2022/2/4
前日に動いた銘柄 part1 新日本科学、メンバーズ、豊田通商など
*07:15JST 前日に動いた銘柄 part1 新日本科学、メンバーズ、豊田通商など
銘柄名<コード>3日終値⇒前日比
三菱商事<8058> 3820 -107
10-12月期経常利益は市場予想を上回り、
通期計画も市場予想超に上方修正だが出尽くし感。
三井物産<8031> 2877.5 -19.0
10-12月期経常利益は市場予想を上回り、
通期計画も市場予想超に上方修正だが出尽くし感。
伊藤忠<8001> 3672.0 -49.0
10-12月期経常利益は市場予想を上回り、
通期計画も市場予想超に上方修正だが出尽くし感。
東ソー<4042> 1807 +13
通期計画を市場予想上回る水準にまで上方修正。
新日本科学<2395> 1592 +300
通期業績・配当予想を上方修正。
メンバーズ<2130> 2674 +415
第3四半期累計大幅増益決算を高評価。
トヨタ紡織<3116> 2206 +137
市場予想並みの決算を受けて買い安心感が先行。
コニカミノルタ<4902> 482 +21
決算受けて2日に急落の反動も。
FPG<7148> 876 +63
業績・配当予想の大幅引き上げを評価視する動きが継続。
豊田通商<8015> 4975 +250
10-12月期純利益は市場想定を大幅に上振れ。
アスクル<2678> 1625 +100
自社株買いの実施発表を高評価へ。
三井松島HD<1518> 1821 +98
2日の決算発表控えて思惑買いが優勢か。
双日<2768> 1917 +90
10-12月期上振れや増配を好感。
アシックス<7936> 2564 +97
上方修正を評価の動きが継続の形に。
積水化学工業<4204> 1984 +75
先月末発表の決算再評価の動きか。
アイシン<7259> 4510 +220
10-12月期収益は市場想定上回り安心感が強まる。
電源開発<9513> 1847 +116
第3四半期ポジティブ決算を評価が続く。
ダントーHD<5337> 303 +14
固定資産譲渡益の計上を材料視の動きが続く。
ヤマハ発動機<7272> 2815 +100
電動アシスト自転車でアパレルと協業と。
レンゴー<3941> 875 +26
収益予想を下方修正も悪材料出尽くし感につながる。
宇部興産<4208> 2149 +60
10-12月期営業益はコンセンサス大幅上振れ。
スカパーJSAT HLDG<9412> 449 +16
第3四半期決算の高い進捗率などプラス視。
デクセリアルズ<4980> 3435 +175
コンセンサス上回る水準に業績上方修正。
デンソー<6902> 8741 +283
来期業績拡大期待で急速に見直しの動き。
ダイセル<4202> 878 +20
第3四半期業績は市場コンセンサスを上振れ。
メドピア<6095> 2754 -396
エムスリーの決算受けた急落もネガティブ視へ。
フジミインコーポレーテッド<5384> 6590 -580
通期業績小幅上方修正で出尽くし感が優勢に。
ラクス<3923> 2199 -296
あらためて割高なバリュエーション意識の動きに。
イリソ電子工業<6908> 4090 -550
想定以上の業績下方修正をネガティブ視。
エムスリー<2413> 4092 -414
主力事業の成長鈍化などをネガティブ視。
日本ハム<2282> 4065 -390
3日は一転して来期業績の不透明感映す展開に。
《FA》
2022/2/3
【注目銘柄ダイジェスト】:イリソ電子が急落、新日科学は急伸で上昇率トップ
*16:21JST 【注目銘柄ダイジェスト】:イリソ電子が急落、新日科学は急伸で上昇率トップ
<2395> 新日科学 1592 +300
急伸で上昇率トップ。前日に第3四半期決算を発表、経常利益は46.8億円で前年同期比2.8倍の水準となった。通期計画は従来の46億円から56.3億円、前期比54.4%増にまで上方修正。強みを持つ大型実験動物試験の需要が依然拡大傾向にあり、試験室の高稼働が続いているようだ。合弁会社で展開する臨床事業も受注は順調に推移しているもよう。年間配当金も従来計画の20円から倍増となる40円に引き上げている。
<4689> ZHD 592.4 -21.2
大幅反落。前日に第3四半期決算を発表、10-12月期営業利益は610億円で前年同期比38.8%増、市場予想を100億円ほど上回った。通期の調整後EBITDAは3030~3130億円のレンジから3300億円超に上方修正した。ただ、持分法投資損益の一段の悪化をネガティブ視する動きが優勢になった。持分法適用会社の多くが先行投資局面にあるため、目先のEPS水準上昇を抑制させるとの警戒につながった。
<6908> イリソ電子 4090 -550
急落。前日に第3四半期決算を発表、10-12月期営業利益は8.6億円で前年同期比45.0%減益となり、市場予想の半分程の水準にとどまった。通期予想は従来の67億円から48億円、前期比65.5%増に下方修正。下振れ懸念はあったものの、下方修正幅は想定以上との見方に。半導体不足の影響による自動車向けコネクタの需要減、コロナ感染拡大によるベトナムでの工場停止の影響などが響いているもよう。
<6902> デンソー 8741 +283
大幅反発。前日は決算発表後に急落したものの、本日は一転して急落前の水準を回復。10-12月期営業益は970億円で前年同期比28.8%減、市場予想を200億円程度下回り、通期計画も従来の4400億円から4000億円に下方修正した。車両減産の影響が強まったことなどが背景。一方、23年3月期は電動化進展やADSA新製品寄与などで6000億円超の達成は可能との見方が示され、見直しの動きにつながった。
<6952> カシオ計 1389 -109
大幅反落。前日に第3四半期決算を発表、10-12月期営業益は80億円で前年同期比15.7%増、市場想定線での着地に。通期計画265億円は据え置いた。事業環境が厳しい中で健闘しているとの見方もあるが、中国市場の低迷をネガティブに捉える動きが優勢になったようだ。10-12月期中国時計事業の売上は前年同期比28%減と想定以上に苦戦、会社側では来期前半まで停滞状態が続くとの見通しを示している。
<2282> 日ハム 4065 -390
大幅反落。前日は第3四半期決算発表を受けて、その後買い優勢の展開となったが、本日は一転して売り優勢の展開に。10-12月期事業利益は199億円で前年同期比9.6%減、市場予想を上回る着地で通期計画の上振れ期待が先行した。ただ、食肉事業を中心とした来期業績の不透明感などが本日の売り材料とされたもよう。会社側では、中期計画で示した来期事業利益520億円の達成は厳しいとコメントしているもよう。
<6501> 日立 5852 -199
大幅反落。前日に第3四半期決算を発表、10-12月期調整後営業益は1744億円で前年同期比28.1%増となったが、一過性利益計上を考慮すると市場予想をやや弱含んだ。他社と同様に部材価格高騰のマイナス影響が響いている。通期計画の7230億円は据え置かれたが、未達懸念はやや強まる状況に。23年3月期目標として従来示されてきた連結調整後営業利益率10%は実質圧縮の形にも。
<2413> エムスリー 4092 -414
急落。前日に第3四半期決算を発表、10-12月期営業利益は227億円で前年同期比22.4%増益、市場予想をやや上回ったが、譲渡益計上などの特殊要因を除けば、ほぼ想定線のようだ。一方、主力のメディカルプラットフォーム事業の売上・利益成長は鈍化しており、ネガティブに捉える動きが優勢となっている。来期業績に対する不透明感などは、引き続き払しょくし切れない状況のようだ。
<6752> パナソニック 1187.5 -87.5
大幅反落。前日に第3四半期決算を発表、10-12月期営業益は729億円で前年同期比44.0%減となり、市場予想を300億円程度下回った。通期予想は3700億円、前期比43.1%増を据え置いているが、調整後営業利益は4000億円から3650億円に下方修正。200億円程度の一過性要因もあるようだが、部材不足や原材料費上昇の影響が強まっているもよう。短期的な下振れ決算をネガティブ視する動きが優勢に。
<6758> ソニーG 12585 -815
大幅反落。前日に第3四半期決算を発表、10-12月期営業益は4652億円で前年同期比32.2%増となり、市場予想を1000億円程度上振れ。通期計画も従来の1兆400億円から1兆2000億円に上方修正、1兆1000億円程度のコンセンサスも上振れた。700億円程度の一過性要因も含めて、映画事業が想定を大きく上回る。ただ、買収関連費用の計上などが来期業績の抑制要因との見方もあり、目先の出尽くし感に。
2022/2/3
新日科学、イリソ電子、エムスリーなど
<2395> 新日科学 1592 +300急伸で上昇率トップ。前日に第3四半期決算を発表、経常利益は46.8億円で前年同期比2.8倍の水準となった。通期計画は従来の46億円から56.3億円、前期比54.4%増にまで上方修正。強みを持つ大型実験動物試験の需要が依然拡大傾向にあり、試験室の高稼働が続いているようだ。合弁会社で展開する臨床事業も受注は順調に推移しているもよう。年間配当金も従来計画の20円から倍増となる40円に引き上げている。
<4689> ZHD 592.4 -21.2大幅反落。前日に第3四半期決算を発表、10-12月期営業利益は610億円で前年同期比38.8%増、市場予想を100億円ほど上回った。通期の調整後EBITDAは3030~3130億円のレンジから3300億円超に上方修正した。ただ、持分法投資損益の一段の悪化をネガティブ視する動きが優勢になった。持分法適用会社の多くが先行投資局面にあるため、目先のEPS水準上昇を抑制させるとの警戒につながった。
