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三協立山
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2022/4/5
【注目銘柄ダイジェスト】:しまむらが大幅反発、良品計画が大幅反落
*16:14JST 【注目銘柄ダイジェスト】:しまむらが大幅反発、良品計画が大幅反落 <5932> 三協立山 619 -30 大幅反落。後場に入って下げ幅を広げる展開になっている。第3四半期の決算を発表、累計経常利益は26.9億円で前年同期比15.4%減益となった。12-2月期が前年同期の7.9億円に対して1.1億円の赤字に転じたことで、上半期の2ケタ増益から一転、2ケタ減益になっている。アルミ地金価格や資材・電力・燃料価格のマイナス影響が強まったようだ。通期業績上振れへの期待値低下につながっている。 <9439> MHグループ 215 +50 ストップ高。子会社のライトスタッフが、ジェーシービー、トヨタファイナンスと協同して、理美容業界で初となる包括的なクレジットカード非対面決済プラットフォームの提供を開始したと発表。4月中旬から提供開始の予定。IT普及が遅れている理美容業界にとっては業務効率化の向上につながるものとして、今後の普及拡大を期待する動きが先行しているようだ。 <4755> 楽天グループ 1030 +55 大幅続伸。楽天モバイルは、4月から岩手や山形など8県で自社回線による通信サービスに切り替えると発表。基地局整備が不十分な地域ではKDDIの回線網を借りているが、こうしたローミング費用が収益を抑制する要因になっていた。自社回線への切り替えによって、関連費用が削減できることになり、モバイル事業の赤字縮小が期待される展開になっている。 <3377> バイク王 1312 +207 急伸。前日に第1四半期決算を発表。経常利益は6.3億円で前年同期比2.5倍にまで拡大。車輛売上単価の上昇による粗利の拡大、関連会社からの受取配当金による営業外収支の好転などが背景。3月30日には業績予想を上方修正しているが、修正後の上半期予想は13.4億円、同42.6%増であり、不需要期の第1四半期としては想定以上の進捗率になっている。さらなる業績上振れ期待につながっているようだ。 <7453> 良品計画 1413 -55 大幅反落。前日に3月の月次動向を発表。既存店売上高は前年同月比10.0%減で4カ月連続のマイナス成長となった。客数が同5.0%減少したほか、客単価も同5.2%低下。衣服が大きく落ち込んだほか、食品や生活雑貨も低調、22年8月期に入って減少率は最も大きくなっている。衣服・雑貨は、下旬にかけて寒暖差が激しくなり、主力のカットソーやシャツの動向が伸び悩んだもよう。 <7606> Uアローズ 1943 +149 大幅反発。前日に3月の月次動向を発表。既存店売上高は前年同月比10.7%増となり、2ケ月ぶりのプラス転換。客数が同4.2%減少した一方、客単価が同12.5%上昇している。自前運営への切り替えなどに伴いEC販売が低迷したものの、気温の上昇やまん延防止等重点措置の終了などに伴って小売売上が回復を示している。小売り既存店は同16.3%増となっており、相対的にも回復力が強いとの評価になっているようだ。 <6879> イマジカG 754 +71 急伸。グループ会社フォトロンがメディア・ソリューションズの全株式を取得し、子会社化すると発表している。被買収会社は、プロ用映像設備のシステムインテグレータとして、編集設備については3000システム以上の納品実績を持つ企業。これまでも協業を行ってきたが、子会社化によって、提案力や営業力の強化につながると期待されている。業容の拡大にもつながっていくとの見方が先行。 <8227> しまむら 11590 +790 大幅反発。前日に22年2月期決算を発表、営業益は494億円で前期比30.0%増、従来計画の457億円を上回り、470億円程度だった市場予想も超過。12-2月期は前年同期比54.9%増と大幅増益に転じた。また、23年2月期は521億円で前期比5.3%増を見込み、コンセンサスは470億円程度とみられる。各事業とも既存店のプラス成長を見込み、24年2月期計画も493億円から533億円に引き上げた。 <2471> エスプール 1368 +93 大幅続伸。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は6.7億円で前年同期比73.3%増益となり、前期比2割増益予想の通期計画に対し好スタートとなる形に。主力の人材アウトソーシングサービスでは、コールセンター業務が好調を維持したほか、障がい者雇用支援サービスでも、管理区画数が5000区画に到達するなど、ストックとなる管理収入が収益を押し上げた。あらためて、高い収益成長力を評価する動きが優勢に。 <3186> ネクステージ 2525 +142 大幅続伸。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は43.8億円で前年同期比56.4%増益となり、上半期計画84億円、同32.4%増に対して順調なスタートになっている。市場環境が前年割れの中で既存店は前年比プラスとなり、出店数拡大なども売上伸長に寄与している。また、取締役社長の浜脇氏が10億円規模の株式を市場で買い付けることになったとも発表、成長への強い意欲と受けとめられる形に。
2022/4/5
MHグループ、バイク王、イマジカGなど
<5932> 三協立山 619 -30大幅反落。後場に入って下げ幅を広げる展開になっている。第3四半期の決算を発表、累計経常利益は26.9億円で前年同期比15.4%減益となった。12-2月期が前年同期の7.9億円に対して1.1億円の赤字に転じたことで、上半期の2ケタ増益から一転、2ケタ減益になっている。アルミ地金価格や資材・電力・燃料価格のマイナス影響が強まったようだ。通期業績上振れへの期待値低下につながっている。 <9439> MHグループ 215 +50ストップ高。子会社のライトスタッフが、ジェーシービー、トヨタファイナンスと協同して、理美容業界で初となる包括的なクレジットカード非対面決済プラットフォームの提供を開始したと発表。4月中旬から提供開始の予定。IT普及が遅れている理美容業界にとっては業務効率化の向上につながるものとして、今後の普及拡大を期待する動きが先行しているようだ。 <4755> 楽天グループ 1030 +55大幅続伸。楽天モバイルは、4月から岩手や山形など8県で自社回線による通信サービスに切り替えると発表。基地局整備が不十分な地域ではKDDIの回線網を借りているが、こうしたローミング費用が収益を抑制する要因になっていた。自社回線への切り替えによって、関連費用が削減できることになり、モバイル事業の赤字縮小が期待される展開になっている。 <3377> バイク王 1312 +207急伸。前日に第1四半期決算を発表。経常利益は6.3億円で前年同期比2.5倍にまで拡大。車輛売上単価の上昇による粗利の拡大、関連会社からの受取配当金による営業外収支の好転などが背景。3月30日には業績予想を上方修正しているが、修正後の上半期予想は13.4億円、同42.6%増であり、不需要期の第1四半期としては想定以上の進捗率になっている。さらなる業績上振れ期待につながっているようだ。 <7453> 良品計画 1413 -55大幅反落。前日に3月の月次動向を発表。既存店売上高は前年同月比10.0%減で4カ月連続のマイナス成長となった。客数が同5.0%減少したほか、客単価も同5.2%低下。衣服が大きく落ち込んだほか、食品や生活雑貨も低調、22年8月期に入って減少率は最も大きくなっている。衣服・雑貨は、下旬にかけて寒暖差が激しくなり、主力のカットソーやシャツの動向が伸び悩んだもよう。 <7606> Uアローズ 1943 +149大幅反発。前日に3月の月次動向を発表。既存店売上高は前年同月比10.7%増となり、2ケ月ぶりのプラス転換。客数が同4.2%減少した一方、客単価が同12.5%上昇している。自前運営への切り替えなどに伴いEC販売が低迷したものの、気温の上昇やまん延防止等重点措置の終了などに伴って小売売上が回復を示している。小売り既存店は同16.3%増となっており、相対的にも回復力が強いとの評価になっているようだ。 <6879> イマジカG 754 +71急伸。グループ会社フォトロンがメディア・ソリューションズの全株式を取得し、子会社化すると発表している。被買収会社は、プロ用映像設備のシステムインテグレータとして、編集設備については3000システム以上の納品実績を持つ企業。これまでも協業を行ってきたが、子会社化によって、提案力や営業力の強化につながると期待されている。業容の拡大にもつながっていくとの見方が先行。 <8227> しまむら 11590 +790大幅反発。前日に22年2月期決算を発表、営業益は494億円で前期比30.0%増、従来計画の457億円を上回り、470億円程度だった市場予想も超過。12-2月期は前年同期比54.9%増と大幅増益に転じた。また、23年2月期は521億円で前期比5.3%増を見込み、コンセンサスは470億円程度とみられる。各事業とも既存店のプラス成長を見込み、24年2月期計画も493億円から533億円に引き上げた。 <2471> エスプール 1368 +93大幅続伸。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は6.7億円で前年同期比73.3%増益となり、前期比2割増益予想の通期計画に対し好スタートとなる形に。主力の人材アウトソーシングサービスでは、コールセンター業務が好調を維持したほか、障がい者雇用支援サービスでも、管理区画数が5000区画に到達するなど、ストックとなる管理収入が収益を押し上げた。あらためて、高い収益成長力を評価する動きが優勢に。 <3186> ネクステージ 2525 +142大幅続伸。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は43.8億円で前年同期比56.4%増益となり、上半期計画84億円、同32.4%増に対して順調なスタートになっている。市場環境が前年割れの中で既存店は前年比プラスとなり、出店数拡大なども売上伸長に寄与している。また、取締役社長の浜脇氏が10億円規模の株式を市場で買い付けることになったとも発表、成長への強い意欲と受けとめられる形に。 《ST》
