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後場に注目すべき3つのポイント~「需給好転」か「需給イベント通過」か

2021/3/30 12:30 FISCO
*12:30JST 後場に注目すべき3つのポイント~「需給好転」か「需給イベント通過」か 30日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は4日ぶり小幅反落、「需給好転」か「需給イベント通過」か ・ドル・円は小じっかり、リスク選好ムードで ・値下がり寄与トップはKDDI<9433>、同2位が京セラ<6971> ■日経平均は4日ぶり小幅反落、「需給好転」か「需給イベント通過」か 日経平均は4日ぶり小幅反落。15.36円安の29369.16円(出来高概算6億3000万株)で前場の取引を終えている。 週明け29日の米株式市場でNYダウは3日続伸し、98ドル高となった。過去最高値を連日で更新。米ヘッジファンド、アルケゴス・キャピタル・マネジメントの巨額損失を巡る警戒感がくすぶったものの、新型コロナウイルスワクチンの接種拡大やバイデン政権が計画するインフラ投資への期待が相場を押し上げた。一方、長期金利の上昇でハイテク株比率の高いナスダック総合指数は0.6%の下落。本日の日経平均は3月末の配当権利落ちの影響が178円程度あるものの、NYダウの上昇を支援材料として19円安からスタートし、その後プラスに転じる場面もあった。ここまでの高値は9時23分に付けた29478.20円(93.68円高)、安値は10時48分に付けた29283.89円(100.63円安)となっている。 個別では、前日急落した野村<8604>のほか、トヨタ自<7203>、任天堂<7974>、三菱UFJ<8306>などのメガバンク株が配当落ちの影響もあって軟調。配当利回りの高いソフトバンク<9434>は3%超、日本郵政<6178>は6%超の下落となっており、エイベックス<7860>などが東証1部下落率上位に顔を出している。一方、ファーストリテ<9983>が3%の上昇となり、1銘柄で日経平均を約99円押し上げ。その他売買代金上位でもソフトバンクG<9984>、東エレク<8035>、キーエンス<6861>といった値がさ株の堅調ぶりが目立つ。米アーク・インベストメント・マネジメントの宇宙関連上場投資信託(ETF)に組み入れられるコマツ<6301>も3%の上昇。また、グレイス<6541>などが東証1部上昇率上位に顔を出している。 セクターでは、保険業、パルプ・紙、電気・ガス業などが下落率上位で、その他も全般軟調。半面、空運業、海運業、ゴム製品の3業種が上昇した。東証1部の値下がり銘柄は全体の78%、対して値下がり銘柄は18%となっている。 実質的に新年度相場入りした本日の日経平均は配当落ち分をほぼ埋め、一時プラスに転じるなどまずまずしっかり。ただ、個別の銘柄を見ると高配当のバリュー(割安)株が値を戻しているというより、値がさグロース(成長)株の上昇が日経平均の下支えに寄与している感がある。実際、東証株価指数(TOPIX)は前引け時点で-1.06%と日経平均(-0.05%)に比べ軟調だ。前日の米国市場でハイテク株が下落したことから意外感もある。また、日経平均も底堅いと言えど、日足チャートを見ると29300円台に位置する25日移動平均線水準での小動きにとどまっている印象。かねて新年度相場入りで株式需給の好転が期待されており、先週の下落局面を耐え忍んだ投資家にとってはやや物足りない値動きかもしれない。 日々の先物手口を見ると、これまでTOPIX先物の買い越し上位に登場することが多かったBofA証券が前日は一転して売り越し上位に、かつ日経平均先物の買い越し上位に顔を出した。また、東京証券取引所が発表している投資部門別取引状況を見ると、3月第2週(8~12日)と第3週(15~19日)で信託銀行がTOPIX先物を7000億円近く買い越していたのも気になるところだ。日銀によるETF買い入れルールの変更、また配当取りや配当再投資の動きから需給的にTOPIX型の優位が続いてきたが、新年度入りは「需給好転」でなく「需給イベント通過」と受け止める向きがあるのかもしれない。 また、新興市場ではマザーズ指数が反発しているが、朝方の買いが一巡すると失速。本日新規上場したAppier<4180>やスパイダープラス<4192>に物色が向かっている影響もあるだろうが、これら2銘柄もしっかりした初値形成ながら先週のIPO(新規株式公開)と同様に市場予想ほどには伸びず、活気がある印象は乏しい。ココナラ<4176>の株価が引き続き公開価格を下回っていることなどから、個人投資家の資金回転も改善しづらいのだろう。 