<6908> イリソ電子 4090 -550急落。前日に第3四半期決算を発表、10-12月期営業利益は8.6億円で前年同期比45.0%減益となり、市場予想の半分程の水準にとどまった。通期予想は従来の67億円から48億円、前期比65.5%増に下方修正。下振れ懸念はあったものの、下方修正幅は想定以上との見方に。半導体不足の影響による自動車向けコネクタの需要減、コロナ感染拡大によるベトナムでの工場停止の影響などが響いているもよう。
<6902> デンソー 8741 +283大幅反発。前日は決算発表後に急落したものの、本日は一転して急落前の水準を回復。10-12月期営業益は970億円で前年同期比28.8%減、市場予想を200億円程度下回り、通期計画も従来の4400億円から4000億円に下方修正した。車両減産の影響が強まったことなどが背景。一方、23年3月期は電動化進展やADSA新製品寄与などで6000億円超の達成は可能との見方が示され、見直しの動きにつながった。
<6952> カシオ計 1389 -109大幅反落。前日に第3四半期決算を発表、10-12月期営業益は80億円で前年同期比15.7%増、市場想定線での着地に。通期計画265億円は据え置いた。事業環境が厳しい中で健闘しているとの見方もあるが、中国市場の低迷をネガティブに捉える動きが優勢になったようだ。10-12月期中国時計事業の売上は前年同期比28%減と想定以上に苦戦、会社側では来期前半まで停滞状態が続くとの見通しを示している。
<2282> 日ハム 4065 -390大幅反落。前日は第3四半期決算発表を受けて、その後買い優勢の展開となったが、本日は一転して売り優勢の展開に。10-12月期事業利益は199億円で前年同期比9.6%減、市場予想を上回る着地で通期計画の上振れ期待が先行した。ただ、食肉事業を中心とした来期業績の不透明感などが本日の売り材料とされたもよう。会社側では、中期計画で示した来期事業利益520億円の達成は厳しいとコメントしているもよう。
<6501> 日立 5852 -199大幅反落。前日に第3四半期決算を発表、10-12月期調整後営業益は1744億円で前年同期比28.1%増となったが、一過性利益計上を考慮すると市場予想をやや弱含んだ。他社と同様に部材価格高騰のマイナス影響が響いている。通期計画の7230億円は据え置かれたが、未達懸念はやや強まる状況に。23年3月期目標として従来示されてきた連結調整後営業利益率10%は実質圧縮の形にも。
<2413> エムスリー 4092 -414急落。前日に第3四半期決算を発表、10-12月期営業利益は227億円で前年同期比22.4%増益、市場予想をやや上回ったが、譲渡益計上などの特殊要因を除けば、ほぼ想定線のようだ。一方、主力のメディカルプラットフォーム事業の売上・利益成長は鈍化しており、ネガティブに捉える動きが優勢となっている。来期業績に対する不透明感などは、引き続き払しょくし切れない状況のようだ。
<6752> パナソニック 1187.5 -87.5大幅反落。前日に第3四半期決算を発表、10-12月期営業益は729億円で前年同期比44.0%減となり、市場予想を300億円程度下回った。通期予想は3700億円、前期比43.1%増を据え置いているが、調整後営業利益は4000億円から3650億円に下方修正。200億円程度の一過性要因もあるようだが、部材不足や原材料費上昇の影響が強まっているもよう。短期的な下振れ決算をネガティブ視する動きが優勢に。
<6758> ソニーG 12585 -815大幅反落。前日に第3四半期決算を発表、10-12月期営業益は4652億円で前年同期比32.2%増となり、市場予想を1000億円程度上振れ。通期計画も従来の1兆400億円から1兆2000億円に上方修正、1兆1000億円程度のコンセンサスも上振れた。700億円程度の一過性要因も含めて、映画事業が想定を大きく上回る。ただ、買収関連費用の計上などが来期業績の抑制要因との見方もあり、目先の出尽くし感に。
《ST》
2022/2/3
出来高変化率ランキング(14時台)~シンフォニア、日清食HDなどがランクイン
*14:43JST 出来高変化率ランキング(14時台)~シンフォニア、日清食HDなどがランクイン
※出来高変化率ランキングでは、直近5日平均の出来高と配信当日の出来高を比較する
ことで、物色の傾向など市場参加者の関心を知ることができます。
■出来高変化率上位 [2月3日 14:30 現在]
(直近5日平均出来高比較)
コード⇒銘柄⇒出来高⇒5日平均出来高⇒出来高変化比率⇒株価変化率
<4372> ユミルリンク 552700 42040 1214.70% 10.52%
<4572> カルナバイオ 543400 68920 688.45% 0.91%
<2395> 新日科学 4783800 681840 601.60% 23.22%
<2130> メンバーズ 755500 129720 482.41% 20.05%
<2513> NF外株ヘッジ無 113610 23372 386.09% -0.68%
<6908> イリソ電子 352500 76400 361.39% -11.53%
<7072> インティメート 203400 45060 351.40% 6.57%
<6507>* シンフォニア 258100 67940 279.89% 5.16%
<4551> 鳥居薬 153000 41060 272.63% 4.35%
<3936> グロバルウェ 19688700 5295060 271.83% 14.48%
<4980> デクセリアルス 4417200 1215200 263.50% 6.44%
<4114> 日触媒 240700 67680 255.64% 4.05%
<2282> 日本ハム 1815400 539620 236.42% -8.98%
<4882> ペルセウス 6020000 1852440 224.98% -9.28%
<2635> NFS&P500ESG 159060 50294 216.26% -0.5%
<7451> 三菱食品 114900 37840 203.65% 4.75%
<5384> フジミインコ 311300 104200 198.75% -7.53%
<6752> パナソニック 19580400 6594420 196.92% -7.22%
<4970> 東洋合成 179000 62720 185.40% 1.33%
<7518> ネットワン 1794400 631980 183.93% 3.93%
<2438> アスカネット 9017800 3194420 182.30% -3.56%
<2897>* 日清食HD 628000 227860 175.61% 3.38%
<2372> アイロムG 877800 349320 151.29% 4.01%
<2811> カゴメ 519100 213840 142.75% -3.03%
<9101> 郵船 22912100 9451680 142.41% 0.97%
<2768> 双日 3617100 1505700 140.23% 4.38%
<4208> 宇部興 1093300 464960 135.14% 2.87%
<3941> レンゴー 1290500 564620 128.56% 2.94%
<6952> カシオ 3411900 1495220 128.19% -7.01%
<3116> トヨタ紡織 1875500 825560 127.18% 7.01%
(*)はランキングに新規で入ってきた銘柄
20日移動平均売買代金が5000万円以下のものは除外
《CS》
2022/2/3
出来高変化率ランキング(13時台)~ユミルリンク、カルナバイオなどがランクイン
*13:55JST 出来高変化率ランキング(13時台)~ユミルリンク、カルナバイオなどがランクイン
※出来高変化率ランキングでは、直近5日平均の出来高と配信当日の出来高を比較することで、物色の傾向など市場参加者の関心を知ることができます。
■出来高変化率上位 [2月3日 13:37 現在]
(直近5日平均出来高比較)
コード⇒銘柄⇒出来高⇒5日平均出来高⇒出来高変化比率⇒株価変化率
<4372> ユミルリンク 534300 42040 1170.93% 10.69%
<4572> カルナバイオ 530600 68920 669.88% 1.12%
<2395> 新日科学 4640000 681840 580.51% 23.22%
<2130> メンバーズ 678000 129720 422.66% 18.46%
<6908> イリソ電子 306600 76400 301.31% -11.42%
<4551> 鳥居薬 145000 41060 253.14% 3.67%
<4980> デクセリアルス 4184300 1215200 244.33% 6.13%
<3936> グロバルウェ 17434200 5295060 229.25% 4.14%
<4114>* 日触媒 217400 67680 221.22% 5.16%
<4882> ペルセウス 5697900 1852440 207.59% -6.39%
<2282> 日本ハム 1611600 539620 198.65% -9.2%
<7451> 三菱食品 109200 37840 188.58% 4.54%
<6752> パナソニック 18023700 6594420 173.32% -7.02%
<2438> アスカネット 8264400 3194420 158.71% -5.35%
<7518> ネットワン 1601900 631980 153.47% 3.38%
<5384> フジミインコ 259600 104200 149.14% -8.65%
<2372> アイロムG 827500 349320 136.89% 3.46%
<7072>* インテM 99600 45060 121.04% 21.63%