2022/4/5
三協立山---大幅反落、第3四半期の利益水準低下を嫌気
*14:43JST 三協立山---大幅反落、第3四半期の利益水準低下を嫌気 三協立山<5932>は大幅反落。後場に入って下げ幅を広げる展開になっている。第3四半期の決算を発表、累計経常利益は26.9億円で前年同期比15.4%減益となった。12-2月期が前年同期の7.9億円に対して1.1億円の赤字に転じたことで、上半期の2ケタ増益から一転、2ケタ減益になっている。アルミ地金価格や資材・電力・燃料価格のマイナス影響が強まったようだ。通期業績上振れへの期待値低下につながっている。 《YN》
2021/10/6
【注目銘柄ダイジェスト】:太平洋セメが急伸、武田薬は急落
*16:48JST 【注目銘柄ダイジェスト】:太平洋セメが急伸、武田薬は急落 <4502> 武田薬 3340 -227 急落。経口投与可能なオレキシン2型受容体選択的作動薬であるTAK-994の臨床第2相試験において、安全性シグナルの存在が明らかになったことを発表。緊急予防策として患者への投与を中断し、臨床第2相試験を予定より早く終了することを決定した。安全性シグナルとは、今まで知られていなかったか又は根拠が不十分なため追加の調査・研究を必要とする、医薬品との関連が疑われる有害事象に関する情報のこと。同薬は、睡眠・覚醒サイクルが変化する慢性神経疾患であるナルコレプシータイプ1(NT1)の患者を対象に、日中の過度の眠気(EDS)の治療薬として開発中のもの。業績へのインパクトは明確ではないが、地合いの悪化もあり、先行き不透明感が嫌気されているようだ。 <2695> くら寿司 3635 -350 急落。前日に9月の月次動向を発表している。既存店売上高は前年同月比25.2%減、客単価が同1.2%低下したほか、客数も同24.3%減少している。緊急事態宣言発出の影響は懸念されていたものの、21年10月期に入って最大の減少率となっており、弱材料視する動きが優勢のようだ。また、本日はアフターコロナ関連が総じて利食い売り優勢の展開になっていることも逆風に。 <5932> 三協立山 819 +47 急伸。後場に入って一気に伸ばしてきた。前引け後に第1四半期決算を発表、営業利益は15億円で前年同期比17.6億円の損益改善となった。上半期計画24億円に対する進捗率は63%の水準に至っており、想定以上に好調な着地と捉えられているもよう。経済活動の再開進展ですべての事業が増収増益、アルミ地金市況に連動する売上増効果も強まったようだ。業績上振れ期待を反映する動きが先行へ。 <8905> イオンモール 1640 -42 伸び悩んで急落。前日に上半期決算を発表、営業利益は197億円で前年同期比67.4%増益。新型コロナ感染拡大の影響で従来計画の265億円を大きく下回ったが、あく抜け期待から朝方は買いが先行した。しかし、地合いの軟化もあって、次第に下振れ決算を売り材料視する動きが優勢に。9月のモール売り上げも低調スタート、中国での電力不足問題の影響懸念もあり、通期業績の下振れ懸念などは拭えないようだ。 <5233> 太平洋セメ 2400 +164 急伸。22年1月出荷分からのセメント出荷価格の引き上げを発表している。対象はホワイトセメントを除く各種セメント製品で、価格改定額は1トン当たり2000円。原料の石炭価格が高騰を続けているほか、輸送コストなどの上昇に対応することが目的。値上げの表明は3年10カ月ぶりとなるようだ。住友大阪セメ<5232>など他のセメント関連株にも買いが波及している。 <6418> 日金銭 770 +20 大幅高。前日に上半期業績予想の上方修正を発表、営業損益は従来予想の3億円の赤字から一転、3億円の黒字に引き上げている。米国ゲーミング市場では顧客の設備投資意欲の回復が顕著となっており、欧州でもコマーシャル市場向けを中心に需要の増大が顕著となっているようだ。開発費抑制や固定費削減などで収益率も高まっているもよう。通期予想1億円の黒字は据え置いたが、大幅な上振れが想定される状況に。 <1712> ダイセキS 1993 +192 大幅反発。いちよし証券ではレーティング「A」を継続で、フェアバリューを1800円から2300円にまで引き上げている。土壌汚染対策市場に底打ちなど市場環境も追い風になってきており、22年2月期営業利益は23億円、前期比90.7%増にまで上方修正、上方修正した会社計画の21億円を上回ると予想。横浜生麦リサイクルセンターに新設備を導入するなど受入れ能力の拡充を進めるなど対応能力を強化、稼働率引き上げにつながると期待。 <3608> TSI HD 366 +23 大幅反発。前日に上半期決算を発表、営業損益は11.3億円の黒字となり、前年同期比116億円の損益改善となった。従来計画の5億円の赤字も大幅に上回る着地となっている。売上高は計画を大きく下振れたものの、仕入及び販売コストの抑制やプロパー消化率の向上などで売上総利益が改善、販管費抑制効果なども表面化したもよう。新型コロナ再拡大の影響も懸念されていただけに、想定以上の収益力の向上をポジティブ視する動き優勢に。 <5214> 日電硝 2662 +79 大幅反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では投資判断を「ニュートラル」から「オーバーウェイト」に格上げ、目標株価を3300円としている。株式市場では業績ピークアウトを意識しつつあったが、懸念されているディスプレイ用ガラス事業ではシェアアップによる数量増、ガラスファイバ事業では販売数量増加・生産性向上・値上げなどが見込め、全社利益成長が可能と予想。業績・バリュエーションともに過小評価されていると判断。 <6292> カワタ 1053 +150 ストップ高買い気配。同社はNEDOの公募事業である「全固体リチウムイオン電池の量産化に資する技術開発」の実施先として採用され開発に取り組んできたが、この度、同助成事業が終了し、技術及び事業面で一定の評価を得ることができたと発表している。今後の事業化に向け、関係する団体や企業とも連携してさらなる研究開発に取り組んでいくとしており、市場の広がりが期待される同分野での展開力に期待が向かう展開になっている。
2021/10/6
ダイセキS、カワタ、くら寿司など
<4502> 武田薬 3340 -227大幅続落。経口投与可能なオレキシン2型受容体選択的作動薬の臨床第2相試験において、安全性シグナルの存在が明らかになったことを発表。緊急予防策として患者への投与を中断し、臨床第2相試験を予定より早く終了することを決めた。同薬は、睡眠・覚醒サイクルが変化する慢性神経疾患患者を対象に、日中の過度の眠気治療薬として開発中。業績インパクトは明確ではないが、地合いの悪化もあって売り優勢に。 <2695> くら寿司 3635 -350大幅続落。前日に9月の月次動向を発表している。既存店売上高は前年同月比25.2%減、客単価が同1.2%低下したほか、客数も同24.3%減少している。緊急事態宣言発出の影響は懸念されていたものの、21年10月期に入って最大の減少率となっており、弱材料視する動きが優勢のようだ。また、本日はアフターコロナ関連が総じて利食い売り優勢の展開になっていることも逆風に。 <5932> 三協立山 813 +41大幅反発。後場に入って一気に伸ばしてきた。前引け後に第1四半期決算を発表、営業利益は15億円で前年同期比17.6億円の損益改善となった。上半期計画24億円に対する進捗率は63%の水準に至っており、想定以上に好調な着地と捉えられているもよう。経済活動の再開進展ですべての事業が増収増益、アルミ地金市況に連動する売上増効果も強まったようだ。業績上振れ期待を反映する動きが先行へ。 <8905> イオンモール 1636 -46伸び悩んで急落。前日に上半期決算を発表、営業利益は197億円で前年同期比67.4%増益。新型コロナ感染拡大の影響で従来計画の265億円を大きく下回ったが、あく抜け期待から朝方は買いが先行した。しかし、地合いの軟化もあって、次第に下振れ決算を売り材料視する動きが優勢に。9月のモール売り上げも低調スタート、中国での電力不足問題の影響懸念もあり、通期業績の下振れ懸念などは拭えないようだ。 <5233> 太平洋セメ 2402 +166大幅反発。22年1月出荷分からのセメント出荷価格の引き上げを発表している。対象はホワイトセメントを除く各種セメント製品で、価格改定額は1トン当たり2000円。原料の石炭価格が高騰を続けているほか、輸送コストなどの上昇に対応することが目的。値上げの表明は3年10カ月ぶりとなるようだ。住友大阪セメ<5232>など他のセメント関連株にも買いが波及している。 <6418> 日金銭 771 +21大幅高。前日に上半期業績予想の上方修正を発表、営業損益は従来予想の3億円の赤字から一転、3億円の黒字に引き上げている。米国ゲーミング市場では顧客の設備投資意欲の回復が顕著となっており、欧州でもコマーシャル市場向けを中心に需要の増大が顕著となっているようだ。開発費抑制や固定費削減などで収益率も高まっているもよう。通期予想1億円の黒字は据え置いたが、大幅な上振れが想定される状況に。 <1712> ダイセキS 1993 +192急伸。いちよし証券ではレーティング「A」を継続で、フェアバリューを1800円から2300円にまで引き上げた。土壌汚染対策市場の底打ちなども追い風になってきており、22年2月期営業利益は23億円、前期比90.7%増にまで上方修正、上方修正した会社計画の21億円を上回ると予想。横浜生麦リサイクルセンターに新設備を導入するなど受入能力の拡充を進めるなど対応能力を強化、稼働率引き上げにつながると期待。 <3608> TSI HD 366 +23大幅反発。前日に上半期決算を発表、営業損益は11.3億円の黒字となり、前年同期比116億円の損益改善となった。従来計画の5億円の赤字も大幅に上回った。売上高は計画を大きく下振れたものの、仕入及び販売コストの抑制やプロパー消化率の向上などで売上総利益が改善、販管費抑制効果なども表面化したもよう。新型コロナ再拡大の影響も懸念されていただけに、想定以上の収益力の向上をポジティブ視する動き優勢に。 <5214> 日電硝 2660 +77大幅反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では投資判断を「ニュートラル」から「オーバーウェイト」に、目標株価を3300円とした。株式市場では業績ピークアウトを意識しつつあったが、懸念されているディスプレイ用ガラス事業ではシェアアップによる数量増、ガラスファイバ事業では販売数量増・生産性向上・値上げなどが見込め、全社利益成長が可能と。業績・バリュエーションともに過小評価されていると分析。 <6292> カワタ 1053 +150ストップ高比例配分。同社はNEDOの公募事業である「全固体リチウムイオン電池の量産化に資する技術開発」の実施先として採用され開発に取り組んできたが、この度、同助成事業が終了し、技術及び事業面で一定の評価を得ることができたと発表した。今後の事業化に向け、関係する団体や企業とも連携してさらなる研究開発に取り組んでいくとしており、市場の広がりが期待される同分野での展開力に期待が向かう展開になった。 《ST》
