マーケット
7/30 15:15
38,525.95
+57.32
40,743.33
+203.40
暗号資産
FISCO BTC Index
5/1 13:04:31
13,641,812
フィスコポイント
保有フィスコポイント数
  
今月フィスコポイント数
  

日経平均は反落、海外勢の先物買いとともに目先の上昇一服?

2020/12/4 12:18 FISCO
*12:18JST 日経平均は反落、海外勢の先物買いとともに目先の上昇一服?  日経平均は反落。118.90円安の26690.47円(出来高概算5億7000万株)で前場の取引を終えている。  3日の米株式市場でNYダウは3日続伸し、85ドル高となった。ナスダック総合指数は反発し、過去最高値を更新。週間の新規失業保険申請件数が前回から予想以上に減少したことに加え、民主党のペロシ下院議長と共和党のマコネル上院院内総務が追加経済対策を巡り交渉を再開したとの報道が好感された。ただ、製薬大手ファイザーが新型コロナウイルスワクチンの年内の供給目標を引き下げたと伝わり、引けにかけて伸び悩んだ。本日の東京市場でも新型コロナワクチンへの期待後退に伴って利益確定売りが先行し、日経平均は112円安からスタート。寄り付き後は下げ渋る場面もあったものの、前場中ごろを過ぎると一時26646.08円(163.29円安)まで下落した。  個別では、ソフトバンクG<9984>が2%の下落となっているほか、東エレク<8035>、エムスリー<2413>、キーエンス<6861>などここまで相場全体をけん引してきた値がさグロース(成長)株の下げが目立つ。NTTドコモ<9437>による携帯電話料金の新プラン投入を受けて楽天<4755>は7%の下落。ファーストリテ<9983>やソニー<6758>は小安い。また、業績下方修正を発表したアインHD<9627>が急落し、ショーケース<3909>などとともに東証1部下落率上位に顔を出している。一方、デンソー<6902>が大幅に4日続伸し、トヨタ自<7203>などの自動車株はしっかり。リクルートHD<6098>や武田薬<4502>も堅調で任天堂<7974>が小幅に上昇。中小型株ではモリテック<5986>が賑わっている。  セクターでは、空運業、情報・通信業、サービス業などが下落率上位。半面、鉄鋼、繊維製品、食料品などが上昇率上位だった。東証1部の値下がり銘柄は全体の65%、対して値上がり銘柄は31%となっている。  本日の東京市場では新型コロナワクチンの早期普及期待が後退したこともあり、週末を前に利益確定売り優勢となっている。日足チャートを見ると、26700円近辺に位置する5日移動平均線を挟んで一進一退といった印象。まだまだ底堅いとは言えるが、前日に続き上値を切り下げる格好となってきているのは気掛かりだ。  売買代金上位や業種別騰落率を見ても、ここ2~3週の相場上昇をけん引してきた値がさグロース株や、新型コロナワクチンへの期待で前日上昇した空運株などに売りが出ていることがわかる。このところ当欄で指摘しているとおり、足元では個人投資家主体の相場になっているとみられることから、週末を前に目先の利益を確保するための売りが出やすいのだろう。  一方、一部の銘柄の賑わいを見ると、個人投資家の物色意欲が根強いことも窺える。一部メディアが報じているところでは、11月27日申し込み時点での信用評価損益率は-12.35%と、前の週の-12.85%から0.50pt改善したという。先の値がさグロース株主導の上昇相場で売買頻度の高い個人投資家を中心に恩恵を受けたとみられ、足元でセンチメントが上向いていることの背景として納得できる。  但し、東京証券取引所が3日発表した11月第4週(24~27日)の投資部門別売買状況を見ると、外国人投資家は現物株の買い越しを継続(4244億円)したものの、東証株価指数(TOPIX)先物についてはほぼ売り買い均衡。日経平均先物にいたっては700億円の売り越しに転じた。当欄では日々の先物手口から「海外実需筋のTOPIX先物買い戻しは一服。短期筋は11月第1~2週に日経平均先物の買い持ち高を積み上げたものの、足元売りを出しているのではないか」と先に予測していたが、これに符合する動きと言えるだろう。  海外勢の先物買いとともに日経平均の上昇も目先一服といったところか。個別株の物色動向などからモメンタム(勢い)に乗るタイプの個人投資家による売買が活発となっている印象で、日経平均が上値を切り下げてきたことで一段の売りが出る可能性もあるだろう。なお、本日はTOPIXが0.20%の下落で前場を折り返しており、日銀による上場投資信託(ETF)買いは実施されない公算が大きい。やはり日経平均は当面、節目の27000円を前に伸び悩む展開が続くとみておきたい。(小林大純) 《AK》
関連銘柄 16件
2413 東証プライム
1,350
9/4 15:00
-42(-3.02%)
時価総額 916,558百万円
医療従事者専門サイト「m3.com」を運営。製薬企業の薬剤プロモーション・マーケティング支援、薬剤師向け求人情報サイト「薬キャリ」の運営等も。メディカルプラットフォームでは医療現場のDX化支援が順調。 記:2024/07/29
3909 東証スタンダード
252
9/4 15:00
-20(-7.35%)
時価総額 2,159百万円
