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後場に注目すべき3つのポイント~「決算で材料出尽くし」懸念と新興株物色

2021/1/21 12:42 FISCO
*12:42JST 後場に注目すべき3つのポイント~「決算で材料出尽くし」懸念と新興株物色 21日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は反発、「決算で材料出尽くし」懸念と新興株物色 ・ドル・円は反落、仲値後は買い後退 ・値下がり寄与トップは東京エレクトロン<8035>、同2位がアドバンテスト<6857> ■日経平均は反発、「決算で材料出尽くし」懸念と新興株物色 日経平均は反発。204.22円高の28727.48円(出来高概算6億1000万株)で前場の取引 を終えている。 20日の米株式市場でNYダウは続伸し、257ドル高となった。バイデン大統領の就任式が混乱なく進んだほか、新型コロナウイルスのワクチンの普及が加速するとの見方などもあり、投資家心理が上向いた。動画配信のネットフリックスが決算を受けて急伸したこともあり、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は2.0%の上昇。S&P500指数を合わせた主要3指数が揃って最高値を更新した。本日の日経平均もこうした流れを引き継いで187円高からスタートすると、朝方には一時28846.15円(322.89円高)まで上昇。ただ、その後はやや上値が重く、28700円台でもみ合う場面が多かった。 個別では、ソフトバンクG<9984>が売買代金トップで4%近く上昇し、日経平均を約72円押し上げている。出資先の中国アリババ集団の株価上昇などが支援材料となっているようだ。新型コロナワクチンの輸送・保管向け保冷容器を開発したと報じられたパナソニック<6752>は4%の上昇。その他ではトヨタ自<7203>、キーエンス<6861>、ソニー<6758>、ファーストリテ<9983>がしっかり。また、北興化<4992>などが東証1部上昇率上位に顔を出している。一方、任天堂<7974>のほか、東エレク<8035>やレーザーテック<6920>といった半導体製造装置関連株が軟調。また、防衛関連の豊和工<6203>や石川製<6208>が東証1部下落率上位に顔を出している。 セクターでは、情報・通信業、サービス業、石油・石炭製品などが上昇率上位。半面、その他製品、鉱業、電気・ガス業などが下落率上位だった。東証1部の値上がり銘柄は全体の59%、対して値下がり銘柄は35%となっている。 米国で主要株価指数が揃って最高値を更新し、本日の日経平均も朝方300円を超える上昇となる場面があった。トランプ前米大統領の熱狂的な支持者によるデモなどが警戒されていたなか、バイデン大統領の就任式は厳戒態勢ながら混乱なく終わった。進捗の遅れが懸念されていた米国での新型コロナワクチンの投与も、足元でペースが加速してきたと伝わっている。日本は米ファイザーから2021年中に1億4400万回(7200万人)分のワクチン供給を受けることが正式に決まり、2月中旬にも接種が開始されるという。先行きへの期待の高まりが日米株の上昇を後押しした。 ただ、日経平均は朝方にこの日の高値を付けると、やや上値が重い。下押し役になっているのは東エレクやアドバンテス<6857>といった半導体製造装置関連株だ。半導体露光装置で世界トップのオランダASMLが20日発表した決算は市場予想を上回る内容だったが、同日の米フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は小幅ながら下落。本日の東京市場もこうした流れを引き継いでいる。半導体関連株は今年「スーパーサイクル」入りとの期待からこのところ株価が大きく上昇していた。来週から国内でも企業決算の発表が本格化するのを前に、ASMLの決算に対する半導体関連株の反応には「決算発表で材料出尽くし」との懸念が出てくる可能性もある。積極的に上値を追いづらいところか。 とはいえ、引き続き投資家の物色意欲は根強く、その矛先は新興株に向いているようだ。マザーズ指数は3%近い上昇で前場を折り返した。これまで上値の重い展開を強いられていたBASE<4477>やマクアケ<4479>が急伸し、JTOWER<4485>は上場来高値を更新。米長期金利の上昇に目先一服感が出てきて、米ハイテク株は好決算もあって大幅に上昇。日経平均は29000円を前にやや上値が重くなり、前述したとおり決算発表前の主力大型株に対する様子見ムードも加わって、新興株に物色が向かいやすいタイミングだろう。決算発表シーズン入りまではこうした幕間つなぎの中小型株物色が中心となるかもしれない。 