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欧米為替見通し:トロイの木馬への疑心暗鬼

2015/2/20 17:06 FISCO
*17:06JST 欧米為替見通し:トロイの木馬への疑心暗鬼 本日20日の欧米市場のドル・円は、ユーロ圏臨時財務相会合で、ギリシャ政府による融資延長の申請が認められるのか否かを見極める展開となる。 ギリシャへの融資延長が認められた場合は、リスク選好の円売り要因となり、認められなかった場合は、ギリシャのデフォルト(債務不履行)懸念、ユーロ圏からの離脱懸念が高まることで、リスク回避の円買い要因となる。 2012年、グリグジット(Grexit:ギリシャのユーロ離脱)懸念が高まった時、欧州委員会、欧州中央銀行、国際通貨基金が、ギリシャがユーロから離脱した場合の対応策として「プランZ」を検証した。そして、ギリシャがユーロ圏から離脱した場合は、ギリシャに金融支援を続けるよりもコストが高い、との結論となり、ギリシャへの救済プログラムが継続され、ドラギ欧州中銀総裁は、「ユーロを守るためには何でもする」とユーロ防衛宣言をした。 先日の欧州連合財務相理事会では、オズボーン英財務相が「プランBを準備しているのか?」と聞いたため、反感を受けたと報じられている。 ギリシャ政府の融資延長の要請に対して、ドイツ当局は、多様な解釈の余地を残すもので「トロイの木馬」のようだとの警戒感を示している。 ギリシャ救済プログラムを「緊縮財政措置」という条件付で延長するのか、それとも「緊縮財政措置」無しでの「つなぎ融資」となるのか、曖昧らしい。 本日のユーロ圏臨時財務相会合で、バルファキス・ギリシャ財務相から「トロイの木馬」の中を見せられることになるが、「プランB」も「プランZ」も準備していなかったら、ユーロ圏は、トロイアのように滅亡するのかもしれない。 【今日の欧米市場の予定】 17:30 独・2月製造業PMI速報値(予想:51.5、1月:50.9) 17:30 独・2月サービス業PMI速報値(予想:54.4、1月:54.0) 18:00 ユーロ圏・2月総合PMI速報値(予想:53.0、1月:52.6) 18:00 ユーロ圏・2月製造業PMI速報値(予想:51.5、1月:51.0) 18:00 ユーロ圏・2月サービス業PMI速報値(予想:53.0、1月:52.7) 18:30 英・1月小売売上高(自動車含む)(前月比予想:-0.2%、12月:+0.4%) 22:30 加・12月小売売上高(前月比予想:-0.4%、11月:+0.4%) 23:00 ユーロ圏臨時財務相会合(ギリシャが要請した支援延長を協議) 23:45 米・2月製造業PMI速報値(予想:53.6、1月:53.9) 《KO》