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*17:17JST 欧米為替見通し：2007年夏の既視感 本日11日の欧米市場のドル・円は、地政学的リスク（ウクライナ・イラク）や欧州金融危機再発の警戒感から上げ渋る展開が予想される。 ニューヨーク・ダウが史上最高値となる17000ドル台に乗せた今年は、投資家の恐怖感を現すシカゴVIX指数（恐怖指数）が、2007年以来の10台まで落ち込んでおり、「根拠有る熱狂」の様相を呈していた。 グリーンスパン第13代FRB議長は、70歳の時の1996年、6000ドル台のニューヨーク・ダウは「根拠無き熱狂」だと警告したが、70歳のフィッシャーFRB副議長は、17000ドル台のニューヨーク・ダウは問題ない、と述べている。 2007年の投資家の楽観ムードは、8月のフランスの金融機関「パリバ・ショック」を契機にして、米国住宅バブル崩壊となり、2008年9月の「リーマン・ショック」で米国発の金融危機の嵐に襲われた。 今年のシカゴVIX指数10台の楽観ムードも、ポルトガルの金融機関のデフォルト（債務不履行）懸念から、欧州金融危機の再燃懸念が高まりつつある。 2012年夏にドラギ欧州中銀総裁はユーロ防衛宣言を出したが、今年は、マイナス中銀預金金利を導入することで、夏の嵐に備えているのかもしれない。 【今日の欧米市場の予定】 21：30　カナダ・6月失業率（予想：7.0％、5月：7.0％） 21：30　カナダ・6月雇用者数増減（予想：+2万人、5月：+2.58万人） 24：15　プロッサー米フィラデルフィア連銀総裁がパネル討論会司会（起業関連） 03：00　米・6月財政収支（予想：+795億ドル、13年6月：+1165億ドル） 03：45　ロックハート米アトランタ連銀総裁講演 04：00　エバンス米シカゴ連銀総裁、ロックハート米アトランタ連銀総裁がパネル討議参加 《KO》