2021/10/6
三協立山---急伸、第1四半期好決算で業績上振れ期待高まる
*14:27JST 三協立山---急伸、第1四半期好決算で業績上振れ期待高まる 三協立山<5932>は急伸。後場に入って一気に伸ばしてきた。前引け後に第1四半期決算を発表、営業利益は15億円で前年同期比17.6億円の損益改善となった。上半期計画24億円に対する進捗率は63%の水準に至っており、想定以上に好調な着地と捉えられているもよう。経済活動の再開進展ですべての事業が増収増益、アルミ地金市況に連動する売上増効果も強まったようだ。業績上振れ期待を反映する動きが先行へ。 《YN》
2021/10/6
出来高変化率ランキング(13時台)~タツモ、ブライトパスなどがランクイン
*14:07JST 出来高変化率ランキング(13時台)~タツモ、ブライトパスなどがランクイン ※出来高変化率ランキングでは、直近5日平均の出来高と配信当日の出来高を比較することで、物色の傾向など市場参加者の関心を知ることができます。 ■出来高変化率上位 [10月6日 13:39 現在] (直近5日平均出来高比較) コード⇒銘柄⇒出来高⇒5日平均出来高⇒出来高変化比率⇒株価変化率 <3608> TSI HD   5409600  581320  830.57% 6.12% <4929> アジュバンHD    1166200  252060  362.67% -1.3% <6266> タツモ        648300  151440  328.09% 7.94% <5932>* 三協立山       254100  59640  326.06% 4.92% <5232> 住阪セメ       1086400  319580  239.95% 13.05% <1663> K&Oエナジー    178400  53020  236.48% 7.21% <4594> ブライトパス     989200  308360  220.79% -5.41% <6815>* ユニデンHD     75700  24900  204.02% 4% <8923> トーセイ       544900  184760  194.92% -1.15% <2307> クロスキャット    96300  32800  193.60% 5.72% <1882> 東亜道        41800  14340  191.49% 0.54% <4673> 川崎地質       88100  30240  191.34% 12.06% <4393> バンクオブイノベ   170900  58700  191.14% 6.31% <7818> トランザクショ    167800  58640  186.15% -7.11% <8905> イオンモール     1820000  636380  185.99% -3.09% <2695> くら寿司       824800  289880  184.53% -9.28% <4502> 武田         24626700  8711800  182.68% -6.62% <5233> 太平洋セメ      2245700  931020  141.21% 6.26% <2471> エスプール      1338600  559860  139.10% 4.51% <4193>* ファブリカ      133800  58620  128.25% -7.68% <3985>* テモナ        164600  72840  125.97% -0.96% <7859> アルメディオ     410600  182060  125.53% 1.32% <1712> ダイセキS  781500  348080  124.52% 8.33% <6932> 遠藤照        157100  76880  104.34% 5.37% (*)はランキングに新規で入ってきた銘柄 20日移動平均売買代金が5000万円以下のものは除外 《FA》
2021/8/31
東京為替:1ドル109円80銭台、日経平均は下げ縮小、中国アルミ各社、価格高騰に対応協議
*12:00JST 東京為替:1ドル109円80銭台、日経平均は下げ縮小、中国アルミ各社、価格高騰に対応協議 午後の東京外為市場でドル・円は1ドル=109円80銭台で推移。中国有色金属工業会は、主要アルミ会社のビデオ会合で、アルミ価格の不合理な高騰への対応を協議したとロイターが報じている。30日の上海アルミ相場は一時4%上昇し2008年以来の高値を付ける場面があった。 一方、東京株式市場は日経平均が53.95円と下げ幅を縮小して午前の取引を終了した。ファーストリテイリング<9983>が50円安、東京エレクトロン<8035>が20円高と、指数に寄与度の高い銘柄が安値より値を戻していることが相場を下支えしているようだ。なお、アルミ会社の日軽金HD<5703>は14円安の1917円、三協立山<5932>は5円安の750円と反応薄。 《FA》
2021/6/24
前日に動いた銘柄 part1 マネジメントソリューションズ、オリバー、ニトリホールディングスなど
*07:15JST 前日に動いた銘柄 part1 マネジメントソリューションズ、オリバー、ニトリホールディングスなど 銘柄名<コード>23日終値⇒前日比 日本コンセプト<9386> 1700 +59 商船三井、商船三井ロジスティクスと3社共同で合弁会社設立。 サイバーダイン<7779> 525 +18 医療用HAL下肢タイプの脳卒中治験で優越性示す統計学的な有意差が認められる。 マネジメントソリューションズ<7033> 2583 +203 水戸証券が目標株価を引き上げ。 フリュー<6238> 1357 +104 東海東京調査センターが目標株価を引き上げ。 オリバー<7959> 3220+500 MBO実施発表でTOB価格サヤ寄せの動きに。 三協立山<5932> 898 +94 業績・配当予想の大幅な引き上げを好感。 乾汽船<9308> 1305 +105 大手海運株の相次ぐ上方修正が刺激に。 ディー・エル・イー<3686> 341 +26 トリラーの上場観測思惑などはやすか。 ラクス<3923> 2738 +220 特に材料観測されないが、抵抗線突破から買い戻し優勢に。 ニトリホールディングス<9843> 19835 +995 第1四半期好業績観測報道を買い材料視。 レノバ<9519> 4405 +290 貸借倍率低下などで買い戻しが優勢か。 丸運<9067> 276 +7 大手海運株の相次ぐ上方修正で低位の海運株として関心。 ワイエイシイホールディングス<6298> 1255 +58 パワー半導体関連として前日から強い動き。 ゼンショーホールディングス<7550> 2858 +106 大和証券では投資判断を新規に「2」格付け。 三井ハイテック<6966> 6520 +20 22日も下ヒゲつけて下げ渋る動きへ。 日本ケミコン<6997> 2633 +154 全固体電池材料の量産報道を材料視。 サイボウズ<4776> 2310 -275 広告宣伝への追加投資で業績下方修正。 キャリアインデックス<6538> 936 -28 22日の一段高で過熱警戒感強まる。 トレックス・セミコンダクター<6616> 2930 -170 過熱警戒感も強まり利食い売り圧力強まる。 ツルハホールディングス<3391> 13210 -850 22日発表の決算は市場想定を下振れ。 エーザイ<4523> 12070 -640 「アデュカヌマブ」承認を巡りFDAへの批判高まると一部伝わる。 《FA》
2021/6/23
【注目銘柄ダイジェスト】:三協立山が大幅続伸、ツルハHDは大幅反落