<4970>* 東洋合成 137100 62720 118.59% 2.11%
<2768> 双日 3271200 1505700 117.25% 4.65%
<1615> 銀行 5842500 2728300 114.14% -0.48%
<2811> カゴメ 453200 213840 111.93% -2.93%
<2678> アスクル 2054000 975220 110.62% 5.84%
<7821> 前田工繊 160600 77200 108.03% -2.22%
<3116> トヨタ紡織 1699400 825560 105.85% 7.54%
<3941>* レンゴー 1153800 564620 104.35% 3.18%
<4208>* 宇部興 948000 464960 103.89% 3.35%
<9101>* 郵船 19225500 9451680 103.41% 0%
(*)はランキングに新規で入ってきた銘柄
20日移動平均売買代金が5000万円以下のものは除外
《FA》
2022/2/3
イリソ電子---急落、想定以上の業績下方修正をネガティブ視
*13:48JST イリソ電子---急落、想定以上の業績下方修正をネガティブ視
イリソ電子<6908>は急落。前日に第3四半期決算を発表、10-12月期営業利益は8.6億円で前年同期比45.0%減益となり、市場予想の半分程の水準にとどまった。通期予想は従来の67億円から48億円、前期比65.5%増に下方修正。下振れ懸念はあったものの、下方修正幅は想定以上との見方に。半導体不足の影響による自動車向けコネクタの需要減、コロナ感染拡大によるベトナムでの工場停止の影響などが響いているもよう。
《YN》
2022/2/3
出来高変化率ランキング(10時台)~エムスリー、グロバルウェなどがランクイン
*10:50JST 出来高変化率ランキング(10時台)~エムスリー、グロバルウェなどがランクイン
※出来高変化率ランキングでは、直近5日平均の出来高と配信当日の出来高を比較することで、物色の傾向など市場参加者の関心を知ることができます。
■出来高変化率上位 [2月3日 10:30 現在]
(直近5日平均出来高比較)
銘柄コード 銘柄名 出来高 5日平均出来高 出来高変化率 株価変化率
<4372> ユミルリンク 421500 42040 902.62% 13.74%
<4572> カルナバイオ 444500 68920 544.95% 2.85%
<2395> 新日科学 2845800 681840 317.37% 21.05%
<2130> メンバーズ 412300 129720 217.84% 15.05%
<2513>* NF外株ヘッジ無 69560 23372 197.62% -0.99%
<4882> ペルセウス 5208400 1852440 181.16% -3.71%
<4551> 鳥居薬 113800 41060 177.16% 4.87%
<6908> イリソ電子 166400 76400 117.8% -12.93%
<4980> デクセリアルス 2589300 1215200 113.08% 3.99%
<2635> NFS&P500ESG 105820 50294 110.4% -0.76%
<7451> 三菱食品 75000 37840 98.2% 6.05%
<2282> 日本ハム 966600 539620 79.13% -8.98%
<2438> アスカネット 5359400 3194420 67.77% 0.22%
<7518> ネットワン 1055600 631980 67.03% 3.74%
<2372> アイロムG 560900 349320 60.57% -0.33%
<6752> パナソニック 10551500 6594420 60.01% -6.31%
<3936>* グロバルウェ 8164100 5295060 54.18% 20.69%
<7821> 前田工繊 118100 77200 52.98% -3.55%
<2678> アスクル 1423400 975220 45.96% 6.1%
<5337> ダントーHD 449200 323780 38.74% 2.77%
<6952> カシオ 1946600 1495220 30.19% -6.94%
<2768>* 双日 1932700 1505700 28.36% 3.94%
<5384> フジミインコ 131000 104200 25.72% -10.32%
<7365> シックHD 53400 42580 25.41% 0%
<3116>* トヨタ紡織 1031800 825560 24.98% 6.86%
<2811> カゴメ 264300 213840 23.6% -1.08%
<1615> 銀行 3311200 2728300 21.36% -0.24%
<9946> ミニストップ 69700 57600 21.01% 1.01%
<2413>* エムスリー 4726600 3921640 20.53% -9.05%
<6918> アバール 37500 31780 18% 1.41%
(*)はランキングに新規で入ってきた銘柄
20日移動平均売買代金が5000万円以下のものは除外
《FA》
2022/1/12
【M&A速報:2022/01/12(1)】みずほFG子会社、米国証券関連事業会社のCSPを買収
*12:43JST 【M&A速報:2022/01/12(1)】みずほFG子会社、米国証券関連事業会社のCSPを買収
■みずほFG<8411>子会社の米州みずほLLC、米国証券関連事業会社のCapstone Partners社を買収
■カーライフテックサービス「cars」運営のファーストグループ、ホームセンター経営のカインズ等と資本業務提携
■見積もり工数のナレッジシェアツールを提供するEngineerforce、資金調達を実施
■創作イラスト投稿アプリ「pib」等運営のSozi、資金調達を実施
■製造企業向け現場データの一元管理SaaS「スマートクラフト」開発のSmart Craft、資金調達を実施
■再生可能エネルギーを活用したビットコイン・マイニング事業のFUELHASH、資金調達を実施
■葬儀ITベンチャーのよりそう、資金調達を実施
■不動産データ分析基盤提供のestie、資金調達を実施
■ベンチャー・成長企業に特化した就活サイト「CheerCareer」運営のCheer、資金調達を実施
■DMM.com、子会社でアニメスタジオ事業「ダブトゥーンスタジオ」運営のDMM.futureworksを吸収合併
■給油所大手の新出光、九州中心に宅配ピザチェーン「ピザポケット」を運営するポケットフーズを買収 宅配ピザ事業に参入
■石油資源開発<1662>、ベトナム北部のLNG基地プロジェクトを担うITECO社の株式を取得
■小田急電鉄<9007>グループの箱根登山鉄道、箱根ロープウェイを吸収合併
■EdTech企業のEdulinX、アルクエデュケーションの事業承継中止を発表
■イリソ電子工業<6908>、射出成形金型製造・販売のエスジーディーを買収
■日本紙パルプ商事<8032>、段ボール製品製造・販売の大阪紙器工業に追加出資し子会社化
■ソフトクリエイトHD<3371>、孫会社でビジュアルマーケティングプラットフォーム開発のvisumoの増資引き受けを決議
■明治機械<6334>、臨時株主総会招集のための基準日を1月27日に設定
■DIC<4631>、イタリアの接着剤・ポリマメーカーのSAPICI社と持株会社を買収
■エスポア<3260>、株主であるアークHDによる臨時株主総会招集請求・株主名簿閲覧謄写請求に関する書面を受領
■ゼネラル・オイスター<3224>、阪和興業<8078>との資本業務提携と第三者割当による新株発行を決議
■象印マホービン<7965>、買収防衛策を導入
■象印マホービン<7965>、2月開催予定の定時株主総会における株主提案について「反対」を決議
【ニュース提供・MARR Online(マールオンライン)】
《CS》
2021/9/1
【注目銘柄ダイジェスト】:SMKが急伸、トリケミカルは急落
*16:50JST 【注目銘柄ダイジェスト】:SMKが急伸、トリケミカルは急落
<6798> SMK 2336 +176
急伸。前日に発表した自己株式の取得実施が買い材料視されている。発行済み株式数の3.08%に当たる20万株、5億円を取得上限としており、取得期間は9月1日から11月30日までとしている。株主還元の充実と資本効率の向上を図ることが目的。同社の自社株買いは19年8月までの期間で実施して以来となる。安値圏での下げ止まりが意識されつつあったなか、格好の見直し材料と捉えられる形に。
<9697> カプコン 3190 +120
急伸。東海東京証券では投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に格上げ、目標株価は3730円を継続している。今後中国政府による規制がゲーム業界に及ぶのではないかという懸念から株価調整が進んだが、現状では同社の中国におけるビジネスは一部スマホゲームに留まっており、仮に何らかの規制が掛けられても業績への影響は限定的とみている。足元の株価下落で割安感が強まったとの判断。
<6908> イリソ電子 4470 -130
急落。モルガン・スタンレーMUFG証券では投資判断を「イコールウェイト」から「アンダーウェイト」に格下げ、目標株価も5300円から3900円に引き下げている。自動車生産台数が会社想定を下回るなか会社側の業績計画には懐疑的であり、22年3月期営業利益は会社計画67億円を下回る59億円と予想している。また、23年3月期も市場予想を10億円程度下回るとみているもよう。
<4369> トリケミカル 3310 -195
