マーケット
7/30 15:15
38,525.95
+57.32
40,743.33
+203.40
暗号資産
FISCO BTC Index
8/18 19:45:23
17,016,419
フィスコポイント
保有フィスコポイント数
  
今月フィスコポイント数
  

後場に注目すべき3つのポイント~新型コロナ懸念や高値警戒感から利益確定売り優勢

2020/11/18 12:47 FISCO
*12:47JST 後場に注目すべき3つのポイント~新型コロナ懸念や高値警戒感から利益確定売り優勢 18日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は3日ぶり反落、新型コロナ懸念や高値警戒感から利益確定売り優勢 ・ドル・円は弱含み、日本株安で円買い ・値下がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位が東エレク<8035> ■日経平均は3日ぶり反落、新型コロナ懸念や高値警戒感から利益確定売り優勢 日経平均は3日ぶり反落。197.44円安の25817.18円(出来高概算5億3181万株)で前場の取引を終えている。 前日17日の米国株式相場は反落。ダウ平均は167.09ドル安の29783.35ドル、ナスダックは24.79ポイント安の11899.34ポイントで取引を終了した。10月小売売上高が予想以上に鈍化したほか、パウエルFRB議長が短期見通しのリスク上昇を警告したことも手伝い終日軟調推移となった。 米国株安を受けた今日の東京株式市場は売りが先行した。東京都が新型コロナの警戒レベルを、4段階の指標で最も深刻な「感染が拡大している」へ引き上げる方向で最終調整に入ったと伝えられるなど感染拡大の懸念が一段と強くなっていることに加え、11月に入り昨日までに日経平均が3000円を超す上げとなったこともあり利益確定売りが出やすかった。さらに、外為市場で1ドル=104円10銭前後と昨日15時頃の水準から30-40銭ほど円高・ドル安に振れたことも上値抑制要因となった。 個別では、公募増資・自社株処分を発表し1株価値の希薄化や株式需給悪化が懸念されたショーエイコーポ<9385>、窒化ガリウムの伸び悩み見通しをマイナス視された住友電工<5802>、関係会社の火災による業績への影響が懸念されたDNC<4246>、東証による信用規制強化を嫌気したツインバード<6897>が下げた。また、円高傾向を受けホンダ<7267>など自動車株の一角が下落し、米長期金利の低下を受け第一生命HD<8750>、三菱UFJ<8306>などが軟調だった。 一方、Web会議システムに顔認証機能を導入した日本エンター<4829>、21年4月期業績予想を上方修正したヤーマン<6630>が10%を超す大幅高となったほか、「シン・ウルトラマン」効果にも注目とし国内証券が目標株価を引き上げたフィールズ<2767>が上げ、日米豪とASEANがCO2の地下貯留で連携すると報じられ関連企業として国際帝石<1605>、スパコン「富岳」が計算速度で世界首位となったことを受けた富士通<6702>が堅調だった。 セクターでは、非鉄金属、海運業、空運業、輸送用機器、精密機器などが値下がり率上位。一方、鉱業、石油石炭製品、不動産業が値上がりした。東証1部の値下がり銘柄は全体の59%、対して値上がり銘柄は35%となっている。 相場を主導するのはバリュー株(割安株)かグロース株(成長株)か。市場では主役が目まぐるしく変わり、引き続き議論も活発だ。先週10日の当欄では、ワクチン開発進展のニュースで株式市場の主役がグロース株からバリュー株へ一気に変わるという見方はやや無理があり、「ここから時間をかけて少しずつシナリオ転換するというのが穏当な見方ではないだろうか。」と書いた。 次期米大統領として有力なバイデン氏は、新型コロナウイルス対策を最優先課題に位置づけると表明しており、トランプ政権の経済優先から軌道修正となりそうだ。また、パウエルFRB議長は昨日のオンライン討論会で、新型コロナウイルス流行について「感染が速いペースで広がっており今後数カ月は厳しい状況になる」と指摘し、一段の金融・財政支援が必要になる可能性があるとの認識を示したと伝えられた。しかし、米国議会が「ねじれ」状態となれば、感染防止に動いた際の財政措置が中途半端なものになる可能性もある。 