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TKP Research Memo(5):2018年2月期上期は期初予想を上回る増収増益

2017/11/16 15:15 FISCO
*15:15JST TKP Research Memo(5):2018年2月期上期は期初予想を上回る増収増益 ■決算動向 ティーケーピー<3479>の2018年2月期第2四半期累計の業績は、売上高が前年同期比25.2%増の13,983百万円、営業利益が同7.3%増の2,298百万円、経常利益が同1.7%増の2,116百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同39.7%増の1,554百万円と期初予想を上回る増収増益となり、売上高、利益ともに過去最高(半期ベース)を更新した。 売上高は、企業からの旺盛な需要が続くなかで、上位3グレードを軸とした積極的な出店のほか、好調なホテル事業※が増収に寄与した。また、サービス別に見ると、「料飲」や「宿泊」売上の伸びが大きく、同社が目指す高付加価値化が順調に進展していると言える。 ※前期出店したアパホテル(札幌駅北口、日暮里駅前)が期初から寄与したほか、2017年4月にオープンした「アジュール竹芝」も増収に貢献した。特に、客室数の多いアパホテル日暮里駅前による貢献度(売上高及び利益)が大きかったようだ。 利益面では、「アジュール竹芝」のオープン(2017年4月)に伴う先行費用※1などが原価率の一時的な上昇を招いたほか、さらなる成長加速に向けた人材確保を上期に前倒しで完了した(約200名を採用したことにより通期計画の1,000名に到達)※2ことにより販管費が大きく増加した。その結果、営業利益率は16.4%(前年同期は19.2%)に低下したが、増収により増益を確保する格好となった。したがって、さらなる成長のための投資を実行しながらも、高付加価値化の進展等により最高益を実現したと評価できる。一方、経常利益の伸びが緩やかなのは、今後の事業拡大のための資金枠(シンジケートローン)を確保したことに伴う手数料によるものである。 ※1 改修工事等に伴う減価償却費の計上が開始したほか、客室のベッド・テーブルなどの資産(消耗品)を一括費用計上したことが大きかったようだ。通期では平準化される見通しである。 ※2 約200名の採用により、採用費が約50百万円増、人件費が約200百万円増のコスト要因(営業利益率を約1.8ポイント引き下げる要因)となったようだ。 財政状態については、総資産が「現金及び預金」の増加等により前期末比15.5%増の27,878百万円となった一方、株式上場に伴う公募増資(約16億円)や利益剰余金の積み上げなどに伴い、自己資本も同83.8%増の8,139百万円に大きく拡大したことから、自己資本比率は29.2%(前期末は18.3%)に改善した。一方、有利子負債については前期末比8.2%減の15,250百万円に減少している。特筆すべきは、公募増資などに伴って現預金が増加したことに加え、シンジケートローンによる資金調達枠の設定により約180億円の投資余力を確保していることである。同社では、環境の変化やそれに伴う事業機会等に迅速に対応するためとしているが、今後の動きに注意が必要である。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫) 《HN》
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