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欧米為替見通し:「ユーロ・ドル『ヘッド&ショルダー』を舞うブラックスワン」

2015/1/2 16:02 FISCO
*16:02JST 欧米為替見通し:「ユーロ・ドル『ヘッド&ショルダー』を舞うブラックスワン」 本日2日の欧米市場のドル・円は、日本、中国、ロシア市場が休場で閑散取引の中、低下が予想されている米国12月のISM製造業景況指数を見極める展開となる。 2015年の外国為替市場は、米国連邦準備理事会(FRB)の早期利上げ観測を受けて、ドルは全面高の展開で開幕している。 3月に退任するタカ派のプロッサー米フィラデルフィア地区連銀総裁は、FRBが2006年頃に開発したモデル「動学的最適化推定(Estimated Dynamic Optimization)」では、直ちに利上げに踏み切る必要がある、と述べた。金利は2014年第4・四半期に0.5%に、2015年第2・四半期までに1.1%に上昇する必要があることが示されており、FRBが利上げを2015年に入ってからかなり経った時点まで先延ばしすれば、将来的に一段と積極的な金融政策を導入する必要に迫られるリスクが発生すると警告した。 ハト派のイエレンFRB議長は、2015年4月以降まで「忍耐強く」利上げを先延ばしすると表明しているが、タカ派のプロッサー米フィラデルフィア地区連銀総裁は、忍耐は不要とのラストメッセージを贈った。 ユーロ・ドルのテクニカル分析では、1.6040ドルを頭とするヘッド・アンド・ショルダーが完成したことで、目標値0.8228ドルが点灯した。 ユーロ・ドルの下落の背景は、欧州中央銀行(ECB)が量的緩和に踏み出す可能性、ギリシャ総選挙で金融支援の前提条件である緊縮財政に反対している急進左派連合が政権を獲得し、ギリシャ及び欧州金融危機が再燃する可能性、ロシアのデフォルト(債務不履行)懸念、ウクライナ紛争の激化懸念、などを示唆している。 2015年のブラックスワンは、原油価格の10ドル割れ懸念、ギリシャのユーロ圏離脱懸念、ロシアのデフォルト(債務不履行)懸念、中国のバブル崩壊懸念、中東でのイスラエルとイスラム国との戦争懸念、などでの飛来が警戒される。 米国市場のリスクは、住宅バブルを崩壊させた債務担保証券(CDO)によるサブプライムの悪夢が、シェールオイル開発に絡んだ社債担保証券(CBO)で再現される可能性となる。 《MY》