「株価=景気/金利」の式で言えば、分子の景気は上述のようにコロナ対策や議会での論戦次第では拡大期待が一時的に後退する場面も想定され、経済対策としては分母の金融政策に頼る場面がありそうだ。パウエルFRB議長は景気の二番底懸念に対し量的緩和の拡充を検討する考えを表明しており、この点は安心材料だ。ただ、ゼロ金利状態が長く続いており緩和余地は乏しくなっている。 このように、分母の金融緩和余地、分子の景気拡大シナリオはどちらもやや道が狭くなっており、バリュー株、グロース株、いずれのシナリオも決定力不足の感がある。ワクチン実用化期待などを手掛かりに株式市場は活気づいているが、ここは兜の緒を締めてかかる場面かもしれない。バリュー株、グロース株についてはもう少し考えを進めたいが、紙面の都合で次の機会に回す。 さて、後場の東京株式市場で日経平均はもみ合いとなりそうだ。円相場の方向や米国株式の動向などを確認したいとする向きも多く、積極的な買いは手控えられそうだ。一方、相場の先高観は依然強く、今日の下げは健全なスピード調整との見方が多いことに加え、前場のTOPIXが0.53%の下落となっており、日銀によるETF買入れの思惑が働く可能性もあり、下値があっても限定的だろう。 ■ドル・円は弱含み、日本株安で円買い 18日午前の東京市場でドル・円は弱含み。前日の米株安を受け日経平均株価は軟調となり、やや円買いに振れ主要通貨を押し下げた。ランチタイムの日経平均先物はマイナス圏で推移し、日本株安継続への警戒で円買いに振れやすい。ただ、上海総合指数の堅調地合いで大幅な円買いは抑制されているようだ。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は104円04銭から104円21銭、ユーロ・円は123円38銭から123円65銭、ユーロ・ドルは1.1855ドルから1.1866ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・ティアンドエス<4055>、フィット<1436>など、3銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値下がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位が東エレク<8035> ■経済指標・要人発言 【要人発言】 ・黒田日銀総裁 「株式市場のリスクプレミアムが拡大しない状況ならETF買入れはない」 【経済指標】 ・日・10月貿易収支:+8729億円(予想:+3000億円、9月:+6878億円) <国内> 特になし <海外> ・16:00 英・10月消費者物価指数(前年比予想:+0.5%、9月:+0.5%) ・16:00 英・10月生産者物価指数(産出)(前年比予想:-0.7%、9月:-0.9%) 《HH》
関連銘柄 16件
2,512
9/4 15:00
-48(-1.88%)
時価総額 10,761百万円
GXグリーンエネルギー発電施設の開発・販売、GXゼロエネルギーハウスの開発・販売、O&M・発電事業等を手掛ける。旧社名はフィット。配当性向15%程度目途。NonFIT発電所の開発・販売体制の強化を図る。 記:2024/09/01
1605 東証プライム
2,032
9/4 15:00
-145(-6.66%)
時価総額 2,817,707百万円
国内最大の石油・天然ガス開発会社。旧社名は国際石油開発帝石。石油元売り大手などが主要取引先。イクシスLNGプロジェクトなど世界約20カ国でプロジェクト展開。再生可能エネルギーの安定収益化などに取り組む。 記:2024/07/29
2,009
9/4 15:00
-26(-1.28%)
時価総額 139,425百万円
ウルトラマンシリーズの円谷プロダクション、パチンコ・パチスロのフィールズを傘下に収める持株会社。コンテンツ&デジタル事業が成長ドライバー。26.3期営業利益160億円目標。中国等で円谷ブランドの確立図る。 記:2024/04/29
4055 東証グロース
1,551
9/4 15:00
-87(-5.31%)
時価総額 11,839百万円
システム開発会社。製造業の生産管理システムシステム等の開発、運用、保守を主力に、半導体関連のシステムやインフラ構築、AI関連ソフトの開発を行う。今期1Qの売上高は過去最高を更新も、人材採用投資等が重し。 記:2024/04/13
4246 東証プライム
668
9/4 15:00
-23(-3.33%)
時価総額 49,363百万円
