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後場に注目すべき3つのポイント~苦境での「押し目買いの勝機」は?

2022/1/21 12:27 FISCO
*12:27JST 後場に注目すべき3つのポイント~苦境での「押し目買いの勝機」は? 21日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は大幅反落、苦境での「押し目買いの勝機」は? ・ドル・円は下落、売り継続で114円割れ ・値下がり寄与トップは東エレク<8035>、同2位がファーストリテ<9983> ■日経平均は大幅反落、苦境での「押し目買いの勝機」は? 日経平均は大幅反落。395.49円安の27377.44円(出来高概算6億2000万株)で前場の取引を終えている。 20日の米株式市場でNYダウは5日続落し、313ドル安となった。金利低下に伴ってハイテク株などに買いが先行し、460ドル超上昇する場面もあった。しかし、連邦準備理事会(FRB)による金融引き締めへの懸念は根強く、ハイテク株から景気敏感株まで幅広い銘柄に売りが出た。ナスダック総合指数は-1.29%となり、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は-3.25%と大幅続落した。さらに、時間外取引では動画配信大手ネットフリックスが決算を受けて急落。本日の日経平均もこうした流れを引き継いで368円安からスタートすると、朝方には一時27129.61円(643.32円安)まで下落した。一方、27000円近辺まで調整が進んだことで押し目買いも入り、その後は軟調もみ合いの展開となった。 個別では、連日の米半導体株安を受けてレーザーテック<6920>や東エレク<8035>が大幅に下落。INPEX<1605>は5%超の下落だが、NY原油先物が時間外取引で下落しているほか、一部証券会社の投資判断引き下げが観測されている。その他売買代金上位も郵船<9101>、ソニーG<6758>、トヨタ自<7203>、ソフトバンクG<9984>、商船三井<9104>など軒並み軟調。また、ミクニ<7247>などが東証1部下落率上位に顔を出している。一方、売買代金上位では住友鉱<5713>が逆行高。非鉄金属市況の上昇が買い材料視されているようだ。エアトリ<6191>など旅行関連株の一角は前日に続き堅調で、投資判断引き上げが観測されたコナミHD<9766>や空港施設<8864>も買い優勢。またネットプロHD<7383>などが東証1部上昇率上位に顔を出している。 セクターでは、鉱業、輸送用機器、石油・石炭製品などが下落率上位。一方、空運業、陸運業、電気・ガス業などが上昇率上位だった。東証1部の値下がり銘柄は全体の62%、対して値上がり銘柄は33%となっている。 本日の日経平均は米株安を受けてギャップダウンスタートすると、27000円台前半で軟調もみ合いの展開となっている。日経平均は-1.42%、東証株価指数(TOPIX)は-1.00%で前場を折り返した。前日の当欄でも指摘したが、昨年10月以降の調整局面では27000円台前半から半ばを底に切り返したため、これを意識した押し目買いが入っているものと考えられる。ここまでの東証1部売買代金は1兆5000億円あまりで、前日ほどではないがまずまず多い。引き続き押し目買いとリスク削減目的の売りが交錯しているのだろう。 米金融引き締めへの警戒感から半導体関連を中心とした値がさグロース(成長)株の苦境が続くうえ、景気悪化への懸念が強まってきたことで景気敏感株も下落。売買代金上位で買われているのは非鉄金属市況の上昇が材料視された住友鉱くらいだ。国内では新型コロナウイルスの感染拡大が続いているが、欧米では既にピークアウトが指摘されたり、行動規制が緩和されたりしていることから、旅行関連株も前日に続き堅調。ただ、「買えそうな銘柄が限られる」といった事情もありそうだ。業種別騰落率を見ると、景気の影響を受けにくいディフェンシブ銘柄への資金シフトの動きも窺える。 新興市場ではマザーズ指数が-2.08%と大幅反落。こちらも軟調もみ合いの展開だが、前日同様に800ptを割り込む場面が見られた。売買代金トップのウェルスナビ<7342>は朝方こそ前期業績の上方修正を好感した買いが入ったが、その後売り優勢となっている。メルカリ<4385>など他の主力IT株も総じて軟調だ。 さて、前日の日経平均は後場強含んで300円あまり上昇したが、先物手口を見ると外資系証券はおおむね売り越しという印象だった(日経平均先物はドイツ証券、TOPIX先物はモルガン・スタンレーMUFG証券やゴールドマン・サックス証券が売り越し)。一方、野村證券が日経平均先物を買い越し。日経平均が800円近く下落した19日、ネット証券では日経レバETF<1570>が大幅に買い超だったため、これに絡んだ先物買いもあったとみられる。27000円近辺まで調整が進み、個人投資家が積極的に買い向かっていることが窺える。 