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欧米為替見通し:ドル・円は弱含みか、日銀総裁続投見通しも円売り限定的

2018/2/16 17:25 FISCO
*17:25JST 欧米為替見通し:ドル・円は弱含みか、日銀総裁続投見通しも円売り限定的 16日の欧米外為市場では、ドル・円は弱含みの展開を予想する。昨年のドル安値(107円32銭)を割り込んだ影響で下落トレンドが鮮明となり、ドル売りは継続する見通し。黒田日銀総裁の再任が国会に提示されたが、異次元緩和の継続を見込んだ円売りは弱く、ドル・円の下支えの材料にはなりにくいだろう。 前日の海外市場では米経済指標が注目されるなか、1月鉱工業生産は落ち込んだ一方、1月生産者物価指数(PPI)が予想を上回り、堅調な内容を示した14日の同消費者物価指数(CPI)とともにインフレ上昇が確認された。ただ、スタグフレーション(景気停滞下のインフレ上昇)懸念の浮上や財政赤字拡大懸念などから、ドル売りが強まったようだ。 本日のアジア市場では日経平均株価が前日比255円高で引け、堅調地合いとなったものの、ドル・円は下落基調が鮮明となり105円半ばまで急落する場面もあった。一方でユーロ・ドルは上値を追う展開となっており、今晩の海外市場でもドル売り主導の値動きが見込まれる。 そうしたなか、政府は本日午前、衆参両院に黒田日銀総裁の再任に関し国会同意人事案を提示した。副総裁候補の若田部早大教授と雨宮日銀理事を含め国会での所信を聴取後、来週にも本会議で採決される見通し。また、黒田総裁は衆院予算委員会に出席し、物価2%上昇の目標達成に向け「強力な緩和を粘り強く続ける」と指摘したほか、「出口の対応を示していく局面にはない」と緩和縮小の見方を否定した。本来なら異次元緩和継続を想定した円売りが見込まれるが、海外市場では日銀の出口模索に思惑が広がりやすい面もあ り、円売りは限定的になりそうだ。(吉池 威) 【今日の欧米市場の予定】 ・18:30 英・1月小売売上高(自動車燃料含む)(前月比予想:+0.5%、12月:-1.5%) ・22:30 米・1月住宅着工件数(予想:123.4万戸、12月:119.2万戸) ・22:30 米・1月住宅建設許可件数(予想:130.0万戸、12月:130.0万戸) ・22:30 米・1月輸入物価指数(前月比予想:+0.6%、12月:+0.1%) ・24:00 米・2月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値(予想:95.4、1月:95.7) 《CS》