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欧米為替見通し:欧米のインフレ率と金融政策の乖離

2015/3/2 17:08 FISCO
*17:08JST 欧米為替見通し:欧米のインフレ率と金融政策の乖離 本日2日の欧米市場のドル・円は、ユーロ圏と米国のインフレ率の乖離を確認しつつ、週末の米国2月の雇用統計への警戒感から上げ渋る展開が予想される。 米国連邦準備理事会(FRB)が量的緩和の出口に向かい、日本銀行と欧州中央銀行(ECB)が当分は抜け出せないことから、ドル高に弾みがつきつつある。 日本の1月のコアインフレ率は、前年比+2.2%だったが、昨年4月の消費増税の影響(日銀試算+2.0%)を除くと、前年比+0.2%となる。4月以降は消費増税の影響が無くなることで、原油価格が続落した場合、日本のコアインフレ率がマイナスに落ち込む可能性が高まっている。 今月の注目ポイントは、黒田日銀総裁が、インフレ率がマイナスに落ち込む可能性を座視するのか否かとなる。 ユーロ圏の2月のインフレ率は、前年比-0.5%と予想されており、1月の-0.6%からやや上昇することが見込まれているものの、デフレの陥穽に埋没したままであることには変わりない。来週9日から欧州中央銀行(ECB)による資産購入が始まることで、ユーロ圏金利の先安感を受けたユーロ・キャリートレード(ユーロ売り要因)が活発化しつつある。 米国連邦準備理事会(FRB)がインフレ指標として注視している米国1月のコアPCE価格指数は、前年比+1.3%と予想され、12月の+1.3%から変わらずで、インフレ目標(+2.0%)を33ヶ月連続して下回る状況が続くことになる。 しかしながら、ウォール・ストリート・ジャーナル紙は、最近の米国のインフレ率の低下は原油価格の低下という特殊な要因を反映したものであり、失業率の低下を受けて、米国連邦準備理事会(FRB)が早期に利上げを開始する可能性を示唆している。 【今日の欧米市場の予定】 18:00 ユーロ圏・2月製造業PMI改定値(予想:51.1、速報値:51.1) 18:30 英・1月BOE住宅ローン承認件数(予想:6.1万件、12月:6.03万件) 19:00 ユーロ圏・1月失業率(予想:11.4%、12月:11.5%) 19:00 ユーロ圏・2月消費者物価指数速報値(前年比予想:-0.5%、1月:-0.6%) 22:30 米・1月個人所得(前月比予想:+0.4%、12月:+0.3%) 22:30 米・1月個人消費支出(PCE)(前月比予想:-0.1%、12月:-0.3%) 22:30 米・1月コアPCE価格指数(前年比予想:+1.3%、12月:+1.3%) 24:00 米・1月建設支出(前月比予想:+0.4%、12月:+0.4%) 24:00 米・2月ISM製造業景況指数(予想:53.2、1月:53.5) 《KO》