日経平均の底堅さとは裏腹に気掛かりな点が散見され、いまひとつすっきりしない「新年度相場入り」という感は拭えない。 (小林大純) ■ドル・円は小じっかり、リスク選好ムードで 30日午前の東京市場でドル・円は小じっかりとなり、109円後半で小幅に値を上げた。日経平均株価は小安く推移したが、全般的にリスク選好的なムードで円売りが観測され、主要通貨は対円で上昇基調に。ただ、ドルはリスクオンの売りが対円での一段の上昇を阻止した。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は109円75銭から109円95銭、ユーロ・円は129円13銭から129円39銭、ユーロ・ドルは1.1763ドルから1.1774ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・ケイティケイ<3035>、海帆<3133>など、4銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値下がり寄与トップはKDDI<9433>、同2位が京セラ<6971> ■経済指標・要人発言 【経済指標】 ・日・2月有効求人倍率:1.09倍(予想:1.09倍、1月:1.10倍) ・日・2月失業率:2.9%(予想:3.0%、1月:2.9%) 【要人発言】 ・ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁 「制御不能のインフレは予想しない」 「長期金利の上昇は経済への楽観的見方を反映している可能性」 「金利の上昇は歴史的にも大きいものではない」 「市場金利の上昇が投資を遅らせることない」 「過剰な低金利を過剰に長期にわたり維持することにリスク」 「金利の上昇、上限はあるだろう」 <国内> 特になし <海外> 特になし 《CS》
関連銘柄 20件
3035 東証スタンダード
570
9/4 15:00
-17(-2.9%)
時価総額 3,263百万円
リサイクルトナーやリサイクルインクリボン等の製造・販売を行う。OA機器向け消耗品や⽂具事務⽤品、ITソリューション商品の販売なども手掛ける。EC事業は順調に伸びる。ITソリューション事業に先行投資。 記:2024/05/16
3133 東証グロース
764
9/4 15:00
-57(-6.94%)
時価総額 36,962百万円
東海地盤の居酒屋チェーン。焼き鳥の「新時代」や高級立ち食い焼肉の「治郎丸」など各種居酒屋を手掛ける。再生可能エネルギー事業も。新時代は引き続き好調。24.3期3Qは2桁増収。損益面は販管費の増加等が重し。 記:2024/04/09
4176 東証グロース
337
9/4 15:00
-13(-3.71%)
時価総額 7,935百万円
個人のスキルを売買するサイト「ココナラ」を運営。ココナラ法律相談の運営やハイクラスの業務委託コンサルの紹介等も。メディア部門は売上拡大傾向。法律相談は有料登録弁護士数が順調増。ココナラ経済圏の拡大に注力。 記:2024/06/07
1,608
9/4 15:00
-92(-5.41%)
時価総額 163,083百万円
予測型広告プラットフォーム「CrossX」、AI広告キャンペーン自動化クラウド「AIXPERT」などを手掛ける。AIによる顧客行動予測が強み。顧客企業数は1600社超。エンタープライズ顧客の獲得に注力。 記:2024/07/08
4192 東証グロース
460
9/4 15:00
-35(-7.07%)
時価総額 15,577百万円
建設現場の施工管理SaaS「SPIDERPLUS」の開発・販売等を行う。導入企業数は1800社超。導入企業に大手ゼネコン各社など。解約率は低水準。営業力の強化やパートナーとの協力体制の強化を図る。 記:2024/07/08
6178 東証プライム
1,414
9/4 15:00
-36.5(-2.52%)
時価総額 5,327,768百万円
日本郵政、ゆうちょ銀行、かんぽ生命を傘下に有するグループ会社。約2万4千の郵便ネットワークを持つ。郵便・物流事業は売上伸び悩むが、郵便局窓口事業や銀行業が売上下支え。24.3期3Q累計は小幅増収。 記:2024/04/09
6301 東証プライム
3,813
9/4 15:00
-206(-5.13%)
時価総額 3,710,606百万円
建設機械・鉱山機械で世界2位。工作機械なども。IT活用のアフターサービスに強み。24.3期3Q累計は中国の建機需要が冴えず。だが北米や中南米で鉱山機械が堅調。円安も効いて増収増益に。配当性向4割以上目安。 記:2024/04/12
18
2/25 15:00
+1(5.88%)
