マーケット
7/30 15:15
38,525.95
+57.32
40,743.33
+203.40
暗号資産
FISCO BTC Index
5/6 13:12:44
13,600,796
フィスコポイント
保有フィスコポイント数
  
今月フィスコポイント数
  

日経平均は3日続伸、上放れなるか?こう着強めるか?

2020/5/19 12:17 FISCO
*12:17JST 日経平均は3日続伸、上放れなるか?こう着強めるか?  日経平均は3日続伸。383.69円高の20517.42円(出来高概算8億3000万株)で前場の取引を終えている。  週明け18日の米株式市場でNYダウは大幅に3日続伸し、911ドル高となった。アップルが米国内25店舗を再開し、景気回復への期待が広がったほか、バイオ製薬のモダーナの新型コロナウイルスワクチン開発で一段の進展が見られたことが好材料視された。パウエル連邦準備理事会(FRB)議長が追加経済対策の余地を示唆したことや、原油先物相場の上昇も追い風となった。本日の日経平均はこうした流れを引き継ぎ335円高からスタートすると、朝方には一時20659.46円(525.73円高)まで上昇。ただ、更なる上値追いの動きは広がらず、その後上げ幅を縮める展開となった。  個別では、経済活動正常化への期待からOLC<4661>などのレジャー関連株やANA<9202>などの空運株が大きく上昇。FRBのマイナス金利導入観測が後退し、三菱UFJ<8306>や三井住友<8316>といったメガバンク株も上げが目立った。その他売買代金上位ではファーストリテ<9983>、トヨタ自<7203>、ソニー<6758>などが堅調。また、双信電機<6938>がストップ高を付け、東証1部上昇率トップとなった。一方、前日に決算発表したソフトバンクG<9984>は朝高後にマイナス転換。任天堂<7974>やエムスリー<2413>も軟調だった。また、レナウン<3606>は前日に続いて民事再生手続き開始を受けた売りがかさみ、東証1部下落率トップとなった。  セクターでは、鉄鋼、空運業、海運業が上昇率上位で、その他も全般堅調。下落したのは情報・通信業のみだった。東証1部の値上がり銘柄は全体の70%、対して値下がり銘柄は27%となっている。  米国では新型コロナワクチンの開発に進展が見られたこともあり、経済再開や景気回復への期待が高まった。東京株式市場でも米株高につれて買いが先行。日経平均の日足チャートを見ると、20500円手前に位置する75日移動平均線を捉え、これを挟みもみ合う展開となっている。売買代金上位は全般堅調だが、これまで営業活動を大きく制限されていた企業を中心に上げが目立つ。金融株高も明るい材料だろう。業種別上昇率を見ると、出遅れている景気敏感系バリュー(割安)セクターが上位を占めている。ここまでの東証1部売買代金は1兆2000億円程度で、前日までに比べればやや増えた印象。新興市場ではマザーズ指数が3日続伸しているが、ここまでの上昇ピッチが急だったため伸び悩んでいる。  NYダウ先物の時間外取引での下落が相場の重しとなっているが、後場には前日の欧米株の上昇に伴って海外投資家から改めて断続的な買いが入ってくる可能性がある。裁定売り残の積み上がりなどから一段の買い戻し余地も十分残っている。  また、需給面では日銀による上場投資信託(ETF)買い入れの下支え効果が大きいとみられる。日銀は13日から15日まで3日連続で通常のETF買いを実施。1日当たりの金額は1005億円とゴールデンウィーク前までの1200億円規模から縮小したが、15日は前引けの東証株価指数(TOPIX)が0.32%の下落だったにもかかわらず買い入れが実施された。従来は0.5%以上の下落だった日に実施されており、1日当たりの金額縮小とともに実施基準が引き下げられた可能性がある。下落率0.3%というと、前日終値ベースでTOPIXなら4.4pt程度、日経平均なら60円程度の下落幅となる。今後、実施頻度が高まることが想定され、弱気派の投資家も一段と売り込みづらくなってくるだろう。  日経平均は75日移動平均線のみならず、今月11日の取引時間中に付けた直近戻り高値(20534.88円)をも一時上回り、強気派がかねて期待していたもち合い上放れを試す動きが出てきてもよいタイミングだ。しかし、本日ここまでの動きからはむしろ投資家の上値追いに対する慎重姿勢が窺える。先行する景気回復期待と需給面の後押し材料で一段高となってくるか、先行き懸念の再燃で再び調整を迫られるかの分かれ目のように感じられるが、上にも下にも動けずこう着感を一段と強める可能性もあると考えられる。慎重に見極めたい。(小林大純) 《AK》
