マーケット
7/30 15:15
38,525.95
+57.32
40,743.33
+203.40
暗号資産
FISCO BTC Index
5/1 2:17:23
13,426,550
フィスコポイント
保有フィスコポイント数
  
今月フィスコポイント数
  

日経平均は小幅反落、プレイド買い気配継続に見るIPO活況ぶり

2020/12/17 12:18 FISCO
*12:18JST 日経平均は小幅反落、プレイド買い気配継続に見るIPO活況ぶり  日経平均は小幅反落。2.61円安の26754.79円(出来高概算5億7000万株)で前場の取引を終えている。  16日の米株式市場でNYダウは小幅に反落し、44ドル安となった。11月の小売売上高が市場予想を下回ったほか、この日まで開催された連邦公開市場委員会(FOMC)で追加緩和が見送られたことを受けて売りが出た。ただ、パウエル連邦準備理事会(FRB)議長が株価のバリュエーションについて過剰に懸念していないなどと述べ、引けにかけて下げ幅を縮小した。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は連日で過去最高値を更新。本日の日経平均はNYダウの下落を受けて12円安からスタートすると、寄り付き直後には26676.28円(81.12円安)まで下落する場面があった。一方でFRBが量的緩和を長期間継続する姿勢を示したことは安心感につながり、前場中ごろに一時26817.59円(60.19円高)まで上昇するなど、前日終値を挟みもみ合う展開となった。  個別では、富士フイルム<4901>が4%の下落。同社の「アビガン」について、新型コロナウイルスへの有効性を判断するのは困難との国の報告書がまとまったと報じられている。ANA<9202>やSUMCO<3436>も軟調ぶりが目立ち、ファーストリテ<9983>などは小安い。前日に東京都の新型コロナ新規感染者数が過去最多の678人となったことを受けてか、三越伊勢丹<3099>は5%の下落。また、三谷産業<8285>などが東証1部下落率上位に顔を出している。一方、自社株買い実施方針が報じられたかんぽ生命保険<7181>は商いを伴って11%の上昇。売買代金トップの任天堂<7974>が4%、ソフトバンクG<9984>やエムスリー<2413>が3%の上昇となるなど、値がさグロース(成長)株は堅調ぶりが目立つ。また、ブラス<2424>は連日でストップ高を付けている。  セクターでは、空運業、鉄鋼、建設業などが下落率上位。半面、その他製品、海運業、情報・通信業などが上昇率上位だった。東証1部の値下がり銘柄は全体の63%、対して値上がり銘柄は33%となっている。  前場の日経平均は前日終値を挟み一進一退の展開となった。方向感に乏しいとも言えるが、年内最後の注目イベントだったFOMCをまずまず無難に通過したと受け止められているのだろう。最近の新型コロナ感染拡大を受けて今回のFOMCでの追加緩和に期待する向きも根強くあったかもしれないが、一方で市場関係者からは「ネガティブサプライズが出る可能性もある」などとの指摘が散見されていた。パウエル氏が現在の株価水準に懸念を示さず、量的緩和の長期化を示唆したことで、株高基調が続くとの期待を持ちやすい。  売買代金上位の動向や業種別騰落率を見ると、新型コロナ感染拡大で空運株を中心に売りが出る一方、任天堂やエムスリーなどの「ウィズコロナ」グロース株には積極的な買いが入っているようで、やはり投資姿勢が後退した印象は受けない。ただ、前日から先物市場の売買は非常に低調。FOMCを通過し、年末にかけて取引参加が減ることが見込まれ、やはり相場全体に大きな方向感は出にくいだろう。  前引けの東証株価指数(TOPIX)は0.07%の上昇となっており、日銀による上場投資信託(ETF)買い入れは実施されない公算が大きい。円相場は朝方強含みだったが、1ドル=103.30円近辺でひとまず上げ一服といった印象。アジア市場では中国・上海総合指数や香港ハンセン指数が小動きにとどまっており、後場の日経平均ももみ合いが続くとみておきたい。  こうしたなか、個人投資家によるIPO(新規株式公開)銘柄の物色は引き続き活発だ。本日はこの12月でも最も多い5社同時上場となったが、東証2部のオーケーエム<6229>は公開価格をやや上回る初値を付けてから上昇。ジャスダックのリベルタ<4935>は前場の取引終了前に公開価格を7割超上回る初値を付けた。マザーズのビートレンド<4020>、プレイド<4165>、かっこ<4166>はまだ買い気配のまま初値を付けていない。プレイドはブックビルディングで海外投資家の旺盛な需要が観測されていたが、それでも公募・売出しによる吸収金額が200億円を超える大型のマザーズIPOであることを考慮すると、ここまで買い気配が続いているのは圧巻というしかない。  来週もウェルスナビ(22日)やヤプリ(22日)といった注目のテック系ベンチャーのIPOがあるが、プレイドの活況ぶりはこれらへの期待を一段と高めそうだ。  ただ、新興株相場全体の上げが一服するなかで、公開価格の水準が案件ごとにかなり強弱分かれている印象がある。これが初値あるいはその後の値動きに大きな影響を与える可能性もあるだろう。短期売買と割り切るなら別だが、中長期での保有を検討する際はこの点も十分考慮しておきたい。(小林大純) 《AK》
関連銘柄 16件
2413 東証プライム
1,350
9/4 15:00
-42(-3.02%)
時価総額 916,558百万円
医療従事者専門サイト「m3.com」を運営。製薬企業の薬剤プロモーション・マーケティング支援、薬剤師向け求人情報サイト「薬キャリ」の運営等も。メディカルプラットフォームでは医療現場のDX化支援が順調。 記:2024/07/29