*16:46JST 【注目銘柄ダイジェスト】:三協立山が大幅続伸、ツルハHDは大幅反落 <2802> 味の素 2796.5 +1 堅調。モルガン・スタンレーMUFG証券では投資判断を「イコールウェイト」から「オーバーウェイト」に格上げ、目標株価も2500円から3100円に引き上げている。決算発表後に株価は上昇しているが、中期的な業績モメンタムが順調さを維持する可能性から、さらなる株価上昇余地が残っていると指摘。電子材料事業は従来想定以上に高い数量成長が見込まれることが明らかになったとし、今期以降の業績予想を上方修正している。 <6238> フリュー 1357 +104 大幅続伸。東海東京証券では投資判断「アウトパフォーム」継続で、目標株価を2000円から2550円にまで引き上げている。キャラクタMD事業が複数の大型商材の貢献によって今期業績を牽引すると考えているもよう。呪術廻戦関連商材は今期以降商品化が本格化しており、年末の劇場映画公開に向けて、同事業の収益モメンタムは更に強まるとみている。22年3月期営業利益は会社計画32億円を上回る50.8億円を予想。 <7550> ゼンショーHD 2858 +106 大幅続伸。大和証券では投資判断を新規に「2」、目標株価を3100円としている。今期は前期の反動からの大幅増益で、12年3月期以来の営業最高益更新を予想。外食事業では海外「すき家」を中心に着実な店舗網拡大と既存店売上高の好調継続を想定、ファストフードは「はま寿司」の国内外での堅調な店舗網拡大が業績ドライバーになると想定している。来期PER水準からヒストリカルに見ても割高感は乏しいとしている。 <9843> ニトリHD 19835 +995 大幅続伸。第1四半期営業利益が前年同期比13%増の420億円程度になったとの観測報道が伝わっている。同四半期として過去最高となるもようで、市場予想も1割ほど上回る水準となっている。新型コロナウイルス下の巣ごもり消費が堅調で家具や家電の販売が好調のようだ。通期計画は前期比5%増の水準であり、順調なスタートによって35期連続増益の確度は高まったとみられている。 <6997> 日ケミコン 2633 +154 大幅続伸。ブリヂストン子会社の旭カーボンと共同で、全固体電池の電極に使う導電材料を2023年にも量産すると報じられている。21年夏にもマクセルにサンプル出荷し、23年までに大型の生産設備を新設する計画のようだ。粘土状で加工しやすい電極向けの導電材料を開発、旭カーボンの新潟の工場で生産して同社が販売する。固体電池は今後の市場急拡大が期待されており、新たな収益の柱への成長などを期待する動きに。 <9107> 川崎船 3890 +40 伸び悩んで反落。前日に業績予想の上方修正を発表している。売上高、営業利益は従来予想を据え置いているが、経常利益は上半期が440億円から1590億円に、通期では450億円から2000億円にそれぞれ上方修正へ。コンテナ船事業を手掛ける持分法適用会社ONEの業績上振れが上方修正の背景に。大幅な上方修正だが、一昨日に商船三井がONE上振れを主因に上方修正、前日の株価上昇で同社の業績上振れも反映される形になっていた。 <7959> オリバー 3220 +500 ストップ高買い気配。MBOを実施して株式の非公開化を目指すとしている。投資会社インテグラル傘下のNEXT-OがTOBを実施、TOB価格は1株当たり3781円で、前日終値を39%上回る水準となっている。TOB価格に完全サヤ寄せを目指す動きに。買い付け期間は6月23日から8月5日までとしている。株式の非公開化によって、抜本的な業態転換を行う計画のようだ。 <3391> ツルハHD 13210 -850 大幅反落。前日に21年5月期の決算を発表、営業利益は484億円で前期比7.5%増益となり、市場コンセンサスを15億円程度下振れている。粗利益率の伸び悩みなどが要因となっている。また、22年5月期見通しは512億円の予想だが、こちらも市場コンセンサスを15億円ほど下回っている。既存店前提はやや楽観的との見方もあるもよう。想定以上の収益伸び悩みをマイナス視する流れになっている。 <4776> CYBOZU 2310 -275 大幅反落。前日に21年12月期の業績下方修正を発表している。営業利益は従来の10.3億円から3.3億円、前期比85.5%減にまで減額。第1四半期実績は9.2億円であったため、ネガティブなインパクトが先行する形になっている。売上予想は据え置いており、広告宣伝への追加投資を行うことが背景のもよう。現在のタイミングでの追加投資により、他媒体の広告との相乗効果を獲得し、認知度向上や受注への効果が期待できると判断のようだ。 <5932> 三協立山 898 +94 大幅続伸。前日に発表した業績・配当予想の上方修正が好感されている。21年5月期営業利益は従来予想の25億円から45億円、前期比2.2倍の水準に引き上げ。輸送分野や機械分野の回復が想定以上に進んでいるほか、海外も欧州やタイの経済活動進展で売上が増加しているようだ。第3四半期決算時に続く上方修正となっている。また、年間配当金も従来の5円から15円にまで引き上げている。
2021/6/23
三協立山、CYBOZU、オリバーなど
<2802> 味の素 2796.5 +1堅調。モルガン・スタンレーMUFG証券では投資判断を「イコールウェイト」から「オーバーウェイト」に格上げ、目標株価も2500円から3100円に引き上げた。決算発表後に株価は上昇しているが、中期的な業績モメンタムが順調さを維持する可能性から、さらなる株価上昇余地が残っていると指摘。電子材料事業は従来想定以上に高い数量成長が見込まれることが明らかになったとし、今期以降の業績予想を上方修正した。 <6238> フリュー 1357 +104大幅続伸。東海東京証券では投資判断「アウトパフォーム」継続で、目標株価を2000円から2550円にまで引き上げている。キャラクタMD事業が複数の大型商材の貢献によって今期業績を牽引すると考えているもよう。呪術廻戦関連商材は今期以降商品化が本格化しており、年末の劇場映画公開に向けて、同事業の収益モメンタムは更に強まるとみている。22年3月期営業利益は会社計画32億円を上回る50.8億円を予想。 <7550> ゼンショーHD 2858 +106大幅続伸。大和証券では投資判断を新規に「2」、目標株価を3100円としている。今期は前期の反動からの大幅増益で、12年3月期以来の営業最高益更新を予想。外食事業では海外「すき家」を中心に着実な店舗網拡大と既存店売上高の好調継続を想定、ファストフードは「はま寿司」の国内外での堅調な店舗網拡大が業績ドライバーになると想定している。来期PER水準からヒストリカルに見ても割高感は乏しいとしている。 <9843> ニトリHD 19835 +995大幅続伸。第1四半期営業利益が前年同期比13%増の420億円程度になったとの観測報道が伝わっている。同四半期として過去最高となるもようで、市場予想も1割ほど上回る水準となっている。新型コロナウイルス下の巣ごもり消費が堅調で家具や家電の販売が好調のようだ。通期計画は前期比5%増の水準であり、順調なスタートによって35期連続増益の確度は高まったとみられている。 <6997> 日ケミコン 2633 +154大幅続伸。ブリヂストン子会社の旭カーボンと共同で、全固体電池の電極に使う導電材料を2023年にも量産すると報じられている。21年夏にもマクセルにサンプル出荷し、23年までに大型の生産設備を新設する計画のようだ。粘土状で加工しやすい電極向けの導電材料を開発、旭カーボンの新潟の工場で生産して同社が販売する。固体電池は今後の市場急拡大が期待されており、新たな収益の柱への成長などを期待する動きに。 <9107> 川崎船 3890 +40伸び悩む。前日に業績予想の上方修正を発表。売上高、営業利益は従来予想を据え置いたが、経常利益は上半期が440億円から1590億円に、通期では450億円から2000億円にそれぞれ増額した。コンテナ船事業を手掛ける持分法適用会社ONEの業績上振れが上方修正の背景に。大幅な上方修正だが、一昨日に商船三井がONE上振れを主因に上方修正、前日の株価上昇で同社の業績上振れも反映される形になっていた。 <7959> オリバー 3220 +500ストップ高比例配分。MBOを実施して株式の非公開化を目指すとしている。投資会社インテグラル傘下のNEXT-OがTOBを実施、TOB価格は1株当たり3781円で、前日終値を39%上回る水準となっている。TOB価格に完全サヤ寄せを目指す動きに。買い付け期間は6月23日から8月5日までとしている。株式の非公開化によって、抜本的な業態転換を行う計画のようだ。 <3391> ツルハHD 13210 -850大幅反落。前日に21年5月期の決算を発表、営業利益は484億円で前期比7.5%増益となり、市場コンセンサスを15億円程度下振れている。粗利益率の伸び悩みなどが要因となっている。また、22年5月期見通しは512億円の予想だが、こちらも市場コンセンサスを15億円ほど下回っている。既存店前提はやや楽観的との見方もあるもよう。想定以上の収益伸び悩みをマイナス視する流れになっている。 <4776> CYBOZU 2310 -275大幅反落。前日に21年12月期の業績下方修正を発表。営業益は従来の10.3億円から3.3億円にまで減額。第1四半期実績は9.2億円であったため、ネガティブなインパクトが先行する形になった。売上予想は据え置いており、広告宣伝への追加投資を行うことが背景のもよう。現在のタイミングでの追加投資により、他媒体の広告との相乗効果を獲得し、認知度向上や受注への効果が期待できると判断のようだ。 <5932> 三協立山 898 +94大幅続伸。前日に発表した業績・配当予想の上方修正が好感されている。21年5月期営業利益は従来予想の25億円から45億円、前期比2.2倍の水準に引き上げ。輸送分野や機械分野の回復が想定以上に進んでいるほか、海外も欧州やタイの経済活動進展で売上が増加しているようだ。第3四半期決算時に続く上方修正となっている。また、年間配当金も従来の5円から15円にまで引き上げている。 《ST》
2021/6/23
日経平均は小幅反落、タカ派警戒落ち着くも戻り一服感で失速
