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NYの視点:FRB議長がリベラルなThe New Yorker誌と異例のインタビュー

2014/7/15 7:01 FISCO
*07:05JST NYの視点:FRB議長がリベラルなThe New Yorker誌と異例のインタビュー 15-16日に上下院両院の証言を前に、イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長がザ・ニューヨーカー(The New Yorker)誌とのインタビューに応じたことが話題となった。ザ・ニューヨーカー(The New Yorker)は、ルポルタージュ、批評、エッセイ、風刺漫画、詩、そしてフィクション小説などが主に掲載されているリベラルな雑誌。通常、経済色は少ない。 同誌では、イエレンFRB議長が最初の女性議長であるだけでなく、トルーマン、ルーズベルト政権の高官、Marriner Eccles氏以来で最もリベラルだと指摘している。通常のFRBの役割は金融市場の鎮静化を生むことで、都市の貧困問題に反対する運動を起こすことではない。しかし、就任直後のシカゴのイベントで、議長が「近隣の再生機関」を議題としたことを指摘。FRB新議長が通常選択する議題ではないと加えた。特に失業率に関しての発言を中心に、ウォ—ルストリートではなくメインストリートを支援していく方針を強調したという。 今後の金融政策に反映するとされる内容は「経済が連邦公開市場委員会(FOMC)が望んでいる軌道に戻るまでの水準に逆風が弱まったとしても、連邦公開市場委員会(FOMC)は長期にわたり異例な緩和政策を維持することが要求されるだろう」のみで、サプライズとなるような発言は見られなかった。 注目されるのは「なぜニューヨーカー誌だったのか」ということ。理由のひとつは、リべラルな議長の考え方に一致しているためか。第2に、イエレンFRB議長がウォールストリートでなくメインストリートとの接触を重要視していることが表明された。ザ・ニューヨーカー誌の記事の著者はイエレンFRB議長を「強情なケインズ信奉者」だと表現している。 第3にインフレよりも失業に照準をあてていることも暗にうかがえる。第4にFRBが今後、右、タカ派に傾斜する動きを和らげるためだとも指摘されている。連邦公開市場委員会(FOMC)は今後何年かかるかは不透明だが、どちらかというと緩和策を解除する方向にある。イエレンFRB議長は2006年以降8年ぶり、少なくとも61会合後の利上げを実施することになる。 《KO》