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NYの視点:投資家はドラギECB総裁会見に失望

2014/10/3 7:02 FISCO
*07:06JST NYの視点:投資家はドラギECB総裁会見に失望 投資家はドラギECB総裁の会見に失望感を隠せない。欧州中央銀行(ECB)定例理事会後に開かれた会見で、ドラギECB総裁は各国政府に一段の改革を推進するよう求めた発言にとどめた。 もともと、10月会合では大きな政策変更は予想されていなかった。今回の会合はECBが年に二回催す遠征のひとつで、フランクフルトではなくイタリアのナポリで開催されたことが一つの理由。このため、9月会合で、予想外に速やかな追加利下げを決定したとも考えられる。ただ、投資家はドラギECB総裁が会見で、デフレ回避への対策として米連邦準備制度理事会(FRB)型の量的緩和(QE)を含んだ追加緩和を具体的に示唆すると期待していた。 その理由のひとつとして、理事会開催直前に発表されたユーロ圏やドイツのインフレが低下したことや経済指標が低調だったことが挙げられる。EC統計局(ユーロスタット)が発表した9月消費者物価指数速報値は2008年の米国発金融危機直後の2009年10月以降5年ぶりの低水準を記録。コア指数も過去最低水準に並んだ。8月の失業率も11.5%に高止まり。ユーロ圏で最大経済国、ドイツの9月失業者数も減少予想に反し、2か月連続で増加したほか、製造業PMIもほぼ1年ぶりに50を割り込み予想外に活動の収縮を示した。多くのエコノミストはユーロ圏がデフレに陥る危険性を警告。6か月以内、早くて11月会合でECBがQEを導入すると見ている。さらに、ドラギECB総裁は会見の中で、購入プログラムに関しECBが全額1兆ユーロ実施しない可能性も指摘。ドラギ総裁がたびたびバランスシートを3兆ユーロまで拡大する意向を示していることから、今後、QE導入により拡大していくとの憶測も根強い。 一方、ブラックロックの欧州債券部門のチーフは顧客向けレポートの中で、ECBによるソブリン債購入を期待してユーロ圏でリスクのある債券を購入することは間違いと警告した。ブラックロックはECBに資産購入プログラムのアドバイザーとして採用されており、より密な情報が得られる可能性があることから、同社の見解には一目おかれる。ECBがFRB型のQEを実施することは米国、日本、英国のように容易ではない。ドイツは依然、デフレが表面化しない限りQEに反対する姿勢を示している。また、ドイツのIFO経済研究所のシン所長は「購入プログラムはECBの責務外」であり、ドイツ政府に対し「ECBの購入プログラムに対して行動を起こすべきだ」と訴えた。 定例理事会がフランクフルトに戻る11月会合への期待は残る。米ヘッジファンド運営会社アパルーサ・マネジメントの創業者で資産家デービッド・テッパー氏はECBのQE導入発表を持って債券の強気相場が終了すると見ている。「ECBはかなり前にすでにQEを導入しているべきだった」と非難している。 《KO》