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後場に注目すべき3つのポイント~ハイテクが重しもセンチメントは悪化せず

2017/12/13 12:33 FISCO
*12:33JST 後場に注目すべき3つのポイント~ハイテクが重しもセンチメントは悪化せず 13日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は続落、ハイテクが重しもセンチメントは悪化せず ・ドル・円は小動き、今晩の米政策決定など見極め ・値下がり寄与トップは信越化<4063>、同2位は東エレク<8035> ■日経平均は続落、ハイテクが重しもセンチメントは悪化せず 日経平均は続落。59.69円安の22806.48円(出来高概算9億8000万株)で前場の取引を終えた。12日の米国市場ではNYダウが100ドル超の上昇となったが、ハイテク株には利益確定の流れが続いており、ハイテク株の影響を受けやすい日経平均は小幅に反発して始まったものの、その後早い段階で下げに転じている。指数インパクトの大きい東エレク<8035>、信越化<4063>、日東電<6988>が重しとなるなか、一時22800円を下回る場面もみられた。 東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1000を超えており、全体の過半数を占めている。セクターではゴム製品、化学、鉱業、繊維、パルプ紙、金属製品、機械が軟調。半面、銀行、証券、海運、医薬品、その他金融、保険、情報通信がしっかり。指数インパクトの大きいところでは、KDDI<9433>、エーザイ<4523>、ファーストリテ<9983>、コナミHD<9766>が下支え。 日経平均はマイナス圏での推移が続いているが、5日線が支持線として機能する格好での下げ渋る動きをみせている。TOPIXもマイナスとなる中、後場は日銀のETF買い入れへの思惑が需給面での下支えになりそうである。また、東証2部、マザーズはプラス圏での推移をみせており、個人主体の売買は活発。日経平均は弱含みではあるが、FOMCの結果待ちということもあり、想定内の値動きとの見方から、センチメントは悪化しないだろう。 また、IPO4社のうち、SGホールディングス<9143>、マツオカコーポレーション<3611>が寄り付いている。寄付き後は利食いに押されているものの、両社ともにコンセンサスを大きく上回る好スタートとなっており、利食い資金が直近IPO銘柄等へ流入する形で、需給の押し上げ要因になりそうである。日経平均はこう着の中、個人主体の中小型株への物色意欲は強そうだ。 (株式部長・アナリスト 村瀬智一) ■ドル・円は小動き、今晩の米政策決定など見極め 13日午前の東京市場でのドル・円は小動き。今晩の米連邦公開市場委員会(FOMC)などを見極める展開で積極的な売り買いが手控えられた。 日経平均株価は寄り付きから前日終値付近で不安定な値動きとなり、ドル・円は113円半ばで方向感が出にくい展開となった。ランチタイムの日経平均先物は軟調地合いで推移し、目先の日本株安継続の思惑から円買いに振れやすい。 ただ、今晩は米11月消費者物価指数(CPI)が発表されるほか、米連邦準備制度理事会(FRB)はFOMCでの討議を踏まえ、今年3回目の利上げに踏み切る見通しで、ドルは売りづらいもよう。午後の取引も様子見ムードが広がろう。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は113円42銭から113円58銭、ユーロ・円は133円19銭から133円36銭、ユーロ・ドルは1.1735ドルから1.1745ドルで推移した。 (為替・債券アナリスト 吉池威) ■後場のチェック銘柄 ・アルファクス<3814>やスパンクリート<5277>がストップ高 ※一時ストップ高・安(気配値)を含みます ・値下がり寄与トップは信越化<4063>、同2位は東エレク<8035> ■経済指標・要人発言 ・国連政治担当事務次長 「北朝鮮指導部は戦争回避が重要との点に同意」 「世界は北朝鮮の核計画への反対で団結」 ・米大統領報道官 「米大統領の北朝鮮に関する見解は変わらず」 ☆後場の注目スケジュール☆ <国内> 特になし <海外> ・16:00 独・11月消費者物価指数改定値(前年比予想:+1.8%、速報値:+1.8%) 《DM》
