マーケット
7/30 15:15
38,525.95
+57.32
40,743.33
+203.40
暗号資産
FISCO BTC Index
5/7 23:56:52
13,895,480
フィスコポイント
保有フィスコポイント数
  
今月フィスコポイント数
  

日経平均は反落、経済対策巡り売り買い交錯、火種なおくすぶる

2020/3/11 12:17 FISCO
*12:17JST 日経平均は反落、経済対策巡り売り買い交錯、火種なおくすぶる  日経平均は反落。159.49円安の19707.63円(出来高概算9億8000万株)で前場の取引を終えている。  10日の米株式市場でNYダウは4日ぶりに大幅反発し、1167ドル高となった。トランプ大統領が共和党議員に対し年内の給与税免除を打診したことなどが伝わり、新型コロナウイルスの感染拡大を受けた景気対策への期待が高まった。ただ、東京市場の取引開始前にトランプ氏が経済対策に関連した会見に出席しなかったことが伝わり、市場の期待は後退。本日の日経平均108円安からスタートすると、朝方には押し目買いが入りプラスへ転じる場面も見られたが、前場中ごろを過ぎ円相場の下げ一服や米株価指数先物の下落を受けて一時19552.62円(314.50円安)まで下落した。  個別では、ソニー<6758>が2%下落したほか、ソフトバンクG<9984>、ファーストリテ<9983>、任天堂<7974>などがさえない。KDDI<9433>が4%超下落しており、東エレク<8035>などの半導体関連株も前工程装置投資額見通しが下方修正されたことを受けて下げが目立つ。また、第1四半期の大幅減益決算が嫌気されたグッドコムA<3475>はアイル<3854>などとともに東証1部下落率上位に顔を出した。一方、三菱UFJ<8306>や三井住友<8316>といったメガバンク株が揃って2%前後上昇し、トヨタ自<7203>もしっかり。資生堂<4911>は3%超上昇した。2月工作機械受注の底堅さが買い材料となった菱洋エレク<8068>や、業績修正を発表したマイネット<3928>は急伸し、ジンズメイト<7448>などとともに東証1部上昇率上位に顔を出した。  セクターでは、不動産業、サービス業、医薬品などが下落率上位。半面、水産・農林業、電気・ガス業、海運業などが上昇率上位だった。東証1部の値下がり銘柄は全体の51%、対して値上がり銘柄は46%となっている。  本日の日経平均は3ケタの下落で前場を折り返した。ここまでの上下の値幅は422円と、前日(1078円)ほどではないが荒い値動きとなっている。日米の経済対策を巡る思惑から売り買いが交錯しているようだ。米政権が経済対策に給与税免除を盛り込むと伝わり、米長期金利が急騰。注目される原油先物相場もひとまず反発し、一定の安心感につながったとみられる。国内でも政府・与党が新型コロナの状況を見て追加の経済対策を検討する方向を示している。6日、9日の2営業日で日経平均が1600円超下落したあとだけに、こうした経済対策への期待から目先的な買い戻しや押し目買いが入りやすいところだろう。  しかし、日経平均がプラス圏で推移していた時間はごくわずか。米国の給与税免除を巡っては、当初こそサプライズとして受け止められたものの、次第にその実現に懐疑的な見方が広がっているようだ。そもそも株価急落の主因である新型コロナの世界的な感染拡大はなお終息が見通せず、原油相場についても需給改善の兆しが見えてきたわけでない。減産協議でロシアと対立したサウジアラビアはシェア争いに傾く姿勢を崩していないもよう。サウジとしても原油相場急落の悪影響は大きく、交渉の席に戻るとの期待は根強いが、現在のところ希望的観測に過ぎないと言わざるを得ない。  原油安は産油国の財政や米シェール企業等の業績の悪化を通じ、金融市場にも混乱を与える可能性がある。新型コロナで実体経済が落ち込むなか、金融不安の火種がくすぶる点には注意が必要だろう。当面は不安定な相場展開が続くとみて、耐性が高い銘柄を選別するなど慎重な対応を心掛けたい。(小林大純) 《AK》
関連銘柄 15件
3475 東証プライム
825
9/4 15:00
-16(-1.9%)
時価総額 25,141百万円
東京23区を中心に投資用新築マンションを開発・販売。神奈川、埼玉、千葉に事業地域を拡大中。24.10期1Qは投資用マンションの販売が順調。賃料収入も増えて増収・大幅営業増益に。通期最高業績・増配を見込む。 記:2024/04/16
3854 東証プライム
2,929
9/4 15:00
-51(-1.71%)
時価総額 73,351百万円
基幹業務管理システム「アラジンオフィス」、複数ネットショップ一元管理クラウドサービス「CROSS MALL」等を手掛ける。「CROSS MALL」の後継サービスに先行投資。26.7期営業利益54億円目標。 記:2024/05/10
