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NYの視点:米Fed調査:2018年、2019年の利上げペース見方分かれる、リスクは上方

2018/5/2 7:39 FISCO
*07:39JST NYの視点:米Fed調査:2018年、2019年の利上げペース見方分かれる、リスクは上方 米連邦準備制度理事会(FRB)は1日から2日にかけて、連邦公開市場委員会(FOMC)を開催している。FOMCを前に米国経済専門局であるCNBCがエコノミストやヘッジファンドマネジャーなどを含む市場関係者を対象に世論調査を実施。今回の会合で政策金利が据え置かれると見ているのは回答者の89%を占めた。また、次回の利上げが6月と見ている関係者は86%だった。 経済の勢いが強く、物価や賃金の伸びも加速し、利上げペースが加速すると見ている市場関係者も少なくない。2018年の利上げは中間値で、3回。2019年は2回を予想している。ただ、2018年に関しては、おおよそ半分の回答者が3回、あとの半分が4回の利上げを予想している。また、2019年の利上げに関しても、43%の回答者が3回または4回の利上げを予想しており、論争が続いている。どちらにしても、リスクは上方。インフレ見通しは、2018年が2.45%、 2019年が 2.48%。国内総生産(GDP)の成長予想は、2018年が 2.8%、2019年が 2.7%だった。 利上げ終了時の金利水準は3.24%。昨年7月は2.66%だったことからすると、インフレ期待が上昇していると言える。また、経済の成長期間は、歴史上2番目に長く、2019年にもリセッション入りするとの警戒感も強まりつつある。景気後退の確率は、16.5%で、前回調査の13.7%から上昇した。経済のリスクは、保護貿易 23%を筆頭に、金利の上昇22%、FRBの政策の間違い11%と続く。 今回のFOMCでは、声明で6月の利上げが示唆されるかどうかに焦点が集まる。また、米4月ISM製造業景況指数でISM支払い価格が2011年4月以降7年ぶり高水準となるなど、輸入関税などが要因となり価格の上昇が目立つ中、今後の利上げペースを探るうえでも、インフレの見通しに注目が集まる。 ■Fed調査(CNBC) ●利上げ 5月FOMCで金利据え置き:89% 次回の利上げは6月:86% 2018年利上げあと2回:46%、あと3回:46%、 2019年2回(中間値)、3回または4回の利上げ:43% ●FF金利誘導目標見通し 2018年:2.29%、2019年:2.87% ●利上げ終了時の金利水準 3.24%(2017年7月時2.66%) ●新FRB理事 クラリダ副議長、シェル・ボーマン新理事:中立バイアス ●インフレ見通し 2018年:2.45%、 2019年: 2.48% ●GDP見通し 2018年: 2.8% 2019年: 2.7% ●景気後退の確率 16.5% (13.7%) ●経済のリスク 1.保護貿易 23% 2.金利の上昇22% 3.FRBの政策の間違い11% ●米10年債利回り予想 3.24%(2018年末) 3.54 %(2019年末) 《CS》