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欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、利上げペース加速観測後退で買いづらい面も

2018/5/11 17:25 FISCO
*17:25JST 欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、利上げペース加速観測後退で買いづらい面も 11日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。前日の英中銀の早期利上げ観測後退を受け、米連邦準備制度理事会(FRB)の金融正常化を背景としたドル選好地合いは続く見通し。ただ、FRBの利上げペース加速観測は後退気味であり、ドルは目先的には買い進めづらい面もある。 今週注目された英中銀金融政策委員会で、利上げ見送りは想定内だったが、成長率とインフレの見通しを引き下げたインパクトは大きく、今後の引き締めに不透明感が広がった。同じ日に緩和政策の継続を決めたNZ準備銀行も含め、FRB以外の主要中銀は引き締め競争から次々に脱落し、ドル選好地合いはなお続く見通し。実際、本日のアジア市場では、今月に入って2度にわたり110円定着に失敗したことで仕掛け的なドル売りがみられたが、その後は下げ渋っている。今晩はドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁による講演で、出口戦略への思惑が一段と後退すれば、ユーロが売られ、ドルを押し上げる展開となりそうだ。 一方で、ドルの強い上昇は見込みにくい。前日発表された米国の4月消費者物価指コア指数が予想を下回り、9日発表の4月生産者物価指数と合わせインフレの伸び悩みが懸念され、FRBの利上げペース加速観測は弱まっている。10年債利回りは足元2.96%台と、今週付けた3.01%台から遠のいており、ドル買いは進めづらい。また、米国株は今週上昇基調に振れていたため、週末に伴う調整の売りが警戒され、円買いを誘発する可能性もある。ドル・円は109円前半から半ばで上下に振れにくい値動きが予想される。(吉池 威) 【今日の欧米市場の予定】 ・21:30 米・4月輸入物価指数(前月比予想:+0.5%、3月:0.0%) ・21:30 カナダ・4月失業率(予想:5.8%、3月:5.8%) ・21:30 ブラード米セントルイス連銀総裁講演(米国経済と金融政策) ・22:15 ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁講演 ・23:00 米・5月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値(予想:98.3、4月:98.8) 《FA》