マーケット
7/30 15:15
38,525.95
+57.32
40,743.33
+203.40
暗号資産
FISCO BTC Index
8/1 5:07:43
17,606,438
フィスコポイント
保有フィスコポイント数
  
今月フィスコポイント数
  

NYの視点:FOMCに向けたヘッジも

2014/9/16 7:02 FISCO
*07:04JST NYの視点:FOMCに向けたヘッジも 全米12地区連銀による最新の景況感報告(ベージュブック)で、前回7月の報告以降の米国経済活動が引き続き緩やかに拡大したことが明らかになった。ベージュブックは16-17日に開催される連邦公開市場委員会(FOMC)の材料となる。現在、FOMCが今後の金融政策を伝達するために使用しているフォワードガイダンス「資産購入策が終了したのち「considerable time相当の期間」異例な低金利を維持する」が現状の成長ペースに一致していないとの見方が強まっている。このため、今回の会合ではこのガイダンスが成長回復の継続に一致したものに変更されるとの憶測が強い。 一方、イエレンFRB議長が金融政策を決定する上での「鍵」と見ている労働市場で、状況は基本的に前回7月のFOMC時点から大きな変化はない。米労働省が発表した8月の雇用統計においては非農業部門の雇用者数が20万人増を下回った。OECD(米経済協力開発機構)は2014、2015年の主要先進国の成長見通しを下方修正。米国の14年度の国内総生産(GDP)で成長見通しは前回5月の見通し2.6%から2.1%へ下方修正された。米連邦準備制度理事会(FRB)が発表した米8月鉱工業生産は予想外に1月来のマイナスに落ち込んだ。1月は異例な厳冬の影響を受けて、米国経済が大幅に落ち込んだ月。米9月NY連銀製造業景気指数は5年ぶりの高水準に達したものの、内訳で雇用指数が3.26と2013年来で最低となったほか週平均時間も3.26と8月の7.95から低下した。 とはいえ、依然、FOMCが利上げのシグナルを送るとの見方は強い。ドル・円為替オプション市場では下値をヘッジする目的のドルプット買い、円コール売りに拍車がかかった。投資家はFOMCで万が一、市場が織り込んでいるようなフォワードガイダンスの変更がなかった場合に備えている。 《KO》