC部門が分離・独立して1972年に誕生。CNCで世界シェアトップクラス。海外売上高比率は8割超。配当性向は60%が基本方針。 記:2024/09/02
7203 東証プライム
2,674
9/4 15:00
-98(-3.54%)
時価総額 43,626,275百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7590 東証スタンダード
470
9/4 15:00
-9(-1.88%)
時価総額 8,267百万円
環境エクステリア関連製品の企画・開発、ガーデン用品の輸出入販売などを行う。和歌山県海南市に本社。直販ECサイト「青山ガーデン」の運営等も手掛ける。海外事業では新商品の投入による販売強化などに取り組む。 記:2024/08/10
7974 東証プライム
7,698
9/4 15:00
-228(-2.88%)
時価総額 9,997,316百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。海外売上高比率は7割超。新規タイトル、追加コンテンツの継続投入でプラットフォームの活性化を図る。 記:2024/07/28
8035 東証プライム
22,995
9/4 15:00
-2,150(-8.55%)
時価総額 10,845,201百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
8282 東証プライム
1,566
9/4 15:00
-30(-1.88%)
時価総額 297,540百万円
郊外大型店中心の家電量販店。北関東地盤。店舗数は550店舗超。家電の取り扱いに特化。現金値引、長期無料保証などが特徴。配当性向40%目標。25.3期は直営店11店の出店計画。既存店効率の再点検等も図る。 記:2024/08/09
1,509
9/4 15:00
-90(-5.63%)
時価総額 20,042,530百万円
三菱UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、三菱UFJニコスなどを傘下に収める総合金融グループ。世界最大の金融機関の一つ。アジアプラットフォームの強靭化などに取り組む。 記:2024/07/29
9,415
9/4 15:00
-495(-4.99%)
時価総額 36,949,469百万円
三井住友銀行、SMBC信託銀行、三井住友ファイナンス&リース、SMBC日興証券、三井住友カードなどを傘下に収める持株会社。総資産は300兆円超。決済ビジネスを強化。政策保有株式の削減交渉は進捗順調。 記:2024/08/22
9101 東証プライム
4,927
9/4 15:00
-128(-2.53%)
時価総額 2,513,583百万円
海運の国内最大手。1885年創業。三菱グループ。不定期専用船事業、物流事業が柱。定期船事業、航空運送事業等も展開。世界最大規模の自動車専用船を保有。配当性向30%目安。25.3期は最終増益見通し。 記:2024/07/04
9201 東証プライム
2,399.5
9/4 15:00
-37.5(-1.54%)
時価総額 1,048,927百万円
大手航空会社。航空旅客事業や貨物郵便事業、マイル/金融・コマース事業などを展開。LCCのZIPAIR Tokyo、スプリング・ジャパンなどを傘下に持つ。スマホ決済「JAL Pay」のサービス拡充図る。 記:2024/08/30
9984 東証プライム
7,781
9/4 15:00
-652(-7.73%)
時価総額 13,406,305百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17