急落。前日に上半期の決算を発表、営業利益は14.6億円で前年同期比5.8%減益となり、従来計画の12.2億円を上振れる着地に。つれて、通期予想は27億円から29.5億円、前期比9.6%増に上方修正している。最先端半導体向けを中心とした旺盛な需要継続を受けて、想定以上に売り上げが拡大しているもよう。ただ、5-7月期は営業減益に転じているほか、上方修正した通期予想はコンセンサス未達であり、出尽くし感につながる形へ。
<6125> 岡本工機 5650 +400
急伸。前日に半導体製造装置の大口受注を獲得したと発表している。受注金額は約120億円とされており、23年3月期から25年3月期にかけて売上計上されるもよう。21年3月期売上高の3分の1を上回る規模であるほか、同期の半導体製造装置の売上高は93億円の水準にとどまっている。業績インパクトが大きいとの見方につながっており、当面の業績推移が期待される形に。
<4238> ミライアル 1403 +110
大幅反発。前日に上半期業績予想の上方修正を発表、営業利益は従来の5.7億円から6.9億円、前年同期比58.6%増に引き上げている。半導体業界の需要が堅調に推移しているほか、新たな高機能樹脂製品の拡販や工場稼働率の向上により収益性も向上しているもよう。また、上半期末配当金も従来計画の10円から20円に引き上げている。なお、通期の業績・配当予想は依然として未定としている。
<8103> 明和産 547 +80
ストップ高買い気配。前日に発表した大幅な増配がポジティブサプライズにつながっている。上半期配当金は従来計画の無配から47円に、期末配当金は22円から68円に引き上げ、年間配当金は前期比100円増配の115円にするとしている。前日終値をベースとすると配当利回りは24.6%もの水準となる。なお、受取配当金の増加や保有株式売却などにより、通期最終利益も18億円から20億円に上方修正。
<6301> コマツ 2806.5 +144
大幅反発。アーク・インベストメント・マネジメントが8月半ば以降、同社株をほぼ毎日買い増していると一部で伝わっている。現在、同社のADRを290万株超保有しており、評価額は7000万ドル余りとなっているようだ。レアメタル採掘需要の拡大などを想定しているなどといった見方も出ているもよう。今後の一段の買い増しによる需給改善期待などにつながっているとみられる。
<3031> ラクーンHD 1765 -500
ストップ安。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は2.6億円で前年同期比24.8%減益となった。通期予想は2ケタ増益の計画となっており、想定以上の低調スタートと受けとめられる形になっている。コロナ特需の反動でEC事業の増収率が鈍化したほか、プロモーション強化の継続と人員増強により広告宣伝費、人件費が増加しているもよう。成長期待の高さが株価水準に反映されており、ネガティブな反応は強まりやすくなっている。
<6951> 日電子 7630 -500
大幅反落。200万株の公募増資、250万株の株式売出、67万5000株のオーバーアロットメントによる売出の実施を発表している。5.5%の希薄化となるほか、目先の需給悪化も警戒される状況に。株式売出は主にニコンが中心となる。生産設備への投資や研究開発投資などが資金使途となるようだ。中長期の成長につながっていくとはみられるが、前日にかけて高値更新となっていたなかで、利食い売り材料と捉える動きが優勢。
2021/9/1
日経平均は大幅続伸、株安アノマリー打破の流れ引き継ぎ選挙への思惑が株高演出
*15:58JST 日経平均は大幅続伸、株安アノマリー打破の流れ引き継ぎ選挙への思惑が株高演出
日経平均は大幅続伸。前日の米株式市場でのNYダウは39.11ドル安と小幅続落。8月の消費者信頼感指数などが予想を下回ったことに加え、月末の持ち高調整の売りが上値を抑えた。一方、金融緩和長期化への期待から下値は限定的だった。ナスダック総合指数は0.04%安と小幅反落。米株市場は軟調だったものの、前日の月末株安アノマリーを破った流れが引き継がれたほか、取引開始前に発表された4-6月期法人企業統計の内容を好感したことで、本日の日経平均は89.50円高の28179.04円と小幅続伸でスタート。そのまま28445.13円まで大きく上値を伸ばした。一時は伸び悩んだが、衆院選を巡る報道への思惑もあり、前場中頃からは再度騰勢を強め、前場は高値引けに。後場も堅調なアジア市場や政策期待などに支えられ、28500円を手前とした高値圏での推移が継続した。
大引けの日経平均は前日比361.48円高の28451.02円となった。東証1部の売買高は10億8266万株、売買代金は2兆7721億円だった。セクター別ではパルプ・紙、空運業、証券・商品先物取引業などが上昇率上位となった。一方、海運業、鉄鋼、陸運業の3業種が下落した。東証1部の値上がり銘柄は全体の70%、対して値下がり銘柄は全体の24%であった。
個別では、キャシー・ウッド氏率いるアーク・インベストメントが足元で買い増しに動いていると一部で伝わったコマツ<6301>が大幅高。上半期の業績・配当予想を上方修正したミライアル<4238>、半導体製造装置の大口受注を獲得した岡本工作<6125>がそれぞれ急伸。また、大幅増配を発表した明和産業<8103>はストップ高で値上がり率上位に。そのほか、自社株買いを発表したSMK<6798>、国内証券が投資判断を格上げしたカプコン<9697>などが大幅高となった。
一方、公募増資や売出を発表した日本電子<6951>、上方修正後の通期計画が市場予想に届かなかったトリケミカル<4369>、米系大手証券による格下げが観測されたイリソ電子<6908>などが大幅に下落。第1四半期が2桁の営業減益となったラクーンHD<3031>はストップ安で値下がり率トップとなった。
東証1部の主力では、ソフトバンクG<9984>、ファーストリテ<9983>、トヨタ<7203>、ソニーG<6758>などがしっかり。そのほか、村田製<6981>、ファナック<6954>、安川電機<6506>、エムスリー<2413>、ルネサス<6723>、太陽誘電<6976>、SUMCO<3436>、ベイカレント<6532>、テルモ<4543>、ANAHD<9202>などが大幅高。オムロン<6645>は上場来高値を更新した。
一方、レーザーテック<6920>が前日に続き朝方に上場来高値を一時更新したが利益確定売りに押され下落に転じた。また、前日まで賑わっていた日本郵船<9101>や商船三井<9104>などの海運大手、日本製鉄<5401>やJFEHD<5411>などの鉄鋼大手も利食い売りで下落した。
《YN》
2021/9/1
ラクーンHD、明和産、ミライアルなど
<6798> SMK 2336 +176大幅続伸。前日に発表した自己株式の取得実施が買い材料視されている。発行済み株式数の3.08%に当たる20万株、5億円を取得上限としており、取得期間は9月1日から11月30日までとしている。株主還元の充実と資本効率の向上を図ることが目的。同社の自社株買いは19年8月までの期間で実施して以来となる。安値圏での下げ止まりが意識されつつあったなか、格好の見直し材料と捉えられる形に。
<9697> カプコン 3190 +120急反発。東海東京証券では投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に格上げ、目標株価は3730円を継続している。今後中国政府による規制がゲーム業界に及ぶのではないかという懸念から株価調整が進んだが、現状では同社の中国におけるビジネスは一部スマホゲームに留まっており、仮に何らかの規制が掛けられても業績への影響は限定的とみている。足元の株価下落で割安感が強まったとの判断。
<6908> イリソ電子 4470 -130大幅続落。モルガン・スタンレーMUFG証券では投資判断を「イコールウェイト」から「アンダーウェイト」に格下げ、目標株価も5300円から3900円に引き下げている。自動車生産台数が会社想定を下回るなか会社側の業績計画には懐疑的であり、22年3月期営業利益は会社計画67億円を下回る59億円と予想している。また、23年3月期も市場予想を10億円程度下回るとみているもよう。
<4369> トリケミカル 3310 -195大幅反落。前日に上半期決算を発表、営業益は14.6億円で前年同期比5.8%減となり、従来計画の12.2億円は上振れた。つれて、通期予想は27億円から29.5億円、前期比9.6%増に上方修正した。最先端半導体向けを中心に旺盛な需要継続を受けて、想定以上に売り上げが拡大している。ただ、5-7月期は営業減益に転じているほか、上方修正した通期予想はコンセンサス未達であり、出尽くし感につながった。
<6125> 岡本工機 5650 +400大幅反発。前日に半導体製造装置の大口受注を獲得したと発表している。受注金額は約120億円とされており、23年3月期から25年3月期にかけて売上計上されるもよう。21年3月期売上高の3分の1を上回る規模であるほか、同期の半導体製造装置の売上高は93億円の水準にとどまっている。業績インパクトが大きいとの見方につながっており、当面の業績推移が期待される形に。
<4238> ミライアル 1403 +110大幅反発。前日に上半期業績予想の上方修正を発表、営業利益は従来の5.7億円から6.9億円、前年同期比58.6%増に引き上げている。半導体業界の需要が堅調に推移しているほか、新たな高機能樹脂製品の拡販や工場稼働率の向上により収益性も向上しているもよう。また、上半期末配当金も従来計画の10円から20円に引き上げている。なお、通期の業績・配当予想は依然として未定としている。
<8103> 明和産 547 +80ストップ高比例配分。前日に発表した大幅な増配がポジティブサプライズにつながっている。上半期配当金は従来計画の無配から47円に、期末配当金は22円から68円に引き上げ、年間配当金は前期比100円増配の115円にするとしている。前日終値をベースとすると配当利回りは24.6%もの水準となる。なお、受取配当金の増加や保有株式売却などにより、通期最終利益も18億円から20億円に上方修正。
