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コスモ・バイオ Research Memo(7):市場伸び悩みでも利益確保の高収益構造目指す

2019/3/15 15:47 FISCO
*15:47JST コスモ・バイオ Research Memo(7):市場伸び悩みでも利益確保の高収益構造目指す ■コスモ・バイオ<3386>の中長期成長戦略 1. 事業環境 ライフサイエンス研究用試薬の国内市場規模((株)矢野経済研究所調べ)は、主に大学・公的研究機関の公的研究費及び企業の研究開発費で構成され、推定1,000億円程度で推移している。大学・公的研究機関及び企業におけるライフサイエンスの基礎研究分野の研究開発費は横ばい傾向であり、市場全体としては伸び悩みの状況だ。 ただしメディカルやライフサイエンスをキーワードとして、再生医療等の新規事業に取り組む化学・素材関連等からの異業種参入企業数が増加傾向である。 2. 市場伸び悩みでも利益確保の高収益構造目指す 中期経営計画(2017年12月期−2019年12月期)では、経営ビジョンに「生命科学の研究者に信頼される事業価値を高める」を掲げている。 市場伸び悩みや円安環境下でも利益を確保する高収益構造の確立を目指し、基本戦略には、既存事業基盤の強化(商社として情報力・製品力・提案力の強化、メーカーとして自社製品・サービス及び産学官連携の強化)、新たな事業基盤の創出(成長分野開拓による新規事業の創出、競争力強化や事業拡大に向けた資本・業務提携)、企業価値の向上(業務効率化、人事評価制度改革、リスク管理、CSR活動)を掲げている。 自社製品・サービスのメーカー機能を強化 3. 自社製品・サービスのメーカー機能を強化 自社製品・サービスのメーカー機能を強化するため、2017年10月に札幌事業所を開設・稼働した。初代培養細胞(プライマリーセル)製造事業、研究用ペプチド合成・抗体作製受託サービス事業、2017年8月開始した鶏卵を用いたゲノム編集技術によるタンパク質製造事業を強化し、更なる自社製品・サービスの開発も強化する。 4. エクソソーム研究分野の自社製品を拡充 2016年7月、塩野義製薬<4507>が所有するエクソソーム検出用モノクローナル抗体の特許権、並びに関連する抗体製品の製造・販売権に関する特許権譲受契約を締結した。 エクソソームは細胞から細胞外に分泌され、血液などを介して遠く離れた細胞まで情報を伝達する。利用方法としては、エクソソーム内に治療用薬剤を搭載して標的細胞や臓器に薬剤を届けるDDSツールとしての応用が期待される。近年では、エクソソームの中に含まれているマイクロRNAが新たなバイオマーカーとして注目され、病気の診断を簡単かつ確実に行える技術の研究・開発が進んでいる。 特許権を譲り受けた本抗体は、簡便に高純度のエクソソームを単離することができ、エクソソーム研究に不可欠とされている。本抗体を自社製造することで、安定的な抗体の供給、エクソソーム研究に必要な新規試薬の開発を積極推進する。エクソソーム研究分野の自社製品を拡充し、2017年にウシミルクエクソソーム、ELISA、抗体シリーズ、2018年にヒト由来エクソソーム測定キット、ヒト母乳由来エクソソームを発売している。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展) 《SF》
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研究用試薬・機器や臨床検査薬の専門商社。豊富な品揃えが強み。抗体製作などの受託サービスを強化。24.12期は円安に伴う仕入原価増を想定。人件費増も利益に響く見込み。受託サービス仲介サイトを今春提供開始へ。 記:2024/04/11
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