関連銘柄 11件
3611 東証スタンダード
1,707
9/4 15:00
-43(-2.46%)
時価総額 17,210百万円
大手アパレルOEMメーカー。年間6000万枚の衣料品を生産し、グローバルに供給。生産は中国からASEAN諸国等へのシフト推進。ベトナム等の新設工場中心に生産能力の拡大図る。24.3期3Qは営業黒字転換。 記:2024/04/16
414
9/4 14:58
-11(-2.59%)
時価総額 1,647百万円
外食向け基幹業務システムを展開。飲食店経営管理システムで国内トップシェア。自動発注システム等も手掛ける。24.9期1Qは小幅増収。システム機器事業が売上下支え。POSシステムなどの順調な納品が寄与。 記:2024/04/16
4063 東証プライム
5,832
9/4 15:00
-541(-8.49%)
時価総額 11,804,685百万円
時価総額世界上位の化学メーカー。塩化ビニル樹脂、シリコンウエハー、合成石英等で世界トップシェア。海外売上高比率が高い。希土類磁石は車載市場などへの拡販に取り組む。配当性向は中長期的に40%目指す。 記:2024/05/16
4523 東証プライム
5,989
9/4 15:00
-78(-1.29%)
時価総額 1,776,140百万円
国内製薬大手。神経領域、がん領域が重点領域。抗がん剤「レンビマ」が主力製品。一般用医薬品でチョコラBBなど。不眠症治療剤「デエビゴ」は成長。米国でのレケンビ治療は着実に進捗。中長期的に研究開発投資を継続。 記:2024/04/29
212
9/4 14:30
-2(-0.93%)
時価総額 1,978百万円
壁・床材のスパンクリートを(穴あきPC板)製造・販売。不動産賃貸も。スパンクリートが低調。プレキャスト製品の安値、受注減少も。プレキャスト子会社は債務超過で破産手続き開始申し立て。継続前提に重要事象。 記:2024/07/22
6988 東証プライム
11,595
9/4 15:00
-600(-4.92%)
時価総額 8,194,894百万円
1918年創業の高機能材料メーカー。偏光板やフレキシブルプリント基板等のオプトロニクス部門、インダストリアルテープ部門が柱。核酸の受託製造、衛生材料等も。情報機能材料ではハイエンド製品向けに注力。 記:2024/09/02
8035 東証プライム
22,995
9/4 15:00
-2,150(-8.55%)
時価総額 10,845,201百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
9143 東証プライム
1,579
9/4 15:00
+5.5(0.35%)
時価総額 1,011,182百万円
宅配便大手の佐川急便を中核とする持株会社。飛脚宅配便のデリバリー事業、倉庫や通関等のロジスティクス事業、不動産事業などを手掛ける。成長領域への進出、新規事業の拡大、省人化・自動化投資などに取り組む。 記:2024/06/03
9433 東証プライム
4,822
9/4 15:00
-158(-3.17%)
時価総額 11,110,756百万円
国内シェア2位の大手通信キャリア。auブランドの携帯電話が主力。沖縄セルラー電話、JCOMなどを傘下に持つ。ローソンへのTOBは成立。au PAYカードの会員数が944万人を突破するなど金融事業は順調。 記:2024/06/04
9766 東証プライム
12,930
9/4 15:00
-400(-3%)
時価総額 1,855,455百万円
モバイルゲーム、家庭用ゲーム等を手掛けるデジタルエンタテインメント事業が主力。スロットマシンやアミューズメントマシンの製造・販売等も行う。配当性向30%以上目処。パワフルプロ野球2024-2025を発売。 記:2024/08/12
9983 東証プライム
45,740
9/4 15:00
-1,240(-2.64%)
時価総額 14,555,429百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業を成長の柱として位置付け。LifeWearの浸透や出店加速で北米、欧州は顧客層が拡大。 記:2024/05/10