<6301> コマツ 2806.5 +144大幅反発。アーク・インベストメント・マネジメントが8月半ば以降、同社株をほぼ毎日買い増していると一部で伝わっている。現在、同社のADRを290万株超保有しており、評価額は7000万ドル余りとなっているようだ。レアメタル採掘需要の拡大などを想定しているなどといった見方も出ているもよう。今後の一段の買い増しによる需給改善期待などにつながっているとみられる。
<3031> ラクーンHD 1765 -500ストップ安。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は2.6億円で前年同期比24.8%減となった。通期予想は2ケタ増益の計画となっており、想定以上の低調スタートと受けとめられる形に。コロナ特需の反動でEC事業の増収率が鈍化したほか、プロモーション強化の継続と人員増強により広告宣伝費、人件費が増加しているもよう。成長期待の高さが株価水準に反映されており、ネガティブな反応は強まりやすくなっている。
<6951> 日電子 7630 -500大幅反落。200万株の公募増資、250万株の株式売出、67万5000株のオーバーアロットメントによる売出の実施を発表した。5.5%の希薄化となるほか、目先の需給悪化も警戒される状況に。株式売出は主にニコンが中心となる。生産設備への投資や研究開発投資などが資金使途となるようだ。中長期の成長につながっていくとはみられるが、前日にかけて高値更新となっていたなかで、利食い売り材料と捉える動きが優勢。
《ST》
2021/9/1
イリソ電子---急落、会社計画下振れを予想で米系証券が格下げ
*14:34JST イリソ電子---急落、会社計画下振れを予想で米系証券が格下げ
イリソ電子<6908>は急落。モルガン・スタンレーMUFG証券では投資判断を「イコールウェイト」から「アンダーウェイト」に格下げ、目標株価も5300円から3900円に引き下げている。自動車生産台数が会社想定を下回るなか会社側の業績計画には懐疑的であり、22年3月期営業利益は会社計画67億円を下回る59億円と予想している。また、23年3月期も市場予想を10億円程度下回るとみているもよう。
《YN》
2021/9/1
日経平均寄与度ランキング(前引け)~日経平均は大幅続伸、ファーストリテが1銘柄で約31円分押し上げ
*12:45JST 日経平均寄与度ランキング(前引け)~日経平均は大幅続伸、ファーストリテが1銘柄で約31円分押し上げ
9月1日前引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり199銘柄、値下がり25銘柄、変わらず1銘柄となった。
日経平均は大幅続伸。357.27円高の28446.81円(出来高概算5億5763万株)で前場の取引を終えている。
8月31日の米株式市場でのNYダウは39.11ドル安(-0.11%)と小幅続落。8月の消費者信頼感指数やシカゴ購買部協会景気指数が予想を下回ったことに加え、月末の持ち高調整の売りが上値を抑えた。一方、金融緩和長期化への期待から下値は限定的だった。ナスダック総合指数は0.04%安と小幅に反落した。米主要株価3指数は揃って軟調に終わったものの、取引開始前に発表された4-6月期法人企業統計で設備投資が5四半期ぶりのプラスとなり、市場予想も上回ったことが好感され、本日の日経平均は89.50円高の28179.04円と小幅続伸でスタート。そのまま28445.13円まで大きく上値を伸ばした。その後一時伸び悩んだが、前場中頃からは再度騰勢を強め、28446.81円と本日の高値で前場を終えている。
個別では、キャシー・ウッド氏率いるアーク・インベストメントが8月半ば以降、ほぼ毎日買い増していると一部で伝わったコマツ<6301>が大幅高。上半期の業績・配当予想を上方修正したミライアル<4238>、半導体製造装置の大口受注を獲得した岡本工<6125>がそれぞれ急伸。また、大幅増配を発表した明和産業<8103>はストップ高買い気配となっている。一方、公募増資や売出を発表した日本電子<6951>、上方修正後の通期計画が市場予想に届かなかったトリケミカル<4369>、米系大手証券による格下げが観測されたイリソ電子<6908>などが大幅に下落。第1四半期が2桁の営業減益となったラクーンHD<3031>はストップ安となっている。
東証1部の主力では、ソフトバンクG<9984>、ファーストリテ<9983>、トヨタ<7203>、ソニーG<6758>、アドバンテスト<6857>などが堅調。任天堂<7974>、キーエンス<6861>、三菱UFJ<8306>、村田製<6981>、ファナック<6954>、ルネサス<6723>、NTT<9432>、SUMCO<3436>、塩野義<4507>、中外薬<4519>、エムスリー<2413>、神戸物産<3038>、安川電機<6506>、ANA<9202>、JAL<9201>、SMC<6273>などは大幅上昇。オムロン<6645>は大幅高で上場来高値を、太陽誘電<6976>は大幅高で年初来高値をそれぞれ更新している。一方、前日にまで賑わっていた海運大手や鉄鋼大手は利益確定売りで小休止となっている。
セクターでは、パルプ・紙、空運業、保険業などが上昇率上位で、ほぼ全面高。一方、海運業、鉄鋼の2業種が下落した。東証1部の値上がり銘柄は全体の67%、対して値下がり銘柄は27%となっている。
値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>となり1銘柄で日経平均を約31円押し上げた。同2位はファナック<6954>となり、オムロン<6645>、エムスリー<2413>、ヤマハ<7951>などがつづいた。
一方、値下がり寄与トップはオリンパス<7733>となり1銘柄で日経平均を約2円押し下げた。同2位は東エレク<8035>となり、DOWA<5714>、川崎汽船<9107>、コナミHD<9766>などがつづいた。
*11:30現在
日経平均株価 28446.81(+357.27)
値上がり銘柄数 199(寄与度+365.18)
値下がり銘柄数 25(寄与度-7.91)
変わらず銘柄数 1
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
<9983> ファーストリテ 73400 880 +31.69
<6954> ファナック 24440 450 +16.21
<6645> オムロン 10820 440 +15.85
<2413> エムスリー 7559 158 +13.66
<7951> ヤマハ 6790 300 +10.80
<4543> テルモ 4669 72 +10.37
<9984> ソフトバンクG 6227 46 +9.94
<4503> アステラス薬 1907.5 50.5 +9.09
<6971> 京セラ 6968 122 +8.79
<6976> 太陽誘電 6480 240 +8.64
<4519> 中外薬 4385 77 +8.32
<9613> NTTデータ 2024 43 +7.74
<9433> KDDI 3405 35 +7.56
<7832> バンナムHD 7849 208 +7.49
<4063> 信越化 18400 195 +7.02
<6367> ダイキン 27595 190 +6.84
<6857> アドバンテ 9610 90 +6.48
<4021> 日産化学 6340 170 +6.12
<3659> ネクソン 2094 84 +6.05
<6301> コマツ 2813 150.5 +5.42
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
<7733> オリンパス 2296 -15.5 -2.23
<8035> 東エレク 47190 -50 -1.80
<5714> DOWA 4735 -95 -0.68
<9107> 川崎船 5370 -140 -0.50
<9766> コナミHD 6970 -10 -0.36
<4183> 三井化学 3750 -50 -0.36
<9101> 郵船 8780 -90 -0.32
<9008> 京王 5880 -40 -0.29
<4755> 楽天グループ 1145 -7 -0.25
<4689> ZHD 702.1 -14.9 -0.21
<9001> 東武 2851 -20 -0.14
<5401> 日本製鉄 2215 -33 -0.12
<9005> 東急 1509 -6 -0.11
<7201> 日産自 576 -2.5 -0.09
<9009> 京成 3380 -5 -0.09
<5411> JFEHD 1766 -19 -0.07
<9020> JR東日本 7420 -11 -0.04
<7261> マツダ 950 -5 -0.04
<7752> リコー 1119 -1 -0.04
<9007> 小田急 2562 -2 -0.04
《CS》
2021/9/1
後場に注目すべき3つのポイント~月末アノマリー打破で様相一変、楽観ムードの先にリスクはないか?
*12:18JST 後場に注目すべき3つのポイント~月末アノマリー打破で様相一変、楽観ムードの先にリスクはないか?
9月1日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・日経平均は大幅続伸、月末アノマリー打破で様相一変、楽観ムードの先にリスクはないか?
・ドル・円はしっかり、日本株高で円売り
・値上がり寄与トップはファーストリテイリング<9983>、同2位がファナック<6954>
■日経平均は大幅続伸、月末アノマリー打破で様相一変、楽観ムードの先にリスクはないか?