3928 東証スタンダード
331
9/4 15:00
-26(-7.28%)
時価総額 2,883百万円
ゲームのタイトル買取・長期運営を中心に事業展開。運営タイトルに「龍が如く ONLINE」、「モバプロ2レジェンド」など。累計運営タイトル数は80本超。新規事業では「ファンタジースポーツ」の拡大に注力。 記:2024/08/05
4911 東証プライム
3,094
9/4 15:00
-116(-3.61%)
時価総額 1,237,600百万円
大手化粧品メーカー。1872年創業。SHISEIDO、エリクシール、マキアージュ等のブランドを展開。レストラン事業、美容室事業も。DOE2.5%以上目安。米州・欧州・アジアパシフィック事業に経営資源投下。 記:2024/07/05
6758 東証プライム
13,750
9/4 15:00
-425(-3%)
時価総額 85,842,598百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や映画、音楽でも世界的。CMOSイメージセンサーで世界トップシェア。モバイル機器向けイメージセンサーは堅調続く。今期はイメージング&センシング・ソリューションの増収見込む。 記:2024/06/29
7203 東証プライム
2,674
9/4 15:00
-98(-3.54%)
時価総額 43,626,275百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7448 東証1部
243
3/29 15:00
-26(-9.67%)
時価総額 3,913百万円
RIZAP傘下で再建中のカジュアル衣料量販店。21.3期上期はEC伸長。だがコロナ禍で店舗販売が苦戦。販管費を抑制するも利益水面下に。通期計画は未定。21年4月にRIZAPグループの小売2社と経営統合へ。 記:2020/12/24
7974 東証プライム
7,698
9/4 15:00
-228(-2.88%)
時価総額 9,997,316百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。海外売上高比率は7割超。新規タイトル、追加コンテンツの継続投入でプラットフォームの活性化を図る。 記:2024/07/28
8035 東証プライム
22,995
9/4 15:00
-2,150(-8.55%)
時価総額 10,845,201百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
8068 東証プライム
3,965
3/27 15:00
-20(-0.5%)
時価総額 106,262百万円
三菱電機系列の半導体商社。米インテル製半導体なども扱う。リョーサンと経営統合に伴い3月28日付で当社株は上場廃止に。代わって4月1日付で持株会社のリョーサン菱洋HDが上場へ。24.3期は14カ月変則決算。 記:2024/03/10
1,509
9/4 15:00
-90(-5.63%)
時価総額 20,042,530百万円
三菱UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、三菱UFJニコスなどを傘下に収める総合金融グループ。世界最大の金融機関の一つ。アジアプラットフォームの強靭化などに取り組む。 記:2024/07/29
9,415
9/4 15:00
-495(-4.99%)
時価総額 36,949,469百万円
三井住友銀行、SMBC信託銀行、三井住友ファイナンス&リース、SMBC日興証券、三井住友カードなどを傘下に収める持株会社。総資産は300兆円超。決済ビジネスを強化。政策保有株式の削減交渉は進捗順調。 記:2024/08/22
9433 東証プライム
4,822
9/4 15:00
-158(-3.17%)
時価総額 11,110,756百万円
国内シェア2位の大手通信キャリア。auブランドの携帯電話が主力。沖縄セルラー電話、JCOMなどを傘下に持つ。ローソンへのTOBは成立。au PAYカードの会員数が944万人を突破するなど金融事業は順調。 記:2024/06/04
9983 東証プライム
45,740
9/4 15:00
-1,240(-2.64%)
時価総額 14,555,429百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業を成長の柱として位置付け。LifeWearの浸透や出店加速で北米、欧州は顧客層が拡大。 記:2024/05/10
9984 東証プライム
7,781
9/4 15:00
-652(-7.73%)
時価総額 13,406,305百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17