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欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩み、米小売売上高の改善もブレグジットに警戒

2019/3/11 17:25 FISCO
*17:25JST 欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩み、米小売売上高の改善もブレグジットに警戒 11日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。今晩発表の米国の小売売上高は前回から改善が見込まれており、ドルの買い戻しが入りそうだ。ただ、明日の英国議会で政府のブレグジット合意案が否決される可能性から、リスク回避的な円買いは根強いだろう。 8日に発表された米国の2月雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比でわずか+2.0万人(予想+18.0万人)にとどまり、市場の失望を誘いドル売りが強まる場面もあった。反面、失業率は3.8%(予想3.9%)、平均賃金は前年比+3.4%(予想+3.3%)といずれも堅調な内容に。また、広義の失業を示すU6失業率も持ち直しており、雇用統計を嫌気したドル売りは収束。一方、週明けのアジア市場では、今月末に開催が見込まれる米中首脳会談は延期と報じられ、両国の貿易交渉に関する合意を期待した円売りも収束。ただ、中国株高で円買いは後退し、ドル・円は111円台を回復している。 そうしたなか、今晩は米国の1月小売売上高が注目される。12月は前月比-1.2%と9年ぶりの大幅マイナスとなり、最近の大きなドル売り材料となっている。連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ休止観測は続いているものの、1月小売の改善が示されればドル・円は買い戻しで111円台での底堅い値動きとなろう。ただ、明日の英国議会ではメイ首相が提出する欧州連合(EU)離脱合意案が採決される予定。今月末の離脱が延期となれば、混乱の回避で円買いは収束が見込まれる。ただ、ブレグジットの撤回や2回目の国民投票などへの思惑が広がりやすく、警戒の円買いがドル・円の上昇を抑えそうだ。(吉池 威) 【今日の欧米市場の予定】 ・21:30 米・1月小売売上高(前月比予想:0.0%、12月:-1.2%) ・23:00 米・12月企業在庫(前月比予想:+0.6%、11月:-0.1%) ・02:00 米財務省3年債入札(380億ドル) 《FA》