関連銘柄 12件
2413 東証プライム
1,350
9/4 15:00
-42(-3.02%)
時価総額 916,558百万円
医療従事者専門サイト「m3.com」を運営。製薬企業の薬剤プロモーション・マーケティング支援、薬剤師向け求人情報サイト「薬キャリ」の運営等も。メディカルプラットフォームでは医療現場のDX化支援が順調。 記:2024/07/29
3606 東証1部
4
6/15 15:00
-3(-42.86%)
時価総額 405百万円
老舗のアパレル。中国企業の傘下で経営再建を目指したが、親会社グループに対する売掛金の回収が不能に。コロナ禍に伴う目下の事業環境悪化も痛手となって民事再生手続の開始が決定。同社株は6月16日付で上場廃止に。 記:2020/05/19
4661 東証プライム
3,938
9/4 15:00
-13(-0.33%)
時価総額 7,161,060百万円
東京ディズニーランド、東京ディズニーシーの運営等を行うテーマパーク事業が主力。ホテル事業や商業施設「イクスピアリ」の運営等も。テーマパーク事業は海外ゲストの回復などで順調。25.3期は2桁増収計画。 記:2024/07/02
6758 東証プライム
13,750
9/4 15:00
-425(-3%)
時価総額 85,842,598百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や映画、音楽でも世界的。CMOSイメージセンサーで世界トップシェア。モバイル機器向けイメージセンサーは堅調続く。今期はイメージング&センシング・ソリューションの増収見込む。 記:2024/06/29
6938 東証スタンダード
479
7/16 15:00
+1(0.21%)
時価総額 8,192百万円
電子部品メーカー。大電流ノイズフィルタを業界に先駆けて開発。積層誘電体フィルタ等を手掛ける。23.12期通期はフィルムコンデンサ、ノイズ測定事業が堅調。釜屋電機がTOB実施、成立なら同社株は上場廃止へ。 記:2024/04/07
7203 東証プライム
2,674
9/4 15:00
-98(-3.54%)
時価総額 43,626,275百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7974 東証プライム
7,698
9/4 15:00
-228(-2.88%)
時価総額 9,997,316百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。海外売上高比率は7割超。新規タイトル、追加コンテンツの継続投入でプラットフォームの活性化を図る。 記:2024/07/28
1,509
9/4 15:00
-90(-5.63%)
時価総額 20,042,530百万円
三菱UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、三菱UFJニコスなどを傘下に収める総合金融グループ。世界最大の金融機関の一つ。アジアプラットフォームの強靭化などに取り組む。 記:2024/07/29
9,415
9/4 15:00
-495(-4.99%)
時価総額 36,949,469百万円
三井住友銀行、SMBC信託銀行、三井住友ファイナンス&リース、SMBC日興証券、三井住友カードなどを傘下に収める持株会社。総資産は300兆円超。決済ビジネスを強化。政策保有株式の削減交渉は進捗順調。 記:2024/08/22
9202 東証プライム
2,945
9/4 15:00
-21(-0.71%)
時価総額 1,426,246百万円
国内最大手の航空会社。全日本空輸(ANA)が中核。ピーチ、エアージャパンなども傘下に持つ。航空事業のほか、旅行事業、商社事業等も手掛ける。国際線、国内線ともに旅客需要増。貨物事業の拡大等に取り組む。 記:2024/08/02
9983 東証プライム
45,740
9/4 15:00
-1,240(-2.64%)
時価総額 14,555,429百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業を成長の柱として位置付け。LifeWearの浸透や出店加速で北米、欧州は顧客層が拡大。 記:2024/05/10
9984 東証プライム
7,781
9/4 15:00
-652(-7.73%)
時価総額 13,406,305百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17