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後場に注目すべき3つのポイント~手掛かり材料難のなか米雇用関連指標を前に様子見ムード

2021/3/3 12:23 FISCO
*12:23JST 後場に注目すべき3つのポイント~手掛かり材料難のなか米雇用関連指標を前に様子見ムード 3日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は反発、手掛かり材料難のなか米雇用関連指標を前に様子見ムード ・ドル・円は小じっかり、日本株高で円売り ・値上がり寄与トップはソフトバンクG<9984>、同2位がNTTデータ<9613> ■日経平均は反発、手掛かり材料難のなか米雇用関連指標を前に様子見ムード 日経平均は反発。51.54円高の29459.71円(出来高概算5億9562万株)で前場の取引を終えている。 前日の米国株式市場では、週明けの相場急伸後に伴う利益確定売りが優勢となったほか、中国銀行保険監督管理委員会(銀保監会)の主席が2日、国内の不動産バブルに加えて米欧の金融市場のバブルが弾ける可能性を懸念すると表明したことが市場心理を冷やした。米長期金利には引き続き落ち着きが見られていたが、ハイテク株を中心に弱く、主要株価指数は軟調推移となった。ただ、日経平均は前日中に時間外の米株価指数先物の軟調を横目にすでに下落していたことから、本日は小反発でスタート。その後は手掛かり材料難のなか再び売りに押され、一時は前日比マイナス圏に転じたが、前引けにかけては改めてプラスに転じるなど方向感に欠く展開となった。 個別では、米フィラデルフィア半導体指数(SOX指数)の下落を受けて東京エレクトロン<8035>やレーザーテック<6920>といった半導体関連株が売られた。また、キーエンス<6861>やSMC<6273>などのFA関連のほか、任天堂<7974>や日本電産<6594>といったグロース銘柄も総じて軟調だった。一方、為替の円安を好感したホンダ<7267>や日産自<7201>といった自動車関連が堅調。米バイオ製薬モデルナが開発した新型コロナウイルスワクチンについて、週内にも厚生労働省に製造販売承認を申請する方針と伝わった武田<4502>も上昇。また、2月既存店売上高の数値が好感された良品計画<7453>も買われた。 セクターでは、鉄鋼、非鉄金属、海運業、ゴム製品、石油・石炭などが上昇率上位に並んだ。一方、電気機器、その他金融業、その他製品、サービス業、金属製品が下落率上位となった。東証1部の値上がり銘柄は全体の47.5%、対して値下がり銘柄は47.9%となっている。 日経平均は上向きの25日移動平均線がサポートする一方で、下向きの5日線に頭を抑えられる格好となっており、下値は限定的と思われる一方で上値も重いこう着感の強い展開となっている。こうしたチャート形状からも、買いたい一方でなかなか積極的には買い上がれない投資家心理が窺える。 相場の調整要因になったインフレ懸念に基づく米長期金利の上昇については、一服感が見られた後も引き続き落ち着いた動きとなっているが、日米ともにハイテク株は足元で思ったほどには買い戻しが進まずに軟調な動きが続いている。先日の半期に一度の議会証言では、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が「足元のインフレは短期的」なものとし、「インフレ目標の達成には3年かかる可能性」を指摘した。これに続く形で、前日には、ブレイナードFRB理事が、経済成長や消費の見通しは改善し始めているものの、足元の雇用やインフレは目標には程遠いとし、資産購入ペースの維持・金融緩和の長期化を改めて示唆した。また、最近の債券市場の不安定な動きによっては更にずれ込む可能性があるとも指摘した。 ブレイナードFRB理事は足元の長期金利の急騰について、「動きのスピードは注意を引くものだった」、「市場の動向に注意を払っている」とも言及したもよう。この先、再び想定以上のスピードで米長期金利が急騰することを予め防ぐような牽制発言がFRB高官から聞かれたことは、長期金利の動向に敏感になっている足元の市場に対して一定の安心感をもたらすだろう。また、今週4日のOPECプラス会合では、原油の協調減産が緩和されるとの予想も出ており、これを先取りする形でWTI原油先物価格は1バレル=60ドルを割り込む動きが見られている。こうした資源価格の落ち着きは、先のFRBからの発言と合わせて市場のインフレや金利高懸念を和らげよう。 ただ、10年物米国物価連動債に基づく期待インフレ率(BEI)は再び2.2%台を付けてきている。純粋な景気回復期待に基づくものとも思われるが、ワクチン接種のペースが加速する中でも大規模な財政出動を急ぐ米政権に対するインフレ懸念のくすぶりの表れともいえようか。今夜は、そのインフレや金利動向に影響を及ぼしかねない週末の米雇用統計の前哨戦とも呼ばれる米国ADP全米雇用リポートのほか、2月の米ISM非製造業景気指数も発表される。 これらの経済指標の結果を受けた米株市場の動きを見極めたいとする思惑も働きやすく、本日は後場も買いは手控えられそうだ。個人的には、ワクチン接種のペース加速による景気回復を織り込めるほか、景気のオーバーシュートによるインフレをヘッジするという観点からも、本日改めて強さが目立っている鉄鋼や非鉄金属などの資源関連株が引き続き有望とみている。 ■ドル・円は小じっかり、日本株高で円売り 3日午前の東京市場でドル・円は小じっかり。日経平均株価は伸び悩んでいるものの、プラスを維持しており日本株高を好感した円売りが主要通貨を押し上げた。中国の底堅い経済指標も円売りを支援。一方、米長期金利は安定的に推移し、ドル売りは後退したようだ。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は106円68銭から106円86銭、ユーロ・円は128円93銭から129円18銭、ユーロ・ドルは1.2083ドルから1.2092ドルで推移。 ■後場のチェック銘柄 ・岐阜造園<1438>、シーズメン<3083>など、6銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値上がり寄与トップはソフトバンクG<9984>、同2位がNTTデータ<9613> ■経済指標・要人発言 【経済指標】 ・豪・10-12月期GDP:前年比-1.1%(予想:-1.9%、7-9月期:-3.8%←-3.8%) ・中・2月財新サービス業PMI:51.5(予想:51.5、1月:52.0) 【要人発言】 ・片岡日銀審議委員 「長短金利操作やリスク資産買入れなど効果を分析・検証は必要」 <国内> ・片岡日銀審議委員会見 <海外> ・16:30 スイス・2月消費者物価指数(前年比予想:-0.3%、1月:-0.5%) 《CS》
