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BS11 Research Memo(4):“良質の番組作り”への取り組みは着実に実行されている

2017/6/2 15:33 FISCO
*15:33JST BS11 Research Memo(4):“良質の番組作り”への取り組みは着実に実行されている   ■業績動向 日本BS放送(BS11)<9414>の2017年8月期第2四半期決算は、売上高5,408百万円(前年同期比10.4%増)、営業利益1,189百万円(同0.4%増)、経常利益1,190百万円(同0.4%増)、四半期純利益813百万円(同1.4%増)と増収増益で着地した。 弊社では2017年8月期決算で最も重視すべき点は売上高目標の12,000百万円を達成できるかどうかにあると考えている。中間時点に当たる2017年8月期第2四半期も同じ評価軸で臨んだが、前年同期比較では10.4%の増収を確保したものの、計画に対しては3.4%(191百万円)の未達となった。 この点については、今第2四半期決算における売上高の未達をネガティブに捉える必要はなく、衛星メディア関連の広告費市場の伸び率は2015年が1.5%増、2016年が3.9%増と連続して1ケタ台前半にあるなかで、同社が2ケタの前年同期比増収率を確保した点を素直にポジティブに評価すべきというのが弊社の見方だ。 同社の今第2四半期の売上高が計画を下回った理由は、タイム収入やスポット収入に結び付きやすい特番の一部で、放送のタイミングを下半期にずらしたことが要因だ。同社を含むテレビ放送局業界では4月が年間で最大の番組改編期に当たる。8月末を決算期とする同社は下半期(毎年3月~8月期)に最大の番組改編を迎えることになる。2017年8月期の期初において業績予想を発表した時点では、そうした要素もある程度想定していたものの、特番の企画・選定を進めるなかで、内容及び制作準備を踏まえ下半期での放送が最適であるという特番企画が想定以上に増加したことが、売上高の計画比未達につながった。 営業利益は、計画比で23.3%(224百万円)の上振れとなり、前年同期比0.4%の増収となったが、これは、売上高が計画対比未達となったことの裏返しだ。すなわち、特番の制作を下半期にずらしたため、番組制作費用が想定よりも減少し、営業利益押し上げにつながったということだ。 詳細は成長戦略の項で詳述するが、同社は良質の番組提供によって認知度を向上させ売上拡大につなげることを成長戦略、経営施策の中核に据えている。今第2四半期もその点は着実に実行され、番組制作費は前年同期比19.9%増となった。番組購入費と合わせた番組関連費用全体でも同24.5%増となり、他の費用項目に対して突出した伸びとなっている。良質の番組を提供するために戦略的に費用を投下するという当初の経営計画は着実に実行されていると言え、今第2四半期の利益上振れについても、素直にポジティブに評価してよいと弊社では考えている。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之) 《MW》
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ビックカメラ傘下の無料BS放送局。子会社で児童書の出版も。タイム収入は通販枠の強化・拡充により堅調。スポット広告収入が足踏み。アニメ強化に向けた費用増は重し。配当性向4割目安。コンテンツ価値の最大化を図る。 記:2024/07/31