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世界経済への懸念が再燃、リスクオフ110.98円/125.14円

2019/4/10 6:34 FISCO
*06:34JST 世界経済への懸念が再燃、リスクオフ110.98円/125.14円 [ロンドン市場概況] 9日のロンドン外為市場では、ドル・円は111円24銭から111円38銭で推移した。ブレグジットをめぐる報道を受けたポンド・円の売り買いに連れ気味になった。 ユーロ・ドルは1.1262ドルから1.1281ドルで推移し、ユーロ・円は125円31銭から125円61銭で推移した。 ポンド・ドルは1.3057ドルから一時1.3122ドルまで上昇。メルケル独首相が国境をめぐる安全策に5年の期限設定用意との報道でポンド買いとなり、独政府の否定でポンド売りになった。ドル・スイスフランは0.9981フランから0.9998フランで推移した。 [経済指標] ・特になし [要人発言] ・報道 「メルケル独首相はアイルランド国境をめぐる安全策に5年の期限を設けることに前向き」 ・バルニエEU首席交渉官 「ブレグジットの延期を認める用意、期間は英国の説明で判断」 [ニューヨーク市場寄付] ・ドル・円111円35銭、ユーロ・ドル1.1275ドル、ユーロ・円125円55銭、ポンド・ ドル1.3058ドル、ドル・スイス0.9998フラン。 [ニューヨーク市場概況] 9日のニューヨーク外為市場でドル・円は、111円36銭から110円98銭まで下落し111円16銭で引けた。 国際通貨基金(IMF)が2019年の世界経済の成長率見通しを金融危機以降の低水準に引き下げたほか米国政府が対欧州連合(EU)輸入品に報復関税措置を警告したため米債利回りが低下、ドル売りが優勢となった。リスク回避の円買いも加速。 ユーロ・ドルは、1.1284ドルまで上昇後、1.1262ドルまで反落し1.1263ドルで引けた。 米債利回り低下に伴うドル売りが優勢となったのち、米国が対EU輸入品に報復関税措置を警告したことで警戒感が広がりユーロ売りに拍車がかかった。 ユーロ・円は、125円56銭から125円14銭まで下落。 ポンド・ドルは、1.3082ドルから1.3031ドルまで下落した。 欧州連合(EU)サミットを控えて、調整や警戒感からポンド売りが優勢となった。 ドル・スイスは、0.9980フランまで下落後、1.0009フランまで反発した。 [シカゴVIX指数:株式投資家の恐怖心理の度合いを示す指数] ・14.28←13.18日中最大14.39 2018年最大:50.30、過去最低17年8.56 [原油市場概況] 9日のNY原油先物は反落。国際通貨基金(IMF)が2019年世界経済の成長見通しを引き下げたため需要鈍化懸念が広がった。また、ロシアが減産に懐疑的見方を示したため供給ひっ迫懸念も後退した。 [株式市場概況] 米国株式相場は下落。ダウ平均は190.44ドル安の26150.58、ナスダックは44.61ポイント安の7909.28で取引を終了した。トランプ政権が、欧州連合(EU)による航空機大手エアバスに対する補助金への対抗措置として関税措置を検討していることが報じられ、売りが先行。国際通貨基金(IMF)が2019年の世界経済の成長見通しを再び下方修正したことも嫌気され、終日軟調推移となった。セクター別では、メディアや公益事業が上昇する一方で資本財やエネルギーが下落した。 カジノ・ホテル運営のウィン・リゾーツ(WYNN)は、豪クラウン・リゾーツの買収計画を撤回し、下落。航空大手のアメリカン航空(AAL)は、1-3月期の業績見通しを下方修正し、軟調推移となった。ゴールドマンサックスが半導体メモリー市場の悲観的な見通しを示し、アプライド・マテリアルズ(AMAT)やラムリサーチ(LRCX)など半導体関連銘柄が売られた。一方で、エンターテイメントのウォルト・ディズニー(DIS)は、一部アナリストによる投資判断引き上げを受け、上昇した。 明日のデルタ航空(DAL)を皮切りに1-3月期決算シーズンに突入する。決算発表シーズンに入ることで主要企業の足元の業績や見通しに注目が集まるため、株価収益率(PER)などで割安感のある銘柄の株価水準が見直されることになるだろう。 [通貨オプション] ドル・円オプション市場で変動率は上昇。リスク警戒感を受けたオプション買いが再燃した。 リスクリバーサルは6カ月物を除いてドル・円下値をヘッジする目的の円コール買いが強まった。 ■変動率 ・1カ月物5.05%⇒5.20 %(08年10/24=31.044%) ・3カ月物5.58%⇒5.66 %(08年10/24=31.044%) ・6カ月物6.17%⇒6.20%(08年10/24=25.50%) ・1年物6.79%⇒6.81%(08年10/24=20.00%、21.25%=98年10月以来の高水準) ■リスクリバーサル(25デルタ円コール) ・1カ月物+1.04%⇒+1.06 %(08年10/27=+10.90%) ・3カ月物+1.25%⇒+1.26%(08年10/27=+10.90%) ・6カ月物+1.40%⇒+1.40%(08年10/27=+10.71%) ・1年物+1.58%⇒+1.59%(8年10/27=+10.71%) [経済指標] ・米・2月JOLT求人件数:708.7万件(予想:755万件、1月:762.5万件←758.1万件) [要人発言] ・米通商代表部(USTR)「欧州連合(EU)が航空機大手の欧州エアバスに支給する補助金で米国企業が損害を被った、EUからの輸入品110億ドル相当に対して報復関税を課す準備」 ・ムニューシン米財務長官 「逆イールドカーブ、懸念しない」 ・英議会「メイ首相の離脱を6月30日まで延期する計画を可決」 ・国際通貨基金(IMF)2019年見通し 「世界経済+3.3%(1月+3.5%)へ引き下げ、米中貿易協議やブレグジットが下方リスクに」 「貿易+3.4%(1月+4%)」「米国+2.3(+2.5%)」「ユーロ圏+1.3%(+1.6%)」「中国+6.3%(+6.2%)」「日本+1.0%(+1.1%)」「英国+1.2%(+1.5%)」 ・スラック英国政府報道官「メイ英首相はサミット前にトゥスクEU大統領と会談」 「EU離脱日で、政府は可能な限り短期の延期を模索」 ・EUサミット草案「EUは英国の離脱延期を承認へ」 ・イタリア政府「2019年の国内総生産(GDP)成長見通しを+1.0%から+0.2%へ引き下げ」 ・メルケル独首相「英国の柔軟な離脱を支持」 ・ロシアのプーチン大統領が石油減産に難 [東京市場終値-ニューヨーク市場終値] ・為替市場: (始値) (高値) (安値) (終値) ・ドル・円 111.27 111.38 110.98 111.16 ・ユーロ・ドル 1.1265 1.1284 1.1262 1.1263 ・ユーロ・円 125.34 125.61 125.14 125.19 ・ドル・スイス 0.9990 1.0009 0.9980 0.9999 ・ポンド・ドル 1.3068 1.3122 1.3031 1.3051 ・株式市場: ・NYダウ 26243.54 26246.34 26103.14 26150.58 ・ナスダック 7924.77 7945.55 7897.61 7909.28 ・債券市場: (始値) (終値) ・米国債 2年物 2.354 2.351 ・米国債10年物 2.515 2.502 ・米国債30年物 2.920 2.914 ・先物市場: ・NY金先物 1307.00 1310.40 1306.90 1308.3 ・NY原油先物 64.27 64.45 62.68 63.98 《KY》