日経平均は大幅続伸。357.27円高の28446.81円(出来高概算5億5763万株)で前場の取引を終えている。
8月31日の米株式市場でのNYダウは39.11ドル安(-0.11%)と小幅続落。8月の消費者信頼感指数やシカゴ購買部協会景気指数が予想を下回ったことに加え、月末の持ち高調整の売りが上値を抑えた。一方、金融緩和長期化への期待から下値は限定的だった。ナスダック総合指数は0.04%安と小幅に反落した。米主要株価3指数は揃って軟調に終わったものの、取引開始前に発表された4-6月期法人企業統計で設備投資が5四半期ぶりのプラスとなり、市場予想も上回ったことが好感され、本日の日経平均は89.50円高の28179.04円と小幅続伸でスタート。そのまま28445.13円まで大きく上値を伸ばした。その後一時伸び悩んだが、前場中頃からは再度騰勢を強め、28446.81円と本日の高値で前場を終えている。
個別では、キャシー・ウッド氏率いるアーク・インベストメントが8月半ば以降、ほぼ毎日買い増していると一部で伝わったコマツ<6301>が大幅高。上半期の業績・配当予想を上方修正したミライアル<4238>、半導体製造装置の大口受注を獲得した岡本工<6125>がそれぞれ急伸。また、大幅増配を発表した明和産業<8103>はストップ高買い気配となっている。一方、公募増資や売出を発表した日本電子<6951>、上方修正後の通期計画が市場予想に届かなかったトリケミカル<4369>、米系大手証券による格下げが観測されたイリソ電子<6908>などが大幅に下落。第1四半期が2桁の営業減益となったラクーンHD<3031>はストップ安となっている。
東証1部の主力では、ソフトバンクG<9984>、ファーストリテ<9983>、トヨタ<7203>、ソニーG<6758>、アドバンテスト<6857>などが堅調。任天堂<7974>、キーエンス<6861>、三菱UFJ<8306>、村田製<6981>、ファナック<6954>、ルネサス<6723>、NTT<9432>、SUMCO<3436>、塩野義<4507>、中外薬<4519>、エムスリー<2413>、神戸物産<3038>、安川電機<6506>、ANA<9202>、JAL<9201>、SMC<6273>などは大幅上昇。オムロン<6645>は大幅高で上場来高値を、太陽誘電<6976>は大幅高で年初来高値をそれぞれ更新している。一方、前日にまで賑わっていた海運大手や鉄鋼大手は利益確定売りで小休止となっている。
セクターでは、パルプ・紙、空運業、保険業などが上昇率上位で、ほぼ全面高。一方、海運業、鉄鋼の2業種が下落した。東証1部の値上がり銘柄は全体の67%、対して値下がり銘柄は27%となっている。
前日の日経平均は12カ月ぶりに月末最終営業日の株安アノマリーを破り、節目の28000円も突破した。それまで相場のムードは良くなかっただけに、このアノマリー破りは非常に印象的で、今後の年後半相場への転換点となる可能性がありそうだ。本日も、前日急伸の反動安が想定されてはいたが、良い意味で裏切る形で非常に強い動きを続けている。前引け時点での売買高・売買代金からもかなり膨らんでおり、商いは活況のようだ。
これまで日本株の上値を抑えてきた大きな要因としては、新型コロナウイルスの感染動向、政局不透明感、景気減速懸念などが挙げられていた。新型コロナ感染動向については、社会的にはピークアウト等の議論するのは憚られるが、株式市場ではすでにそうした兆しを捉えてポジティブな方向に転換してきているようだ。実際、全国の中でも先行性の高い東京都の新規感染者数は、30日には1915人と、約1カ月ぶりに2000人を下回った。31日は2909人だったが、8月第3週の5000人台と比べると確かに水準としては高くても、モメンタムとしてはピークアウトしたと捉えられそうだ。
政局不透明感については、菅首相が二階幹事長の交代を含む自民党執行部の顔ぶれを来週にも刷新すると伝わっている。また、人事を行って党の求心力を高めたうえで9月中旬にも衆院解散に踏み切る意向とも報道されている。こうした事態を受けて、政権求心力の回復や経済対策への期待が高まってきているほか、衆院選に向けては日本株が上昇しやすいというアノマリーなども意識されているようだ。
景気減速懸念については、米サプライマネジメント協会(ISM)発表の製造景況指数、中国製造業購買担当者景気指数(PMI)のモメンタム鈍化や、日本株と連動性の高い米長期金利の低下などが背景にあると考えられてきた。ただ、日経平均が2月の30714.52円から8月の26954.81円まで半年以上かけて調整した値幅を考慮すると、指標のモメンタム鈍化はすでに十分に織り込んだともいえる。水準としては、米製造業ISMは今後も50台後半の高水準が続くと予想されるほか、50ギリギリまで低下した中国製造業PMIも、緩やかながらマクロ政策が緩和方向に転じつつあるなか、底打ち感が強まってきたともいえる。
このように、今まで日本株の上値抑制要因として働いてきた大きな要素が最悪期を脱したのであれば、昨日、今日の株高ムードも一過性のものではないのかもしれない。
勿論、デルタ株に変わる新たな変異株拡大の可能性や経済対策が小粒に留まる可能性などもある。また、景気減速の捉え方についても、水準でなくあくまでモメンタムで景気減速を捉える向きが多ければ、上述の背景を理由とした株高演出は難しいだろう。
他方、前日に発表された6月の米S&P・コアロジック/ケース・シラー住宅価格指数は、前月に続き過去30年余りで最大の伸びを示した。前年比18%以上の伸びで、リーマンショック前の住宅バブル期を超える勢いだ。
米連邦準備制度理事会(FRB)は依然として「(過度な)インフレは一過性」との姿勢を維持しているが、想定以上にインフレが長期化する可能性や、インフレ懸念による個人消費鈍化が引き起こす景気減速といった可能性もあるだろう。
前日には、欧州中央銀行(ECB)の政策委員会メンバーであるクノット・オランダ中銀総裁はユーロ圏のインフレ見通しがすでに著しく改善したことで、ECBによる刺激策の即時減速とパンデミック緊急購入プログラム(PEPP)の来年3月終了を正当化できる可能性があるとも指摘したという。
程度の差こそあれど、インフレが想定以上に強まっているのは米国だけでなく、欧州も同様のようだ。世界的に長期化した緩和政策がもたらす弊害が今後徐々に表れてくる可能性は十分にあるだろう。足元で楽観ムードが強まってはいるが、リスクはいつもすぐ傍にあることに留意したい。
なお、今晩は米国で8月ADP全米雇用リポート、ISM製造業景況指数が発表予定だ。週末の米雇用統計も結局は株高材料として捉えられる可能性が高そうだが、28500円近辺まで一気に上げてきた日経平均はここから、目先の目標達成感もあり、しばし様子見ムードに入ると想定しておきたい。
■ドル・円はしっかり、日本株高で円売り
9月1日午前の東京市場でドル・円はしっかりの値動きとなり、109円後半から110円台に浮上した。日経平均株価が徐々に上げ幅を拡大し、日本株高を好感した円売りが主要通貨を押し上げた。一方、米10年債利回りの上昇で、ドル買いが観測されている。
ここまでの取引レンジは、ドル・円は109円99銭から110円24銭、ユーロ・円は129円88銭から130円11銭、ユーロ・ドルは1.1801ドルから1.1812ドル。
■後場のチェック銘柄
・クシム<2345>、ケアサービス<2425>など、8銘柄がストップ高
※一時ストップ高(気配値)を含みます
・値上がり寄与トップはファーストリテイリング<9983>、同2位がファナック<6954>
■経済指標・要人発言
【経済指標】
・日・4-6月期法人企業統計調査・全産業設備投資:前年比+5.3%(予想:+3.5%、1-3月期:-7.8%)
・豪・4-6月期GDP:前年比+9.6%(予想:+9.1%、1-3月期:+1.1%)
・中・8月財新製造業PMI:49.2(予想:50.1、7月:50.3)
【要人発言】
・菅首相
「最優先はコロナ対策であり、今のような厳しい状況では解散できない」
・若田部日銀副総裁
「米金融引き締め局面によって日銀が政策を調整することはない」
「時期尚早に緩和的な環境を引き締めないことが肝要」
<国内>
特になし
<海外>
・15:00 独・7月小売売上高(前月比予想:-1.0%、6月:+4.5%)
《CS》
2021/9/1
日経平均は大幅続伸、月末アノマリー打破で様相一変、楽観ムードの先にリスクはないか?
*12:10JST 日経平均は大幅続伸、月末アノマリー打破で様相一変、楽観ムードの先にリスクはないか?