2424 東証スタンダード
580
9/4 15:00
-9(-1.53%)
時価総額 3,311百万円
貸切型ゲストハウスウェディングの企画・運営を行う。婚礼衣裳のレンタル、フォトウエディングスタジオの運営等も。東海エリアが地盤。受注件数は回復。「Buttery大名古屋ビルヂング店」がグランドオープン。 記:2024/06/04
2,175.5
9/4 15:00
-89(-3.93%)
時価総額 863,221百万円
三越と伊勢丹の経営統合で誕生した持株会社。百貨店業、クレジット・金融・友の会業、不動産業等を展開。伊勢丹新宿本店は百貨店の店舗別売上で国内首位。24.3期は伊勢丹新宿本店、三越銀座店の総額売上が過去最高。 記:2024/06/13
3436 東証プライム
1,516
9/4 15:00
-122(-7.45%)
時価総額 530,865百万円
半導体用シリコンウェーハの製造・販売を行う。TSMCなど半導体メーカーが主要取引先。日本、米国、台湾などに製造拠点。海外売上高比率が高い。AI活用による生産性改善などコスト競争力の強化に取り組む。 記:2024/08/30
4020 東証グロース
681
9/4 14:59
-9(-1.3%)
時価総額 1,485百万円
スマートCRMプラットフォーム「betrend」の提供、メールマーケティングサービス等を手掛けるCRMサービス部門が主力。カスタマイズサービス、DM印刷等も。メールマーケティングサービスの再成長目指す。 記:2024/08/29
4165 東証グロース
996
9/4 15:00
-67(-6.3%)
時価総額 38,442百万円
顧客体験(CX)プラットフォーム「KARTE」の提供を行う。リアルタイム解析エンジンなどが強み。サブスク売上比率は8割超。顧客社数は640社超。組織変更や人員増強などより、KARTEの販売強化を図る。 記:2024/08/29
4166 東証グロース
699
9/4 14:59
+5(0.72%)
時価総額 1,839百万円
SaaS型アルゴリズム提供事業を展開。不正アクセス検知サービス「O-MOTION」や不正注文検知サービス「O-PLUX」等を手掛ける。決済コンサルティングサービスではシステム開発保守案件の受注獲得に注力。 記:2024/08/29
3,821
9/4 15:00
-148(-3.73%)
時価総額 4,752,854百万円
富士フイルムを中核とする持株会社。メディカルシステムや電子材料、オフィスソリューション、デジカメを手掛ける。医用画像情報システムで世界トップシェア。配当性向30%目安。27.3期営業利益3600億円目標。 記:2024/07/08
4935 東証スタンダード
625
9/4 15:00
-18(-2.8%)
時価総額 3,762百万円
独自の化粧品や日用品、衣料品などを企画・販売。生産は外部に委託。オーラルケアの「デンティス」、お風呂掃除の「カビダッシュ」などが主要ブランド。30.12期売上高300億円目標。海外販路の強化等に取り組む。 記:2024/05/02
6229 東証スタンダード
1,316
9/4 15:00
-27(-2.01%)
時価総額 5,948百万円
老舗バルブメーカー。カスタマイズバルブや船舶排ガス用バルブに強み。舶用市場は増収。造船向け販売は価格改定などで売上増。船舶の燃料ガス供給システム向けLNG用バルブは販売順調。24.3期3Q累計は増収。 記:2024/04/14
7181 東証プライム
2,715.5
9/4 15:00
-105.5(-3.74%)
時価総額 1,085,369百万円
日本郵政グループの保険会社。1916年に創設された簡易生命保険が前身。総資産は業界最大級。郵便局を通じて保険商品の販売等を行う。第一生命と業務提携。中期経営計画では26.3期純利益910億円目指す。 記:2024/05/10
7974 東証プライム
7,698
9/4 15:00
-228(-2.88%)
時価総額 9,997,316百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。海外売上高比率は7割超。新規タイトル、追加コンテンツの継続投入でプラットフォームの活性化を図る。 記:2024/07/28
8285 東証スタンダード
322
9/4 15:00
-9(-2.72%)
時価総額 19,891百万円
化学品、空調設備工事、住宅設備機器、樹脂・エレクトロニクス、情報システム、エネルギー分野で事業展開する総合商社。商社機能とメーカー機能を有する点が強み。POWEREGGは累計ライセンス出荷数が59万超に。 記:2024/04/30
9202 東証プライム
2,945
9/4 15:00
-21(-0.71%)
時価総額 1,426,246百万円
国内最大手の航空会社。全日本空輸(ANA)が中核。ピーチ、エアージャパンなども傘下に持つ。航空事業のほか、旅行事業、商社事業等も手掛ける。国際線、国内線ともに旅客需要増。貨物事業の拡大等に取り組む。 記:2024/08/02
9983 東証プライム
45,740
9/4 15:00
-1,240(-2.64%)
時価総額 14,555,429百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業を成長の柱として位置付け。LifeWearの浸透や出店加速で北米、欧州は顧客層が拡大。 記:2024/05/10
9984 東証プライム
7,781
9/4 15:00
-652(-7.73%)
時価総額 13,406,305百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17