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シュッピン Research Memo(6):前期は大幅増収増益で予想を上振れ、外国人観光客も寄与

2015/6/16 16:11 FISCO
*16:14JST シュッピン Research Memo(6):前期は大幅増収増益で予想を上振れ、外国人観光客も寄与 ■2015年3月期決算に見る注目点 2015年3月期決算は売上高19,166百万円(前期比22.8%増)、営業利益886百万円(同26.4%増)、経常利益870百万円(同26.2%増)、当期利益563百万円(同44.5%増)と大幅な増収増益となり、期初予想に対しても上振れで着地した。 部門別動向は後に詳述するが、全4部門で2ケタ増収となり、利益も増益を達成(自転車部門は営業損失であるが損失額は縮小)した。以下に、2015年3月期決算の注目点について述べる。 (1)免税売上高の急増の功罪 2015年3月期はインバウンドの外国人観光客による免税売上高が期を追って増加し、通期では約3,500百万円に達した。これは店舗売上高の38.0%に相当する。免税店売上高は、(i)新品の売上高がほとんどであるため新品売上高比率を押し上げ、全社の売上高売上総利益率を引き下げる働きをする、(ii)EC比率を引き下げ事業運営の効率性を低下させる懸念がある、という2つの点で評価が悩ましいと感じる向きもあろう。 弊社では、(i)の粗利益率については、計算上は確かにそうなるが、売上高が増加して売上高販管費率を低下させることにもなるので、必ずしもマイナスではないと考えている。そのためには増加する店舗売上高に対して、費用をきちんとコントロールできること、すなわち販管費を増大させないことが不可欠だ。この点、同社はそれができている。まず店舗への追加投資は行っていない。店舗スタッフも外国語ができる店員をむやみに採用・配置したりしない。その結果、別途詳述するが、粗利益率は低下したものの販管費率はそれ以上に低下し、営業利益率は改善した。したがって、免税店売上高については今後も自然体で臨むという、同社の基本スタンスを支持したい。 (2) EC売上高は順調に拡大 シュッピン<3179>のEC売上高比率は上記(1)の免税売上高急増でゆがめられているが、その影響を除くと着実に上昇している。2015年3月期の表面的なEC売上高は9,871百万円で全体の51.5%であった。前2014年3月期は52.7%だったので低下したことになる。しかしながら、免税売上分を除いてEC比率を計算すると、2015年3月期は63.1%に達し、2014年3月期の57.2%から6.1%ポイント上昇した。 (3)売上高売上総利益率と売上高販管費率 上記の免税売上高の急増と、国内客による本来的なEC売上高の順調な拡大は、売上総利益率や販管費率にも影響を及ぼしたが、結論的には営業利益率の改善という形で、同社の目指す事業モデルが2015年3月期においても狙いどおりワークする結果となった。 前述のように売上高売上総利益率は、2015年3月期は17.5%と、2014年3月期の18.8%から1.3%ポイント低下した。しかしながら販管費の増加が前期比10.6%増と売上高の半分以下の伸び率にとどまったため、売上高販管費率は14.3%から12.8%に1.5%ポイント低下し、営業利益率は2014年3月期の4.5%から4.6%に0.1%ポイント改善した。同社は2015年3月期第4四半期(1月−3月期)において業績連動賞与として約60百万円を計上したため、第4四半期だけの売上高販管費率は14.0%に跳ね上がっているが、これは従業員のモチベーションを高める上ではぜひとも必要なことであったと弊社では考えている。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之) 《FA》
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カメラや時計、筆記具、自転車の専門ショップを展開。ECサイトでの販売が主力。シグマクシスと資本業務提携。カメラ事業のEC買取額は過去最高。筆記具事業は限定モデル等が好調。24.3期3Q累計は2桁増益。 記:2024/04/15