日経平均は大幅続伸。357.27円高の28446.81円(出来高概算5億5763万株)で前場の取引を終えている。
8月31日の米株式市場でのNYダウは39.11ドル安(-0.11%)と小幅続落。8月の消費者信頼感指数やシカゴ購買部協会景気指数が予想を下回ったことに加え、月末の持ち高調整の売りが上値を抑えた。一方、金融緩和長期化への期待から下値は限定的だった。ナスダック総合指数は0.04%安と小幅に反落した。米主要株価3指数は揃って軟調に終わったものの、取引開始前に発表された4-6月期法人企業統計で設備投資が5四半期ぶりのプラスとなり、市場予想も上回ったことが好感され、本日の日経平均は89.50円高の28179.04円と小幅続伸でスタート。そのまま28445.13円まで大きく上値を伸ばした。その後一時伸び悩んだが、前場中頃からは再度騰勢を強め、28446.81円と本日の高値で前場を終えている。
個別では、キャシー・ウッド氏率いるアーク・インベストメントが8月半ば以降、ほぼ毎日買い増していると一部で伝わったコマツ<6301>が大幅高。上半期の業績・配当予想を上方修正したミライアル<4238>、半導体製造装置の大口受注を獲得した岡本工<6125>がそれぞれ急伸。また、大幅増配を発表した明和産業<8103>はストップ高買い気配となっている。一方、公募増資や売出を発表した日本電子<6951>、上方修正後の通期計画が市場予想に届かなかったトリケミカル<4369>、米系大手証券による格下げが観測されたイリソ電子<6908>などが大幅に下落。第1四半期が2桁の営業減益となったラクーンHD<3031>はストップ安となっている。
東証1部の主力では、ソフトバンクG<9984>、ファーストリテ<9983>、トヨタ<7203>、ソニーG<6758>、アドバンテスト<6857>などが堅調。任天堂<7974>、キーエンス<6861>、三菱UFJ<8306>、村田製<6981>、ファナック<6954>、ルネサス<6723>、NTT<9432>、SUMCO<3436>、塩野義<4507>、中外薬<4519>、エムスリー<2413>、神戸物産<3038>、安川電機<6506>、ANA<9202>、JAL<9201>、SMC<6273>などは大幅上昇。オムロン<6645>は大幅高で上場来高値を、太陽誘電<6976>は大幅高で年初来高値をそれぞれ更新している。一方、前日にまで賑わっていた海運大手や鉄鋼大手は利益確定売りで小休止となっている。
セクターでは、パルプ・紙、空運業、保険業などが上昇率上位で、ほぼ全面高。一方、海運業、鉄鋼の2業種が下落した。東証1部の値上がり銘柄は全体の67%、対して値下がり銘柄は27%となっている。
前日の日経平均は12カ月ぶりに月末最終営業日の株安アノマリーを破り、節目の28000円も突破した。それまで相場のムードは良くなかっただけに、このアノマリー破りは非常に印象的で、今後の年後半相場への転換点となる可能性がありそうだ。本日も、前日急伸の反動安が想定されてはいたが、良い意味で裏切る形で非常に強い動きを続けている。前引け時点での売買高・売買代金からもかなり膨らんでおり、商いは活況のようだ。
これまで日本株の上値を抑えてきた大きな要因としては、新型コロナウイルスの感染動向、政局不透明感、景気減速懸念などが挙げられていた。新型コロナ感染動向については、社会的にはピークアウト等の議論するのは憚られるが、株式市場ではすでにそうした兆しを捉えてポジティブな方向に転換してきているようだ。実際、全国の中でも先行性の高い東京都の新規感染者数は、30日には1915人と、約1カ月ぶりに2000人を下回った。31日は2909人だったが、8月第3週の5000人台と比べると確かに水準としては高くても、モメンタムとしてはピークアウトしたと捉えられそうだ。
政局不透明感については、菅首相が二階幹事長の交代を含む自民党執行部の顔ぶれを来週にも刷新すると伝わっている。また、人事を行って党の求心力を高めたうえで9月中旬にも衆院解散に踏み切る意向とも報道されている。こうした事態を受けて、政権求心力の回復や経済対策への期待が高まってきているほか、衆院選に向けては日本株が上昇しやすいというアノマリーなども意識されているようだ。
景気減速懸念については、米サプライマネジメント協会(ISM)発表の製造景況指数、中国製造業購買担当者景気指数(PMI)のモメンタム鈍化や、日本株と連動性の高い米長期金利の低下などが背景にあると考えられてきた。ただ、日経平均が2月の30714.52円から8月の26954.81円まで半年以上かけて調整した値幅を考慮すると、指標のモメンタム鈍化はすでに十分に織り込んだともいえる。水準としては、米製造業ISMは今後も50台後半の高水準が続くと予想されるほか、50ギリギリまで低下した中国製造業PMIも、緩やかながらマクロ政策が緩和方向に転じつつあるなか、底打ち感が強まってきたともいえる。
このように、今まで日本株の上値抑制要因として働いてきた大きな要素が最悪期を脱したのであれば、昨日、今日の株高ムードも一過性のものではないのかもしれない。
勿論、デルタ株に変わる新たな変異株拡大の可能性や経済対策が小粒に留まる可能性などもある。また、景気減速の捉え方についても、水準でなくあくまでモメンタムで景気減速を捉える向きが多ければ、上述の背景を理由とした株高演出は難しいだろう。
他方、前日に発表された6月の米S&P・コアロジック/ケース・シラー住宅価格指数は、前月に続き過去30年余りで最大の伸びを示した。前年比18%以上の伸びで、リーマンショック前の住宅バブル期を超える勢いだ。
米連邦準備制度理事会(FRB)は依然として「(過度な)インフレは一過性」との姿勢を維持しているが、想定以上にインフレが長期化する可能性や、インフレ懸念による個人消費鈍化が引き起こす景気減速といった可能性もあるだろう。
前日には、欧州中央銀行(ECB)の政策委員会メンバーであるクノット・オランダ中銀総裁はユーロ圏のインフレ見通しがすでに著しく改善したことで、ECBによる刺激策の即時減速とパンデミック緊急購入プログラム(PEPP)の来年3月終了を正当化できる可能性があるとも指摘したという。
程度の差こそあれど、インフレが想定以上に強まっているのは米国だけでなく、欧州も同様のようだ。世界的に長期化した緩和政策がもたらす弊害が今後徐々に表れてくる可能性は十分にあるだろう。足元で楽観ムードが強まってはいるが、リスクはいつもすぐ傍にあることに留意したい。
なお、今晩は米国で8月ADP全米雇用リポート、ISM製造業景況指数が発表予定だ。週末の米雇用統計も結局は株高材料として捉えられる可能性が高そうだが、28500円近辺まで一気に上げてきた日経平均はここから、目先の目標達成感もあり、しばし様子見ムードに入ると想定しておきたい。
《AK》
2021/9/1
出来高変化率ランキング(10時台)~東京機、シライ電子などがランクイン
*10:38JST 出来高変化率ランキング(10時台)~東京機、シライ電子などがランクイン
※出来高変化率ランキングでは、直近5日平均の出来高と配信当日の出来高を比較することで、物色の傾向など市場参加者の関心を知ることができます。
■出来高変化率上位 [9月1日 10:28 現在]
(直近5日平均出来高比較)
銘柄コード 銘柄名 出来高 5日平均出来高 出来高変化率 株価変化率
<7078> INC 1165600 71880 1521.59% 16.29%
<4488> AIinside 796900 122060 552.88% 9.08%
<6125> 岡本工 118900 19640 505.4% 10.86%
<2345> クシム 1699500 287760 490.6% 20.53%
<9878> セキド 163700 31460 420.34% 2.35%
<4011> ヘッドウォータ 28400 6160 361.04% 14.58%
<6335>* 東京機 554600 126720 337.66% 23.62%
<1457>* TPXベア 14248 4939 188.48% -0.57%
<1329> iS225 54161 19442 178.58% 0.93%
<3936> グロバルウェ 588400 213440 175.67% 8.33%
<7157> ライフネット 250400 93220 168.61% -7.42%
<7726> 黒田精 62400 24160 158.28% 4.11%
<2673> 夢隊 187300 74660 150.87% 0.82%
<6658>* シライ電子 37600 16840 123.28% 1.89%
<7748> ホロン 33800 15980 111.51% 2.44%
<2035> 日経VI 724848 342697.8 111.51% -3.73%
<3919> パイプドH 189400 90500 109.28% 5.27%
<6951> 日電子 889700 425360 109.16% -8.12%
<1557> SPDR500 15395 7407.4 107.83% 0.1%
<7702>* JMS 94500 45540 107.51% 3.89%
<6999> KOA 345500 167960 105.7% 6.5%
<3040> ソリトン 175000 91260 91.76% 2.36%
<4369>* トリケミカル 390900 203900 91.71% -5.42%
<3925> DS 190500 108240 76% -2.26%
<3751> 日本アG 260700 150100 73.68% 0%
<5699> イボキン 53600 31520 70.05% 6.64%
<7593> VTHD 632500 375040 68.65% 6.49%
<2930> 北の達人 451900 290480 55.57% -1.56%
<6908> イリソ電子 64100 41420 54.76% -2.93%
<3692> FFRI 31900 20840 53.07% 2.22%
(*)はランキングに新規で入ってきた銘柄
20日移動平均売買代金が5000万円以下のものは除外
《FA》
2021/9/1
出来高変化率ランキング(9時台)~VTHD、INCなどがランクイン
*09:48JST 出来高変化率ランキング(9時台)~VTHD、INCなどがランクイン
※出来高変化率ランキングでは、直近5日平均の出来高と配信当日の出来高を比較することで、物色の傾向など市場参加者の関心を知ることができます。
■出来高変化率上位 [9月1日 9:32 現在]
(直近5日平均出来高比較)
銘柄コード 銘柄名 出来高 5日平均出来高 出来高変化率 株価変化率
<7078>* INC 726600 71880 910.85% 15.65%
<4011>* ヘッドウォータ 28400 6160 361.04% 14.58%
<9878>* セキド 129200 31460 310.68% 2.06%
<6125>* 岡本工 78600 19640 300.2% 10.1%
<4488>* AIinside 393800 122060 222.63% 15.11%
<1329>* iS225 51743 19442 166.14% 1.18%
<2345>* クシム 724400 287760 151.74% 14.67%
<7726>* 黒田精 51900 24160 114.82% 3.01%
<3936>* グロバルウェ 434000 213440 103.34% 9.62%
<3040>* ソリトン 145500 91260 59.43% 1.64%
<1557>* SPDR500 10774 7407.4 45.45% 0%
