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後場に注目すべき3つのポイント~ダウ平均下落や円高傾向など嫌気

2020/10/28 12:48 FISCO
*12:48JST 後場に注目すべき3つのポイント~ダウ平均下落や円高傾向など嫌気 28日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は3日続落、ダウ平均下落や円高傾向など嫌気 ・ドル・円は弱含み、先行き不透明感で円買い ・値下がり寄与トップはファナック<6954>、同2位がKDDI<9433> ■日経平均は3日続落、ダウ平均下落や円高傾向など嫌気 日経平均は3日続落。75.04円安の23410.76円(出来高概算5億0494万株)で前場の取引を終えている。 前日27日の米国株式相場はまちまち。ダウ平均は222.19ドル安の27463.19ドル、ナスダックは72.41ポイント高の11431.35ポイントで取引を終了した。10月消費者信頼感指数が、前月からの上昇予想に反して低下したため、経済をけん引する個人消費への懸念が広がり下落して寄り付いた。フランスで新型ウイルス感染死者数が4月来の高水準に達するなど、ウイルス拡大への警戒感に加えて、早期の追加経済対策への期待も後退し、引けにかけては下げ幅を拡大した。 米国株式相場を受けた今日の東京株式市場は売りが先行した。欧米での新型コロナ感染拡大などが引き続き嫌気された。また、外為市場で1ドル=104円40銭前後と昨日15時頃に比べ30銭ほど円高・ドル安方向に振れていることなども上値抑制要因となった。一方、20年4-9月期決算発表が本格化する中で、業績予想を上方修正する企業が多くみられることから業績への期待感も指摘されたが、前場は概ね売りが優勢の展開だった。 個別では、21年3月期業績予想を上方修正したが材料出尽くし感が台頭したFDK<6955>、20年12月期業績予想を下方修正した山崎製パン<2212>が8%を超える下げとなり、20年9月期業績見込みを下方修正したFPG<7148>、21年3月期上半期(中間期)連結営業利益が前年同期比12.4%減と第1四半期の同6.5倍から減益に転じた富士通<6702>、21年3月期業績予想を上方修正したが材料出尽くし感が優勢となった日車輌<7102>が下げた。 一方、21年3月期上半期(中間期)連結営業利益が前年同期比47.5%増となったさくらインターネット<3778>、20年12月期業績予想を上方修正したシマノ<7309>が15%を超す上げとなり、21年6月期第1四半期(20年7-9月)連結営業利益が前年同期比35.6%増となったグリー<3632>、20年9月期の業績見込みを上方修正した長大<9624>が上げた。 セクターでは、保険業、鉄鋼、鉱業、不動産業、非鉄金属などが値下がり率上位。一方、精密機器、情報・通信業、小売業、その他製品が値上がりした。東証1部の値下がり銘柄は全体の75%、対して値上がり銘柄は20%となっている。 20年4-9月期決算発表が本格化している。決算発表が近づくと「業績の良さそうな銘柄を早めに見つけて買っておこう」というような考えにもなりがちだが、投資手法として正しいだろうか。一昨日26日の当欄で例に挙げた銘柄について、3カ月前の4-6月期決算発表後の値動きを少し見てみる。 まず好業績銘柄の日本電産<6594>。第1四半期(20年4-6月)決算発表は7月21日引け後。決算発表直前の株価は7848円。決算発表翌日の寄付きは473円高の8321円。好決算を予想し、先回りして決算発表直前に投資した場合は、好決算を確認した後に投資した場合に比べ、473円、率にして7%程度パフォーマンスが良くなる。小さくはない差だが、このパフォーマンス差にこだわるべきなのかは疑問だ。日本電産は今日の前場に10945円まで上昇しており、決算を確認してから投資しても十分利幅は取れたことになる。 同じく一昨日の当欄で、4-6月期決算がさえなかった一例として取り上げたキヤノン<7751>。同社は12月決算。中間期(20年1-6月)決算発表は7月28日引け後だった。決算発表直前の株価は2077円。決算発表翌日の寄付きは1900円。その差177円。