Webサイト最適化サービス、オンライン本人確認/eKYCサービスなどのDXクラウド事業が主力。広告・メディア事業等も。ReYuu Japanを傘下に持つ。ノーコードプラットフォームの販売拡大などを図る。 記:2024/07/01
4502 東証プライム
4,333
9/4 15:00
-65(-1.48%)
時価総額 6,855,998百万円
国内製薬最大手。1781年創業。潰瘍性大腸炎・クローン病治療剤など消化器系疾患領域が柱。アイルランドの製薬大手「シャイアー」等を傘下に持つ。25.3期はENTYVIO、免疫グロブリン製剤などの拡大見込む。 記:2024/06/15
4755 東証プライム
1,002
9/4 15:00
-65.5(-6.14%)
時価総額 2,065,132百万円
国内最大のネットショッピングモール「楽天市場」、旅行予約サービス「楽天トラベル」を運営。楽天モバイル、楽天カード、楽天銀行などを傘下に持つ。クレジットカード関連サービスなどフィンテック部門は順調。 記:2024/07/08
5986 東証スタンダード
192
9/4 15:00
-9(-4.48%)
時価総額 4,331百万円
特殊帯鋼、普通鋼等を取り扱う専門商社。焼入鋼帯、鈑金加工品の製造・販売を行うなどメーカー機能も持つ。自動車、家電関連企業などが主要取引先。日本製鉄が筆頭株主。鈑金加工品部門では経費抑制等に取り組む。 記:2024/08/29
8,406
9/4 15:00
-654(-7.22%)
時価総額 14,256,240百万円
米国発の求人情報サイト「Indeed」等のHRテクノロジー事業、リクナビNEXTやSUUMO等のマッチング&ソリューション事業、人材派遣事業を展開。人材派遣事業は需要増により、日本の稼働人数が順調。 記:2024/06/28
6758 東証プライム
13,750
9/4 15:00
-425(-3%)
時価総額 85,842,598百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や映画、音楽でも世界的。CMOSイメージセンサーで世界トップシェア。モバイル機器向けイメージセンサーは堅調続く。今期はイメージング&センシング・ソリューションの増収見込む。 記:2024/06/29
6861 東証プライム
67,650
9/4 15:00
-2,220(-3.18%)
時価総額 16,453,021百万円
業用計測制御機器大手。FA用センサで高シェア。開発・販売に専念し、生産は外部に委託。直販体制に強み。24.3期3Q累計は欧米堅調。円安や部材調達改善で粗利率も改善。だが日本や中国が足踏み。人件費増も重石。 記:2024/04/15
6902 東証プライム
2,121.5
9/4 15:00
-102(-4.59%)
時価総額 6,686,501百万円
自動車部品で国内最大。カーエアコンや燃焼噴射装置に強み。トヨタ系列も系列外への販売も多い。24.3期3Q累計は客先の増産を受けて販売伸長。だが燃料ポンプのリコール費用が利益の重石に。政策保有株縮減の意向。 記:2024/04/12
7203 東証プライム
2,674
9/4 15:00
-98(-3.54%)
時価総額 43,626,275百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7974 東証プライム
7,698
9/4 15:00
-228(-2.88%)
時価総額 9,997,316百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。海外売上高比率は7割超。新規タイトル、追加コンテンツの継続投入でプラットフォームの活性化を図る。 記:2024/07/28
8035 東証プライム
22,995
9/4 15:00
-2,150(-8.55%)
時価総額 10,845,201百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
9437 東証1部
3,880
12/24 15:00
±0(0%)
時価総額 12,527,081百万円
NTTグループの中核を担う国内最大の携帯キャリア。金融・決済など非通信領域の強化に力注ぐ。21.3期1Qはコロナ禍で国際ローミング急減。だが非通信領域の拡大などで補う。通期では利益反発・連続増配を見込む。 記:2020/09/03
9627 東証プライム
5,308
9/4 15:00
+18(0.34%)
時価総額 188,052百万円
保険調剤薬局「アイン薬局」等を展開するアインファーマシーズを中核とする持株会社。グループ薬局総数は1230店舗超。セブン&アイHDと資本業務提携。ファーマシー事業ではM&Aの活用等で事業規模の拡大図る。 記:2024/06/09
9983 東証プライム
45,740
9/4 15:00
-1,240(-2.64%)
時価総額 14,555,429百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業を成長の柱として位置付け。LifeWearの浸透や出店加速で北米、欧州は顧客層が拡大。 記:2024/05/10
9984 東証プライム
7,781
9/4 15:00
-652(-7.73%)
時価総額 13,406,305百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17