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今夜に注目すべき3つのポイント~前日の下げに対する自律反発

2015/7/9 18:57 FISCO
*18:58JST 今夜に注目すべき3つのポイント~前日の下げに対する自律反発 9日の欧米市場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ■米国株式見通し:前日の下げに対する自律反発 ■日経225先物ナイト:日中終値比10円安で推移、欧州主要株価指数は総じて上昇 ■欧米為替見通し:主要株価指数が下げ幅を縮小する局面では買い戻しの展開か ■前日の下げに対する自律反発 8日のNY市場は下落。中国株に下げ止まりの兆しが見えないことから世界経済の減速懸念が強まり、売りが先行。NY証券取引所がシステム障害による影響やギリシャ債務問題を巡る交渉への先行き不透明感やNY原油先物相場の下落などが嫌気された。ダウ平均は261.49ドル安の17515.42、ナスダックは87.70ポイント安の4909.76。 グローベックスの米株先物はNYダウで100ドル高程度を織り込んでおり、反発が意識される。また、前日の下落の一因だった中国株式市場だが、上海指数が2%安で始まった後に切り返し、5%超の上昇となった。香港ハンセン指数も上昇するなか、前日の下げに対する自律反発が期待される。 ギリシャについては12日のユーロ圏首脳会議までは小康状態となるほか、ギリシャ政府は9日に、支援の前提となる、税制改革や年金制度の見直しを盛り込んだ構造改革案を提出する見通しであり、警戒感が和らぐ可能性がありそうだ。 経済指標では新規失業保険申請件数(先週)、消費者信頼感指数(先週)のほか、IMF世界経済見通し改訂版が発表される。その他、ミネアポリス連銀総裁、ブレイナードFRB理事、カンザスシティー連銀総裁の講演が予定されている。明日にはイエレンFRB議長の講演が予定されており、ギリシャ情勢への見解のほか、利上げ開始時期への発言等が相場変動要因になりやすい。 (株式部長・アナリスト 村瀬智一) ■日経225先物ナイトは日中終値比10円安で推移、欧州主要株価指数は総じて上昇 18時50分時点の日経225先物ナイト・セッションは日中終値比10円安の19850円で推移。欧州株式市場では主要株価指数は総じて上昇しているが、為替市場ではユーロ・円が134円前後と15時時点よりも円高に推移。ドラギECB総裁「ギリシャとの解決策を見出すのは難しい」や、バイトマン独連銀総裁「ギリシャの銀行のために流動性供給を拡大するべきではない」といった要人発言が伝わっている。16時47分に日中終値比100円安の19760円をつけたものの、その後は日中終値19860円付近での推移。 (先物OPアナリスト 田代昌之) (日本時間18:50時点 / 現在値 / 前日比 / 前日比(%)) ・イギリス FT100 / 6546.44 / +55.74 / +0.86% ・フランス CAC40 / 4719.49 / +80.47 / +1.73% ・ドイツ DAX / 10916.44 / +169.14 / +1.57% ■主要株価指数が下げ幅を縮小する局面では買い戻しの展開か ドル・円は下げ渋る展開となりそうだ。中国株ショックを受け、リスク回避の円買いが進みやすい地合いだが、主要株価指数が下げ幅を縮小する局面では買い戻しの展開が予想される。 ドル・円は、中国株ショックを受け前日の取引で122円の水準を割り込んだ後、海外市場では120円41銭まで売り込まれた。東京市場では120円71銭で寄り付き、全般的に軟調ながらも下げ渋った。 前日大幅安の日経平均はきょうも売り優勢の展開で、前日比で一時600円超下げ、1万9100円台をつけた。ただ、前場の終盤にかけて下げ幅が縮小されると、リスク回避の動きがやや緩み、ドル・円、クロス円とも買い戻しがみられた。 市場関係者は、「ドル・円は120円台で値ごろ感が強まり、機関投資家による断続的な買い戻しがみられた」としたうえで、目先の取引について「心理的節目の120円を維持できるか注目している」と述べた。 中国証券監督管理委員会(CSRS)は、持ち株が5%以上の株主を対象に一定期間、株式売却を禁止する措置を発表した、と報じられた。中国当局は株価対策を次々に打ち出しており、市場関係者もそれらの効果を見極めている。 一方、ギリシャ問題に関し、7日に開かれたユーロ圏首脳会議で、ギリシャ政府は新たな支援プログラムの確保と経済破綻回避を可能にする新しい経済改革案を提示するよう求められた、と報じられた。 また、欧州の首脳は、ギリシャが救済条件を受け入れる期限を12日とし、それまでに譲歩しない場合は、ギリシャのユーロ圏離脱につながるような前例のない措置を講じるとの方針を表明した。 市場関係者は、「期限の12日が近づかないと買いも売りも動きにくい」と述べている。目先は、ユーロ・円がリスク回避姿勢の強弱で売りと買いが交錯し、ドル・円の値動きに波及するので注視しているという。 (為替・債券アナリスト 小瀬正毅) ☆欧米市場のイベントスケジュール☆ ・20:00 英中央銀行が金融政策発表(現状維持の予想) ・21:30 先週分新規失業保険申請件数(予想:27.5万件、前回:28.1万件) ・ミネアポリス連銀総裁が講演予定 ・ブレイナード米連邦準備制度理事会(FRB)理事が講演予定 ・カンザスシティー連銀総裁が講演予定 ・02:00 米財務省30年債入札(130億ドル、リオープン) ・ブラジル株式市場は祝日のため休場 《SY》