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NYの視点:米雇用 VS GDP

2014/7/9 7:02 FISCO
*07:03JST NYの視点:米雇用 VS GDP 投資家は、米国の労働市場が順調に回復しているにもかかわらず成長が追随していないことに懐疑的見方を示している。過去6か月間で126万人の雇用が創出されている。しかしながら、1-3月期の国内総生産(GDP)は2.9%のマイナス成長で4-6月期に予想されている2.5-2.8%のプラス成長を相殺してしまうため、過去6か月の経済は最高でゼロ成長ということになる。エコノミストは生産性が落ち込んでいることを指摘。 強弱まちまちな指標はたびたび、「経済のセンチメントが転換する兆候」と考えられている。しかし、米連邦公開市場委員会(FOMC)は強い成長を確認するまで、当面ゼロ金利を維持する必要がまだありそうだ。 ■米国経済 ◎強い成長のサイン ・米6月雇用統計 非農業部門雇用者数は28.8万人増。6か月平均は23.1万人増と、FOMCが金融政策を正常化する上で条件とする「各月持続的な20万人以上の雇用」を満たした。失業率も6.1%と2008年9月以来で最低を記録した。 ・米・6月ISM製造業景況指数:55.3 ・米・6月ISM非製造業景況指数:56.0 ・住宅市場に緩やかながら改善の兆しが見られる。 ・自動車販売は年率で1700万台と2006年以降8年ぶりの高水準に達した。 ・米国株式相場は続伸し、過去最高水準で推移している。 ・米・5月JOLT求人件数:463.5万件と2007年6月以来で最高に達した。 ◎弱い成長のサイン ・米1-3月期国内総生産(GDP):2.9%のマイナス成長。2009年1-3月期以降5年ぶり最悪となった。 ・米・6月NFIB中小企業楽観指数:95.0(予想:97.0、5月:96.6) ・製造業受注が弱い。 ・労働市場の改善は、パートタイム雇用の大幅増加が主要因となっている。 ・米国債券利回りは依然、低水準で推移。10年債は年初来3%割れでの推移を継続している。 ・米・5月JOLT求人件数:求人は2007年6月以来で最高に達したものの、実際の雇用はリーマン危機以前の水準を大幅に下回ったまま。5月の求人は4月から17.1万件増加した一方で、実際の雇用は5.2万人減少した。 《KO》