率にして8%。もし、キヤノンが好決算だろうと予想し、先回りして決算発表直前に投資した場合、一夜にして1割近い損失となる。そしてキヤノンの株価はその後もさえず、先週には改めて年初来安値に沈んだ。保有し続ければ取り返しのつかない損失を抱えることになりかねない。 相場の世界には様々な格言があるが、そのひとつに「売りは早かれ、買いは遅かれ」という先人の教えがある。本格化する7-9月期決算に臨むにあたって、生き馬の目を抜くような投資も良いが、気持ちに余裕をもって銘柄選択した方が結果オーライかもしれない。ちなみに上述の日本電産とキヤノンは一昨日26日引け後の決算発表と同時に通期業績予想を上方修正した。今後の株価動向をウォッチしたい。 さて、後場の東京市場で日経平均は底堅く推移しそうだ。引き続き四半期決算への期待感が相場を下支えしそうだ。また、テクニカル面では25日移動平均線が23400円台に位置しており、ここを大きく下回ることは想定しづらいだろう。さらに、前場のTOPIXの下落率が0.61%となったことから、日銀によるETF買入れの思惑が働く可能性もある。 ■ドル・円は弱含み、先行き不透明感で円買い 28日午前の東京市場でドル・円は弱含み。日経平均株価は下げ幅を縮小したが、先行き不透明感からリスク回避的な円買いが続き主要通貨を下押し。また、中国株や欧米株式先物の軟調地合いを受け、今晩の株安への警戒も円買いを支援。一方で、ドルは売り買い交錯のようだ。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は104円28銭から104円56銭、ユーロ・円は122円83銭から123円19銭。ユーロ・ドルは1.1770ドルから1.1798ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・ピーエイ<4766>、ディーエムソリューションズ<6549>、2銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値下がり寄与トップはファナック<6954>、同2位がKDDI<9433> ■経済指標・要人発言 【要人発言】 ・ハーパー豪準備銀行政策委員 「QEは選択肢であり、豪ドルを抑制する」 【経済指標】 ・豪・7-9月期消費者物価指数:前年比+0.7%(予想:+0.6%、4-6月期:-0.3%) <国内> ・日銀金融政策決定会合(29日まで) ・衆院本会議代表質問 <海外> 特になし 《HH》
関連銘柄 15件
2212 東証プライム
2,702
9/4 15:00
-37(-1.35%)
時価総額 595,205百万円
国内最大の製パン会社。1948年設立。菓子パンに強み。コンビニ「デイリーヤマザキ」の運営等も。不二家、東ハトなどを傘下に持つ。配当性向30%目標。食パン部門は主力の「ロイヤルブレッド」などの販売が順調。 記:2024/06/25
3632 東証プライム
448
9/4 15:00
-18(-3.86%)
時価総額 80,528百万円
スマホゲームの運営等を行うゲーム・アニメ事業が主力。スマホ向けメタバース「REALITY」等のメタバース事業、DX事業、投資事業も展開。配当性向30%程度以上目処。ゲーム・アニメ事業では開発体制を強化。 記:2024/08/27
3778 東証プライム
3,765
9/4 15:00
-250(-6.23%)
時価総額 141,643百万円
データーセンター運営会社。国内有数規模のデータセンターを自社所有。双日の持分法適用会社。クラウドインフラストラクチャーサービスは成長。24年1月から生成AI向けGPUクラウドサービスの提供を開始。 記:2024/06/07
4766 東証スタンダード
288
9/4 15:00
-2(-0.69%)
時価総額 3,234百万円
採用メディア「ジョブポストweb」の運営等行う人材ソリューション事業が主力。人材派遣・人材紹介事業、こどもケアサポート事業等も手掛ける。人材ソリューション事業ではサービス提案力、営業力の強化図る。 記:2024/08/19
6549 東証スタンダード
1,375
9/4 15:00
-20(-1.43%)
時価総額 3,864百万円
