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欧米為替見通し:ユーロ・ドルは弱含みか、長期的に売り継続の可能性も

2016/12/5 17:35 FISCO
*17:35JST 欧米為替見通し:ユーロ・ドルは弱含みか、長期的に売り継続の可能性も 今日の欧米外為市場では、ユーロ・ドルの弱含みを想定したい。4日に行われたイタリアの憲法改正の是非を問う国民投票で改憲案が否決され、レンツィ首相が退陣を表明したことで、目先は金融システム不安などが懸念される状況に。また、来年の欧州主要国での大統領選や議会選へのリスクも連想され、ユーロには長期的にも売り圧力がかかりやすくなる可能性がある。ドル・円はリスク回避ムードの広がりによる円買いに、引っ張られ気味になりそうだ。 イタリアでの国会改革を主眼とした憲法改正をめぐる国民投票は、即日開票の結果、大差で改憲を否決した。改憲案作成を主導したレンツィ首相は辞任を表明。これにより、2018年2月に予定されていた総選挙が来春に前倒しされる可能性が高まっており、政局の流動化や経済情勢の不安定化への懸念が強まりそうだ。巨額の不良債権を抱えるイタリアの大手金融機関による経営再建に影響が生じれば、金融不安が広がる事態も予想される。 そうした動きから、ユーロ・ドルはアジア市場の朝方に1.0506ドルまで下落。その後も戻りの鈍い展開となっている。欧米市場ではイタリアの国民投票を消化する動きとなり、ユーロ売り・ドル買いの展開が想定される。米連邦準備制度理事会(FRB)は来週開催の連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げに踏み切ることがほぼ確実視され、資金はユーロからドルに流入しやすい地合いであり、ユーロはサポートラインとして意識される1.05ドルを割り込む可能性もあろう。 【今日の欧米市場の予定】 ・18:00 ユーロ圏・11月サービス業PMI改定値(予想:54.1、速報値:54.1) ・18:00 ユーロ圏財務相会合 ・18:30 英・11月サービス業PMI(予想:54.0、10月:54.5) ・19:00 ユーロ圏・10月小売売上高(前月比予想:+0.8%、9月:-0.2%) ・22:30 ダドリーNY連銀総裁講演(経済と金融政策) ・23:25 エバンス米シカゴ連銀総裁講演(経済と金融政策) ・23:45 米・11月サービス業PMI改定値(予想:54.8、速報値:54.7) ・24:00 米・11月ISM非製造業景況指数(総合)(予想:55.5、10月:54.8) ・24:00 米・11月労働市場情勢指数(予想:-0.2、10月:0.7) ・04:05 ブラード米セントルイス連銀総裁講演(米国経済見通し)