コロナ禍の影響が強かった昨年4-6月期に対し、7-9月期の増収ペースが鈍化したことが新興株の調整の一因と言われる。しかし、既に発表済みのSansan<4443>などの9-11月期決算を見ると、企業のデジタル化投資はなお堅調で、関連する新興企業は息の長い成長が期待できそうだ。 一定の期間中に市場平均を上回るパフォーマンスを達成しなければならない機関投資家、あるいは専業の個人投資家などにとって「バリューリバーサル(株価の反転上昇)」は魅力的なシナリオだが、投資期間に制約がなく、長期の資産形成を目的とする大方の個人投資家にとってすべきことは常に「継続的に企業価値の向上が期待できる銘柄に投資すること」であると付言しておきたい。 (小林大純) ■ドル・円は反落、仲値後は買い後退 21日午前の東京市場でドル・円は反落。日経平均株価の堅調地合いを背景に仲値にかけてドル買いが優勢となったが、買い一巡後は値を下げる展開に。米大統領就任式が無難に通過し、リスク選好ムードでドル売りが主導している。その影響でクロス円も上昇基調に振れた。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は103円50銭から103円67銭、ユーロ・円は125円32銭から125円60銭、ユーロ・ドルは1.2104ドルから1.2131ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・ポバール興業<4247>、大谷工業<5939>など、4銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値下がり寄与トップは東京エレクトロン<8035>、同2位がアドバンテスト<6857> ■経済指標・要人発言 【要人発言】 ・米国家安全保障会議(NSC)報道官 「バイデン大統領は中国に対抗できるよう両党のリーダーとともに協力」 「中国は非生産的でシニカル」 【経済指標】 ・日・12月貿易収支:+7510億円 (予想:+9305億円、11月:+3668億円←+3661億円) ・豪・12月失業率:6.6% (予想:6.7%、11月:6.8%) ・豪・12月雇用者数増減:+5.0万人 (予想:+5.0万人、11月:+9.0万人) <国内> ・日銀金融政策決定会合(21日まで) ・15:30 黒田日銀総裁会見 <海外> 特になし 《CS》
関連銘柄 19件
4247 東証スタンダード
1,181
9/4 14:18
-17(-1.42%)
時価総額 3,112百万円
工業用樹脂ベルトメーカー。特殊コンベヤベルトや機能性ベルト、伝動ベルト、ウレタンタイミングベルト等を手掛ける。研磨関連製品、特殊設計機械等も。半導体業界向け研磨パッドを拡販。27.3期売上高38億円目標。 記:2024/08/13
4443 東証プライム
2,181
9/4 15:00
+7(0.32%)
時価総額 272,669百万円
営業DXサービス「Sansan」、インボイス管理サービス「Bill One」等を手掛ける。Sansanは契約件数が9400件超。Bill Oneの有料契約件数は2600件超。Bill Oneは高成長続く。 記:2024/06/07
4477 東証グロース
265
9/4 15:00
-11(-3.99%)
時価総額 29,677百万円
ネットショップ作成サービス「BASE」や購入者向けショッピングサービス「Pay ID」を提供するBASE事業が主力。オンライン決済サービス、資金調達サービス等も。PAY.JP事業ではプロダクトの強化図る。 記:2024/07/08
4479 東証グロース
506
9/4 15:00
-18(-3.44%)
時価総額 6,360百万円
応援購入型クラウドファンディングサイト「Makuake」を運営。製品プロデュース支援事業等も。会員数は275万人超。池田泉州HDの法人向けデジタルバンク事業に参画。1プロジェクト当たりの単価向上を図る。 記:2024/06/15
4485 東証グロース
3,590
9/4 15:00
-5(-0.14%)
時価総額 92,127百万円
通信インフラサービス会社。携帯キャリアの携帯基地局の装置やアンテナ、電源等の通信インフラのシェアリングサービスを提供する。今期3Q累計はタワー移管が想定以上に推移した。シェアリングも堅調に推移した。 記:2024/04/15
4992 東証スタンダード
1,348
9/4 15:00
-51(-3.65%)
時価総額 40,421百万円
農薬メーカー。野村鉱業の製薬部から分離独立して1950年に誕生。JA全農が主要取引先。水稲用や園芸用に強み。ファインケミカル事業も手掛ける。26.11期経常利益55億円目標。成長投資に集中的に取り組む。 記:2024/05/17
5939 東証スタンダード
7,100
