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NYの視点:次期米FRB議長を巡る思惑で米国債相場が乱高下

2017/10/18 7:47 FISCO
*07:47JST NYの視点:次期米FRB議長を巡る思惑で米国債相場が乱高下 米国のトランプ大統領は、11月3日のアジア歴訪前に次期連邦準備制度理事会(FRB)議長を発表すると明らかにした。現在のイエレン議長の任期は2018年2月に満了となる。新大統領は通常、FRB議長を再任する傾向にある。ただ、トランプ大統領はFRB人事を刷新すると見られている。イエレン議長の再任の可能性もあるが、イエレン議長以外の議長候補最終リストには、パウエルFRB理事、元FRB理事のケビン・ウォルシュ氏、スタンフォード大のジョン・テイラー教授、コーンNEC(国家経済会議)委員長が挙げられている。 イエレンFRB議長は緩やかな利上げ方針を示しており、候補者の中でも最もハト派として見られている。トランプ大統領の方針に一致。また、低金利は株式相場の上昇にもつながるため、やはりトランプ大統領の方針に一致することになる。共和党は2018年の中間選挙に向けて景気を押し上げ、潜在的に2020年の選挙でトランプ大統領の再選を潜在的に支援することが可能になる。しかし、イエレン議長は将来の金融危機を回避するために、金融規制が重要と考えており、大統領が目指している経済政策の規制緩和とは相反する。 パウエルFRB理事は、選考側にあったムニューシン米財務長官が強く支持していると報じられている。パウエルFRB理事の方針は、イエレンFRB議長と類似しており緩やかな利上げを支持すると見られている。 トランプ大統領に好印象を与えたと報じられると、ジョン・テイラー教授が最有力候補だとの見方が強まった。候補者の中では最もタカ派として見られている。テイラールールにもとづくと、現在の政策金利は2.5%高い3.5%前後の水準になければならない。ただ、規制緩和を支持しており、トランプ大統領の方針に一致する。 元理事のウォルシュ氏もタカ派として知られている。 ■FRB議長候補 ジョン・テイラー教授:タカ派、金融規制緩和を支持 ウォルシュ元FRB理事:タカ派 パウエルFRB理事:ハト派、金融規制支持 イエレンFRB議長:ハト派、金融規制を支持 コーンNEC委員長 《CS》