*16:00JST 日経平均は小幅反落、タカ派警戒落ち着くも戻り一服感で失速 日経平均は小幅反落。22日の米株式市場でのNYダウは68.61ドル高と続伸。パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長による下院特別小委員会での証言においてハト派姿勢が確認されたことが好感された。長期金利の低下でハイテク株も買われ、ナスダック総合指数は終値で史上最高値を更新。米株高を受けた本日の日経平均は前日終値とほぼ同水準で小高くスタートすると、寄り付き直後には29007.83円まで上昇。しかし、目先の達成感から戻り待ちの売りに押されると、一時は前日比でマイナスに転じる場面も。下げ渋って再びプラス転換すると、後場は前日終値近辺で一段と膠着感を強める展開となったが、引け間際に売りに押され、結局小反落となった。  大引けの日経平均は前日比9.24円安の28874.89円となった。東証1部の売買高は9億4436万株、売買代金は2兆2856億円だった。セクター別では、鉱業、倉庫・運輸関連業、石油・石炭製品などが上昇率上位となった一方、証券・商品先物取引業、鉄鋼、不動産などが下落率上位に並んだ。東証1部の値下がり銘柄は58%、対して値上がり銘柄は全体の37%であった。  個別では、業績・配当予想を大幅に引き上げた三協立山<5932>が急伸し値上がり率上位にランクインしたほか、MBO実施の発表でTOB価格へサヤ寄せする動きになったオリバー<7959>はストップ高比例配分となった。全固体電池材料の量産報道が材料視された日ケミコン<6997>は朝方急伸後に一時伸び悩んだが、後場に入って再度騰勢を強めた。また、業績観測報道を手掛かりにニトリHD<9843>が大幅高。そのほか、レーザーテック<6920>、ファーストリテ<9983>、ルネサス<6723>、SUMCO<3436>、エムスリー<2413>など、米長期金利の低下を追い風に半導体関連株やグロース株が大幅に上昇した。  一方、業績を下方修正したサイボウズ<4776>が急落して値下がり率トップとなった。決算が市場予想を下振れたツルハHD<3391>も大きく売られた。また、業績の上方修正を発表した川崎汽船<9107>は、前日の急騰により出尽くし感が優勢となったことで上昇して始まった後に一度大きく売りに押されたが、後場には再びプラスに転じるなど荒い動きに。日本郵船<9101>や商船三井<9104>は朝高後マイナスに転じて終えている。そのほか、エーザイ<4523>、任天堂<7974>、トヨタ<7203>、タムラ製作所<6768>、ソニーG<6758>、三菱UFJ<8306>、村田製作所<6981>、三井住友<8316>、リクルートHD<6098>、日立製作所<6501>、富士通<6702>、コマツ<6301>などが大きく下落した。 《YN》
2021/6/23
出来高変化率ランキング(13時台)~新日本製薬、双信電機などがランクイン
*13:51JST 出来高変化率ランキング(13時台)~新日本製薬、双信電機などがランクイン ※出来高変化率ランキングでは、直近5日平均の出来高と配信当日の出来高を比較することで、物色の傾向など市場参加者の関心を知ることができます。 ■出来高変化率上位 [6月23日 13:31 現在] (直近5日平均出来高比較) コード⇒銘柄⇒出来高⇒5日平均出来高⇒出来高変化比率⇒株価変化率 <3686> DLE        2052500  158420  1195.61% 9.52% <8746> 第一商品       5017800  643200  680.13% -6.01% <6882> 三社電機       654900  90400  624.45% 7.25% <5932> 三協立山       1150300  169520  578.56% 11.94% <3676>* デジハHD  164800  34000  384.71% -1.93% <7806> MTG        898700  196100  358.29% 8.9% <4776> サイボウズ      929700  203360  357.17% -11.41% <5381> Mipox      5025800  1149460  337.23% 2.72% <7094> NexTone    459300  112940  306.68% 9.19% <6997> 日ケミコン      1100500  287680  282.54% 5.57% <6038> イード        65800  22520  192.18% 0.72% <8699> 澤田HD       365900  127600  186.76% 0.57% <7315> IJTT       110900  41920  164.55% 4.6% <4393> バンクオブイノベ   86500  34620  149.86% 3.93% <4931>* 新日本製薬      121500  49100  147.45% 4.23% <5989> エイチワン      159500  65720  142.70% -0.92% <2428> ウェルネット     1231200  510960  140.96% 0.71% <9843> ニトリHD      784400  349420  124.49% 4.88% <8165> 千趣会        259900  115980  124.09% -1.74% <6938>* 双信電機       100300  45720  119.38% 2.77% <6840> AKIBA      25600  11680  119.18% 6.62% <8256> プロルート      3247500  1508460  115.29% 1.31% <7550> ゼンショーHD    537100  256800  109.15% 3.02% <3923> ラクス        2103800  1008460  108.62% 8.62% <6905>* コーセル       359600  179760  100.04% -3.19% <7049>* 識学         40800  20520  98.83% 3.25% <8769> ARM        257700  130340  97.71% -5.43% <7082>* ジモティー      39000  19740  97.57% 4.62% <9115> 明治海        708400  362040  95.67% -1.93% (*)はランキングに新規で入ってきた銘柄 20日移動平均売買代金が5000万円以下のものは除外 《FA》
2021/6/23
注目銘柄ダイジェスト(前場):データHR、三協立山、CYBOZUなど
*12:47JST 注目銘柄ダイジェスト(前場):データHR、三協立山、CYBOZUなど 川崎船<9107>:3830円(-20円) 伸び悩んで反落。前日に業績予想の上方修正を発表している。売上高、営業利益は従来予想を据え置いているが、経常利益は上半期が440億円から1590億円に、通期では450億円から2000億円にそれぞれ上方修正へ。コンテナ船事業を手掛ける持分法適用会社ONEの業績上振れが上方修正の背景に。大幅な上方修正だが、一昨日に商船三井がONE上振れを主因に上方修正、前日の株価上昇で同社の業績上振れも反映される形になっていた。 オリバー<7959>:3220円 カ ストップ高買い気配。MBOを実施して株式の非公開化を目指すとしている。投資会社インテグラル傘下のNEXT-OがTOBを実施、TOB価格は1株当たり3781円で、前日終値を39%上回る水準となっている。TOB価格に完全サヤ寄せを目指す動きに。買い付け期間は6月23日から8月5日までとしている。株式の非公開化によって、抜本的な業態転換を行う計画のようだ。 ツルハHD<3391>:13280円(-780円) 大幅反落。前日に21年5月期の決算を発表、営業利益は484億円で前期比7.5%増益となり、市場コンセンサスを15億円程度下振れている。粗利益率の伸び悩みなどが要因となっている。また、22年5月期見通しは512億円の予想だが、こちらも市場コンセンサスを15億円ほど下回っている。既存店前提はやや楽観的との見方もあるもよう。想定以上の収益伸び悩みをマイナス視する流れになっている。 CYBOZU<4776>:2367円(-218円) 大幅反落。前日に21年12月期の業績下方修正を発表している。営業利益は従来の10.3億円から3.3億円、前期比85.5%減にまで減額。第1四半期実績は9.2億円であったため、ネガティブなインパクトが先行する形になっている。売上予想は据え置いており、広告宣伝への追加投資を行うことが背景のもよう。現在のタイミングでの追加投資により、他媒体の広告との相乗効果を獲得し、認知度向上や受注への効果が期待できると判断のようだ。 三協立山<5932>:888円(+84円) 大幅続伸。前日に発表した業績・配当予想の上方修正が好感されている。21年5月期営業利益は従来予想の25億円から45億円、前期比2.2倍の水準に引き上げ。輸送分野や機械分野の回復が想定以上に進んでいるほか、海外も欧州やタイの経済活動進展で売上が増加しているようだ。第3四半期決算時に続く上方修正となっている。また、年間配当金も従来の5円から15円にまで引き上げている。 データHR<3628>:4700円(+640円) 大幅に続伸。9月30日を基準日として1株につき3株の割合で分割すると発表している。1株当たりの投資金額を引き下げ、流動性向上や投資家層拡大を図ることが目的。発行可能株式総数は変更しない。株式分割が投資家から好感されていることに加え、同社株は4月26日に上場来高値(5900円)を記録してから下落基調で推移しており、値頃感も買いやすさにつながっているようだ。 第一商品<8746>:229円(-4円) 朝高後、マイナス転換。日本クラウド証券(東京都港区)と共同事業契約書を締結すると発表している。日本クラウド証券の持つ顧客資源と第一商品の持つ金の情報力や金取引のノウハウを生かし、インターネットを活用した金取引事業を開始する。日本クラウド証券は融資型クラウドファンディングサービス「クラウドバンク」を展開しており、同サービスの投資応募総額は1400億円を超えるという。 Mipox<5381>:731円(+32円) 年初来高値。パワーデバイス用半導体の実用化を目指す共同研究が新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が公募する「マテリアル革新技術先導研究プログラム」に採択されたと発表している。Mipox、電力中央研究所、名古屋大学、理化学研究所、アイクリスタル(名古屋市)の5者共同で受託する。共同研究のテーマは「SiCバルク成長技術の革新に向けたプロセスインフォマティクス技術の研究開発」。 《ST》
2021/6/23
日経平均寄与度ランキング(前引け)~日経平均は小幅続伸、ファーストリテが1銘柄で約58円分押し上げ