9/4 15:00
-130(-1.8%)
時価総額 5,538百万円
配電線用・通信線用の架線金物や鉄塔・鉄鋼を製造・販売。建築金物も。北陸電力が主顧客。24.3期3Q累計は堅調な送電設備の老朽化工事や電柱の建替工事を受けて配電線用が伸長。建築金物の販売も伸びて増収増益に。 記:2024/04/15
6203 東証スタンダード
774
9/4 15:00
-41(-5.03%)
時価総額 9,712百万円
工作機械や空油圧機器、セラミック積層装置などの工作機械関連、小銃などの火器が柱。1907年設立。愛知県清須市に本社。路面清掃車で国内トップシェア。25.3期は特装車両事業の販売台数増加などを見込む。 記:2024/07/26
6208 東証スタンダード
1,396
9/4 15:00
-131(-8.58%)
時価総額 8,915百万円
段ボール製函印刷機や段ボール重量包装機、合撚糸機などの製造販売を行う。機雷等の防衛機器も手掛ける。レンゴーが筆頭株主。アフターサービスや製品カスタマイズ、専用設計に強み。健康経営優良法人2024に認定。 記:2024/04/29
1,228
9/4 15:00
-26(-2.07%)
時価総額 3,013,582百万円
電機大手のパナソニックを中核とする持株会社。1918年創業。家電や住宅設備、AV機器、デジカメ、電子部品、産業電池・車載用電池等を手掛ける。配当性向30%目安。車載電池、空質空調等を投資領域に位置付け。 記:2024/09/02
6758 東証プライム
13,750
9/4 15:00
-425(-3%)
時価総額 85,842,598百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や映画、音楽でも世界的。CMOSイメージセンサーで世界トップシェア。モバイル機器向けイメージセンサーは堅調続く。今期はイメージング&センシング・ソリューションの増収見込む。 記:2024/06/29
6857 東証プライム
6,129
9/4 15:00
-514(-7.74%)
時価総額 4,695,850百万円
半導体検査装置大手。メモリ用に強い。非メモリ用も強化中。電子ビーム露光装置も。24.3期3Q累計はメモリ向けが1Qを底に上向く。だが非メモリ向けの回復に遅れ。償却費増も利益の重石。総還元性向5割以上目安。 記:2024/04/15
6861 東証プライム
67,650
9/4 15:00
-2,220(-3.18%)
時価総額 16,453,021百万円
業用計測制御機器大手。FA用センサで高シェア。開発・販売に専念し、生産は外部に委託。直販体制に強み。24.3期3Q累計は欧米堅調。円安や部材調達改善で粗利率も改善。だが日本や中国が足踏み。人件費増も重石。 記:2024/04/15
6920 東証プライム
24,455
9/4 15:00
-2,040(-7.7%)
時価総額 2,305,764百万円
半導体関連装置メーカー。シェア独占のEUVマスク欠陥検査装置に強み。FPD関連装置やレーザー顕微鏡なども手掛ける。High-NA向け含むACTISは引き合い旺盛。生成AI関連HBM向けは需要堅調。 記:2024/06/11
7203 東証プライム
2,674
9/4 15:00
-98(-3.54%)
時価総額 43,626,275百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7974 東証プライム
7,698
9/4 15:00
-228(-2.88%)
時価総額 9,997,316百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。海外売上高比率は7割超。新規タイトル、追加コンテンツの継続投入でプラットフォームの活性化を図る。 記:2024/07/28
8035 東証プライム
22,995
9/4 15:00
-2,150(-8.55%)
時価総額 10,845,201百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
9983 東証プライム
45,740
9/4 15:00
-1,240(-2.64%)
時価総額 14,555,429百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業を成長の柱として位置付け。LifeWearの浸透や出店加速で北米、欧州は顧客層が拡大。 記:2024/05/10
9984 東証プライム
7,781
9/4 15:00
-652(-7.73%)
時価総額 13,406,305百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17