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4月のくりっく365、ドル・円は下げ渋りの展開か

2019/4/4 14:44 FISCO
*14:44JST 4月のくりっく365、ドル・円は下げ渋りの展開か 東京金融取引所(金融取)が手掛ける取引所為替証拠金取引「くりっく365」では、3月の取引数量は前月比38.9%増の266万7847枚となった。1日の平均取引数量は12万7043枚と前月比で増加し、月末時点の証拠金預託額4672億円と前月比で約34億円増加した。取引通貨量では、トルコリラ、米ドル、南アフリカランド、英ポンド、豪ドルの順となっている。一方、取引所株価指数証拠金取引「くりっく株365」では、3月の取引数量は前月比32.2%増の41万4940枚。1日の平均取引数量も1万9759枚と前月比で小幅に増加し、月末時点の証拠金預託額は685億円と前月比で約12億円増加した。 3月のトルコリラ・円は、取引数量トップの965,511枚(前月比215.6%増)であった。リラが一時対ドルで6%急落した3月22日以降、取引数量が大幅に増加している。トルコ中央銀行はリラ下落を防ぐために金融機関向け貸出金利を大幅に引き上げたが、ポジション調整的な米ドル売り・リラ買いが急激に拡大し、この影響でリラの対円レートは急反発した。また、3月の英ポンド・円は、258,934枚(前月比75.7%増)であった。月前半はEU離脱交渉難航の様子が伝わりリスク回避のポンド売りが活発となった。12-14日のEU離脱問題をめぐる英議会の連日の採決にて、EU離脱期限の延期可能性が浮上するとポンド買いが活発化し、一時148円台後半まで買われる場面もあった。 4月のドル・円は下げ渋りの展開か。米中貿易協議を控えているほか、日米両政府による貿易交渉が15-16日開催と報じられており、展開を見極めたい思惑も働きそうだ。また、英国の欧州連合(EU)離脱については依然として不透明感が継続しているが、ひとまず12日に合意なき離脱が行われるかどうかが焦点となるだろう。英国側が交渉期限の延長する事ができれば、先行きの展開は楽観視できないものの、英国の合意なき離脱への警戒がいったん収束し、それを受け、ポンド・円やユーロ・円の値動きがドル・円をサポートする可能性があろう。また、トルコリラ暴落について市場では「経常赤字の縮小がリラ安是正につながる」との見方が多く、この問題が解決されない場合、リラ安は継続する可能性がある。ただ、3月31日に行われたトルコの統一地方選にて、エルドアン大統領陣営率いる公正発展党(AKP)が主要都市で劣勢と伝えられており、現政権がどこまで対応できるかは不透明だ。 《CN》