<7157>* ライフネット 127700 93220 36.99% -6.42%
<6951>* 日電子 570000 425360 34% -5.78%
<2035>* 日経VI 452920 342697.8 32.16% -3.11%
<3925>* DS 135000 108240 24.72% -3.4%
<5699>* イボキン 39000 31520 23.73% 7%
<6908>* イリソ電子 51100 41420 23.37% -2.5%
<2930>* 北の達人 357600 290480 23.11% -2.34%
<6999>* KOA 203600 167960 21.22% 5.05%
<3919>* パイプドH 109500 90500 20.99% 5.14%
<7748>* ホロン 18700 15980 17.02% 2.13%
<3692>* FFRI 23600 20840 13.24% 1.99%
<2673>* 夢隊 82200 74660 10.1% 1.64%
<3751>* 日本アG 165000 150100 9.93% 0%
<1369>* DIAM225 10840 9967.8 8.75% 1.07%
<7593>* VTHD 396100 375040 5.62% 7.05%
<3906>* ALBERT 14000 13940 0.43% -0.41%
<4435>* カオナビ 17100 17260 -0.93% -3.95%
<7867>* タカラトミー 242200 244880 -1.09% 2.13%
<6182>* ロゼッタ 49700 50320 -1.23% 2.59%
(*)はランキングに新規で入ってきた銘柄
20日移動平均売買代金が5000万円以下のものは除外
《ST》
2021/8/5
前日に動いた銘柄 part1 カカクコム、フジミインコーポレーテッド、ダイキン工業など
*07:15JST 前日に動いた銘柄 part1 カカクコム、フジミインコーポレーテッド、ダイキン工業など
銘柄名<コード>4日終値⇒前日比
トヨタ<7203> 9970 -85
第1四半期好スタートも通期据え置きで一時下げ幅拡大も下げ渋り。
カカクコム<2371> 3160 +168
第1四半期は2桁増収増益で自社株買いも発表。
三菱ケミHD<4188> 935.7 -3.5
第1四半期は大幅増益で市場予想も大きく上振れ、上期計画も上方修正。
タキロンCI<4215> 627 +11
第1四半期は2桁増収増益で自社株買いも発表。
TDCソフト<4687> 1270 +170
第1四半期大幅増益決算がインパクトに。
フジミインコーポレーテッド<5384> 5800 +500
業績・配当予想の引き上げを好感。
宝HD<2531> 1410 +130
業績・配当予想を上方修正している。
ZHD<4689> 621.0 +55.3
LINE好調などを主因に第1四半期営業増益確保。
カシオ計算機<6952> 1900 +105
中国時計事業など好調で第1四半期は想定比上振れ。
ダイキン工業<6367> 24670 +1465
第1四半期決算上振れで通期予想を上方修正。
双信電機<6938> 738 +38
業績上方修正を評価の動き続く。
乾汽船<9308> 1484 +26
海運株高の流れが波及へ。
タカラバイオ<4974> 2893 +128
第1四半期大幅増益で業績予想を上方修正。
山崎製パン<2212> 1618 +83
上半期上振れ着地で見直しの動きにも。
デサント<8114> 3315 +195
高値更新で買い戻しが優勢の展開にも。
日本製鉄<5401> 2036.0 +62.0
スプレッド改善などで業績予想を大幅上方修正。
昭電線HD<5805> 2099 +93
第1四半期大幅増益決算を引き続き評価。
東京機械製作所<6335> 1105 +46
需給思惑継続で押し目買いが優勢に。
アシックス<7936> 2471 +74
ナイキの株価上昇なども刺激か。
グリムス<3150> 2571 +62
中間期末の配当金を引き上げ。
セイコーエプソン<6724> 2056 +66
野村証券では目標株価を引き上げ。
楽天グループ<4755> 1253+48
決算発表受けたZHDの上昇など刺激にも。
EduLab<4427> 3260 -495
特別調査委員会設置や決算発表延期を引き続き警戒視。
アドウェイズ<2489> 653 -103
第1四半期好決算発表も出尽くし感。
ニチレイ<2871> 2631 -368
生産トラブルなど背景に第1四半期は2ケタ減益。
三井海洋開発<6269> 1703 -213
4-6月期の営業赤字決算をネガティブ視。
三井E&Sホールディングス<7003> 477 -43
三井海洋開発の決算内容など嫌気。
イリソ電子工業<6908> 4850 -660
第1四半期営業益はコンセンサス下振れ。
ジェイリース<7187> 1573 -101
3日の大幅上昇受けて戻り売り優勢に。
《FA》
2021/8/4
日経平均は続落、個別株物色に留まり指数横ばい、トヨタ決算は売り反応も下げ渋り
*16:53JST 日経平均は続落、個別株物色に留まり指数横ばい、トヨタ決算は売り反応も下げ渋り
日経平均は続落。3日の米株式市場でのNYダウは278ドル高と3日ぶりに反発。6月製造業受注の上振れや長期金利の低下一服感を受けて景気敏感株に買いが入った。ハイテク株にも買いが入りナスダックは0.54%高と続伸。ただ、主力企業の決算を直前に控えるなか、中国当局による半導体販売会社への調査など外部環境の不透明感もあり、日経平均は前日終値とほぼ同水準の27612.90円(前日比28.93円安)でスタート。27488.74円まで下げる場面が見られたが、27500円割れでは押し目買いも入り、切り返してからはもみ合いとなった。後場に入って、トヨタ<7203>の決算が発表された直後は一時下げ幅を拡げたが、堅調なアジア市況も追い風となり、すぐに下げ渋ると大引けまで下げ幅を縮小する動きが続いた。
大引けの日経平均は前日比57.75円安の27584.08円となった。東証1部の売買高は10億7402万株、売買代金は2兆4380億円だった。セクター別では非鉄金属、卸売業、その他製品などが下落率上位に並んだ一方、鉱業、海運業、水産・農林業などが上昇率上位となった。東証1部の値下がり銘柄は全体の75%、対して値上がり銘柄は全体の21%であった。
個別では、第1四半期営業増益も前四半期比での鈍化が嫌気されたアドウェイズ<2489>、決算発表の延期が引き続き売り材料視されたEduLab<4427>が値下がり率上位に並んだ。第1四半期2桁営業減益となったニチレイ<2871>、第1四半期黒字転換したものの低進捗率が嫌気されたイリソ電子工業<6908>なども値下がり率上位に。本日前引け後に決算を発表した住友商<8053>は出尽くし感で売られ、東レ<3402>は上方修正後の通期計画が物足りなさにつながり下落。川崎汽船<9107>は業績上方修正で経常利益以下を増額した一方、営業利益を据え置いたことが失望感につながったもようで大幅に下落。トヨタは第1四半期好スタートも通期据え置きが失望感を誘い下落に転じたが引けにかけ下げ渋った。
一方、第1四半期大幅増益となったTDCソフト<4687>が値上がり率トップに。そのほか、好決算に加えて業績上方修正や配当増額修正を発表したフジミインコ<5384>、宝HD<2531>、LINEの好調などを背景に第1四半期が市場予想を大きく上振れたZHD<4689>などが値上がり率上位に並んだ。また、主力どころでは日本製鉄<5401>やダイキン<6367>も決算や上方修正を受けて大幅高に。ダイキンは昨年12月高値を更新した。そのほか、決算を受けてカシオ<6952>、山崎製パン<2212>などが大幅に上昇。前引け後に2桁増益決算を発表したカカクコム<2371>は自社株買いも発表したことで後場から急伸した。正午頃に決算を発表した日本郵船<9101>は業績上方修正に加えて配当予想の大幅増額修正も発表したことでもみ合いながらも大幅高で終えた。
《YN》
2021/8/4
出来高変化率ランキング(14時台)~シンフォニア、日鉄鉱などがランクイン
*14:45JST 出来高変化率ランキング(14時台)~シンフォニア、日鉄鉱などがランクイン
※出来高変化率ランキングでは、直近5日平均の出来高と配信当日の出来高を比較する
ことで、物色の傾向など市場参加者の関心を知ることができます。
■出来高変化率上位 [8月4日 14:32 現在]
(直近5日平均出来高比較)
コード⇒銘柄⇒出来高⇒5日平均出来高⇒出来高変化比率⇒株価変化率
<2510> NF国内債券 361170 4620 7717.53% 0.1%
<7372> デコルテHD 5182700 92220 5519.93% 26.92%
<4427> EduLab 257700 15200 1595.39% -12.65%
<4080> 田中化研 2752000 213820 1187.06% -3.54%
<7236> ティラド 333900 34060 880.33% -1.76%
<2871> ニチレイ 2356800 251940 835.46% -12.2%
<9308> 乾汽船 1005300 131360 665.30% 3.02%
<2174> GCA 3737000 492720 658.44% 1.92%
<4974> タカラバイオ 1156300 177480 551.51% 4.81%
<1597> MXSJリート 77740 13182 489.74% 0.55%
<9837> モリト 956500 185140 416.64% -1.19%
<5384> フジミインコ 416100 86120 383.16% 9.25%
<6269> 三井海洋 584700 123420 373.75% -11.17%
<6908> イリソ電子 249000 57140 335.77% -11.52%
<7003> 三井E&S 3171800 737280 330.20% -8.27%
<9107> 川崎船 11920400 3050960 290.71% -3.25%
<8923> トーセイ 270700 70180 285.72% 1.07%
<4051> GMO-FG 38400 10080 280.95% -4.76%
<2489> アドウェイズ 2267400 605200 274.65% -13.53%
<6840> AKIBA 299000 80460 271.61% 3.24%
<1332> 日水 4839700 1305940 270.59% 5.55%
<4393> バンクオブイノベ 208600 57880 260.40% -11.95%
<9757> 船総研HD 222000 62680 254.18% 3.27%
<6507>* シンフォニア 181800 53100 242.37% -4.09%
<1515>* 日鉄鉱 70400 21000 235.24% 7.38%
<8798> アドバンスク 192200 58040 231.15% -4.74%
<9101> 郵船 18962600 5789100 227.56% 6.39%
<4196> ネオマーケティング 54600 17040 220.42% 1.8%
<1678>* インドNIF 845100 267060 216.45% 2.42%
<4689> ZHD 56431400 18400780 206.68% 9.67%
(*)はランキングに新規で入ってきた銘柄
20日移動平均売買代金が5000万円以下のものは除外
《CS》