マーケット
7/30 15:15
38,525.95
+57.32
40,743.33
+203.40
暗号資産
FISCO BTC Index
5/4 8:06:23
13,984,143
フィスコポイント
保有フィスコポイント数
  
今月フィスコポイント数
  

日経平均は5日ぶり反落、気迷いも窺えるが目先調整の範囲内

2020/5/29 12:23 FISCO
*12:23JST 日経平均は5日ぶり反落、気迷いも窺えるが目先調整の範囲内  日経平均は5日ぶり反落。62.31円安の21854.00円(出来高概算7億株)で前場の取引を終えている。  28日の米株式市場でNYダウは3日ぶりに反落し、147ドル安となった。週間の失業保険申請件数の減少傾向や、新型コロナウイルスの被害が大きかったニューヨーク市も6月初旬に第1段階の活動再開に踏み切る可能性を示唆したことが好材料視され、上昇する場面もあった。しかし、トランプ大統領が中国に関する会見を29日に開くと発表すると、米中関係の悪化懸念から引けにかけて下落に転じた。中国が「香港国家安全法」の制定方針を採択したことを受け、対中制裁を科すとみられている。本日の日経平均もこうした流れを引き継いで108円安からスタートすると、前場には一時21710.80円(205.51円安)まで下落。ただ、香港株が朝安後に下げ渋っていることなどから、日経平均も売り一巡後は底堅く推移した。  個別では、トヨタ自<7203>、東エレク<8035>、三菱UFJ<8306>などが軟調で、キーエンス<6861>やリクルートHD<6098>は2%超の下落。前期が6712億円の最終赤字となった日産自<7201>は7%超下落した。ニコン<7731>も決算が嫌気されて急落し、日産自とともに東証1部下落率上位に顔を出した。下落率トップはアイビーシー<3920>だった。一方、ソフトバンクG<9984>、ファーストリテ<9983>、ソニー<6758>、任天堂<7974>は小じっかり。米市場と同様に、中外薬<4519>や第一三共<4568>など医薬品株の堅調ぶりが目立った。凸版印<7911>は前期の業績上方修正や記念配当実施が好感されて急伸。また、三桜工<6584>や大幸薬品<4574>が東証1部上昇率上位に顔を出した。  セクターでは、鉄鋼、海運業、輸送用機器などが下落率上位。半面、医薬品、食料品、情報・通信業などが上昇率上位だった。東証1部の値下がり銘柄は全体の53%、対して値上がり銘柄は43%となっている。  本日の日経平均は米中対立への懸念から前日の米国株が反落した流れを引き継ぎ、マイナス圏で推移している。前日までの4日間で1500円あまり上昇しており、週末を控え利益確定売りも出やすいところだろう。とはいえ、ここまでの上昇の反動としては小さく、底堅さが窺える。  売買代金上位や業種別騰落率を見ると、日経平均の21000円乗せから戻りを試す動きを見せていたシクリカルバリュー株(景気敏感系の割安株)、あるいは自粛要請緩和への期待から買われていた銘柄を中心に軟調。特に景気の影響が大きい鉄鋼、化学など素材系で下げが目立つ。ハイテク株も米中対立への懸念が重しになっているとなって、医薬品などのディフェンシブ株の一角に資金逃避の動きが見られる。全般に日経平均の調整を受けた前日までの動きのリバーサル(株価の反転)と捉えられるが、ここ数日の東京都の新型コロナ新規感染者数が再び2ケタ台で推移し、福岡県などで感染第2波の兆候が見られることも影響した可能性がある。ここまでの東証1部売買代金はおよそ1兆2000億円とまずまず。  新興市場ではマザーズ指数が大幅反発し、3日ぶりに取引時間中の年初来高値を更新。バイオ製薬や遠隔医療、EC(電子商取引)などの関連銘柄が買われており、やはりコロナ禍中にやや近い動きだ。  前引けの東証株価指数(TOPIX)は0.39%の下落だが、このところの実績からは後場に日銀の上場投資信託(ETF)買いが実施されるかは見通しづらい。NYダウが時間外取引で下落していることも重しだが、中国・上海株や香港株がまずまず落ち着いているのには安心感がある。後場の日経平均はマイナス圏でのもみ合いが続きそうだ。  さて、5月第3週(18~22日)の投資主体別売買動向を見ると、外国人投資家は現物株・株価指数先物を合わせた総合で15週ぶりに買い越しへ転じた。今週に入り日経平均が21000円台を回復した原動力になったと言えるだろう。ただ先物手口を見ると、一昨日まで外資系証券のTOPIX先物買い越しが見られたものの、前日は日経平均が500円近く上昇した割にそれら外資系証券が買い越し上位から姿を消した(野村證券や三菱UFJモルガン・スタンレー証券による日経平均先物の買い越しが大きかった)。海外投資家はオプションなどで一段の株高リスクに備えつつも、まだ気迷いがあるように窺える。  また、本日の個別株動向を見ても、日本製鉄<5401>が5%超下落するなどシクリカルバリュー株の調整がやや大きめ。先行きにまだ不透明感を残すことから、一本調子に戻りを試す展開とまではなりづらいようだ。とはいえ、いずれの動きも目先調整の範囲内にとどまっていると言え、まだまだ経済再開への期待と需給による押し上げ相場が続くとみられる。(小林大純) 《AK》
関連銘柄 18件
3920 東証スタンダード
528
9/4 15:00
-48(-8.33%)
時価総額 3,022百万円
ITシステムの情報管理・性能監視ツールを提供。情報を高速収集して解析する技術に強み。ソフトウエアライセンスの販売、有人監視サービスの提供など。ライセンス販売が堅調。機器販売も拡大。販管費増等こなす。 記:2024/08/07
4519 東証プライム
6,943
9/4 15:00
-174(-2.44%)
時価総額 11,657,700百万円
大手製薬企業。1925年創業。スイス製薬大手のロシュ傘下。がん領域医薬品、抗体医薬品で国内トップシェア。独自の抗体エンジニアリング技術などが強み。成長領域や新規領域へ集中したリソース投入などを行う。 記:2024/08/01
