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欧米為替見通し:ドル・円は下げ渋り、新興国通貨安に懸念も米利上げ観測が下支え

2018/5/23 17:25 FISCO
*17:25JST 欧米為替見通し:ドル・円は下げ渋り、新興国通貨安に懸念も米利上げ観測が下支え 23日の欧米外為市場では、ドル・円は下げ渋る展開を予想したい。トルコリラの急落をきっかけに新興国通貨売りが広がり、リスク回避的な円買い主導でドル・円は下落基調に振れやすい見通し。ただ、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で利上げ継続方針が示されるとみられ、ドルの買い戻しが強まりそうだ。 本日のアジア市場でトルコリラの急落を起点に、リスク回避的な動きが広がっている。今月に入り、トルコ国債の格下げやエルドアン政権による中銀への利下げ圧力などを受け、トルコリラは対ドルで3週間あまりの間に20%近く下げるなど、仕掛け的な売りが出やすい地合いとなっていた。こうしたなか、午前中の取引でリラは対円で23円70銭付近から23円付近まで一気に3%超も下落。それを受け、日経平均株価が大幅安となり警戒の円買いが強まり、ドル・円も110円90銭付近から110円30銭台まで弱含んだ。 ただ、ドル・円に関しては、引き続き下値の堅い値動きとなりそうだ。イタリアでポピュリスト政党の連立参加で財政拡張路線を強めるとの警戒から、ユーロ売りは継続。また、本日発表のユーロ圏の経済指標はいずれも前回並み程度と予想され、引き続きユーロなど欧州通貨売りがドルを下支えする展開がとなろう。また、今晩注目される米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(5月1-2日開催分)は、利上げ継続方針の堅持が見込まれる。同声明では、雇用情勢の力強さを背景に物価は目標通り緩やかに上昇するとの見解が示された。欧州通貨や新興国通貨が買いづらいなか、相対的にドル買いに振れやすく、ドル・円は111円付近に値を戻す展開を予想したい。(吉池 威) 【今日の欧米市場の予定】 ・17:00 ユーロ圏・5月製造業PMI速報値(予想:56.1、4月:56.2) ・17:00 ユーロ圏・5月サービス業PMI速報値(予想:54.7、4月:54.7) ・17:00 ユーロ圏・5月総合PMI速報値(予想:55.1、4月:55.1) ・17:00 南ア・4月消費者物価指数(前年比予想:+4.7%、3月:+3.8%) ・17:00 ロウ豪準備銀行総裁講演 ・17:30 英・4月消費者物価指数(前年比予想:+2.5%、3月:+2.5%) ・17:30 英・4月生産者物価指数・産出(前年比予想:+2.3%、3月:+2.4%) ・20:00 米・MBA住宅ローン申請指数(先週)(前回:-2.7%) ・22:45 米・5月製造業PMI速報値(予想:56.5、4月:56.5) ・22:45 米・5月サービス業PMI速報値(予想:55.0、4月:54.6) ・22:45 米・5月総合PMI速報値(4月:54.9) ・23:00 米・4月新築住宅販売件数(予想:68.0万戸、3月:69.4万戸) ・23:00 ユーロ圏・5月消費者信頼感速報値(予想:0.4、4月:0.4) ・02:00 米財務省5年債入札(360億ドル) ・03:00 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨公表 ・03:15 カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁質疑応答 《FA》