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欧米為替見通し:ドル・円は上げ渋りか、5月ADP雇用統計を注視する展開

2017/6/1 17:25 FISCO
*17:25JST 欧米為替見通し:ドル・円は上げ渋りか、5月ADP雇用統計を注視する展開 今日1日の欧米外為市場では、ドル・円は上げ渋る展開を予想する。今晩発表の米経済指標を受けて6月利上げを見込んだドル買いはやや強まる可能性がある。ただし、前連邦捜査局(FBI)長官の議会証言は来週にも行われる可能性があるため、リスク選好的なドル買いを仕掛けづらい展開が見込まれる。 今晩の注目材料は、21時15分発表の5月ADP雇用統計。予想通り堅調な内容となれば、明日の5月雇用統計に思惑が広がり、連邦準備制度理事会(FRB)が今月13-14日に開催する連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げに期待が高まろう。また、23時の5月ISM製造業景況指数に関しては、4月以降はやや鈍化傾向だが、景気判断の分かれ目である50を大きく上回る見込み。想定内の内容となれば成長の持続を見込んだドル買いにつながる見通し。 また、21時のパウエルFRB理事による金融政策の正常化をテーマとした講演も手がかりとなる。同理事は、FOMCメンバーのなかでは中立派と位置づけられるが、比較的タカ派寄りの見解が目立っており、6月利上げに前向きな姿勢が示されればドル買いを支援しよう。今日午前中に韓国中銀主催の会合に出席したウィリアムズ米サンフランシスコ連銀総裁の「今年3回の利上げが合理的」との発言も材料視されるだろう。 ただ、引き続きドルの上昇は鈍い展開を想定したい。先に解任されたコミー前FBI長官が来週にも議会で証言する見通し。証言内容から、先の大統領選でのトランプ陣営とロシアとの関係に疑惑が広がれば、政権運営への不安からドル売りが強まりそうだ。 一方、来週の英総選挙で与党・保守党の最大野党・労働党へのリードはわずか3ポイントに縮小(一部世論調査)。支持率逆転の可能性に警戒が強まり、ポンド売り・円買いが広がった場合、ドル・円の押し下げ要因となるだろう。 【今日の欧米市場の予定】 ・17:00 ユーロ圏・5月製造業PMI改定値(予想:57.0、速報値:57.0) ・17:30 英・5月製造業PMI(予想:56.5、4月:57.3) ・21:00 パウエル米FRB理事講演(金融政策の正常化について) ・21:15 米・5月ADP雇用統計(予想:+18.0万人、4月:+17.7万人) ・21:30 米・先週分新規失業保険申請件数(予想:23.8万件、前回:23.4万件) ・22:45 米・5月製造業PMI改定値(予想:52.5、速報値:52.5) ・23:00 米・5月ISM製造業景況指数(予想:54.6、4月:54.8) ・23:00 米・4月建設支出(前月比予想:+0.5%、3月:-0.2%) 《CS》