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NYの視点:米雇用統計はイエレンFRB議長見通しを裏付け

2014/8/2 8:11 FISCO
*08:11JST NYの視点:米雇用統計はイエレンFRB議長見通しを裏付け 7月29日付けのシカゴIMM、投機・投資家筋のポジションで円の売り持ち高は前回から増加し6月中旬以来の高水準となった。ユーロの売り持ち高も一段と増加。2012年8月以来の高水準となった。 ■来週のポイント リスクを見守る状況となる。ガザ、ウクライナ紛争の状況は深刻化・長期化の様相を呈している。欧州ではデフレ懸念も浮上したほかポルトガルのバンコ・エスプリト・サント銀の救済観測で、欧州の金融不安が広がった。また、アルゼンチンはデフォルト(債務不履行)状況にある。 米雇用統計は予想より弱かったものの引き続き雇用の増加を示しており景気後退時の状況にはない。従って、イエレンFRB連邦準備制度理事会(FRB)議長が率いる連邦公開市場委員会(FOMC)は引き続き現行の緩和策の解除に向けた計画を進めていくことになる。 ●地政学的リスク 西側諸国による対ロシア制裁の強化で、ウクライナ紛争が深刻化・長期化の様相が見られる。また、ガザ紛争では、イスラエルとイスラム主義組織ハマスが1日午前8時(日本時間1日午後2時)から人道目的で72時間の停戦に入った。しかしながら、ハマスはイスラエルへの砲撃を継続。イスラエルもこれに対する形で砲撃を再開した。ネタニヤフ・イスラエル首相は攻撃の長期化を示唆した。 ●アルゼンチン ISDA(国際スワップデリバティブ協会)はアルゼンチンの「債務不履行(デフォルト)」を正式に宣言した。これにより、CDS(クレジット・デフォルト・スワップ)市場で支払義務が生じる。アルゼンチンは2001年にもデフォルトに陥っている。CDS市場でのアルゼンチン債の残高は200億ドル以上と言われている。世界の金融市場への影響は限られるとの見方が大半だが、動向を睨んだ展開となる。 ●米国 米7月雇用統計の結果は、イエレンFRB議長の「労働市場の状況は改善」としながらも「労働市場に著しいリソースの活用不足が見られる」との判断を裏付けた。連邦公開市場委員会(FOMC)による利上げも今のところFOMCやエコノミストの予想通り2015年の中旬に開始される可能性が強い。 ◎米7月雇用統計 *ポジティブ要因 1)非農業部門雇用者数は6か月連続で20万人を超えた。1998年以来で最長となる。年初来の平均も+23万人と20万人を上回った。 2)米・7月労働参加率:62.9%(6月62.8%) *ネガティブ要因 1)パートタイムが増加基調 フルタイムの職は28.5万人の増加。6月の52.3万人減少からプラスに改善した。一方で、6月の大幅な雇用の増加を支えたパートタイムの職も6月の79.9万人増に続き、5.2万人増と、増加基調を維持した。 2)賃金の伸びは低調 イエレンFRB議長が注視している平均時給は7月、前年比で2.0%の伸びにとどまり予想の2.2%増にとどかず。6月分も2%増から1.9%増に下方修正されている。 3)失業率:6.2%(6月6.1%) 4)米・7月不完全雇用率:12.2%(6月12.1%) ●欧州 7日:欧州中央銀行(ECB)定例理事会 ユーロ圏のデフレ懸念が浮上し、ポルトガルの金融不安が強まる中、欧州中央銀行(ECB)の対応を見極めることになる。親会社にエスプリト・サント・インターナショナル(ESI)を持つポルトガルの大手銀バンコ・エスプリト・サント銀が今週末にもベイルイン(bail-in)救済策(債権者が損失を被る)が打ち出されるとの思惑も浮上した。 ●日本 7-8日:日銀金融政策決定会合 8日: 黒田日本銀行総裁会見 投資家は日本銀行による追加緩和観測を後退させている。国際通貨基金(IMF)も日本経済審査の中で「現状では日銀による追加緩和の必要はない」との見解を示した。ただ、景気回復とデフレ脱却が持続するか不透明感が高く、「中期的なリスクはいまだ重大」との見方。インフレや成長が滞ったら、速やかに行動が必要になると指摘した。日本銀行のインフレ見通しがIMFの見通しを上回ったことも明らかにした。 ●中国 3日:7月非製造業PMI:6月55.0 5日:7月HSBCサービス業PMI:6月53.1、7月HSBCコンポジットPMI:6月52.4 8日:7月貿易収支:予想260億ドルの黒字(6月315.6億ドルの黒字)、7月輸出: 予想前年比+7.5%(6月7.2%)、輸入:前年比+3.0%(6月5.5%) 9日:7月消費者物価:予想前年比+2.3%(6月+2.3%) 【7/29IMM】 *日本円 ネット・円売り持ち:-73,069(7/29)←円売り持ち:-53,916(7/22)(直近ネット円買い持ち最高水準:08年3/25+65,920、04年2/6+64499)(過去最高ネット円売り持ち高:07年6/26-188,077) *ユーロ ネット・ユーロ売り持ち:-108,075(7/29)←ユーロ売り持ち:-88,823(7/22)(07年5/15:+119,538過去最高買い持ち高、10年2/9-57,152過去最高の売り持ち高) *ポンド ネット・ポンド買い持ち:+24,910(7/29)←ポンド買い持ち:+27,497(7/22)(07年7/22:直近ネット買い持ち高最高水準+98,366) *スイスフラン ネット・スイスフラン売り持ち:-11,764(7/29)←スイスフラン売り持ち:-7,380(7/22)(過去最高スイスフランネット売り持ち高:07年6/19:-79,331) *加ドル ネット・加ドル買い持ち:+22,691(7/29)←加ドル買い持ち:+20,581(7/22)(直近ネット買い持ち高最高水準:07年10/12+83001) *豪ドル ネット・豪ドル買い持ち:+39,606(7/29)←豪ドル買い持ち:+38,793(7/22) *NZドル ネット・NZドル持ち:+15,289(7/22)←NZドル買い持ち:+15,132(7/22) *メキシコペソ ネット・ペソ買い持ち:+77,115 (7/29)←ペソ買い持ち:+79,134(7/22)(直近買い持ち高最高:08年2/29+125,000) 《KO》