関連銘柄 14件
1438 東証スタンダード
1,990
9/4 15:00
-2(-0.1%)
時価総額 6,376百万円
岐阜地盤の造園緑化工事会社。23年2月から取引先の積水ハウスが筆頭株主に。首都圏の開拓を強化中。24.9期1Qは首都圏の再開発案件や商業施設の緑化案件などが順調に進み二桁増益に。通期最高業績・増配を計画。 記:2024/04/16
3083 東証スタンダード
878
9/4 15:00
-2(-0.23%)
時価総額 3,515百万円
カジュアルファッションの「METHOD」、和柄専門の「流儀圧搾」の運営等を行う。エスニックファッション・雑貨の「チチカカ」を傘下に収める。ブランド商品の投入強化により、高価格帯の品揃え拡充を図る。 記:2024/05/06
4502 東証プライム
4,333
9/4 15:00
-65(-1.48%)
時価総額 6,855,998百万円
国内製薬最大手。1781年創業。潰瘍性大腸炎・クローン病治療剤など消化器系疾患領域が柱。アイルランドの製薬大手「シャイアー」等を傘下に持つ。25.3期はENTYVIO、免疫グロブリン製剤などの拡大見込む。 記:2024/06/15
6273 東証プライム
61,600
9/4 15:00
-3,060(-4.73%)
時価総額 4,149,930百万円
空気圧制御システムメーカー。空圧機器、自動制御機器、各種濾過装置を製造。エア漏れ可視化技術に定評。国内外で製品供給体制の強化図る。半導体業界向け販売は足踏み。販管費は増加。24.3期3Qは業績伸び悩む。 記:2024/04/09
6594 東証プライム
5,878
9/4 15:00
-140(-2.33%)
時価総額 7,009,921百万円
世界最大の総合モーターメーカー。HDDや車載、家電・産業向けモーターに加え、機器装置や電子・光学部品を展開。精密小型モータは売価改善等で増益。24.3期3Qは2桁増益。水冷モジュールの生産能力を拡大。 記:2024/04/16
6861 東証プライム
67,650
9/4 15:00
-2,220(-3.18%)
時価総額 16,453,021百万円
業用計測制御機器大手。FA用センサで高シェア。開発・販売に専念し、生産は外部に委託。直販体制に強み。24.3期3Q累計は欧米堅調。円安や部材調達改善で粗利率も改善。だが日本や中国が足踏み。人件費増も重石。 記:2024/04/15
6920 東証プライム
24,455
9/4 15:00
-2,040(-7.7%)
時価総額 2,305,764百万円
半導体関連装置メーカー。シェア独占のEUVマスク欠陥検査装置に強み。FPD関連装置やレーザー顕微鏡なども手掛ける。High-NA向け含むACTISは引き合い旺盛。生成AI関連HBM向けは需要堅調。 記:2024/06/11
7201 東証プライム
413.5
9/4 15:00
-16.1(-3.75%)
時価総額 1,745,266百万円
自動車大手。仏ルノー、三菱自と3社連合を形成。EV展開で先行。24.3期3Q累計は中国の競争激化。だが半導体不足解消を受けて中国以外で販売を伸ばす。値上げ効果も出て増収増益に。ホンダとEV分野で提携検討。 記:2024/04/12
7267 東証プライム
1,530
9/4 15:00
-74.5(-4.64%)
時価総額 8,314,456百万円
自動車と二輪車の大手。二輪車は世界トップ。船外機や発電機、航空機などエンジン搭載の多商品を展開。四輪事業は伸長。主力の北米を中心に販売台数が増加。二輪はアジアが好調。中国の持ち分法適用会社が伸び悩み。 記:2024/07/03
7453 東証プライム
2,723.5
9/4 15:00
-86.5(-3.08%)
時価総額 764,704百万円
生活雑貨や衣服、食品等の販売を行う「無印良品」を国内展開。西友のプライベートブランドとして1980年に誕生。海外では「MUJI」を展開。店舗数は国内外で1240店舗超。国内では生活雑貨中心に新商品を投入。 記:2024/05/17
7974 東証プライム
7,698
9/4 15:00
-228(-2.88%)
時価総額 9,997,316百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。海外売上高比率は7割超。新規タイトル、追加コンテンツの継続投入でプラットフォームの活性化を図る。 記:2024/07/28
8035 東証プライム
22,995
9/4 15:00
-2,150(-8.55%)
時価総額 10,845,201百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
9613 東証プライム
2,269
9/4 15:00
-41(-1.77%)
時価総額 3,182,272百万円
国内最大の専業システムインテグレーター。NTT傘下。世界50カ国以上でITサービスを提供。金融分野、公共・社会基盤分野向けに強み。海外売上比率は6割超。製造業領域を強化。データセンター事業は積極投資継続。 記:2024/08/10
9984 東証プライム
7,781
9/4 15:00
-652(-7.73%)
時価総額 13,406,305百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17