時価総額 511百万円
産業機械メーカーやソフトウェアメーカーに取扱説明書やマニュアルを作成・管理・運用するシステムを提供。企画、翻訳、コンサルも。22.3期1Qは売上堅調。MOS事業が売上牽引。HOTARUの連結効果等が寄与。 記:2022/01/15
6861 東証プライム
67,650
9/4 15:00
-2,220(-3.18%)
時価総額 16,453,021百万円
業用計測制御機器大手。FA用センサで高シェア。開発・販売に専念し、生産は外部に委託。直販体制に強み。24.3期3Q累計は欧米堅調。円安や部材調達改善で粗利率も改善。だが日本や中国が足踏み。人件費増も重石。 記:2024/04/15
6971 東証プライム
1,744
9/4 15:00
-64(-3.54%)
時価総額 2,634,267百万円
電子部品大手。セラミック技術に強み。セラミックパッケージや半導体製造装置向けセラミック部品等で高シェア商品多数。コアコンポーネント及び電子部品部門は積極的な設備投資継続。29.3期売上高3兆円目指す。 記:2024/04/30
7203 東証プライム
2,674
9/4 15:00
-98(-3.54%)
時価総額 43,626,275百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7860 東証プライム
1,427
9/4 15:00
-19(-1.31%)
時価総額 65,013百万円
ライヴ・コンサートの制作、音楽コンテンツの企画・制作等を手掛ける音楽事業が主力。アニメ・実写映像作品の企画・制作なども。所属アーティストにAAAなど。オリジナルIP、フェス・イベントの開発などに注力。 記:2024/08/30
7974 東証プライム
7,698
9/4 15:00
-228(-2.88%)
時価総額 9,997,316百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。海外売上高比率は7割超。新規タイトル、追加コンテンツの継続投入でプラットフォームの活性化を図る。 記:2024/07/28
8035 東証プライム
22,995
9/4 15:00
-2,150(-8.55%)
時価総額 10,845,201百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
1,509
9/4 15:00
-90(-5.63%)
時価総額 20,042,530百万円
三菱UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、三菱UFJニコスなどを傘下に収める総合金融グループ。世界最大の金融機関の一つ。アジアプラットフォームの強靭化などに取り組む。 記:2024/07/29
8604 東証プライム
810.9
9/4 15:00
-53.6(-6.2%)
時価総額 2,622,096百万円
国内最大級の総合証券「野村證券」を中核とする持株会社。野村アセットマネジメント、野村信託銀行等も傘下に持つ。預り資産は153兆円超で業界トップ。インベストメント・マネジメント部門は運用資産残高が過去最高。 記:2024/06/17
9433 東証プライム
4,822
9/4 15:00
-158(-3.17%)
時価総額 11,110,756百万円
国内シェア2位の大手通信キャリア。auブランドの携帯電話が主力。沖縄セルラー電話、JCOMなどを傘下に持つ。ローソンへのTOBは成立。au PAYカードの会員数が944万人を突破するなど金融事業は順調。 記:2024/06/04
9434 東証プライム
2,014
9/4 15:00
-52(-2.52%)
時価総額 95,985,359百万円
通信キャリア大手。個人向けモバイルサービス、ブロードバンドサービスの提供等を行うコンシューマ事業が主力。メディア・EC事業等も手掛ける。コンシューマ事業では付加価値サービスの拡充等で収益拡大を図る。 記:2024/08/05
9983 東証プライム
45,740
9/4 15:00
-1,240(-2.64%)
時価総額 14,555,429百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業を成長の柱として位置付け。LifeWearの浸透や出店加速で北米、欧州は顧客層が拡大。 記:2024/05/10
9984 東証プライム
7,781
9/4 15:00
-652(-7.73%)
時価総額 13,406,305百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17