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欧米為替見通し:ドル・円は上げ渋りか、米中協議に期待継続も景気減速を意識

2019/1/8 17:25 FISCO
*17:25JST 欧米為替見通し:ドル・円は上げ渋りか、米中協議に期待継続も景気減速を意識 8日のドル・円外為市場では、ドル・円は上げ渋る展開を予想したい。米中貿易協議への期待が続き、株価が上昇基調を維持できれば円買いは後退する見通し。ただ、世界経済の減速懸念から先行きに悲観的なムードが広がっており、ドル買いを抑えそうだ。 前日の海外市場では、米国の12月ISM非製造業景況指数は悪化したものの、ドル・円は株高を手がかりに108円70銭台に水準を切り上げ、そのまま取引を終えた。パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長が4日の講演で金融政策の柔軟性を打ち出したことで、株式市場に資金流入が続いたようだ。本日のアジア市場は、米株高を背景に日経平均株価が2万円台で堅調な値動きを維持しており、前週までの荒れ模様で強まったリスク回避的な円買いは後退。ドル・円は108円半ばから後半を中心に(109円ワンタッチ)、小じっかりの値動きが続く。今晩も欧米株式市場で上昇基調が続けば、ドル・円は109円を明確に上抜ける可能性があろう。 前日から北京で始まった米中貿易協議も、引き続き市場の期待を集めている。米国のロス商務長官は国内メディアに対し合理的な解決策が得られるとの楽観的な見方を示した。また、今月末のダボス会議では出席予定の王岐山・中国国家副主席とトランプ大統領の対話の可能性を指摘する報道もみられる。一方で、株高を支えるパウエルFRB議長の発言は、世界経済の腰折れ懸念を強める要因でもある。9日公表の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(2018年12月18-19日開催分)は弱気なトーンが予想されるほか、11日発表の12月消費者物価指数(CPI)は伸びが鈍化すると予想されており、米国経済の頭打ちが意識されればドル買いは続かないだろう。(吉池 威) 【今日の欧米市場の予定】 ・17:30 英・12月ハリファックス住宅価格(前月比予想:+0.5%、11月:-1.4%) ・19:00 ユーロ圏・12月景況感指数(予想:108.2、11月:109.5) ・22:30 カナダ・11月貿易収支(予想:-21.5億加ドル、10月:-11.7億加ドル) ・24:00 米・11月JOLT求人件数(予想:705.0万件、10月:707.9万件) ・03:00 米財務省3年債入札(380億ドル) ・05:00 米・11月消費者信用残高(予想:+175.00億ドル、10月:+253.84億ドル) ※米・11月貿易収支は発表延期 《FA》