DM・メール便の発送代行等を行うダイレクトメール事業、バーティカルメディアサービス等を行うインターネット事業が柱。ビアトランスポーツのアパレル事業も。フルフィルメントサービスはサービス提供体制を強化。 記:2024/08/10
6594 東証プライム
5,878
9/4 15:00
-140(-2.33%)
時価総額 7,009,921百万円
世界最大の総合モーターメーカー。HDDや車載、家電・産業向けモーターに加え、機器装置や電子・光学部品を展開。精密小型モータは売価改善等で増益。24.3期3Qは2桁増益。水冷モジュールの生産能力を拡大。 記:2024/04/16
6702 東証プライム
2,769.5
9/4 15:00
-77.5(-2.72%)
時価総額 5,735,934百万円
国内最大のITサービス企業。通信インフラやストレージ、サーバー、電子デバイスを展開。官公庁、金融向けに強み。事業ポートフォリオの変革は順調。サービスソリューションが成長領域。26.3期売上4.2兆円目標。 記:2024/04/30
6954 東証プライム
4,051
9/4 15:00
-211(-4.95%)
時価総額 4,089,675百万円
CNCシステムなどのFA事業、ロボット事業、ロボマシン事業を展開。富士通のNC部門が分離・独立して1972年に誕生。CNCで世界シェアトップクラス。海外売上高比率は8割超。配当性向は60%が基本方針。 記:2024/09/02
6955 東証スタンダード
623
9/4 15:00
-31(-4.74%)
時価総額 21,516百万円
富士通傘下の電池・電子部品メーカー。ニッケル水素電池、リチウム電池等の電池事業が主力。各種モジュール、スイッチング電源等の電子事業も。ニッケル水素電池は高付加価値市場に注力。新規ビジネス開拓にも取り組む。 記:2024/09/02
7102 東証プライム
2,111
9/4 15:00
-69(-3.17%)
時価総額 30,979百万円
JR東海傘下の鉄道車両製造メーカー。JR東海向けN700S新幹線などの製造を行う。建設機械事業、輸送用機器・鉄構事業、エンジニアリング事業も手掛ける。収益力の強化、事業基盤改革による成長に取り組む。 記:2024/09/03
7148 東証プライム
2,286
9/4 15:00
-164(-6.69%)
時価総額 203,623百万円
独立系金融サービス企業。航空機や船舶、コンテナを対象とするリースファンドの組成、不動産小口化商品の販売等を行う。国内不動産ファンド事業では「GINZA SIX」のワンフロアを取得。配当性向50%目安。 記:2024/05/17
7309 東証プライム
26,920
9/4 15:00
-505(-1.84%)
時価総額 2,454,027百万円
自転車部品大手。スポーツ自転車向けに強く、変速機やブレーキなどで世界トップシェア。リールやロッドなど釣具も手掛ける。自転車部品ではグラベル専用コンポーネント「SHIMANO GRX」などの製品が好評。 記:2024/04/30
7751 東証プライム
4,966
9/4 15:00
-126(-2.47%)
時価総額 6,623,467百万円
精密機器大手。オフィス複合機やレンズ交換式カメラ、FPD露光装置などで世界トップシェア。バランスの取れた事業構造が強み。海外売上高比率は7割超。グラフィックアート向け大判プリンター3機種を新発売。 記:2024/04/30
9433 東証プライム
4,822
9/4 15:00
-158(-3.17%)
時価総額 11,110,756百万円
国内シェア2位の大手通信キャリア。auブランドの携帯電話が主力。沖縄セルラー電話、JCOMなどを傘下に持つ。ローソンへのTOBは成立。au PAYカードの会員数が944万人を突破するなど金融事業は順調。 記:2024/06/04
9624 東証1部
2,299
9/28 15:00
-11(-0.48%)
時価総額 21,647百万円
建設コンサルタント会社。構造物や道路、河川等の社会基盤、鉄道関連等の調査、計画、設計等を行う。21.9期3Qはサービスプロバイダ事業が好調。アシガ川小水力発電所は順調に稼働。プロダクツ事業は受注伸長。 記:2021/09/15