次に前日の米市場を見ると、10年物国債利回りが1.80%(-0.06pt)に低下した。しかし、期待インフレ率の指標とされる10年物ブレークイーブン・インフレ率(BEI)は2.33%(-0.07pt)とさらに水準を切り下げている。かねて当欄で予想しているとおり、やはり名目金利から期待インフレ率を差し引いた実質金利の上昇傾向に変わりはない。朝方押し目買いが入っていたハイテク株が失速したのもうなずけるだろう。主要株価指数は連日で長めの陰線を引き、「恐怖指数」とされる米株の変動性指数(VIX)は25.59(+1.74)まで上昇しており、市況悪化が鮮明となってきた感がある。運用会社グランサム・マヨ・ヴァン・オッテルロー(GMO)の共同創業者ジェレミー・グランサム氏は、米株が「スーパーバブル」の状態にあると指摘しているという。 日米株とも押し目買いの動きが見られるように、まだ「ここまで下げたのだから切り返すのだろう」という期待が根強く残っているのだろう。しかし、コロナ禍を受けた未曽有の金融緩和のもと投資レバレッジを拡大してきた反動が出てくるのは、むしろこれからだと考えられる。差し当たり来週25~26日には米連邦公開市場委員会(FOMC)が控えており、引き続き神経質な相場展開とならざるを得ないだろう。 ■ドル・円は下落、売り継続で114円割れ 21日午前の東京市場でドル・円は下落し、114円を割り込んだ。早朝の取引で114円15銭を付けた後、米10年債利回りの低下でドル売り先行。また、日経平均株価が大幅安となったほか、上海総合指数などアジアの主要指数も弱含み、円買いが主要通貨を下押しした。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は113円74銭から114円15銭、ユーロ・円は128円56銭から129円12銭、ユーロ・ドルは1.1301ドルから1.1320ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・アミタホールディングス<2195>、アピリッツ<4174>など、4銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値下がり寄与トップは東エレク<8035>、同2位がファーストリテ<9983> ■経済指標・要人発言 【経済指標】 ・日・12月全国消費者物価指数(生鮮品除く):前年比+0.5%(予想:+0.6%、11月:+0.5%) 【要人発言】 ・日銀金融政策決定会合議事要旨(12月16-17日開催分) 「次回の展望レポートで、従来のリスク評価が妥当か点検は必要」(1人の委員) 「非常事態への対応、初期の役割をほぼ終え、終了に向かうべき」(複数の委員) <国内> 特になし <海外> ・16:00 英・12月小売売上高(自動車燃料含む)(前月比予想:-0.6%、11月:+1.4%) 《CS》
関連銘柄 19件
1605 東証プライム
2,032
9/4 15:00
-145(-6.66%)
時価総額 2,817,707百万円
国内最大の石油・天然ガス開発会社。旧社名は国際石油開発帝石。石油元売り大手などが主要取引先。イクシスLNGプロジェクトなど世界約20カ国でプロジェクト展開。再生可能エネルギーの安定収益化などに取り組む。 記:2024/07/29
2195 東証グロース
455
9/4 14:59
±0(0%)
時価総額 7,981百万円
廃棄物リサイクルや環境コンサル、環境認証認定サービスなどを展開。マレーシア国内で発生する資源を日本に輸出する海外トレーディングも。シリコン再生の増設は24年夏頃に稼働予定。24.12期は増収増益を見込む。 記:2024/04/12
4174 東証スタンダード
838
9/4 15:00
-35(-4.01%)
時価総額 3,410百万円
ECサイトやWebシステムの企画・開発等を行うWebソリューション事業、オンラインゲームの受託開発・運営が柱。デジタル人材育成派遣事業も展開。オンラインゲーム事業では引き続き運営タイトルの効率化図る。 記:2024/06/07
4385 東証プライム
2,343
9/4 15:00
-162.5(-6.49%)
時価総額 376,921百万円
国内で断トツのフリマアプリ「メルカリ」を運営。スマホ決済「メルペイ」や米国開拓に注力。連結子会社に鹿島アントラーズ。メルカードの発行枚数は300万枚を突破。定額払い、メルカードが成長。米国事業も赤字縮小へ。 記:2024/06/09
5713 東証プライム
3,802
9/4 15:00
-248(-6.12%)
時価総額 1,105,675百万円
総合非鉄素材メーカー。1590年創業。住友グループの源流。資源開発、銅など非鉄金属の製錬、機能性材料の製造・販売等を行う。材料事業では車載用電池材料の需要が底堅い。資源部門では菱刈鉱山が順調な操業継続。 記:2024/07/02
6191 東証プライム
1,235
9/4 15:00
-56(-4.34%)
時価総額 27,363百万円