*12:23JST 日経平均寄与度ランキング(前引け)~日経平均は小幅続伸、ファーストリテが1銘柄で約58円分押し上げ 23日前引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり77銘柄、値下がり141銘柄、変わらず7銘柄となった。 日経平均は小幅続伸。32.55円高の28916.68円(出来高概算4億8588万株)で前場の取引を終えている。 22日の米株式市場でのNYダウは68.61ドル高(+0.20%)と続伸。連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が下院特別小委員会での証言において、労働市場の回復は程遠く、実際のインフレが上昇するまで先制的な利上げを回避する慎重な姿勢を繰り返したことが好感された。それまで警戒感から下落していたダウは上昇に転じ、緩和策の長期化期待を受けた買いが再燃したことで引けにかけ堅調に推移した。長期金利の低下でハイテク株も買われ、ナスダック総合指数は0.79%高と、終値で史上最高値を更新した。米株高を受けた本日の日経平均は2.79円高の28886.92円と前日終値とほぼ同水準でスタートすると、寄り付き直後には29007.83円まで上昇した。しかし、戻り待ちの売り圧力も強く、もみ合いの末に一時は前日比マイナスに転じる場面も見られた。ただ、押し目買いから下げ渋ると、その後は前日終値とほぼ同水準での推移が続いた。 個別では、業績・配当予想を大幅に引き上げた三協立山<5932>が急伸したほか、MBO実施発表でTOB価格へサヤ寄せする動きになったオリバー<7959>はストップ高買い気配で終えている。全固体電池材料の量産報道が材料視された日ケミコン<6997>も朝方は急伸したが、その後はやや上げ幅を縮小している。そのほか、第1四半期(3-5月)営業利益が前年同期比13%増の420億円程度になったとの観測報道が伝わったニトリHD<9843>が大幅高に。一方、広告宣伝への追加投資の影響で業績を下方修正したサイボウズ<4776>や、前期実績および今期見通しがともに市場予想を下振れたツルハHD<3391>が大きく売られた。また、業績の上方修正を発表したものの、前日の急騰により出尽くし感が優勢となった川崎汽船<9107>は上昇して始まったが、その後大きく売りに押されている。日本郵船<9101>や商船三井<9104>も同様の動きになっている。 売買代金上位では、ファーストリテ<9983>、レーザーテック<6920>、ソフトバンク<9434>、エムスリー<2413>、SUMCO<3436>、ルネサス<6723>、HOYA<7741>など、値がさ株や半導体関連株、グロース(成長)株で大きく上昇しているものが多く、そのほか、東京エレクトロン<8035>、キーエンス<6861>、信越化<4063>なども堅調。一方、日本郵船、川崎汽船、商船三井、ソニーG<6758>、村田製作所<6981>、三菱UFJ<8306>、三井住友<8316>、日立製作所<6501>、リクルートHD<6098>、NTT<9432>、富士通<6702>、ANA<9202>、コマツ<6301>などが冴えない。 セクター別では精密機器、倉庫・運輸関連業、鉱業などが上昇率上位に並んでいる。一方、鉄鋼、証券・商品先物取引業、海運業などが下落率上位となっている。東証1部の値上がり銘柄は全体の39%、値下がり銘柄は54%となっている。 値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>となり1銘柄で日経平均を約58円押し上げた。同2位はエムスリー<2413>となり、東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>、ファナック<6954>などがつづいた。 一方、値下がり寄与トップはエーザイ<4523>となり1銘柄で日経平均を約25円押し下げた。同2位はリクルートHD<6098>となり、ソフトバンクグループ<9984>、ソニーG<6758>、トヨタ<7203>などがつづいた。 *11:30現在 日経平均株価  28916.68(+32.55) 値上がり銘柄数  77(寄与度+155.66) 値下がり銘柄数 141(寄与度-123.11) 変わらず銘柄数  7 ○値上がり上位銘柄 コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度 <9983> ファーストリテ 82960 1610 +57.98 <2413> エムスリー 7712 201 +17.37 <8035> 東エレク 48600 280 +10.08 <6857> アドバンテ 10090 90 +6.48 <6954> ファナック 26740 165 +5.94 <6971> 京セラ 6881 62 +4.47 <8015> 豊通商 5380 110 +3.96 <2801> キッコーマン 7470 110 +3.96 <7832> バンナムHD 7793 106 +3.82 <6902> デンソー 7680 104 +3.75 <4063> 信越化 18380 95 +3.42 <9766> コナミHD 7030 90 +3.24 <4324> 電通G 3925 85 +3.06 <4901> 富士フイルム 8027 70 +2.52 <6645> オムロン 8720 60 +2.16 <4751> サイバー 2410 68 +1.96 <8252> 丸井G 2200 40 +1.44 <6506> 安川電 5320 40 +1.44 <4151> 協和キリン 3900 35 +1.26 <4911> 資生堂 7984 33 +1.19 ○値下がり上位銘柄 コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度 <4523> エーザイ 12020 -690 -24.85 <6098> リクルートHD 5561 -105 -11.34 <9984> ソフトバンクG 7667 -35 -7.56 <6758> ソニー 10670 -200 -7.20 <7203> トヨタ 9812 -148 -5.33 <9433> KDDI 3493 -20 -4.32 <7267> ホンダ 3463 -56 -4.03 <4568> 第一三共 2497 -34 -3.67 <3382> 7&iHD 5071 -80 -2.88 <9735> セコム 8533 -77 -2.77 <9613> NTTデータ 1736 -13 -2.34 <7951> ヤマハ 6210 -60 -2.16 <4503> アステラス薬 1979.5 -11.5 -2.07 <2502> アサヒ 5421 -57 -2.05 <3659> ネクソン 2491 -28 -2.02 <6762> TDK 13230 -50 -1.80 <7269> スズキ 4618 -45 -1.62 <8830> 住友不 4091 -43 -1.55 <4507> 塩野義 5636 -41 -1.48 <6479> ミネベアミツミ 2815 -34 -1.22 《CS》
2021/6/23
後場に注目すべき3つのポイント~パウエル議長のハト派発言で安心感も戻り一服感
*12:09JST 後場に注目すべき3つのポイント~パウエル議長のハト派発言で安心感も戻り一服感 23日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は小幅続伸、パウエル議長のハト派発言で安心感も戻り一服感 ・ドル・円は小じっかり、ややドル買いの流れ ・値上がり寄与トップはファーストリテイリング<9983>、同2位がエムスリー<2413> ■日経平均は小幅続伸、パウエル議長のハト派発言で安心感も戻り一服感 日経平均は小幅続伸。32.55円高の28916.68円(出来高概算4億8588万株)で前場の取引を終えている。 22日の米株式市場でのNYダウは68.61ドル高(+0.20%)と続伸。連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が下院特別小委員会での証言において、労働市場の回復は程遠く、実際のインフレが上昇するまで先制的な利上げを回避する慎重な姿勢を繰り返したことが好感された。それまで警戒感から下落していたダウは上昇に転じ、緩和策の長期化期待を受けた買いが再燃したことで引けにかけ堅調に推移した。長期金利の低下でハイテク株も買われ、ナスダック総合指数は0.79%高と、終値で史上最高値を更新した。 米株高を受けた本日の日経平均は2.79円高の28886.92円と前日終値とほぼ同水準でスタートすると、寄り付き直後には29007.83円まで上昇した。しかし、戻り待ちの売り圧力も強く、もみ合いの末に一時は前日比マイナスに転じる場面も見られた。ただ、押し目買いから下げ渋ると、その後は前日終値とほぼ同水準での推移が続いた。 個別では、業績・配当予想を大幅に引き上げた三協立山<5932>が急伸したほか、MBO実施発表でTOB価格へサヤ寄せする動きになったオリバー<7959>はストップ高買い気配で終えている。全固体電池材料の量産報道が材料視された日ケミコン<6997>も朝方は急伸したが、その後はやや上げ幅を縮小している。そのほか、第1四半期(3-5月)営業利益が前年同期比13%増の420億円程度になったとの観測報道が伝わったニトリHD<9843>が大幅高に。 一方、広告宣伝への追加投資の影響で業績を下方修正したサイボウズ<4776>や、前期実績および今期見通しがともに市場予想を下振れたツルハHD<3391>が大きく売られた。また、業績の上方修正を発表したものの、前日の急騰により出尽くし感が優勢となった川崎汽船<9107>は上昇して始まったが、その後大きく売りに押されている。日本郵船<9101>や商船三井<9104>も同様の動きになっている。 売買代金上位では、ファーストリテ<9983>、レーザーテック<6920>、ソフトバンク<9434>、エムスリー<2413>、SUMCO<3436>、ルネサス<6723>、HOYA<7741>など、値がさ株や半導体関連株、グロース(成長)株で大きく上昇しているものが多く、そのほか、東京エレクトロン<8035>、キーエンス<6861>、信越化<4063>なども堅調。一方、日本郵船、川崎汽船、商船三井、ソニーG<6758>、村田製作所<6981>、三菱UFJ<8306>、三井住友<8316>、日立製作所<6501>、リクルートHD<6098>、NTT<9432>、富士通<6702>、ANA<9202>、コマツ<6301>などが冴えない。 