総合プラスチックメーカー。フロント&リアバンパーなどの自動車樹脂部品が主力。西川ゴム工業が筆頭株主。マツダなどが主要取引先。バスユニット部材など住宅関連製品も。自動車部品事業ではテールゲートの拡販図る。 記:2024/07/08
4829 東証スタンダード
116
9/4 15:00
-7(-5.69%)
時価総額 4,470百万円
法人向けシステムの受託開発・運用等を行うソリューション事業が主力。コンテンツサービスや法人向け「ビジネスサポートサービス」等のクリエーション事業も展開。システム開発サービスではラボ型開発が伸びる。 記:2024/05/17
5802 東証プライム
2,330
9/4 15:00
-136(-5.52%)
時価総額 1,849,883百万円
国内最大の電線メーカー。自動車用ワイヤハーネスに強み。24.3期3Q累計は客先の増産を受けて自動車用ハーネスが好調。電力ケーブルも伸長。生産性改善や物流効率化も効いて増収増益に。4Qに有証売却益を計上へ。 記:2024/04/12
6630 東証プライム
838
9/4 15:00
-12(-1.41%)
時価総額 48,896百万円
美容健康機器の製造・販売、化粧品や生活雑貨の販売等を手掛ける。美顔器で国内トップシェア。ヤーマン、ミーゼなどのブランドを展開。28.4期売上高700億円目標。ヘアケア、シェーバーを育成ブランドとして注力。 記:2024/05/08
6702 東証プライム
2,769.5
9/4 15:00
-77.5(-2.72%)
時価総額 5,735,934百万円
国内最大のITサービス企業。通信インフラやストレージ、サーバー、電子デバイスを展開。官公庁、金融向けに強み。事業ポートフォリオの変革は順調。サービスソリューションが成長領域。26.3期売上4.2兆円目標。 記:2024/04/30
6897 東証スタンダード
466
9/4 15:00
-3(-0.64%)
時価総額 5,070百万円
冷蔵庫や洗濯機、電子レンジ、掃除機等を手掛ける家電製品事業が主力。ワクチン用運搬庫等も。新潟県燕市に本社。「匠プレミアム」等のブランドが軸。家電製品事業では新製品の投入等で製品ラインナップの拡充図る。 記:2024/05/12
7267 東証プライム
1,530
9/4 15:00
-74.5(-4.64%)
時価総額 8,314,456百万円
自動車と二輪車の大手。二輪車は世界トップ。船外機や発電機、航空機などエンジン搭載の多商品を展開。四輪事業は伸長。主力の北米を中心に販売台数が増加。二輪はアジアが好調。中国の持ち分法適用会社が伸び悩み。 記:2024/07/03
8035 東証プライム
22,995
9/4 15:00
-2,150(-8.55%)
時価総額 10,845,201百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
1,509
9/4 15:00
-90(-5.63%)
時価総額 20,042,530百万円
三菱UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、三菱UFJニコスなどを傘下に収める総合金融グループ。世界最大の金融機関の一つ。アジアプラットフォームの強靭化などに取り組む。 記:2024/07/29
4,086
9/4 15:00
-214(-4.98%)
時価総額 4,214,092百万円
第一生命保険を中核とする持株会社。第一フロンティア生命保険、アイペット損害、ベネフィット・ワンなども傘下に持つ。既存進出国の資本効率改善などに取り組む。中期経営計画では27.3期ROE10%程度目標。 記:2024/08/30
9385 東証スタンダード
578
9/4 15:00
-3(-0.52%)
時価総額 4,537百万円
フィルムパッケージの製造等を行う軟包材メーカー。OEMや発送代行等を行う営業促進支援事業、100円ショップ向け製品の企画・製造等を行う商品販売事業が柱。化粧品、日用品のR&D体制の拡充などに注力。 記:2024/08/09
9983 東証プライム
45,740
9/4 15:00
-1,240(-2.64%)
時価総額 14,555,429百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業を成長の柱として位置付け。LifeWearの浸透や出店加速で北米、欧州は顧客層が拡大。 記:2024/05/10