4568 東証プライム
5,859
9/4 15:00
-157(-2.61%)
時価総額 11,407,672百万円
大手製薬会社。抗悪性腫瘍剤「エンハーツ」、抗凝固剤「リクシアナ」などが主力品。かぜ薬「ルル」、解熱鎮痛薬「ロキソニンS」などで知名度高い。米メルクと戦略的提携。がん事業への集中的な資源投入を図る。 記:2024/08/26
4574 東証プライム
405
9/4 15:00
-25(-5.81%)
時価総額 17,875百万円
正露丸、セイロガン糖衣Aなど一般用医薬品の製造・販売を行う医薬品事業が主力。「クレベリン」シリーズ等の感染管理事業も展開。1946年設立。医薬品事業は京都工場の医薬品ライン立ち上げなど増産施策に取り組む。 記:2024/09/01
5401 東証プライム
3,163
9/4 15:00
-116(-3.54%)
時価総額 3,005,865百万円
国内最大、世界有数の製鉄会社。自動車用鋼板、電磁鋼板、高級シームレス鋼管で実績。日鉄エンジニアリングなどを傘下に収める。米鉄鋼大手USスチール買収へ。中国減速で需要や市況は伸び悩み。原材料高も響く。 記:2024/06/24
8,406
9/4 15:00
-654(-7.22%)
時価総額 14,256,240百万円
米国発の求人情報サイト「Indeed」等のHRテクノロジー事業、リクナビNEXTやSUUMO等のマッチング&ソリューション事業、人材派遣事業を展開。人材派遣事業は需要増により、日本の稼働人数が順調。 記:2024/06/28
6584 東証プライム
779
9/4 15:00
-49(-5.92%)
時価総額 28,910百万円
自動車部品メーカー。ブレーキ配管関連製品や燃料配管関連製品、シートベルト関連製品等を手掛ける。データセンター向け水冷装置のマーケティングを加速。電動車向けバッテリーの冷却用クーリングプレートを開発。 記:2024/07/02
6758 東証プライム
13,750
9/4 15:00
-425(-3%)
時価総額 85,842,598百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や映画、音楽でも世界的。CMOSイメージセンサーで世界トップシェア。モバイル機器向けイメージセンサーは堅調続く。今期はイメージング&センシング・ソリューションの増収見込む。 記:2024/06/29
6861 東証プライム
67,650
9/4 15:00
-2,220(-3.18%)
時価総額 16,453,021百万円
業用計測制御機器大手。FA用センサで高シェア。開発・販売に専念し、生産は外部に委託。直販体制に強み。24.3期3Q累計は欧米堅調。円安や部材調達改善で粗利率も改善。だが日本や中国が足踏み。人件費増も重石。 記:2024/04/15
7201 東証プライム
413.5
9/4 15:00
-16.1(-3.75%)
時価総額 1,745,266百万円
自動車大手。仏ルノー、三菱自と3社連合を形成。EV展開で先行。24.3期3Q累計は中国の競争激化。だが半導体不足解消を受けて中国以外で販売を伸ばす。値上げ効果も出て増収増益に。ホンダとEV分野で提携検討。 記:2024/04/12
7203 東証プライム
2,674
9/4 15:00
-98(-3.54%)
時価総額 43,626,275百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7731 東証プライム
1,473.5
9/4 15:00
-56.5(-3.69%)
時価総額 557,480百万円
大手光学機器メーカー。カメラと半導体やFPDの露光装置で世界トップクラス。眼科領域の顕微鏡等も製造、販売する。業務用カメラの米レッド社買収。カメラや半導体露光装置が堅調。開発費などが重し。医療事業に注力。 記:2024/07/28
7911 東証プライム
4,204
9/4 15:00
-204(-4.63%)
時価総額 1,470,164百万円
大手印刷会社。印刷で2強。マーケティングやコンテンツ等の情報関連、包装資材や建装材、ディスプレイ、半導体関連も手掛ける。DXや半導体関連が堅調。海外のパッケージや建装材も回復傾向。アフリカにも進出。 記:2024/07/28
7974 東証プライム
7,698
9/4 15:00
-228(-2.88%)
時価総額 9,997,316百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。海外売上高比率は7割超。新規タイトル、追加コンテンツの継続投入でプラットフォームの活性化を図る。 記:2024/07/28
8035 東証プライム
22,995
9/4 15:00
-2,150(-8.55%)
時価総額 10,845,201百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
1,509
9/4 15:00
-90(-5.63%)
時価総額 20,042,530百万円
三菱UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、三菱UFJニコスなどを傘下に収める総合金融グループ。世界最大の金融機関の一つ。アジアプラットフォームの強靭化などに取り組む。 記:2024/07/29
9983 東証プライム
45,740
9/4 15:00
-1,240(-2.64%)
時価総額 14,555,429百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業を成長の柱として位置付け。LifeWearの浸透や出店加速で北米、欧州は顧客層が拡大。 記:2024/05/10
9984 東証プライム
7,781
9/4 15:00
-652(-7.73%)
時価総額 13,406,305百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17