セクター別では精密機器、倉庫・運輸関連業、鉱業などが上昇率上位に並んでいる。一方、鉄鋼、証券・商品先物取引業、海運業などが下落率上位となっている。東証1部の値上がり銘柄は全体の39%、値下がり銘柄は54%となっている。 注目されていたパウエルFRB議長の議会証言ではハト派の姿勢が強調され、市場は一段と落ち着きを取り戻した。ただ、日経平均は前日の大幅反発に加え、朝方に一時29000円を回復したことで戻りにも一服感が出てきている。FOMC直後の乱高下があっただけに、ここまで戻したら、その先さらに上値を買ってくる向きが少ないのも当然だろう。個別でも、ハイテクやグロース株でしっかりのものが散見される一方、東京エレクトロンなど主力どころでは上値の重いものも多い。 しかし、一先ず、相場の落ち着きが確度を増してきたことは確かなようだ。パウエルFRB議長の議会証言に加えて、一昨日、「経済の強さが金融政策を修正するにはまだ不十分」との見解を示したニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は、前日のブルームバーグテレビジョンでのインタビューにおいて、利上げについて、「それはまだずっと先の将来の話」、「今はテーパリングに焦点が絞られていると思う」と述べた。さらに、今年の米連邦公開市場委員会(FOMC)の投票権をもつサンフランシスコ連銀のデーリー総裁は、「資産購入テーパリングをどのように行うのか、適切な規模やタイミングを議論し始める時が来た」としつつも、同時に「金利の変更について現時点で議論することは検討事項でさえない」とも述べたという。 量的緩和の縮小(テーパリング)の決定が濃厚とみられている8月ジャクソンホール会合の前までは、米雇用統計や7月FOMCなどイベントが控えているだけに、今後も経済指標や高官発言などに神経質な展開は続くだろうが、高官らの発言が積み重ねってくるにつれ、市場も徐々にFRBの真意を織り込んでいくだろう。 債券市場の動揺も大分落ち着いてきたようだ。FOMC直後に一時急伸した米長期金利はすぐに低下に転じていたが、今週に入ってからは年限の短い金利がそれ以上に低下してきていることで、前週末にかけて見られたイールドカーブの平坦化(フラットニング)が解消されつつある。イールドカーブの平坦化や長期金利の低下は将来の景気後退を映したものとの見方もあり、景気循環性の高い日本株を敬遠する動きにも繋がりかねないため、当該事象の解消はポジティブに捉えたい。また、フラットニングが解消されつつ、かつ長期金利も1.5%を下回って落ち着いていることはグロース株を中心に株式市場全体にも追い風となろう。 週明けの急落直後の2日間で日経平均が再び29000円まで戻したことは、もちろん売り方の買い戻しによるところが大きいのだが、結局、大きく下がったところでは買いたい向きがいまだに多くいるということでもあるのだろう。実際、日経平均が27000円台にあった5月第3週には投資主体別売買動向で信託銀行が大きく買い越しており、公的年金など長期資金の動きが確認されている。そういう観点からみれば、当面はレンジ相場の域を出ず、FRBによるテーパリングの正式決定までは神経質な動きが続くだろうが、下がったところでは買いのスタンスで良いのではないかと考えている。少し先の話にはなるが、4-6月期決算が一巡し、ジャクソンホール会合も終える8月下旬には相場は上を試しに行く環境が整ってきているのではないかと予想している。 ■ドル・円は小じっかり、ややドル買いの流れ 23日午前の東京市場でドル・円は小じっかりとなり、110円半ばから後半に小幅上昇した。米10年債利回りの下げ渋りでドル買いに振れ、主要通貨は対ドルで弱含む展開に。一方で、日経平均株価などアジアの株高で円売りに振れ、クロス円は底堅い値動きとなった。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は110円63銭から110円85銭、ユーロ・円は132円08銭から132円23銭、ユーロ・ドルは1.1920ドルから1.1943ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・デュアルタップ<3469>、ネクストジェン<3842>など、4銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値上がり寄与トップはファーストリテイリング<9983>、同2位がエムスリー<2413> ■経済指標・要人発言 【経済指標】 ・米・6月リッチモンド連銀製造業指数:22(予想:18、5月:18) ・米・5月中古住宅販売件数:580万戸(予想:573万戸、4月:585万戸) ・ユーロ圏・6月消費者信頼感指数速報値:-3.3(予想:-3.1、5月:-5.1) 【要人発言】 ・日銀金融政策決定会合議事要旨(4月26-27日分) 「先行きの景気回復をうまくとらえて緩和を強め、目標達成につなげる必要」(1人の委員) 「安定的な成長に向け金融・財政政策を同調性していくか政府と緊密に連携の必要性」(1人の委員) <国内> ・14:00 4月景気動向指数・先行改定値(速報値:103.0) <海外> ・16:30 独・6月製造業PMI速報値(予想:63.0、5月:64.4) ・16:30 独・6月サービス業PMI速報値(予想:55.7、5月:52.8) 《CS》
2021/6/23
日経平均は小幅続伸、パウエル議長のハト派発言で安心感も戻り一服感
*12:01JST 日経平均は小幅続伸、パウエル議長のハト派発言で安心感も戻り一服感  日経平均は小幅続伸。32.55円高の28916.68円(出来高概算4億8588万株)で前場の取引を終えている。  22日の米株式市場でのNYダウは68.61ドル高(+0.20%)と続伸。連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が下院特別小委員会での証言において、労働市場の回復は程遠く、実際のインフレが上昇するまで先制的な利上げを回避する慎重な姿勢を繰り返したことが好感された。それまで警戒感から下落していたダウは上昇に転じ、緩和策の長期化期待を受けた買いが再燃したことで引けにかけ堅調に推移した。長期金利の低下でハイテク株も買われ、ナスダック総合指数は0.79%高と、終値で史上最高値を更新した。  米株高を受けた本日の日経平均は2.79円高の28886.92円と前日終値とほぼ同水準でスタートすると、寄り付き直後には29007.83円まで上昇した。しかし、戻り待ちの売り圧力も強く、もみ合いの末に一時は前日比マイナスに転じる場面も見られた。ただ、押し目買いから下げ渋ると、その後は前日終値とほぼ同水準での推移が続いた。  個別では、業績・配当予想を大幅に引き上げた三協立山<5932>が急伸したほか、MBO実施発表でTOB価格へサヤ寄せする動きになったオリバー<7959>はストップ高買い気配で終えている。全固体電池材料の量産報道が材料視された日ケミコン<6997>も朝方は急伸したが、その後はやや上げ幅を縮小している。そのほか、第1四半期(3-5月)営業利益が前年同期比13%増の420億円程度になったとの観測報道が伝わったニトリHD<9843>が大幅高に。  一方、広告宣伝への追加投資の影響で業績を下方修正したサイボウズ<4776>や、前期実績および今期見通しがともに市場予想を下振れたツルハHD<3391>が大きく売られた。また、業績の上方修正を発表したものの、前日の急騰により出尽くし感が優勢となった川崎汽船<9107>は上昇して始まったが、その後大きく売りに押されている。日本郵船<9101>や商船三井<9104>も同様の動きになっている。  売買代金上位では、ファーストリテ<9983>、レーザーテック<6920>、ソフトバンク<9434>、エムスリー<2413>、SUMCO<3436>、ルネサス<6723>、HOYA<7741>など、値がさ株や半導体関連株、グロース(成長)株で大きく上昇しているものが多く、そのほか、東京エレクトロン<8035>、キーエンス<6861>、信越化<4063>なども堅調。一方、日本郵船、川崎汽船、商船三井、ソニーG<6758>、村田製作所<6981>、三菱UFJ<8306>、三井住友<8316>、日立製作所<6501>、リクルートHD<6098>、NTT<9432>、富士通<6702>、ANA<9202>、コマツ<6301>などが冴えない。  セクター別では精密機器、倉庫・運輸関連業、鉱業などが上昇率上位に並んでいる。一方、鉄鋼、証券・商品先物取引業、海運業などが下落率上位となっている。東証1部の値上がり銘柄は全体の39%、値下がり銘柄は54%となっている。  注目されていたパウエルFRB議長の議会証言ではハト派の姿勢が強調され、市場は一段と落ち着きを取り戻した。ただ、日経平均は前日の大幅反発に加え、朝方に一時29000円を回復したことで戻りにも一服感が出てきている。FOMC直後の乱高下があっただけに、ここまで戻したら、その先さらに上値を買ってくる向きが少ないのも当然だろう。個別でも、ハイテクやグロース株でしっかりのものが散見される一方、東京エレクトロンなど主力どころでは上値の重いものも多い。  しかし、一先ず、相場の落ち着きが確度を増してきたことは確かなようだ。パウエルFRB議長の議会証言に加えて、一昨日、「経済の強さが金融政策を修正するにはまだ不十分」との見解を示したニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は、前日のブルームバーグテレビジョンでのインタビューにおいて、利上げについて、「それはまだずっと先の将来の話」、「今はテーパリングに焦点が絞られていると思う」と述べた。さらに、今年の米連邦公開市場委員会(FOMC)の投票権をもつサンフランシスコ連銀のデーリー総裁は、「資産購入テーパリングをどのように行うのか、適切な規模やタイミングを議論し始める時が来た」としつつも、同時に「金利の変更について現時点で議論することは検討事項でさえない」とも述べたという。  