株～企業情報・おすすめ銘柄

*16:48JST 個人主体による中小型株が物色の中心に【クロージング】 11日の日経平均は3日続落となり、155.18円安の17257.40円（出来高概算22億9000万株）で取引を終えた。世界的な景気減速懸念の高まりを背景とした米株安や円安一服の流れを受け、幅広い銘柄に売りが先行した。リスク回避的な流れのなか、断続的な売りの影響から、一時17043.63円と17000円割れ寸前まで下げ幅を広げる局面もみられた。 ただし、心理的な支持線として意識される水準までの調整により、その後はじりじりと下げ幅を縮めている。また、トヨタ<7203>など相場をけん引してきた銘柄についても、売り先行後は下げ幅を縮める動きに。日経平均は節目の17000円、個別では25日線など一巡感が意識される水準まで一気に下げたことで、仕切り直しのタイミングにもなりやすい。 そのほか、GMO TECH<6026>、ビーロット<3452>、スノーピーク<7816>、弁護士ドットコム<6027>が上場。資金回転が利くなか、換金売りと外部環境の悪化影響から調整が強まっていた銘柄への物色も目立っていた。これにより、マザーズ指数、ジャスダック平均はプラスだった。 日経平均は一先ず節目の17000円接近で調整一巡感が意識されるところ。ただ、明確なボトム形成が確認されたわけではなく、引き続き外部環境の影響を受けやすい。また、明日は先物・オプションのメジャーSQを迎える。これを通過すると、海外投資家などメイン処は休みに入るとみられ、商いが細りやすい。個人主体による中小型株が物色の中心になりそうである。 なお、衆院選での自民圧勝との見方がコンセンサスであり、出尽くしとの見方がされている。一方で、今回の大幅調整によって投開票後の出尽くし部分を織り込んだとなれば、改めてアベノミクス第2幕を意識したスタンスにもなろう。 《KO》