航空券予約サイトを運営。訪日客向けWi-Fi貸出やITオフショア開発、投資事業なども。まぐまぐ等を傘下に収める。エアトリ経済圏の強化図る。旅行需要の回復で取扱高は大幅増。24.9期1Qは大幅営業増益。 記:2024/04/14
6758 東証プライム
13,750
9/4 15:00
-425(-3%)
時価総額 85,842,598百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や映画、音楽でも世界的。CMOSイメージセンサーで世界トップシェア。モバイル機器向けイメージセンサーは堅調続く。今期はイメージング&センシング・ソリューションの増収見込む。 記:2024/06/29
6920 東証プライム
24,455
9/4 15:00
-2,040(-7.7%)
時価総額 2,305,764百万円
半導体関連装置メーカー。シェア独占のEUVマスク欠陥検査装置に強み。FPD関連装置やレーザー顕微鏡なども手掛ける。High-NA向け含むACTISは引き合い旺盛。生成AI関連HBM向けは需要堅調。 記:2024/06/11
7203 東証プライム
2,674
9/4 15:00
-98(-3.54%)
時価総額 43,626,275百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7247 東証スタンダード
355
9/4 15:00
-17(-4.57%)
時価総額 12,087百万円
四輪車・二輪車向け燃料噴射システム等の製造・販売を行うモビリティ事業が主力。ガス機器用制御機器、航空機部品等も手掛ける。1923年創業。健康経営優良法人2024認定。インドのモビリティ事業は成長続く。 記:2024/05/02
7342 東証グロース
1,198
9/4 15:00
-87(-6.77%)
時価総額 70,361百万円
全自動で資産運用をするロボアドバイザーサービス「ウェルスナビ」を手掛ける。20~50代の勤労世代が主要顧客。運用者数は40万人超。預かり資産は1兆2000億円超。24年2月に三菱UFJ銀行と資本業務提携。 記:2024/08/20
302
9/4 15:00
-18(-5.63%)
時価総額 29,165百万円
BNPL(後払い)決済の総合プロバイダ。NP後払い、NP掛け払いは業界トップシェア。海外向けにローカライズしたBNPL「AFTEE」等も展開。営業体制強化により、atoneなどの新規サービスに注力。 記:2024/05/10
8035 東証プライム
22,995
9/4 15:00
-2,150(-8.55%)
時価総額 10,845,201百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
8864 東証プライム
577
9/4 15:00
-10(-1.7%)
時価総額 30,569百万円
羽田空港拠点に国内空港で多目的総合ビル、格納庫、整備工場等を建設し、航空会社等に賃貸。熱供給事業、給排水事業等も手掛ける。配当性向40%以上目標。空港外不動産事業ではノンアセット事業の推進等に取り組む。 記:2024/08/01
9101 東証プライム
4,927
9/4 15:00
-128(-2.53%)
時価総額 2,513,583百万円
海運の国内最大手。1885年創業。三菱グループ。不定期専用船事業、物流事業が柱。定期船事業、航空運送事業等も展開。世界最大規模の自動車専用船を保有。配当性向30%目安。25.3期は最終増益見通し。 記:2024/07/04
9104 東証プライム
5,008
9/4 15:00
-87(-1.71%)
時価総額 1,812,951百万円
海運国内2位。1884年創業。三井グループ。ドライバルク事業、エネルギー事業、製品輸送事業が柱。LNG船の所有・管理・運航で世界シェアトップクラス。配当性向30%目安。非海運事業のアセット積み増し図る。 記:2024/07/29
9766 東証プライム
12,930
9/4 15:00
-400(-3%)
時価総額 1,855,455百万円
モバイルゲーム、家庭用ゲーム等を手掛けるデジタルエンタテインメント事業が主力。スロットマシンやアミューズメントマシンの製造・販売等も行う。配当性向30%以上目処。パワフルプロ野球2024-2025を発売。 記:2024/08/12
9983 東証プライム
45,740
9/4 15:00
-1,240(-2.64%)
時価総額 14,555,429百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業を成長の柱として位置付け。LifeWearの浸透や出店加速で北米、欧州は顧客層が拡大。 記:2024/05/10
9984 東証プライム
7,781
9/4 15:00
-652(-7.73%)
時価総額 13,406,305百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17