量的緩和の縮小(テーパリング)の決定が濃厚とみられている8月ジャクソンホール会合の前までは、米雇用統計や7月FOMCなどイベントが控えているだけに、今後も経済指標や高官発言などに神経質な展開は続くだろうが、高官らの発言が積み重ねってくるにつれ、市場も徐々にFRBの真意を織り込んでいくだろう。  債券市場の動揺も大分落ち着いてきたようだ。FOMC直後に一時急伸した米長期金利はすぐに低下に転じていたが、今週に入ってからは年限の短い金利がそれ以上に低下してきていることで、前週末にかけて見られたイールドカーブの平坦化(フラットニング)が解消されつつある。イールドカーブの平坦化や長期金利の低下は将来の景気後退を映したものとの見方もあり、景気循環性の高い日本株を敬遠する動きにも繋がりかねないため、当該事象の解消はポジティブに捉えたい。また、フラットニングが解消されつつ、かつ長期金利も1.5%を下回って落ち着いていることはグロース株を中心に株式市場全体にも追い風となろう。  週明けの急落直後の2日間で日経平均が再び29000円まで戻したことは、もちろん売り方の買い戻しによるところが大きいのだが、結局、大きく下がったところでは買いたい向きがいまだに多くいるということでもあるのだろう。実際、日経平均が27000円台にあった5月第3週には投資主体別売買動向で信託銀行が大きく買い越しており、公的年金など長期資金の動きが確認されている。そういう観点からみれば、当面はレンジ相場の域を出ず、FRBによるテーパリングの正式決定までは神経質な動きが続くだろうが、下がったところでは買いのスタンスで良いのではないかと考えている。少し先の話にはなるが、4-6月期決算が一巡し、ジャクソンホール会合も終える8月下旬には相場は上を試しに行く環境が整ってきているのではないかと予想している。 《AK》
2021/6/23
出来高変化率ランキング(10時台)~イード、AKIBAなどがランクイン
*10:41JST 出来高変化率ランキング(10時台)~イード、AKIBAなどがランクイン ※出来高変化率ランキングでは、直近5日平均の出来高と配信当日の出来高を比較することで、物色の傾向など市場参加者の関心を知ることができます。 ■出来高変化率上位 [6月23日 10:35 現在] (直近5日平均出来高比較) 銘柄コード 銘柄名 出来高 5日平均出来高 出来高変化率 株価変化率 <8746> 第一商品      3521000  643200  447.42% 0.86% <6882> 三社電機      492800  90400  445.13% 7.67% <5932> 三協立山      828400  169520  388.67% 12.44% <7094> NexTone   360000  112940  218.75% 7.81% <5381> Mipox     3592900  1149460  212.57% 4.01% <3686> DLE       471300  158420  197.5% 8.57% <7806> MTG       581100  196100  196.33% 7.47% <6997> 日ケミコン     781100  287680  171.52% 2.74% <6038>* イード       54900  22520  143.78% 2.04% <4776> サイボウズ     387100  203360  90.35% -7.16% <8699>* 澤田HD      242800  127600  90.28% 2.87% <1655> iS500米    336147  185002  81.7% 0.9% <6840>* AKIBA     21100  11680  80.65% 6.95% <4393>* バンクオブイノベ  62500  34620  80.53% 5.2% <5989> エイチワン     115000  65720  74.98% -0.53% <8133> エネクス      678100  411020  64.98% 1.03% <2428> ウェルネット    839300  510960  64.26% 0.53% <9843> ニトリHD     545400  349420  56.09% 5.73% <9115> 明治海       555200  362040  53.35% 0.19% <7550> ゼンショーHD   366800  256800  42.83% 4.43% <9702> アイエスビー    159600  111740  42.83% 2.69% <7315> IJTT      58800  41920  40.27% 3.92% <3923> ラクス       1386100  1008460  37.45% 8.26% <9119> 飯野海       565100  415020  36.16% -1.75% <8256>* プロルート     2023800  1508460  34.16% 7.42% <4586> メドレックス    446400  336080  32.83% 2.75% <6538>* キャリアIND   730300  555200  31.54% -4.56% <6298> ワイエイシイ    514100  391020  31.48% 4.34% <4777> ガーラ       146300  111820  30.84% -1.64% <8769> ARM       169700  130340  30.2% -3.76% (*)はランキングに新規で入ってきた銘柄 20日移動平均売買代金が5000万円以下のものは除外 《FA》
2021/6/23
三協立山---大幅続伸、業績・配当予想の大幅な引き上げを好感
*09:52JST 三協立山---大幅続伸、業績・配当予想の大幅な引き上げを好感 三協立山<5932>は大幅続伸。前日に発表した業績・配当予想の上方修正が好感されている。21年5月期営業利益は従来予想の25億円から45億円、前期比2.2倍の水準に引き上げ。輸送分野や機械分野の回復が想定以上に進んでいるほか、海外も欧州やタイの経済活動進展で売上が増加しているようだ。第3四半期決算時に続く上方修正となっている。また、年間配当金も従来の5円から15円にまで引き上げている。 《TY》
2021/6/23
出来高変化率ランキング(9時台)~ニトリHD、第一商品などがランクイン
*09:44JST 出来高変化率ランキング(9時台)~ニトリHD、第一商品などがランクイン ※出来高変化率ランキングでは、直近5日平均の出来高と配信当日の出来高を比較することで、物色の傾向など市場参加者の関心を知ることができます。 ■出来高変化率上位 [6月23日 9:33 現在] (直近5日平均出来高比較) 銘柄コード 銘柄名 出来高 5日平均出来高 出来高変化率 株価変化率 <8746>* 第一商品      2760300  643200  329.15% 1.72% <6882>* 三社電機      299100  90400  230.86% 9.64% <5932>* 三協立山      428800  169520  152.95% 11.32% <6997>* 日ケミコン     567900  287680  97.41% 3.15% <7094>* NexTone   199300  112940  76.47% 8.88% <5381>* Mipox     1810200  1149460  57.48% 11.16% <8133>* エネクス      625900  411020  52.28% 0.62% <1655>* iS500米    272840  185002  47.48% 0.75% <7806>* MTG       255900  196100  30.49% 5.63% <4776>* サイボウズ     253500  203360  24.66% -7.89% <2428>* ウェルネット    607000  510960  18.8% -0.18% <4777>* ガーラ       129200  111820  15.54% -1.64% <9843>* ニトリHD     396300  349420  13.42% 5.02% <7315>* IJTT      47000  41920  12.12% 3.52% <9119>* 飯野海       456600  415020  10.02% -1.32% <5989>* エイチワン     69700  65720  6.06% 0.92% <9115>* 明治海       379500  362040  4.82% 3.48% <8769>* ARM       134300  130340  3.04% -4.68% <9702>* アイエスビー    110900  111740  -0.75% 3.86% <4434>* サーバーワークス  24500  25700  -4.67% 1.62% <6298>* ワイエイシイ    361300  391020  -7.6% 2.76% <7550>* ゼンショーHD   229100  256800  -10.79% 3.05% <4586>* メドレックス    289600  336080  -13.83% 4.59% <4395>* アクリート     53600  62460  -14.19% 3.27% <3391>* ツルハHD     161500  188480  -14.31% -6.05% <3686>* DLE       133300  158420  -15.86% 2.86% <8165>* 千趣会       97000  115980  -16.36% -1% <3990>* UUUM      41100  51040  -19.47% 1.92% <8056>* 日ユニシス     210500  265640  -20.76% 3.21% <3923>* ラクス       776000  1008460  -23.05% 6.04% (*)はランキングに新規で入ってきた銘柄 20日移動平均売買代金が5000万円以下のものは除外 《ST》