マーケット
7/30 15:15
38,525.95
+57.32
40,743.33
+203.40
暗号資産
FISCO BTC Index
7/29 21:00:46
17,649,394
フィスコポイント
保有フィスコポイント数
  
今月フィスコポイント数
  

まずは15000円固め、その後次ぎのマド埋めへ

2014/10/20 12:06 FISCO
*12:06JST まずは15000円固め、その後次ぎのマド埋めへ  日経平均は大幅に反発。486.04円高の15018.55円(出来高概算11億2000万株)で前場の取引を終えている。欧州の量的緩和期待を手掛かりにした米国市場の大幅上昇の流れを受けて、幅広い銘柄が買い先行で始まった。先週末には年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が、国内株式での運用比率の目安を12%から20%台半ばに大幅に引き上げる方向で調整に入ったと報じていることも材料視されている。  ギャップ・アップで始まった日経平均は、その後もじりじりと上げ幅を広げ、前場半ばには節目の15000円を回復。その後はこう着感が強まっているが、15000円処での底固めの動きに。セクターでは、東証33業種全てが上昇しており、機械、輸送用機器、情報通信の上昇率は4%を超えている。東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1799と全体の98%を占めている。日経平均構成銘柄は、225銘柄全てが上昇している。  日経平均は前週空けたマド下限から始まると、その後も上げ幅を広げており、マド埋めを完了した。抵抗意識が強まっていた8月安値をクリアしており、目先的な底打ち感が意識されてきている。また、節目の15000円を回復するなど、出来過ぎ感のある上昇になっている。テクニカル面ではボリンジャーバンドの-2σをクリアし、-1σとのレンジ。パラボリックではSAR値が15100円辺りまで下がってきているため、陽転シグナル発生が近づいている。まずは15000円固めとなろうが、その後は次ぎのマドである15100-15200円処を埋めてくるかを見極めることになりそうだ。  また、上昇の一因となった欧州の量的緩和期待について、数日以内に欧州中銀が量的緩和に踏み切るかどうかが焦点となりそうだ。また、米国では10月末の米連邦公開市場委員会(FOMC)でQE3終了が見込まれているが、世界的な景気懸念を背景に、量的緩和終了の先送り検討なども聞かれてきている。これらを見極めつつ、押し目拾いのスタンスといったところか。(村瀬智一) 《FA》